JPH0350171A - ガラスを融接した陶磁器の製造方法 - Google Patents

ガラスを融接した陶磁器の製造方法

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JPH0350171A
JPH0350171A JP18345089A JP18345089A JPH0350171A JP H0350171 A JPH0350171 A JP H0350171A JP 18345089 A JP18345089 A JP 18345089A JP 18345089 A JP18345089 A JP 18345089A JP H0350171 A JPH0350171 A JP H0350171A
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JP
Japan
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glass
pottery
fusion
molten
molten glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP18345089A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kishikawa
岸川 善行
Sumihiko Kurita
澄彦 栗田
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Koransha Co Ltd
Original Assignee
Koransha Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ガラスを融接した陶磁器の製造方法に係わる
ものである。
〈従来の技術〉 従来の陶磁器製品には、陶器、ぜつ器、磁器がある。こ
れらは形状、色調も多種多様でおり、日常食器、観賞用
、装飾用と幅広く用いられ、かつ、金属と異なり色調的
にも温かみが感じられるものが多い。一方、ガラス製品
はその透明感から生じる涼感性に優れ、特に、高温多湿
である夏季の食器・観賞用・装飾用として欠かせないも
のである。そこで、この両者を複合させることによって
、従来ない優れた涼感を持つ陶磁器を得ることができる
。従来の技術においては、螢焼ぎと呼ばれる陶磁器があ
る。すなわち、I!l磁器原料を用い、食器・花瓶等の
成形体を作り、その成形体に貫通する小穴を多数個設け
、この小穴にガラスの材料を埋めこみ、施釉後焼成を行
って製造するものである。
別の方法としては、ガラスと陶磁器を別々に製造した後
、加熱接合する方法が知られている。
螢焼きにおいては、ガラスと陶磁器が同時焼成されるた
めに、用いられるガラスの粘性は、通常のガラス製品や
釉薬の粘性よりも高いものである。したがって高粘性の
ために発生した泡を消すことが困難で、形成されたガラ
ス窓は不透明であり、涼感性が乏しい。
また、穴径が大きすぎると、形成されたガラス窓の中央
がへこんだり、ガラスが流出する傾向が強く、かつ相対
的に陶磁器に占めるガラスの割合が小さく、EFlii
器の域を脱していない。一方、ガラスと陶磁器を接合す
る方法(実開昭57−9836>では、ガラスの寸法精
度に比べ、陶磁器の寸法精度が悪く、例えばコーヒーカ
ップの上部半分をガラスに置換する場合、陶磁器部の真
円度が得られないため、両者の間に段差あるいは隙間が
生じやすい欠点がある。
以上のように、おる形状を持った肉厚のガラスそのもの
が陶磁器に一体的に結合されたものは、いまだ開発され
ていないのが現状である。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、厚肉で、形状を持ったガラスが一
体的に接合された新しいタイプの陶磁器の製造法を提供
するにおる。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者は、上記問題に関して鋭意研究を行った結果、
次の知見を得た。すなわち、 ■ 成形、焼結の行程を経た陶磁器を予熱し、この予熱
面に溶融ガラスを融接した後、この溶融ガラスを成形加
工する手法を採用すると、厚肉で形状を持ったガラスで
も何ら問題なく陶磁器と一体化できること。
■ 予熱温度は400℃〜1,000℃で、かつ上記溶
融ガラスの温度が500℃〜1,300℃であることが
好ましい。
■ ガラスの成分としては、ソーダ石灰系、鉛系、ホウ
ケイ酸系、アルミノケイ酸系、ホウ酸系、リン酸塩系、
アルミン酸塩系、チタン酸系、フッ化物系、カルゴン系
、アモルファス系が好適であること。
以上の知見を得た。
本発明は、以上の知見をもとになされたものでおる。
く作用〉 本発明は、焼結された陶磁器に溶融ガラスを融接せしめ
た後、ガラス部位を一体的に形成するために、容易に製
造可能でおる。上記ガラスを@磁器に融接せしめる際、
1ull磁器は事前に予備加熱する必要がある。この操
作によって溶融ガラスの融接性を高めると同時に、陶磁
器が高温の溶融ガラスと接触する際の急激な温度変化に
よる熱応力破壊を防ぐ。
溶融ガラスの組成、粘性によっても異なるが、陶磁器の
予備加熱温度は概ね400℃以上、1000℃以下が望
ましい。
融接するガラスの熱膨張は、陶磁器に対し±15%、好
ましくは±5%以内がよい。
±15%を越える場合、冷却時に生じる両者の収縮に起
因する応力によって、剥離あるいは破壊が生じやすい。
理想的には両者の熱膨張曲線が一致するのが最適である
が、現実にはその組成の違いによって必然的に異なるも
のである。特にガラス転移温度からプラス数10℃付近
で、最大熱応力が発生しやすい。したがってこの温度域
は危険区域であり、アニールまたは除冷等の操作が必要
でおる。
ガラス組成としては代表的にはケイ酸塩ガラス(例えば
ソーダガラス・カリガラス)、一般のソーダガラス・カ
リガラス等が使用でき、かつ、通常の着色ガラス用着色
剤、例えばFe203 、Co203 、N io、C
r203 、MnO2、V205等多種使用可能である
そのほか、ホウ酸塩ガラス、リン酸塩ガラス、ホウケイ
酸塩ガラス、鉛ガラス等が使用できる。
また、色調の異なる溶融ガラスを用い、これらを積層的
にあるいは混合して、陶磁器表面に一体的に融接できる
ことも言うまでもない。
〈実施例〉 実施例によって本発明の詳細な説明する。
実施例1. 冷茶碗 陶磁器原料として、天草陶石を主原料とした坏±(熱膨
張係数6.0X10−6)を用い、ローラーマシン成形
により成形体を得た後、施釉焼成(1,300℃・1時
間)した。これに、Na20−B203−3i02系ホ
ウケイ酸ガラス(熱膨張係数5.8x10−6>をガラ
ス溶融炉にて1.400℃で溶融し、あらかじめ700
℃に予備加熱した陶磁器の口縁周囲に溶融ガラスを融接
し、コテを用い陶磁器の寸法(円周・厚み)に合う加工
を行った。最大熱応力のかかる500℃付近を除冷操作
し、その後放冷した。
ガラスは、@磁器と強固に接合し、ガラス部と陶磁器部
との境界には段差・隙間がなく、両者にクラックは認め
られず優れた涼感を持つガラス複合磁器が得られた(第
1図)。
実施例2. コーヒーカップ 陶磁器原料・・・リン酸三カルシウム33%含有骨灰磁
器用坏土ガラス  ・・・PbO−に20−Na20−
3i02系鉛クリスタルガラス 着色剤  ・・・Co203 形 状  ・・・コーヒーカップ 骨灰磁器用坏土を用い、ロクロ成形でコーヒーカップ形
状のうち、取手と高台を除くカップ部のみを成形した。
乾燥後800℃にて素焼きを行い、下絵付けをほどこし
施釉後’l、220℃で1時間焼成した。鉛クリスタル
ガラスを1.400℃にて溶解し、事前に600℃に予
備加熱したカップ状骨灰磁器の胸部側面及び下部に溶融
ガラスを融接し、コーヒーカップ形状に成形した。その
後、ガラス転移点付近(450℃)を注意深く除冷(5
時間)し、350℃付近から放冷した。炉から取り出し
たガラス磁器複合体にクラック、変形等は認められず、
着色ガラスの透明感と絵付き磁器部の優雅ざの相乗効果
によって涼感性を持つ新規の複合体が得られた(第2図
)。
実施例3. 冷茶碗 陶磁器原料として、天草陶石を主原料とした坏±(熱膨
張係数6.0X10−’>を用い、水ゴテ成形によりカ
ップ部とリング部を成形した後、施釉焼成した(1,3
00’C・1時間)。これに、Na20−CaO/Mg
O−3i02系ソ一ダ石灰ガラス(熱膨張係数6.0X
10)をガラス溶融炉にて1,450℃で溶融し、あら
かじめ750’Cに予備加熱した磁器のカップ部に溶融
ガラスを融接した。その後ざらにその上部にリング部を
融接し、コテを用い成形した。最大熱応力のかかる53
0℃付近を注意深(除冷(7時間)し、400℃付近か
ら放冷した。炉から取り出したガラス磁器複合体にクラ
ック、変形等は認められず、また、ガラス部と磁器部と
の境界には段差、隙間がなく、優れた涼感を持つガラス
磁器複合体が得られた(第3図)。
〈発明の効果〉 本発明は、以上説明したように焼成された陶磁器に溶融
ガラスを融接せしめ、@磁器とガラスの複合体を形成す
ることにより次のような効果が1qられる。
(1)透明性を持つガラスが接合していることにより、
従来@磁器になかった優れた涼感が得られる。
(2〉製造が容易であり、あらゆる形状の接合に対応す
ることができる。
(3)陶磁器の寸法精度が不要である。
(4)!修、観賞用磁器が可能である。
(5)安価である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図は、陶磁器体とガラス体の接合
体の斜視図である。 1・・・・・・陶磁器体 2・・・・・・ガラス体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)予熱した陶磁器本体に溶融ガラスを融接したあと
    、該溶融ガラスを成形加工することからなる、ガラスを
    融接した陶磁器の製造方法。
  2. (2)上記陶磁器の予熱温度が400℃〜1,000℃
    で、かつ、上記溶融ガラスの温度が500℃〜1,30
    0℃である請求項(1)に記載の方法。
  3. (3)上記ガラスの成分が、ソーダ石灰系、鉛系、ホウ
    ケイ酸系、アルミノケイ酸系、ホウ酸系、リン酸塩系、
    アルミン酸塩系、チタン酸系、フッ化物系、カルゴン系
    、アモルファス系である請求項(2)に記載の方法。
JP18345089A 1989-07-18 1989-07-18 ガラスを融接した陶磁器の製造方法 Pending JPH0350171A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014141395A (ja) * 2012-12-25 2014-08-07 Senyo Glass Kogyo Kk ガラス工芸品及びガラス工芸品の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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