JPH03502438A - 滑り止め用の装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 滑り止め用の装置 本発明は滑り止め用の装置に関し、好ましくは車輌の車輪の側方に当接させ回転 すると鎖が出るように仕組んだプーリから成り、車輪の回転に伴ってプーリが回 転すると鎖が地面と車輪との間に順次投入される種類の滑り止めに係る。

上記の種類の滑り止めは特に重量トラック用として公知であるが、普通のトラッ ク用としても公知である。滑り止めが適切な機能を果たすには、プーリと車輪と の接触点が縦方向及び横方向に調節でき且っプーリと車輪との間に適切な圧接力 が得られることが必要である。

スウェーデン公報８５０１０２１−３には小型トラック用滑り止め装置が開示さ れており、この滑り止めはある程度の調節機能を有しているが部品数が多い。加 えて、プーリを休止位置から作動位置に持ってくる時に比較的広いスペースを必 要とする。何故なら鎖が地面から十分な高さとなる休止位置までプーリを移動し なければならないからである。

ヨーロッパ特許公報第１６２８２３号にはあまりスペースを持たないバスなどの 車輌用に特別な棚が記載されている。

この棚は鎖を回収し地面から離して保管する。この構成には、所望の機能を得る ためにシステムに取付けて調節をする付属部品が含まれる。棚には恐らくほこり も溜まる。ここに述べた装置の特徴はこれら装置が比較的複雑且つ高価であり、 しかも大型車輌にのみ適合できるということである。

本発明の目的は、重量トラックのみならず小型のパンや乗用車にも容易に適合且 つ装着でき、しかも広いスペースを必要とせずに、地面から十分離れた上の方に 鎖を係着保持する休止位置ヘプーリが移動できるようにした上記の種類の滑り止 め装置を提供することである。

他の目的は耐湿耐塵構造を達成することである。

更に他の目的は簡単な構造を達成することである。

これらの目的は、車輌に固定される固定装置が、一端に回転自在なプーリを装着 して且つそれ自体１つの平面内で屈伸自在であるアームを担持し、しかもこのア ームは、個々に少なくとも第１と第２の接触面を持つ定形モールド品を本体とす る多数の位置決め素子からなり、１つの位置決め素子の第１接触面と、隣接する 位置決め素子の第２接触面とをぐらつきのない定位置接合に持ってこれるような 態勢で相互に離して配置する一方、これら位置決め素子を片側端部で一緒にまと めて緊締手段で保持するとともに少なくとも１本の弾性部材を内蔵させて、この 弾性部材が屈曲して休止姿勢をとる第１位置では位置決め素子は互いに分散状態 となり、第１の引張り部材を弾性部材の力に抗して作用させる第２位置では位置 決め素子は両接触面の相互作用で安定した姿勢の積層体を形成するようにした本 発明の好適な実施例によって達成される。

本発明の他の実施例では、第２の引張り部材が位置決め素子の楔形状部分を通過 しており、この引張り部材を引張ると位置決め素子の楔形状部が一緒にまとめら れて保持されるので屈曲したアームが得られる。

上記の諸実施例では、位置決め素子と、緊締手段と、ばね手段とが伸縮性のある 気密カバーでカプセル状に包まれている。更に、鎖を装置の休止位置に係着固定 する部材もある。これらの実施例に共通することは、アームを車輌に固定する固 定装置が調節自在なため、プーリと車輪との間の適切な接触点が容易に得られる ことである。

添付図面を参照して本発明を説明する。

第１図は休止位置にある装置全体図、 第２図は休止位置にある装置の内部を部分断面で示した拡大図、 第３図は作動位置にある装置全体図、 第４図は作動位置にある、２つの引張り手段を有する装置の説明図、 第５図は第４図の装置が休止位置にある時の説明図である。

第１図と第２図は、車輪９の内側の車軸管３に取付けられた固定装置２によって 自動車の軸に装着された装置１を示す。他の種類の固定装置でばねまたは緩衝器 が固定されている点に装着することも可能である。しかしこれは図示しない。

固定装置は管または棒からなる細長い部材４を有する。

この部材４は２個のクランプ部材５．６で車輌の車軸管３に固定される。これら クランプ部材で動かないように固定するには、部材４を締付はクランプ部材の下 部７゜８を車輌の細管に向けて押圧する。従って、クランプ部材５．６をゆるめ ると部材４は縦方向及び横方向に調節できると共に回動させることも自在であり 、クランプ部材を締付けると部材４は車輌の車軸管に固定される。このようにし てプーリ１６と車輪９との間の接触点は容易に調節することができる。

車輪９に向いている細長い部材４の端部には板１３が取付けである。この板１３ にはアーム１０が屈伸自在に装着されている。またこの板には、中に引張り部材 １５を通したシースワイヤ１４が取付けである。この引張り部材は、車輌（図示 せず）に搭載した作動装置に接続されている。アームの周囲には好ましくはＵ字 形の磁石部材１８が設けてあり、装置が休止位置にある時に鎖を磁着する。この 磁石部材１８はプーリと外側の位置決め素子との間に配置した連結金具１９に設 けられる。

アーム１０は、定形モールド品の多数の位置決め素子から成る。これらの位置決 め素子は片側の端部を一緒にまとめて緊締手段２１で保持している。少なくとも １本のばね部材２２をすべての位置決め素子を通過するように設けて板１３とプ ーリ１６の取付部材とに定置すると、ばね部材２２は、装置を操作しないとき緊 締手段２１側から見て位置決め素子を相互に分離するように装置全体に作用して 屈曲状態にする。位置決め素子は、相互に向き合う面内に嵌合突起２４と凹部２ ５を有する。少なくとも１本の引張り部材１５が上記作動装置から延びて位置決 め素子の孔を通過し、その端部は位置決め素子に固定され、且つその引張り装置 の衝合端部は部材４側にある装置１の接合部に定着されている。

他の好ましい実施例（図示せず）では第１の引張り装置に、例えば織物型の強力 なリボンを使用して、これを上記の位置決め素子に取付け、緊締手段２１が支持 している位置決め素子の端部の外周に沿って前記の車輌の作動装置まで延設させ る。位置決め素子２０と、緊締手段２１と、第１の引張り装置１５と、ばね部材 ２２とから成るアーム１０は伸縮性カバー２６でカプセル状に包み、機能障害の 原因をなす湿気とほこりの侵入を防止している。鎖１７を取付けたプーリ１６は アーム１０の外側の位置決め素子に回転自在に装着されている。この位置決め素 子には連結金具１９も装着されている。

第１図に図示した装置は、ばね部材２２が操作状態にない時で、休止位置にある 状態を示す。この時はアーム１０が屈曲するのでプーリ１６は鎖１７が地面から 十分距離を隔てた高さにまで反転して持ち上げられる。この位置では引張り部材 １５が解放状態となっているので１、アームはこの形状をとることができる。外 端の位置決め素子に取付けてアームの一部を囲むようにした磁石部材１８で、車 輌が移動でぶらぶらする鎖を磁着し、騒音の発生を防止する。

第２図に図示の装置は作動位置にある状態を示す。車輌の作動装置で引張り部材 １５を引張ると、ばね部材２２が収縮して位置決め素子の面が相互に押圧される 。

突起２４と凹部２５が相互に結合し、ねじれにも曲げにも強い安定した積層体が 得られる。この時プーリ１６は、車輪と地面２８との接触点と軸の中心とを結ぶ 線上に位置する点２７またはそのすぐ後部で車輪の側面に押圧される。そこでプ ーリが車輪９で回転されまた鎖が車輪と地面との間に投入されるので滑りが抑止 される。重要なことは、不要な力作用が装置内に生じないよう、即ち鎖に引張り 力が生じないようにプーリと車輪との接触点の位置を選ぶことである。既に記載 したように正しい接触点の決定は固定装置２の調節によって行われる。

第３図と第４図はアームのその他の実施例の説明図であって、他の形状の位置決 め素子４０が示されており、部分４１は第１の引張り部材４４で一緒に押圧され ると第３図に示したように、そのもの自体が真直ぐな積層体となるように、平行 平面となっている。位置決め素子の別部分４３は素子の端部に向って先細りの面 となっており、これらの面は第２の引張り部材４２で一緒に押圧されると第４図 から明らかなような弯曲した積層体を形成する。

上記した発明は車輌用の滑り止めを休止位置と作動位置との間で移動させる装置 として使用しているが、勿論その他の用途、例えば工具などを決まった点から別 の位置へ移動させるのに使用することもできる。

ｉｇ　４ ｉｇ　５ 国際調査報告

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. １．鎖（１７）を設けたプーリ（１６）からなり、このプーリは車輪（９）の側 方に押し当てて回転させるようになっており、車輪に伴ってプーリが回転すると 上記鎖が順次車輪と地面との間に投入される種類の滑り止め用の装置であって、 車輌に固定される固定装置（２）が、自由端部にプーリ（１６）を回転自在に取 付けて且つそれ自体１つの平面内で屈伸自在なアーム（１０）を担持し、このア ームが、個々に少なくとも第１と第２の接触面を持つ定形モールド品で形成した 多数の位置決め素子からなり、１つの位置決め素子の第１接触面と、隣接する位 置決め素子の第２接触面とをぐらつきのない定位置接合に持ってこれるような態 勢で相互に離して配置する一方、これらの位置決め素子を片側端部で一緒にまと めて緊締手段（２１）で保持するとともに少なくとも１本の弾性部材（２２）を 内蔵させて、この弾性部材が屈曲して休止姿勢をとる第１位置では位置決め素子 は互いに分散快態となり、第１の引張り部材（１５）を弾性部材の力に抗して作 用させる第２位置では位置決め素子は両接触面の相互作用で安定した姿勢の積層 体を形成するようにしたことを特徴とする滑り止め用の装置。
2. ２．位置決め素子（４０）が、前記第１と第２の接触面からなる素子部分（４１ ）から延びて、楔形状部（４３）を形成する第３と第４の接触面を有し、位置決 め素子の楔形状部（４３）を通過する第２の引張り部材（４２）が引張られると 、前記楔面をなす角度による位置決め素子の相互作用で位置決め素子が屈曲した 積層体を形成することを特徴とする請求項第１項に記載の滑り止め用の装置。
3. ３．上記積層体を湿気とほこりを遮断する伸縮性カバーで包んだことを特徴とす る請求項第１項または第２項に記載の滑り止め用の装置。
4. ４．それ自体が磁石であるＵ字型磁石部材（１８）を、アーム（１０）の自由端 に固定された連結金具（１９）によって、プーリが休止位置にある時にプーリ（ １６）の下方に向いた面から離れた所に位置させるようにしたことを特徴とする 請求項第１項または第２項に記載の滑り止め用の装置。
5. ５．上記固定装置（２）が、少なくとも１個のクランプ部材（５，６）によって 回動自在であり且つ車輌の車軸管に沿って横方向及び縦方向に変位可能な細長い 部材（４）からなることを特徴とする請求項第１項または第２項に記載の滑り止 め用の装置。