JPH03503175A - オレフィンのアルコール及び/又はエーテルへの転化方法 - Google Patents
オレフィンのアルコール及び/又はエーテルへの転化方法Info
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- JPH03503175A JPH03503175A JP50228290A JP50228290A JPH03503175A JP H03503175 A JPH03503175 A JP H03503175A JP 50228290 A JP50228290 A JP 50228290A JP 50228290 A JP50228290 A JP 50228290A JP H03503175 A JPH03503175 A JP H03503175A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
オレフィンのアルコール及び/又はエーテルへの転化方法本発明は、オレフィン
を接触転化して、特にガソリン用高オクタン価ブレンド原料として有用なアルコ
ール、エーテルおよびそれらの混合物を得る方法に関する。
ガソリン用高オクタン価ブレンド原料の供給量を増やすために軽質オレフィンか
らアルコールおよびエーテルを製造する効果的な接触法が求められている。イソ
プロピルアルコール(IPA)およびジイソプロピルエーテル(DIPE)のよ
うな低分子量アルコールおよびエーテルはガソリン沸騰範囲にあり、高いブレン
ドオクタン価を有することが知られている。さらに、IPAおよびDIPEを生
成することのできる副生プロピレンは、通常、燃料精油所で得られる。
石油化学工業において、02〜07分子量範囲の軽質オレフィン原料混合物も製
造され、そのような原料またはそのフラクションのアルコール及び/又はエーテ
ルへの転化により溶媒としておよびガソリン用ブレンド原料として有用な生成物
を得ることもできる。
アルコール及び/又はエーテルを得るためのオレフィンの接触水和は充分に確立
された技術であり、商業的に非常に重要であるる。
代表的オレフィン水和方法が、米国特許第2,162.913号、同M2.47
7,380号、同第2,797,247号、同第3,798゜097号、同第2
,805.260号、同第2,830,090号、同第2,861.045号、
同第2,891,999号、同第3.006゜970号、同第3,198,75
2号、同第3,810,849号および同第3.989,762号に記載されて
いる。
ゼオライト触媒を用いたオレフィンの水利は知られている。米国特許第4,21
4,107号に記載されているように、低級オレフィン、特にプロピレンを、シ
リカ−アルミナモル比が少なくとも12であり拘束指数が1〜12であるゼオラ
イト触媒、例えばZSM−5を用いて接触水和して、実質的にエーテルおよび炭
化水素副生物を含まない相当するアルコールを得ることができる。
米国特許第4,499,913号によれば、モル比が20〜500の水素モルデ
ナイトまt;は水素ゼオライトYの存在下にオレフィンが水和されて相当するア
ルコールが得られる。そのような触媒を用いると、従来の固体酸触媒を用いるオ
レフィン水和方法よりもアルコールが高収率で得られる。触媒の使用は、また、
水和温度が限定されないというイオン交換型オレフィン水利触媒に対する利点も
提供する。
米国特許第4.783,555号は、水和触媒として中間孔ゼオライトを用いる
オレフィン水和方法を記載している。記載されている特定の触媒は、シータ−1
%7エリエライト、ZSM−22、ZSM−23およびNu−10である。
エーテルを提供するためのすレフインとアルコールの接触反応は良く知られた方
法である。例えば、米国特許第4.042,633号は、iすればプロピレンを
添加して、モンモリロナイトクレー触媒を用いて、イソプロピルアルコール(I
PA)からジイソプロピルエーテル(DIPE)を調製する方法を開示している
。米国特許第4゜182.914号は、触媒として強酸性カチオン交換樹脂を用
いた一連の操作によりIPAおよびプロピレンからDIPEを製造する方法を開
示している。米国特許第4.334,890号には、イソブチレンを含む混合C
2流をエタノール水溶液と反応させてエチル第3ブチルエーテル(ETBE)と
第3ブチルアルコール(T B A)の混合物を製造する方法が記載されている
。
米国特許第4.418.219号は、燐酸ホウ素、ブルータングステンオキサイ
ドまたはシリカ−アルミナモル比が少なくとも12:1で拘束指数が1〜12の
結晶性アルミノシリケートゼオライトを触媒として存在させて、インブチレンと
メタノールを反応させることにより、メチル第t−ブチルエーテル(MTBE)
を製造する方法を開示している。
米国特許第4,605,787号に記載されているように、拘束指数力1−12
ノM性セオライト、例えば、ZSM−5、ZSM−11SZSM−12、ZS
M−23、脱アルミゼオライトYまたは希土類交換ゼオライトYを触媒として用
いて、1級アルコールと3級炭素原子に二重結合を有するオレフィンを反応させ
ることにより、MTBEおよびt−アミルメチルエーテル(TAME)のような
アルキルt−アルキルエーテルが製造される。
米国特許第4,714,787号は、孔径が5人より大きいゼオライト、例えば
ZSM−5,ゼオライトベータ、ゼオライトXおよびゼオライトYを触媒として
用いI;線状モノオレフィンと1級または2級アルコールの接触反応によりエー
テルを製造する方法を開示している。特に、メチルイソプロピルエーテル(MI
PE)を得るためのプロピレンとメタノールの反応において、反応器からの流出
液をガソリンブレンド成分として有用なMIPEフラクションに分離し、未反応
プロピレン、メタノール、副生ジメチルエーテル(DME)および副生DME
1モル当たり1モルまでの水を、個々にまたは組み合わせて反応器に循環する。
ヨーロッパ特許公開路55.045号において、触媒としてのゼオライトベータ
、ZSM−5、ZSM−11、ZSM−12、ZSM−23、ZSM−35、Z
SM−438よびZSM−48のJ:うな酸性ゼオライトの存在下、オレフィン
とアルコールとの反応によりエーテルが、例えばイソブチンとメタノールとの反
応によりMTBEが得られる。
ゼオライト触媒製造において、活性ゼオライト成分をアルミナのような無機酸化
物バインダー成分と一緒に押し出すことが一般的である。バインダーはゼオライ
ト用マトリックスとして作用し、押し出しプロセスを容易にし、その結果、優れ
た機械的強度を有する複合生成物が得られる。多くの場合、バインダー成分は触
媒活性に観察されるほどの影響をほとんど与えず、触媒活性ゼオライト成分に不
活性の希釈剤と見なすことができる。しカルながら、オレフィン水和/エーテル
化に用いられるゼオライト触媒の活性および選択性は、ゼオライトと複合するバ
インダーの性質により大きな影響を受は得ることがわかった。
従って、本発明は、元素周期律表の第1VA及び/又は■族の金属を含む耐熱性
バインダーおよびゼオライトを含んでなる触媒の存在下にオレフィンを水及び/
又はアルコールと反応させることを含んでなるオレフィンのアルコール及び/又
はエーテルへの転化方法である。
本発明は、個々の軽質オレフィンおよび種々の構造のオレフィン、好ましくはC
8〜、オレフィン混合物の転化に適用することができる。
すなわち、本発明は、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセンおよ
びヘプテンおよびこれらの混合物、および、エチレンおよびプロピレンを含むガ
スプラント廃ガス、軽質オレフィンを含むナフサ分解器廃ガス、ペンテン、ヘキ
センおよびヘプテンを含む流動接触分解(FCC)軽質ガソリンおよび精油所F
CCプロパン/プロピレン流のような他のオレフィンの転化に適用することがで
きる。
例えば、典型的なFCC軽質オレフィン流は以下の組成を有する典型的な精油所
FCC軽質オレフィンの組成プロパン l 4.5
15.3プロピレン 42.546−8イソブチン l
2.9 10.3n−ブタン 3.3 2.6
プテン類 22.1 18.3ペンタン類
0.7 0.4本発明の方法は、特に、プロピレンおよびプロ
ピレン含有原料のIPAとDIPHの混合物への転化に適用することができる。
オレフィンを水と反応させてアルコールを提供する場合、その反応は水利の1つ
と見なすことができるが、もちろん、一部の生成物アルコールは、オレフィン原
料と反応して共生酸エーテルとなり得、実際そうなる。オレフィンがアルコール
のみと反応してエーテル化反応する場合、反応は一種のエーテル化と見なすこと
ができる。オレフィンが水およびアルコールの両方と反応してアルコールとエー
テルの混合物を提供する場合、生じる転化は水利とエーテル化反応の両方を含む
。さらに、アルコールの化学的脱水によるエーテルの生成のような他の反応もあ
る程度起こり得る。
要すれば水と共に軽質オレフィンとの反応に適当な低級アルアコールは、炭素数
1〜6のアルコール、すなわち、メタノール、エタノール、プロパツール、イソ
プロピルアルコール、n−ブタノール、tert−ブタノール、ペンタノールお
よびヘキサノールを含む。
この改良されたオレフィン転化方法の操作条件は、あまり重要でない。条件は、
室温(20℃)〜300℃、好ましくは50〜220°Cおよびより好ましくは
100〜200℃の温度、少なくとも5気圧(500kPa)、好ましくは少な
くとも20気圧(2000kPa)およびより好ましくは少なくとも40気圧(
4000kPa)の系の全圧、0.1〜30、好ましくは0.2〜15および最
も好ましくは0.3〜5の余水及び/又はアルコール対オレフィンモル比を含む
。転化が主に一種の水和である場合、ヨーロッパ特許公開第323270号に記
載されているような低い水対全オレフィンモル比、例えば約1以下の水対全オレ
フィンモル比で操作することが好ましい。
選択される正確な条件は、ある程度すしフィン原料の性質を反映すべきである。
例えば、イソオレフィンは、通常、直鎖状オレフィンより穏やかなプロセス条件
を必要とする。すなわち、イソブチレンC)12−CH(CHs)zの場合、3
0〜100℃の温度、少なくともイソブチレンを液相に維持するのに充分な圧力
、例えば約3気圧(300kPa)またはそれ以上、0.1−30、好ましくは
0.2−15および最も好ましくは0.3〜5の水及び/又はアルコール対イン
ブチレンモル比、および0.1〜25のLH3Vのプロセス条件を用いると良好
にエーテル化し得る。
本発明のオレフィン転化方法は、液相、気相または気液混合相条件で、トリクル
床、液体上昇流、液体下降流、向流および並流型の固定床流通反応器または撹拌
タンク反応器を用いて、バッチ式にまたは連続して行うことができる。バッチ式
により操作する場合は20分〜20時間の反応時間、連続操作の場合は0.1〜
25のLH5vが通常適当である。もちろん、未反応オレフィンを回収して反応
器に循環することが有利となり得る。
オレフィンの水利によるエーテル製造を最大にしようとする場合、アルコールお
よびエーテルを含むオレフィン水利反応器からの水性生成物流出液を分離器、例
えば蒸留塔に導入してエーテルを回収することができる。アルコールの希薄水溶
液を第2分離器、例えば別の蒸留塔に導入することができ、そこで水/アルコー
ル共沸混合物が回収される。共沸混合物の7ラクシヨンを従来の脱水反応器に導
入してエーテルを更に得ることができ、それをオレフィン水和反応器から先に回
収されたエーテルと合わせることができる。種々の生成物流をブレンドすること
lこより、はとんど全ての割合のアルコール/エーテルを得ることができる。ア
ルコール/エーテル混合物をガソリンブレンド原料として使用する場合、このよ
うにアルコール対エーテル比を調節することができるので、得られるガソリン組
成物のオクタン価要求が大きな柔軟性をもって満たさせる。規制のことは別にし
て、アルコール/エーテル混合物、t:とえばIPA/DIPE混合物は、それ
を添加するガソリンの約20重量%まで存在することができる。
ゼオライトYのような大孔ゼオライトまたはゼオライトベータを用いてオレフィ
ン含有原料(I PA/DI PE混合物の場合はプロピレン含有原料)を水和
してアルコールとエーテルの混合物、特にIPAとDIPEの混合物を製造する
特に有利な手順がヨーロッパ特許公開第323137号に記載されている。例え
ばI PA/D IPER合物の製造に適用されるこの手順によれば、新しいプ
ロパン/プロピレン含有原料(多くの石油精油所で容易に得られる。〕および新
しい水が、デカンタ−からの循環水および循環未反応プロピレンと一緒に、脱水
反応器に供給される。反応器流出液を分離装置に移し、プロパンおよび未転化プ
ロピレンを反応器に循環し、循環ループ内でのプロパンの蓄積を避けるために気
体混合物をパージする。
分離装置からの液体生成物を蒸留装置に導入し、そこでIPA、DIPE、水お
よびプロピレンオリゴマー(大部分が06オレフイン)の共沸混合物を留去し、
冷却後、デカンタ−に導入すると、そこで相分離が起こる。上層は、主にDIP
E、例えば90%またはそれ以上のDIPESおよび比較的少量の水、例えば約
111量%の水を含む。下層は、主に水で、無視しうる量のI P、AおよびD
IPEを含む。循環されるデカンタ−塔頂留分の量は、最終生成物の水含量を制
御するように調節される。蒸留装置の底部7ラクシヨンは、主にIPAであり、
デカンタ−塔頂留分中のDIPEと併せられ最終のIPA/DIPE混合物が得
られる。
アルコール/エーテル混合物からアルコールを分離し実質的に純粋なエーテルを
得ようとする場合、ヨーロッパ特許公開第323138号の手順を有利に実施す
ることができる。DIPHの製造に適用されるこの方法によれば、混合プロパン
/プロピレン原料のプロピレン成分は、大孔ゼオライト水和触媒、例えばゼオラ
イトYまたはゼオライトベータの存在下に水和反応器内で水和され、そこからの
流出液はオレフィン水和反応温度より低温で操作されている分離器に移される。
そこで、二つの液相が形成され、水層は取り除かれ、水利反応器に循環される。
炭化水素富金相を低圧でフラッシュして未反応C5成分の分離を行う。IPA生
成物を実質量で含むフラッシュ生成物を、常圧または減圧下に操作されている蒸
留装置に導入してDIPEを更に精製する。少量のプロビレンオリゴマーヲ含ム
、IPA、DIPEおよび水からなる共沸混合物を濃縮し、その後、反応器供給
水と接触させる。その結果、相が分離し、IPAと水を多くとも無視しうる量、
例えばそれぞれ1.0重量%および0.5重量%含むDIPE生成物が得られる
。残留水相は反応器に循環することができる。
本発明のオレフィン転化方法で用いられる触媒は、アルコール、エーテルまたは
それらの混合物を得るためのオレフィンと水及び/又はアルコールとの反応の触
媒作用に効果的な任意のゼオライトを含むことができる。ここで有用なゼオライ
トの代表例は、ゼオライトベータ、ゼオライトス1ゼオライトL5ゼオライトY
1超安定ゼオライトY(U S Y)、脱アルミY(DealY)、モルデナイ
ト、ZSM−3、ZSM−5、ZSM−12、ZSM−20、ZSM−23、Z
SM−35、ZSM−50、およびそれらの混合物である。
ゼオライトベータは米国再発行特許第28,341号(原特許:米国特許第3.
308,069号)に記載されている。ゼオライトXは米国特許第2,882.
244号に記載されている。ゼオライトしは米国特許第3.216.789号に
記載されている。ゼオライトYは米国特許第3.130.007号に記載されて
いる。低ナトリウム超安定ゼオライトY(USY)は米国特許第3.293,1
92号、同第3.354,077号、同第3,375.065号、同第3.40
2.996号、同第3.449,070号および同第3.595.611号に記
載されている。脱アルミゼオライトYは米国特許第3.442.795号に記載
の方法により調製することができる。ゼオライトZsM−3は米国特詐第3,4
15.736号に記載されている。ゼオライ)ZSM−5は米国再発行特許第2
9.948号(原特許:米国特許第3,702.886号)に記載されている。
ゼオライトZSM−12は米国特許第3.832,449号に記載されている。
ゼオライ)ZSM−20は米国特許第3,972,983号に記載されている。
ゼオライトZSM−23は米国特許第4.076.842号に記載されている。
ゼオライトZSM−35は米国特許第4,016,245号に記載されている。
ZSM−50は米国特許第4.640,829号に記載されている。
本発明で使用するために選択されるゼオライトオレフィン水和/エーテル化触媒
は、通常、アルファ値が少なくとも約1である。「アルファ値(Alpha v
alue)Jすなわち[アルファ数(A 1pha number)Jは、ゼオ
ライト酸官能価を示す手段であり、その詳細な測定方法と共にジャーナル・オブ
・カタリシス(Journal of Catalysis)、第61巻、39
0〜396頁(1980年)に記載されている。比較的酸性度の低いゼオライト
(例えばアルファ値が約200以下のゼオライト)は、(a)高シリカ/アルミ
ナ比のゼオライトの合成、(b)スチーミング、(C)スチーミングおよびそれ
に続く脱アルミニウムおよび(d)他の三価金属による骨格アルミニウムの置換
を含む種々の技術により調製することができる。例えば、スチーミングの場合、
ゼオライトを260〜650℃(500〜l 200’F)、好ましくは400
〜540℃(700〜1000°F)の高温にさらすことができる。この処理は
、100%蒸気の雰囲気または蒸気およびゼオライトに対して実質的に不活性の
ガスからなる雰囲気中で行うことができる。同様の処理を、高圧を用いてより低
い温度で、例えば175〜370℃(350〜700°F)の温度および100
0〜20000kPa(10〜200気圧)の圧力で行うことができる。幾つか
のスチーミング理の詳細が米国特許第4.325.994号、同第4゜374.
296号および同第4.418.235号に開示されている。
前記手順以外にまたは前記手順に加えて、米国特許第4,520,221号に記
載されている嵩高試薬による処理によりゼオライトの表面酸性度を無くするまた
は低下させることができる。
オレフィン水和/エーテル化触媒として使用する前に、合成したゼオライト結晶
は存在する有機成分の一部または全部を取り除くために熱処理すべきである。更
に、ゼオライトは使用前に少なくとも部分的に乾燥させるべきである。これは、
空気または窒素のような不活性雰囲気中、常圧、減圧または加圧下に、200〜
595℃の範囲の温度で結晶を30分〜48時間加熱することにより行うことが
できる。脱水は、結晶物質を減圧下に置きさえすれば室温でも行うことができる
が、充分に脱水するには長時間が必要とされる。
本発明で用いるゼオライトに最初から結合しているカチオンは、当該技術分野で
良く知られた技術、例えばイオン交換により広範囲の他のカチオンで置き換える
ことができる。典型的な置換カチオンは、水素、アンモニウム、アルキルアンモ
ニウムおよび金属カチオンならびにそれらの混合物を含む。金属カチオンをゼオ
ライト内に導入することもできる。金属カチオンの場合、特に好ましい金属は周
期律表の第1B−第■族金属であり、例えば、鉄、ニツケノ呟コバルト、銅、亜
鉛、白金、パラジウム、カルシウム、クロム、タングステン、モリブデン、希土
類金属等が含まれる。これらの金属は酸化物として存在してもよい。
典型的なイオン交換技術は、特定のゼオライトと所望の置換カチオンの塩との接
触を含む。広範囲の塩を用いることができるが、特に好ましいのは塩化物、硝酸
塩および硫酸塩である。代表的なイオン交換技術が、米国特許第3,140,2
49号、同第3.140.251号および同第3.140.253号を含む多く
の特許に開示されている。所望の置換カチオンの溶液に接触させた後、好ましく
はゼオライトラ水洗し、65〜315°C!(150−600’F)(7)範囲
(7)温度で乾燥し、その後、空気または他の不活性ガス中、260〜820℃
(500〜l 500’F)の範囲の温度で1〜48時間またはそれ以上焼成す
る。
本発明の方法で用いられる触媒は、元素周期律表の第rVAまたは第1VB族の
金属の少なくとも一種の本質的に非酸性耐熱性の酸化物としてのバインダー物質
も含む。特に有用なものは、ケイ素、ゲルマニウム、チタンおよびジルコニウム
の酸化物である。全酸化物に対する前記第1VA及び/又は第1VB族金属酸化
物の一種または組合せの量が少なくとも40重量%、好ましくは少なくとも50
重量%であれば、上記酸化物と他の酸化物の組合せも有用である。バインダー物
質を得るために使用することのできる酸化物混合物は、チタニア−アルミナ、チ
タニア−マグネシア、チタニア−ジルコニア、チタニア−トリア、チタニア−ベ
リリア、チタニア−シリカ−トリア、シリカ−アルミナ−ジルコニア、シリカ−
アルミナ−マグネシア、シリカ−チタニア−ジルコニア、ジルコニア−アルミナ
およびシリカ−ジルコニアを含む。
耐熱性酸化物結合ゼオライト触媒の調製において、バインダーの少なくとも一部
を、結合ゼオライトの押し出しを容易にすることが分かったコロイド状で提供す
ることが通常有利である。さもなければ、既知の一般的方法により押し出しを容
易にしなければならない。
コロイド状金属酸化物バインダーを使用する場合、存在する全バインダーに対し
l−100重量%の任意の量であってよい。例えばシリカの場合、コロイド状シ
リカの量を全バインダーに対して2〜60重量%の範囲にすれば良好な結果が得
られる。ゼオライトと耐熱性酸化物バインダーの無水物基準での相対比率は、乾
燥複合物に対するゼオライト含量で1〜99重量%、より一般的には20〜80
重量%の広範囲で変化することができる。
以下の実施例において、部は全て重量基準であり、実施例1および2は本発明で
触媒として有用なゼオライト触媒の調製を説明し、実施例3〜5は本発明のオレ
フィン転化方法を説明する。
実施例■
この実施例は、35重量%T i、 O,765重量%ゼオライトベータおよび
35重量%Z ro !/ 65重量%ゼオライトベータオレフィン水和/エー
テル化触媒組成物の11g5:を説明する。
50%3級アンモニウムプロミド48.5部をNaOH5,5部、AQ!(S
04)3・14H205゜45部、ハイシル(HiSil)29.5部、ゼオラ
イトベータ種1.0部および脱イオン水116.88部を含む混合物に添加した
。反応混合物を140℃(280’F)に加熱し、オートクレーブ中、結晶化温
度で撹拌した。充分な結晶化度が得られた後、得られたゼオライトベータ結晶を
残留液から濾過により分離し、水洗し、乾燥した。
ゼオライトベータ結晶を別々にチタニアおよびジルコニアと合わせ、それぞれゼ
オライト65部および金属酸化物バインダー35部を含む混合物を得た。得られ
た結晶を押出物として形成できるように充分な水を混合物に添加した。触媒を、
まず窒素中540°C(1000°F)で焼成し、次に1.ON硝酸アンモニウ
ム溶液で水性交換シ、空気中540°0(1000°F)で焼成することにより
触媒を活性化した。
実施例2
この実施例は、35重量%T i Ox/ 65重量%ZSM−35および35
重量%Z ro z/ 65重量%ZSM−35オレフィン水和/エーテル化触
媒組成物の調製を説明する。
ピロリジン3.2部を、50%NaOH1,38部、Al2x(S O4)3
”14H201,18部、ハイシル233(’)3−2部および脱イオン水7.
5部を含む混合物に添加した。反応混合物を104℃(220゜F)に加熱し、
オートクレーブ中、結晶化温度で撹拌した。充分な結晶化度が得られた後、得ら
れたZSM−35結晶を残留液から濾過により分離し、水洗し、乾燥した。
ZSM−35結晶を、別々にチタニアおよびジルコニアと合わせ、それぞれゼオ
ライト65部および金属酸化物バインダー35部を含む混合物を形成した。得ら
れた結晶を押出物として形成できるように充分な水を混合物に添加した。結晶を
、まず、窒素中540°C(1000°F)で焼成し、次に1.ON硝酸アンモ
ニウム溶液で水性交換し、空気中540°0(1000°F)で焼成することに
より活性化しIこ。
実施例3
この実施例は、オレフィン水和/エーテル化を非酸性金属酸化物結合ゼオライト
ベータオレフィン水利触媒、すなわち、実施例1のチタニア−およびジルコニア
結合ゼオライトベータ触媒組成物を用いて行った場合に得られる改良された結果
を、酸性金属酸化物結合ゼオライトベータ、例えば35部のアルミナと結合した
ゼオライトを用いた場合と比較して説明する。
水利条件は、実質的に純粋なプロピレンの原料としての使用、系の全圧7000
kPa(1000psig)、温度166°C!(3300F)、プロピレン基
準の重量時間空間速度(WH5V)0.62および水対プロピレンモル比0.5
を含む。
オレフィン水和/エーテル化操作を下記第1表に示す:第工表
種々の金属酸化物結合ゼオライトベータ触媒を用いI;プロピレン水和/エーテ
ル化
ゼオライトオレフィン水和/エーテル化触媒AQ203/ベータTiCh/ベー
タZr0z/ベータプロピレン転化率(%) 44.9 69.0
65.7水転化率 (%) 53.7 78.4 75.
3DIPE選択率 (%) 57.3 58.9 61.5IPA選択
率 (%) 39.7 37.0 34.2オリゴマ一選択率
3.0 4.1 4.3これらのデータが示すように、チタ
ニア−およびジルコニア結合ゼオライト触媒のプロピレン転化活性はかなり高い
。さらに、DIPE選択率もアルミナ結合ゼオライト触媒と比較して高い。
触媒が35重量%のアルミナ結合ZSM−35および35重量%ノチタニア結合
ZSM−35であり水対プロピレンモル比が2である以外は、実施例3のプロピ
レン水和/エーテル化操作を実質的に繰り返した。
水和反応の結果を下記第■表に示す:
第■表
種々の金属酸化物結合ゼオライl−ZSM−35触媒を用いたプロプロピレン転
化率(%) 55.1 72.7水転化率 (%)25.337
.5
IPA選択率 (%) 99.5 98.4データが示すよ
うに、チタニア結合ゼオライi・触媒はアルミナ結合ゼオライトよりもかなり高
いプロピレン転化率を示した。
実施例5
バインダーを17重量%のシリカとした以外は上記実施例1と同様にしてゼオラ
イトベータ触媒組成物を調製した。
反応条件を以下に示す:
圧力 : 1480kPa(200psig)温度
:93℃G200’F)水:イソブチレンモル比
:3.2流通時間 :116.5時間重量時間空間速
度 =4.9(WH3V:イソブチレン基準)
液体時間空間速度(LH5V) : 9.3原料は以下の組成(重量%)を有
していた。
水 :24.8
インプロパツール :39.6
インブチレン :35.6
転化率(%)および生成物選択率を下記筒■表に示す:転化率(%) 42
.4 40.0 3.6 87.3生成物選択率 9
0.1 8.2 1.8国際調査報告
国際調査報告
US 9000)35
S^ 3371i7
Claims (9)
- 1.元素周期律表の第IVA及び/又はIVB族金属を含む耐熱性酸化物バイ ンダーおよびゼオライトを含んでなる触媒の存在下にオレフィンと水及び/又は アルコールを反応させることを含んでなるオレフインをアルコール及び/又はエ ーテルに転化する方法。
- 2.オレフインが2〜7個の炭素原子を有する請求項1記載の方法。
- 3.オレフィンがイソブチレンである請求項1記載の方法。
- 4.アルコールが1〜6個の炭素原子を有する請求項1記載の方法。
- 5.ゼオライトが、モルデナイト、ゼオライトベータ、ゼオライトY、USY 、X、ZSM−5、ZSM−12、ZSM−20、ZSM−23、ZSM−35 およびZSM−50から選択される請求項1記載の方法。
- 6.金属酸化物バインダーが、シリカ、チタニア、ジルコニア及び/又はゲル マニアを含む請求項1記載の方法。
- 7.金属酸化物バインダーがチタニア及び/又はジルコニアである請求項1記 載の方法。
- 8.反応を、20〜300℃の温度、少なくとも500kPaの圧力および0 .1〜30の水及び/又はアルコール対オレフイン比で行う請求項1記載の方法 。
- 9.反応を、100〜200℃の温度、少なくとも2000kPaの圧力およ び0.2〜15の水及び/又はアルコール対オレフイン比で行う請求項1記載の 方法。
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