JP2001288027A - 歯科修復物の形成方法及び関連の装置 - Google Patents

歯科修復物の形成方法及び関連の装置

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JP2001288027A
JP2001288027A JP2001051260A JP2001051260A JP2001288027A JP 2001288027 A JP2001288027 A JP 2001288027A JP 2001051260 A JP2001051260 A JP 2001051260A JP 2001051260 A JP2001051260 A JP 2001051260A JP 2001288027 A JP2001288027 A JP 2001288027A
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glass
dental restoration
crucible
ceramic material
ceramic
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JP2001051260A
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English (en)
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Richard W Petticrew
リチャード、ダブルュー、ペッティクリュー
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TEC Ventures Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ガラス−セラミック材料からの歯科修復物の
形成方法及び歯科修復物の提供。 【解決手段】 重量%でLiO 8〜15%、Al
1.5〜5.0%、SiO 60〜80%、P
1.5〜5.0% 着色酸化物 5%以下、蛍光剤+顔料+不透明剤 5%
以下、ガラス改質剤 残りを含む歯科修復物用のガラス
−セラミック材料(以下材料)を熱−圧変形可能なルツ
ボに入れ、熱を加えて、その液相線温度よりも高い温度
の作業範囲にする。ルツボは、加熱される材料の作業温
度に適合した熱−圧変形性を有する。材料がその作業温
度まで加熱されたならば、ルツボを所望の歯科修復物の
形状にあるキャビティを予め中に形成されている型と接
触させる。加熱材料と型との距離が減るにつれ、ルツボ
が変形して型とでシールを形成し、溶融材料の型キャビ
ティへの射出を容易にする。ルツボと型との間の相互作
用シールを考慮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願は、2000年2月2
4日出願の米国特許仮出願第60/184,741号の
優先権を主張する。
【0002】本出願は、2000年10月24日出願の
米国特許出願第09/695,189号の一部係属出願
であり、当該出願は、1999年1月22日出願の米国
特許出願第09/235,171号の一部係属出願であ
り、当該出願は、1997年9月11日出願の米国特許
出願第08/927,774号、特許第5,897,8
85号の分割出願であり、当該出願は、1995年4月
6日出願の米国特許出願第08/417,682号、特
許第5,702,514号の分割出願であり、当該出願
は、1994年5月31日出願の米国特許出願第08/
250,926号、特許第5,507,981号の一部
継続出願である。
【0003】本発明は、ガラス−セラミック材料から、
クラウン、ブリッジ、インレー、オンレーなどの金属を
ふくまない歯科修復物を形成する方法に関する。本発明
はまたガラス−セラミック材料から歯科修復物を容易に
形成することのできる装置にも関する。最後に本発明は
そうしてできた歯科修復物に関する。
【0004】
【従来の技術】先行技術分野では、ガラス−セラミック
材料から金属を含まない歯科修復物を形成するのに様々
な方法が用いられている。ガラス−セラミック材料は、
その強度、半透明性、非毒性及び他の物理的性質から、
歯科修復物作成に使用するのに理想的な材料である。そ
の適性からガラス−セラミック材料は少なくとも80年
もの間歯科修復物を作るのに使用されている。先行技術
において、ガラス−セラミック材料から歯科修復物を作
成するのに最も広く用いられている手段はガラス微粒子
とセラミックの微粒子のスラリーを用いる方法である。
この方法においては歯型を作るがこれは修復物を固定す
べき歯の残った部分の正確なレプリカである。この歯の
残った部分は修復物の装着が容易にできるように歯科医
が予備処置をしておくことは当業者には理解できるであ
ろう。プロセスを開始するに当たって歯科医は予備処置
をした歯の印象を取って陰型印象を作成する。この陰型
印象に材料を詰めて処置した歯の陽型印象を作成する。
この陽型印象を歯型と呼ぶ。プラチナ箔をこの歯型に押
しつけて、歯科修復物を作るための基本的基板となるマ
トリックスを作る。歯科修復物を作るためには、このプ
ラチナ箔マトリックスにガラス−セラミック材料粉末の
スラリーを幾層にも重ねる。何層ものスラリーの層が形
成できて乾燥されると、目的とする歯科修復物の形にあ
わせて削ることのできる半固体の構造物ができる。望ま
しい形ができあがったら構造物を歯型から外す。この段
階で構造物は素地構造物と呼ばれる。この構造物を焼成
すると、焼成工程中に粉末のガラス−セラミック材料は
溶融して固形体となる。素地構造物は何層もの乾燥した
ガラス−セラミックからなるため不均一な溶融が起こる
可能性がある。不均一な溶融の結果として、でき上がっ
た修復物の物理的性質が悪影響を受けることがある。結
果として質の悪い歯科修復物ができる。さらに以上述べ
たことからわかるように全体のプロセスは非常に手間の
かかるものである。焼成前の修復物を作るために別の方
法も先行技術では考案されている。
【0005】たとえば米国特許第2,196,258号
では結着剤を含むガラスとセラミック素材の粉末混合物
を可撓性のある型に充填して素地構造物を作り、これを
焼成して完成構造物とするものである。このプロセスも
また粒状の素材の溶融を必要とするので不均一な溶融が
起こる可能性があり、弱くて質の悪い歯科修復物ができ
る可能性がある。
【0006】上述した問題を克服し、丈夫で半透明な金
属を含まない歯科修復物を作るためには、これらの修復
物を均一で溶解したガラス−セラミック材料から直接作
ることが望ましいことが当業者には認識されている。望
ましい歯科修復物の形状のキャビティを有する型の中に
溶融したあるいは可塑性のガラス−セラミック材料を導
くことにより、満足のいく修復物を作れるであろうこと
は理解されていた。更に先行技術ではガラス−セラミッ
ク材料が流体あるいは可塑状態にあれば、これをキャビ
ティに導入することができることがわかっていた。
【0007】すでに述べたように先行技術は常に、迅速
で効率的に優れた精密度と適合性を有する歯科修復物を
作れるような形成プロセスを目指していた。歯科修復物
において、精密度は非常に重要である。というのも満足
のいく修復物を作るには元の歯の最も細い細部まで再現
されなければならないからである。例えば、歯科修復が
成功するには、マージンがシャープで精密度が高くなけ
ればならない。先行技術の形成プロセスでは期待するほ
どの精密度が達成できないことが欠点である。
【0008】更に、歯科技工室の諸経費を効率的に使用
し、歯科修復物にかかる手間を最小にするためには歯科
修復物の製造が短時間でできることが望ましい。
【0009】歯科技工は必ずしも資金が豊富ではないの
でコストを最小に保つためには歯科修復物を作るのに適
したプロセスが比較的高価でない設備を使用することが
切望される。すでに述べたプロセスはこの要件に合うが
これから述べるDICOR プロセスはこれに合致しない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ガラ
ス−セラミック材料から歯科修復物を製造するための先
行技術がいくつかある。これに最近加わったのはDentsp
ly International Inc.(Pennsylvania, York)が販売
しているDICORプロセスである。このプロセスでは溶け
たガラス−セラミック材料を遠心鋳造して歯科修復物を
製造するものである。このプロセスは米国特許第4,4
31,420号(1984年2月14日発行)及び関連
特許に詳しく述べられている。遠心鋳造は主にロストワ
ックス法による金属の鋳造に広く用いられてきた。更に
このプロセスは金属に関して用いられるかぎり何百年も
のあいだ非常にうまくいっている。これは溶けた金属は
非常に粘性が低くて密度が高いため、遠心鋳造プロセス
で非常にうまく機能するからである。つまり溶けた金属
は溶融状態で高い密度と非常に低い粘度を有するため、
溶けた金属をすでにある型キャビティに注入する目的に
は遠心力で十分であるということである。精密度の高い
歯科修復物を製造するために、上に述べたDICORプロセ
スは遠心力を利用して、溶けたガラス−セラミック材料
から所望の歯科修復物を形成している。溶けたガラス−
セラミック材料は溶けた金属に比べて低い密度と高い粘
性を有している。このため、満足のいく歯科修復物を形
成するのに必要な精密度を常に得るには、遠心力だけで
は溶けたガラス−セラミック材料を型キャビティに一貫
して送り込むことができない。つまり満足のいく歯科修
復物を形成するのに必要な精密度を常に得るには、遠心
力では溶けたガラス−セラミック材料を型キャビティに
十分な力をもって送り込むことができない。満足のいく
歯科修復物を得るには、優れた精密度を持って人の口腔
に歯科修復物をうまく適合させるのに必要な所望のマー
ジンを作り出さなければならないことは当業者にはよく
理解されるところである。
【0011】さらにDICORプロセスは使用するガラス−
セラミック材料の着色に関しては欠点がある。できたDi
cor歯科修復物は望ましくない白色をしており、満足で
きる人の歯の色をつけるにはグレーズをかけなければな
らない。その結果着色は歯科修復物の表面だけに留ま
り、最終的に歯科修復物を人の口腔に取り付ける際に削
って調整する場合グレーズが除かれてグレーズと異なる
白い生地が露出してしまう。このコントラストは審美的
な見地から非常に好ましくない。
【0012】この欠点とは対照的に、本発明のプロセス
による修復物は、できあがった修復物全体の色が人の歯
の色に近いものになるガラス−セラミック材料を使用す
るように変更してある。したがって最終的な試適の際に
研削が必要となっても歯科修復物の表面とその下の生地
の間のコントラストは認められない。
【0013】望ましくないコントラストは、歯と歯の間
の研磨作用によりグレーズがすり減ってしまう正常な摩
耗からも生じる。これについても本発明においては好ま
しいガラス−セラミック材料が全体にわたって均一で自
然な着色を有するため問題にならない。本発明の修復物
は望みの色調を正確に出すためにグレージングしてもよ
いことも言及しておく。
【0014】上述した先行技術とは対照的に、本発明の
プロセスは前もって形成された型キャビティに溶けた歯
科用ガラス−セラミック材料を注入するために正の機械
的力を用いるものである。
【0015】歯科修復物を作るのに用いられる歯科用ガ
ラス−セラミック材料は以下の性質の多くあるいは全部
を持っていなければならない。 (1)口腔内の環境下で不活性かつ非毒性でなければな
らない。 (2)そしゃく力に耐えることのできる構造団結性を持
ち、一般に3点MORがすくなくとも30,000PSI
なければならない。 (3)簡単な設備で人の解剖学的形態に合うように形を
形成できる必要がある。 (4)人の歯によく合う審美的性質(人の歯によく似た
着色とわずかに半透明な外観)を有しており、したがっ
てモノリシックであるかグレージングができなければな
らない。 (5)さらに、ガラス−セラミック材料は水分を吸収し
たりしみができてはならず、また応力腐食に耐性でなけ
ればならない。 (6)同様に、ガラス−セラミック材料は自然の人の歯
と同様な特性を持ち、他の歯科材料と両立できなければ
ならない。 (7)同様に、ガラス−セラミック材料は寸法安定性を
有し、加工の際の熱ショック、特に再結晶が行われる後
続の熱処理工程において寸法安定性がなければならな
い。 (8)さらに、ガラス−セラミック材料は、従来歯科修
復物を作るのに用いられるのと同様に熱膨張点の観点か
ら金属、ステイン、グレーズなどと親和性がなければな
らない。 (9)審美的に好ましい歯科修復物を作り出すために最
終的歯科修復物を所望の形と色調に正確に合わせる必要
があることがある。そのような変更を行うには修復物を
それぞれの操作ごとに約950℃に加熱する必要があ
る。したがって、満足すべきガラス−セラミック材料は
約950℃に繰り返し加熱するサイクルに耐えられなけ
ればならない。 (10)適当なガラス−セラミック材料はその構造団結
性を熱処理中保持できなければならない。 (11)適当なガラス−セラミック材料は、 a.熱膨張係数(CTE)が5〜14.5×10-7/℃
であり b.不透明度が、0(明澄)〜5(不透明)の可視スケ
ールで2.5〜4.0であり、全体として美しく、 c.MORが平均少なくとも30KSIであり、 d.925〜950℃の熱処理ができ、 e.熱処理中に構造団結性を保ち、 f.融解性及び成形性であり、 g.口腔環境中で化学的耐久性がある 必要がある。
【0016】本発明は上記の基準に合うガラス−セラミ
ック材料を包含するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の記載に従えば、従
来技術では、もし不可能でないとしても、高価ではな
く、効率的なやり方でガラス−セラミック材料を成形す
ることによって、最高品質の歯科修復物を製造すること
が困難であることは自明である。
【0018】本発明の方法、装置、組成物及び歯科修復
物は、従来技術を越える改良を与えるものである。本発
明の方法を使用することによりガラス−セラミック材料
は容易に歯科修復物に成形されるものである。さらに、
本発明の装置は、相対的に高価ではなく、使用し易い。
本発明の組成物は、人間の口腔内で化学的に不活性であ
り、優れた強度の性質を有する審美的に喜ばれる歯科修
復物を生産するという大きな利点がある。さらに、本発
明の組成物は、これらの組成物から成形された歯科修復
物が熱処理されたときに、この修復物がその構造団結性
を保持するという利点がある。さらに、これらの歯科修
復物は、約950℃までの多様な熱サイクルに耐えるこ
とができ、既存の磁器材料と一緒に使用できる熱膨張を
有し、それゆえ、これらの歯科修復物は、容易に従来の
磁器材料を用いて改修されることができる。
【0019】同様に、本件発明による歯科修復物は、熱
処理後適切な着色ができ、この段階において、更に表面
処理することなく口腔内に適用することができる。生じ
た歯科修復物の審美的な性質を高めるために、歯科修復
物は、望ましい効果を達成するため磁器材料を使用して
容易に改修することができる。
【0020】したがって、歯科修復物がガラス−セラミ
ック材料から成形される効率的な方法を提供することが
本件発明の一つの目的である。
【0021】優れた強度を有し、審美的にも喜ばれるガ
ラス−セラミック歯科修復物を提供することが本件発明
の更にもう一つの目的である。
【0022】また、結晶の成長中に高度にミクロ構造的
に制御され、結果としてこれらの歯科修復物の成形で大
きなフレキシビリティーを可能にする歯科修復物を成形
するのに適したガラス−セラミック組成物を提供するこ
とも本発明の一つの目的である。
【0023】熱処理中その構造団結性を保持し、及びと
りわけ、埋没材の表面の熱処理中に崩れたりあるいは陥
没したりしないガラス−セラミック材料を提供すること
がなおその上に本件発明のもう一つの目的である。
【0024】本発明の他の目的は、歯科修復物の成形に
適し、また、約950℃にいたる多様な焼成サイクル中
その半透明性を保持することができるガラス−セラミッ
ク材料である。
【0025】本発明の更に別の目的は、セラミックの歯
科の修復物を成形する方法である。ここで、この方法は
以下の工程を含む。 A(1)ガラス−セラミック材料を熱−圧変形可能なル
ツボ中に配置し; B(2)ルツボとガラス−セラミック材料を、前記ルツ
ボが熱−圧変形可能となり、ガラス−セラミック材料が
成形可能となる温度にまで加熱し; C(3)加熱したルツボを、その中に事前形成キャビテ
ィを有する型に接触させ; D(4)ルツボを型と接触させて移動し続けることによ
り、ルツボを型に対して変形させ、成形可能なガラス−
セラミック材料を該キャビティ中に射出することによ
り、歯科修復物を成形し; E(5)型及びその中のセラミック歯科修復物を冷却
し; F(6)形成されたセラミック修復物を型から取り出
し; G(7)歯科修復物を熱処理し;そして H(8)歯科修復物を仕上げ研磨する。
【0026】また、本発明の一つの目的は、底部及び側
部を有する熱変形可能なルツボを成形することにあり、
ここで、該ルツボは、ガラス及び金属酸化物の粒状混合
物を焼結することにより形成される。好ましい組成物
は、ガラスが約27から31%及び金属酸化物が約69
から約73%よりなるものである。
【0027】本発明の別の目的は、歯科修復物であり、
これは以下の組成(重量%) Li2O 8〜15 Al23 1.5〜5.0 SiO2 60〜85 Na2O 0〜2 K2O 0〜2 P25 1.5〜5 ZrO2 0〜3 CaO 0〜1 BaO+SrO+La23 0〜12 着色酸化物 0〜5 をもつガラス−セラミック材料から成形される。
【0028】本発明のさらに別の目的は、歯科修復物で
あり、これは以下の組成(重量%) Li2O 14〜15 Al23 4.5〜5.0 SiO2 67〜71 Na2O 1〜2 K2O 1.5〜3.5 P25 3〜4 B23 0〜2 CaO 0〜1.25 BaO 1.25〜3 Tb47 0〜1 CeO2 0〜1 をもつガラス−セラミック材料から成形される。
【0029】最後に、本願発明の目的は、優れた化学的
に耐久力を有し、それ自体人間の口腔内で分泌液と接触
しても劣化することがないガラス−セラミック材料を作
ることにある。
【0030】本件発明についてのこれらの及び他の目
的、特徴、及び利点は、ここでの詳細な説明から自明と
なるであろう。
【0031】本件発明の利点は、図面と以下の記載から
より明白に理解されるであろう。
【0032】図2〜図10が本発明で有用である装置の
模式図的代表例であることは留意されるべきである。
【0033】好ましい態様の説明図1は、歯科修復物が
ガラス−セラミックの成形によって形成される本発明の
全行程を一般的に説明する。図1に見られるように、第
1工程は適当な型キャビティをその中に有する型の形成
である。型キャビティが形成される工程を開始するため
に、人の口中の一つ又は複数の歯は、当該技術分野にお
いて一般的に知られている方法によって歯科医によって
調製される。歯科医によって提供される印象を使用し
て、所望の歯科修復物のポジティブワックス型を製造す
る。次に、このポジティブワックス型を通常リングと呼
ばれる型中に置く。次に、半液状の埋没材をポジティブ
ワックス型の回りに注ぐ。埋没材を据え付け、硬化した
後、得られた型を炉中に置き、それによってワックスを
溶融させ、型と一体のスプル−ホ−ルから追い出す。こ
のとき完成型が仕上がる。これがロストワックス法によ
る型の形成を構成する。
【0034】図1の第2工程において、図3に示すとお
り、ガラス−セラミック材料のボタンを変形可能なルツ
ボ8中に置く。ガラス−セラミック材料のボタンは、通
常約6グラムの重量があり、約2cmの直径及び1cmの厚
さを有するガラス−セラミック材料の小さなシリンダー
を構成する。これらのガラス−セラミック材料のボタン
は、これらの材料を製造、販売及び使用することができ
る便利な形状である。当業者は、所望の歯科修復物を形
成するためには、十分な量のガラス−セラミック材料を
使用しなければならないことを理解している。
【0035】図1の第3工程において、ルツボ8及びガ
ラス−セラミック材料7のボタンを均一に加熱する。ガ
ラス−セラミックは、以下でより詳細に説明するよう
に、その液相線温度以上の温度まで加熱される。更に、
熱−圧力変形可能なルツボ8は以下でより詳しく説明さ
れる。
【0036】この発明の方法において、予め形成された
型は、1以上の歯科修復物を本方法の1サイクルの間に
製造することができるように多数のキャビティを含むこ
とができる。
【0037】図1の工程4、5及び6において、加熱さ
れたルツボ及びガラス−セラミック材料を、以下の図3
〜6の説明に関してより詳細に説明するように、機械的
手段によって型と接触するように移動する。
【0038】図1の工程7及び8にしたがって、型は冷
却され、そして固化されたガラス−セラミック注型は、
機械的手段によって埋没材から取り出される。次に、歯
科修復物はスプル−から切り放され、審美的効果を達成
するために熱処理、研磨及び/又は艶出しによって完成
される。
【0039】この発明の方法は、所望の歯科修復物を形
成するためにガラス及びガラス−セラミック材料の両方
を使用することができる。
【0040】強度及び審美的理由のために、ガラス−セ
ラミック材料を使用することが好ましい。ガラス−セラ
ミック材料を使用する場合、ガラス−セラミック材料7
のボタンは最初ガラス相のルツボ8の中に置かれる。ル
ツボ8に熱をかけると、熱が加わるにつれ、ガラス−セ
ラミック材料7は結晶相の形成によってセラミックにな
る。加熱を続けると、ガラスマトリックスは徐々に溶解
し、それによってガラス−セラミック材料7をガラス相
にする。結晶相がガラスマトリックス中に完全に溶解す
る温度は、ガラス−セラミック材料の液相線温度として
定義される。この発明によれば、溶融材料中に結晶相が
存在するすべての可能性を除去するためには、ガラス−
セラミック材料を液相線温度以上の温度に加熱すること
が望ましいことが分かった。更に、この温度で、ガラス
−セラミック材料は約log3〜約log4Pの粘度を
有し、この粘度はガラス−セラミック材料を容易に型キ
ャビティ5へ注入するために適当である。この温度にお
ける粘度は使用範囲として定義される。
【0041】本出願を通して、溶融ガラス−セラミック
材料及び軟化ルツボの粘度はポイズにおける個々の粘度
のlogとして定義される。更に、単位ポイズはPとし
て省略される。例えば、溶融ガラス−セラミック材料の
粘度が104ポイズであるならば、粘度はlog4Pに
よって表示される。
【0042】一方、図1は本発明の広範囲の工程を示
す。図1に描かれた個々の工程は、図2〜図10の説明
においてより詳細に規定される。
【0043】図2において、型4がリング12中の埋没
材10の人工歯排列によって形成されているのを見るこ
とができる。リング12中の埋没材10の人工歯排列の
前に、リング12がワックス型14の回りに置かれ、そ
の上部先端は所望の歯科修復物16の形に成形される。
図2に、ワックス型14が焼失された後の完成された型
4を示すように、ワックス型14は外形においてのみ示
される。
【0044】型4を形成する方法は、当該技術分野にお
いて一般的に知られており、数世紀の間金属鋳造方法用
のロストワックス型を形成するために使用されてきた。
型4の製造において上記したように、ワックス型14を
リング12中に置き、次に、埋没材スラリ−10を、通
常は振動法の助けを借りて、リング12へ徐々に注い
で、埋没材10が完全にリング12を満たすのを、特
に、ワックス型14を完全に閉じこめるのを確実にす
る。これらの方法はまた、当該技術分野において一般的
に知られている。
【0045】図3、4、5及び6は本発明の一般的方法
を概略的に示す。
【0046】図3に関して、キャビティ14を有する型
4がルツボ8の近傍に置かれているのを見ることができ
る。ルツボ8中に置かれているのはガラス−セラミック
材料7であり、その詳細をここで説明する。ルツボ8は
更にセラミックベース21上に置かれ、それはラム22
上に置かれており、それによってルツボ8は型4に対し
て移動することができる。電気加熱エレメント24を更
に提供し、それによって熱をルツボ8にかけることがで
きる。ガラス−セラミック材料7の加熱の詳細は以下で
説明される。
【0047】ルツボ8の加熱の間に、ガラス−セラミッ
ク材料7は固体状態から液体状態に変えられ、ルツボ8
は個体の脆い状態から熱−圧力変形可能な可塑性に変え
られる。ガラス−セラミック材料7が所望の使用範囲に
達すると、図4に示したように、ラム22が作動され、
それによってルツボ8を上に移動させそして型4の下部
先端と接触させる。ラム22の作動は図示されていない
電源によって行われる。
【0048】図5に見られるように、ラム22の上への
移動が継続するにつれて、ルツボ8は型4に対して変形
し続け、ルツボ8の上部先端を界面28で型4に対して
シ−ルさせる。更に、溶融ガラス−セラミック材料7が
型キャビティ14へ流れ込むのが分かる。
【0049】図6に関して、ラム22の移動が続くにつ
れて、ルツボ8の型4に対する変形が完成され、ラム2
2にかけられた圧力のために、キャビティ14はガラス
−セラミック材料7で完全に満たされる。
【0050】図3〜6に示されるような手順に続いて、
型4を冷却し、所望の歯科修復物を埋没材10から取り
出す。歯科修復物を埋没材10から取り出すと、その歯
科修復物はスプルーから切り放され、所望の審美的効果
を達成するために研磨及び艶出しして完成される。
【0051】更に、形成の後、歯科修復物26は、その
強度及び他の特性がガラスマトリックス中の結晶の形成
によって改良されるような方法で熱処理される。熱処理
の詳細を以下に説明する。
【0052】図7は、図1のフローチャートに示す複合
方法を行うために使用することができる装置32を示
す。この装置は一般的に、支持枠30、熱源33、型保
持手段34及びプランジャー36からなる。支持枠30
は一般に、装置32の外枠からなる。
【0053】型保持手段34はバー50からなり、その
中へクランプ35が通される。見られるように、バー5
0は型4をロックさせてバー44を支持する。支持バー
44は更に開口56を有し、それは、型4の直径よりわ
ずかに小さく、ルツボ8の直径よりわずかに大きい。ラ
ム36の作動によって、ルツボ8は、図4、5及び6に
関して上記で説明したのと類似の方法で型4と接触する
ように上に移動される。図7の装置は更に熱源33を有
し、描かれた態様においては、それは電気抵抗加熱エレ
メント37からなる。好ましい態様においては、加熱エ
レメントはモリブデンのジケイ化物である。熱源33は
電力制御源58によって制御される。
【0054】図3及び7に示されるように、電気抵抗ヒ
ーターは、ルツボ8及び、したがって、ガラス−セラミ
ック材料7の加熱を行うために使用される。電気抵抗加
熱に加えて、示したように、加熱は誘導加熱、ガストー
チ加熱、又はいずれかの適当な手段によって行うことが
できる。
【0055】装置は更に図示されていない回転手段を有
し、それによってラム36は、ルツボ8及びその中に含
まれるガラス−セラミック材料7の均一な加熱を行うた
めに、加熱工程の間回転される。回転手段は電気、気流
又は油圧モーターであることができる。ラム36はその
上への運動を行うための手段を備え、好ましい態様にお
いては、それは空気シリンダー39である。
【0056】更に、図7に関して、装置32は複数の構
造断熱部材41、43、45、47及び49を有し、そ
れらが加熱エレメント37を支持し且つ含み、そしてエ
レメント37の操作中に発生された熱を遮断する。これ
らの構造断熱部材はセラミックファイバーボードから形
成される。
【0057】同様に、支持バー44が腰部55を有する
開口56を有するのを見ることができる。腰部55は、
ルツボ8が型4に対して変形するときに、ルツボ8の変
形上部先端が腰55のくびれで下に移動するのを防止
し、それによって溶融ガラス−セラミック材料を型4の
予め形成されているキャビティ14の中へ効果的に注入
させるということにおいて有利である。すなわち、ルツ
ボ8の上部先端は腰55の近くで固化されるので、溶融
ガラス−セラミック材料の下方への移動を防止し、それ
によって型キャビティ14へガラス−セラミック材料を
注入させる。
【0058】図7a及び7bはこの発明において使用さ
れる好ましい装置31を示す。好ましい装置31の部材
のほとんどは、予め加熱された型4を成形工程のための
所定の位置へ運んでいって炉ベース41に対して置くこ
とができる可動アーム38が提供されているということ
において上記で説明した装置32の部材と同じであるか
又は類似している。可動アーム38を中央の転心に接続
し、それによって所定の位置へ回転させる又は所定の位
置へ横に移動されることができる。
【0059】アーム38を所定の位置へ移動する前に、
図7に示すように、ルツボ8を熱源中に置くためラム2
2に伸ばし、それによってガラス−セラミック材料7を
溶融することができる。この溶融が行われると、ラム2
2を引き出し、可動アーム38を、図7bに示されるよ
うな所定の位置へ移す。この位置において、図2〜6に
示されるような形成手順を完了する。
【0060】開口31及び32に関して、当業者は、ル
ツボ8を手動か又は自動手段のいずれかでセラミックベ
ース21上の所定の位置に置くことができるということ
を理解する。
【0061】本発明のガラス−セラミック成分の射出
は、図2〜10に示し、本明細書で上記した装置を使用
して実施することができる。加えて、コネチカット州 W
allingford の Jeneric/Pentron によって商標 AUTOPRE
SS(商標)Plusの下で販売されている市販のプレス機を
使用してもよい。このシステムは、変形可能なツルボを
使用しない。
【0062】本発明のガラス−セラミック成分は、約2
〜約8バールの真空下でプレスすることが好ましく、好
ましい真空は7バールである。
【0063】上記で説明した図1〜7bは歯科修復物の
形成を示す。実質的に完全な歯科修復物の形成に有用で
あることに加えて、本発明の組成物及び方法はコーピン
グを形成するために使用することができ、そのコーピン
グの上に磁器材料を施与して歯科修復物を改造しそして
色直しすることができる。
【0064】先行技術においては、メタルコーピングが
広く利用されている。これらのコーピングは磁器材料の
層で被覆されており、この磁器材料の層は、メタルベー
ス及び磁器の外側部分からなる複合歯科修復物を形成す
るためにメタルコーピングへ施与される。複合構造は、
メタルコーピングが得られた歯科修復物の強度を著しく
増加するという点で有利である。メタルコーピングは、
くすんでいて、天然の歯の色と対称をなす色を有してお
り、更に、ある場合には毒性の問題をも有しているとい
う点で不利である。本発明を使用して全部がガラス−セ
ラミックの歯科修復物を形成することが、コーピングが
天然の歯と実質的に同じ色であり、特に、歯科修復物の
外側部分を形成する磁器と同じ色であるという点で有利
である。更に、全部がセラミックでできた構造は、ある
金属にアレルギ−である患者に対して生じる問題を排除
されるという点において有利である。この方法におい
て、際だった強度及び審美的特性のクラウン及びブリッ
ジが達成される。際だった審美的特性は、これらのガラ
ス−セラミックコーピングをベースとして使用すること
ができるという事実から生じ、そのベースの上には、種
々の異なった磁器を、最も繊細な着色及び審美的特性を
達成するために焼成することができる。
【0065】上述したように、本発明の方法では、ガラ
ス材料及びガラス−セラミック材料の両方を用いること
ができる。本発明によって使用できるガラス−セラミッ
ク組成物の好適なものを表I〜表IVbに掲げる。表I〜
表IVbに掲げる成分の全てについて、重量パーセントで
示している。
【0066】本発明では、どのような適当なガラス−セ
ラミック材料も利用することができる。表I〜表IVbに
示すように、本発明に使用するための好適なガラス−セ
ラミック材料はリチウム二ケイ酸ガラス−セラミック材
料である。これらの材料において、Li2O2(Si
2)は熱処理したガラスセラミック材料の結晶相を構
成する。リチウム二ケイ酸ガラス−セラミック材料は、
それが無毒性であり、熱衝撃に対して抵抗性を示し、強
度に優れ、耐食性であり、また人間の色に近似し、かつ
半透明で審美的に快い歯科修復物を生ずることから、本
発明に使用するのに、特に適当である。更に、リチウム
二ケイ酸ガラス−セラミック材料は、適切な熱処理中に
スランプ又は垂れを起こさないという条件で、それらが
熱処理中に構造団結性を維持する点で有利である。
【0067】本発明に用いることができる他のリチウム
二ケイ酸ガラス−セラミック材料は1993年6月15
日に発行された米国特許第5,219,799号に記載
されている。
【0068】リチウム二ケイ酸ガラス−セラミック材料
には核剤としてP25を用いることができる。他の核剤
としては、TiO2及びZrO2がある。
【0069】本発明に有用であるガラス−セラミック組
成物は、表Iに示すとおりである。表I及び本明細書の
他の表における百分率は重量パーセントで示してある。
【0070】
【0071】本発明に使用できる更に具体的なガラス−
セラミック組成物を表IIに示す。特に、表IIの組成物
は、本発明の歯科修復物を改変し、濃淡を加減し又は艶
出しするのに使用することができる高溶融点又は低溶融
点磁器のいずれかと共に用いることができる。
【0072】
【0073】ある場合には、低溶融点磁器により改変で
き、又は艶出しできる歯科修復物を形成することが望ま
しい。本願の目的のために、低溶融点磁器は、約700
℃の温度で溶融する磁器と定義する。
【0074】低溶融点磁器と共に使用できる具体的なガ
ラス−セラミック組成物は表IIIに示すとおりである。
【0075】
【0076】本発明に使用し得る具体的なガラス−セラ
ミック組成物は表IV、IVa及びIVbに示すとおりである。
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】成形法による歯科修復物の形成において
は、歯科修復物の細部をできるだけ詳細に形成するた
め、型の中に容易に流入するガラスセラミック組成物を
有することが望ましい。この事実は、使用される成形法
にかかわらず当てはまる。
【0081】本発明の組成物は、ガラス又はガラスセラ
ミック相のいずれかで歯科修復物中にプレスすることが
できる。プレスをガラス相で実施する場合、得られる歯
科修復物を次に熱処理して、構造をガラスセラミック相
に転換する。
【0082】場合によっては、本発明の組成物をガラス
セラミックとしてプレスすることが望ましい。本発明の
組成物をガラスセラミックとして複雑な形状の歯科修復
物にプレス又は射出する能力は、約15〜60容量%の
範囲の残留ガラスの存在によって促進される。この残留
ガラスは、リチウム二ケイ酸塩結晶相のマトリックスと
して働く。
【0083】本発明にしたがって歯科修復物を形成する
ためには、組成物がガラスセラミック相にあるとき、ガ
ラスセラミックのペレット又はボタンを約850℃〜9
50℃の温度に予熱する。もっとも好ましい予熱温度は
930℃未満である。
【0084】表IVa及びIVbの組成物は、表III及びIVの
組成物に比較してガラスセラミックとしてのその流動性
を増すため、従来技術にしたがって改質されている。表
III及びIVの組成物を表IVa及びIVbの組成物と比較する
と、後者の表において、これらの表の組成がB23を含
むことが見てとれる。表IVa及びIVbの組成において、B
23は、ガラスセラミックのガラス相のガラス改質剤と
して働く。これに関連して、B23は、ガラスマトリッ
クスを軟化させ、その流動性を増し、それにより、成形
法における結晶相の流動を支援する。このB23の公知
の性質が、本発明にしたがって使用するための優れたガ
ラスセラミックを生む。
【0085】酸化亜鉛が、成形処理の間の結晶装置の流
動を促進するためにガラスマトリックスを軟化させるた
めに使用することができる、歯科環境で安全であるさら
に別の酸化物である。
【0086】上記で掲載した組成物は、同じくガラスマ
トリックスを軟化させ、結晶流動を支援するLi2Oを
含む。本発明の組成物は、ガラスマトリックスの軟化剤
として同様に働くことができる実質的な量のLi2Oを
含む。本発明の組成物においては、Li2Oがすべて結
晶相の形成に使用されるため、Li2Oはガラスマトリ
ックスを軟化させないと考えられる。
【0087】B23がケイ酸塩ガラス系の粘度を下げ
(軟化させ)、低い熱膨張及び高い耐薬品性を有するガ
ラスを作り出すという事実は、Clarence L. Babcockに
よるSILICATE GLASS TECHNOLOGY METHODS(John Wiley
& Sons 1977)の23頁で論じられている。
【0088】Li2O、Na2O、K2O及びB23が粘
度を下げ、それによりガラスを軟化させるように働くと
いう上記意見に関連しては、Samuel R. ScholesによるM
ODERN GLASS RACTICE(Industrial Publications, Inc.
1952)の17頁を参照すること。
【0089】さらに、これらの参考文献が開示するよう
に、従来技術では、ナトリウム及びカリウムの酸化物が
ガラス改質剤として作用し、それにより、ガラスセラミ
ックの成形の際に結晶流動を支援することが公知であ
る。これに関して、表III及びIVの組成を表IVa及びIVb
の組成と比較すると、表IVa及びIVbの組成におけるNa
2O及びK2Oの割合が、表III及びIVの組成に比べて増
大していることが見てとれる。同じく公知の手順にした
がって、Na2O及びK2Oの濃度におけるこの増大がガ
ラスマトリックスを軟化させ、それにより、結晶相の流
動性を支援する。
【0090】要するに、表IVa及びIVbの組成は、ガラス
改質剤により、結晶相の流動性を支援するようなふうに
変化する。上記で論じたもの以外のガラス改質剤を使用
してもよいことは当業者によって理解されよう。
【0091】本発明とともに使用するのに好ましい組成
物の一般的な範囲に関して、表IVa及びIVbで定義するガ
ラス−セラミック組成物が好ましい。
【0092】本発明にしたがって使用するのにもっとも
好ましいガラス−セラミック組成物は、表IVbの組成2
1〜24によって定義されるガラス−セラミック組成物
である。
【0093】前記表I〜IVbによって定義されるガラス
−セラミック組成物は、以下の点で従来技術よりも特に
有利である。 (1)従来技術のガラス−セラミック組成物よりも強度
がある。 (2)Tb47及び酸化セリウムを含むこれらの組成物
は、紫外線で蛍光性である。 (3)これらのガラス−セラミック組成物の多くの膨張
率は、既存の変質性磁器材料の膨張率と適合性である。 (4)従来技術の温度よりも高い温度で構造団結性を保
持し、それにより、高めの温度での変質を可能にする。
【0094】本発明のガラス−セラミック材料のボタン
は、まず、望む特定のガラス−セラミックの成分のマス
タバッチを調製することによって形成される。このバッ
チを使用して均質なガラスセラミックを形成し、それ
を、冷ましたのち、粉末に磨砕する。次いで、この粉末
の一部を溶融又は焼結させて、所望の大きさ及び重さの
ボタンを形成する。これらの焼結ボタンに関して、出願
人は、固形の非焼結ボタンから形成される歯科修復物が
焼結ボタンから形成されるものよりも強度があるという
ことを見いだした。これらのボタンは、公知の従来技術
の手法による従来の三次元磨砕法によって磨砕して歯科
修復物にすることができるブロックの形状を帯びること
ができる。
【0095】表I〜IVbに掲載するように、ガラス−セ
ラミック歯科修復物の所望の着色を達成するため、着色
酸化物をガラス−セラミック材料に加えてもよい。
【0096】いくつかを表I〜IVbに示す、本発明に使
用することができるガラス−セラミック組成物に使用す
るのに適した着色酸化物は、SnO2、MnO、Ce
O、FeO2、Ni2O、V2O、Cr23、TiO2など
である。これらの着色酸化物は、単独で使用することも
できるし、組み合わせて使用することもできる。
【0097】着色酸化物に加えて、表I〜IVbのガラス
−セラミック組成物は、蛍光剤及び不透明剤を含むこと
ができる。本発明の方法にしたがってガラス−セラミッ
ク修復物を形成したのち、得られた歯科修復物を熱処理
して歯科修復物中に結晶を形成させる。この結晶形成は
一般に熱処理と呼ばれ、歯科修復物の物理的及び美観的
性質を高める。表I〜IVbのガラス−セラミック組成物
とで使用するのに適した熱処理シーケンスは、以下の表
Vに示すとおりである。
【0098】本発明で使用することができるガラス組成
物の場合、最良の核形成温度は、ガラス−セラミックの
上限アニール温度よりも約25〜50℃上である。ま
た、上限アニール温度のすぐ上から約50℃以上までの
温度の緩やかな上昇が、最大の核形成を達成する際に最
良の結果を生むことがわかった。また、結晶化を起こす
ためには、その後、温度をより高温まで上昇させなけれ
ばならないことは周知である。この温度は、使用される
特定のガラス−セラミック材料の組成に依存する。
【0099】熱処理段階の加熱シーケンスが不適切であ
るか、過って制御されるならば、歯科修復物は、スラン
プ又は変形を起こすかもしれない。熱処理工程中に歯科
修復物がその構造団結性を維持するためには、具体的な
ガラス−セラミック材料ごとに最適な熱処理手順を開発
すべきであることが当業者によって理解されよう。
【0100】好ましい実施態様では、熱処理サイクル
は、結晶相で、ガラス−セラミック材料が、ガラスマト
リックス中に均一に分散した多数の微細結晶を含むよう
なものである。結晶相が非常に微細であり、均一に分散
しているとき、最大強度の歯科修復物が得られることが
わかった。さらに、微細結晶構造は、半透明な歯科修復
物を生む傾向を有する。
【0101】上記から、本発明にしたがって製造した歯
科修復物を、それが埋没材から取り出され、スプルーが
切り離されたのち、熱処理してもよいことが自明であ
る。
【0102】本発明の好ましい代替態様によると、歯科
修復物がまだ埋没状態にある間に歯科修復物の熱処理を
実施してもよい。すなわち、歯科修復物がまだ埋没材に
包含されている間に熱処理を実施することができる。
【0103】さらに別の実施態様によると、歯科修復物
は、熱処理の前に、それが形成された埋没材から取り出
し、仕上げるか、部分的に仕上げることができる。そし
て、熱処理するために、材料を再び埋没材に埋没させる
と、それが熱処理工程を促進する。再埋没ののち、上記
手順にしたがって熱処理を実施する。
【0104】歯科修復物を埋没状態で熱処理すると、歯
科修復物の収縮が、なくならないにしても、最小限に抑
えられる。
【0105】熱処理、特に結晶相の形成において、歯科
修復物の収縮が起こる。この収縮は、3%に及ぶことも
ある。当然、この収縮は、歯科修復物を患者の口に戻す
ときの適合性に悪影響を及ぼすため、望ましくない。
【0106】収縮問題を解消する方法として、硬化する
と膨張して大きめの型キャビティを作り出す埋没材にワ
ックス型を埋没させることが本発明の範囲に入る。この
大きめの型キャビティは当然、大きめの歯科修復物を作
り出す。そして、熱処理工程でこの大きめの歯科修復物
を正しい大きさに収縮させる。
【0107】たとえば、ガラス−セラミック材料は熱処
理工程で約3%収縮するため、硬化すると3%膨張する
埋没材に最初のワックス型を埋没させることができる。
この手法を使用すると、3%大きめの歯科修復物が得ら
れる。そして、この大きめの歯科修復物を熱処理する
と、約3%収縮して、正しい大きさの歯科修復物が完成
する。
【0108】正しい適合を達成するため、修復物を埋没
材から取り出したのち熱処理するのならば、硬化及び加
熱によって約3%膨張する埋没材を使用しなければなら
ない。金属とで使用しうる埋没材は、約1.75%しか
膨張しないため、本発明で使用するのには特に適しては
いない。硬化及び加熱によって約3%膨張し、ひいては
この種の工程を可能にする埋没材は、ケンタッキー州Lo
uisvilleのWhipmix Corporationによって製造され、GIJ
M2-23-94;1の指定の下で販売されている。
【0109】表I〜IVbのガラス−セラミック組成物と
で使用するのに好ましい熱処理方法は、表Vに示すとお
りである。
【0110】
【0111】熱処理ののち、得られた歯科修復物をさら
に仕上げてもよい。この仕上げは、正確な形状、所望の
色合い、陰影を達成するため、歯科修復物を1種以上の
磁器で改質する工程を含むことができる。表I〜IVbの
ガラス−セラミック材料の場合、改質磁器材料のCTE
は、ガラス−セラミック材料のCTEよりもわずかに高
い又は低いことが望ましい。CTEを計測するこの方法
は、本明細書中、以下の実施例の記載で規定する。
【0112】変形可能なルツボ8は、本発明の重要な部
分である。ルツボ8は、その好ましい実施態様で、円形
のベースを有し、そのため、ほぼ円筒形である。しか
し、本発明のルツボが円形以外の形状を有してもよいこ
とが当業者に理解されよう。
【0113】ルツボは、溶融シリカ、酸化アルミニウ
ム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウムのような成分
とホウケイ酸ガラス、ソーダ石灰ガラス、ボトルガラ
ス、窓ガラスなどのようなガラス、粘土又はルツボ製造
の当業者がガラス−セラミック材料とで使用するのに適
したルツボを形成するために使用するかもしれない他の
材料との粒状混合物を焼結させることによって形成され
る。本発明の広い概念において、ガラス−セラミック材
料が約log3〜log4Pの作業範囲にある温度にお
いてルツボが約log5〜log7Pの粘度を有するよ
うな材料の混合物のルツボを形成する。
【0114】本発明で使用するためのルツボは、スリッ
プ注型法によって形成される。スリップ注型法によるル
ツボの形成は、当業者には周知であり、以下の実施例で
さらに詳細に説明する。
【0115】上記の説明では、本発明に有用であるルツ
ボを形成するために使用される組成物は、多様な材料を
利用することができる。多くのガラスを本発明に有用で
あるルツボを形成するために使用することができるが、
重金属、たとえば鉛、カドニウムなどを含有するガラス
は、それらの毒性のため、使用すべきではない。
【0116】本発明に使用するためのルツボを形成する
代替方法は、粉状プレスしたのち焼結させることによる
方法である。
【0117】本発明では、ルツボを形成する組成物は、
それが所望の温度、すなわちガラス−セラミックの作業
温度の約log3〜log4Pで熱−圧変形可能になる
ような物質を含む。本発明で使用されるルツボの熱−圧
変形性は、その中に含まれるガラス−セラミック材料の
作業温度で剛性であるように設計されている従来技術の
ルツボとは対照的である。
【0118】図8、9及び10に示すような代替構造で
は、型に対する変形したルツボのシールが強化されてい
る。図示する構造では、型64は、ルツボ8をシールす
るとき当てることができる垂直壁68及び70を有する
円形の凹み66を含む。型65の垂直壁72及び74
は、複数の環状溝76をさらに含むことができる。図1
0でさらに示すように、型65に対するルツボ8のシー
ルは、変形過程でルツボ8の上端が環状溝76に流れ込
むことによって強化される。
【0119】実施例 本発明を以下の実施例によって説明するが、これら実施
例は本発明を限定するものではない。
【0120】歯科修復物を下記の実施例にしたがって作
成した。これら実施例で、歯のワックス型を作成した。
このワックス型にスプルー(湯道)を取り付けた。この
スプルー付きワックス型を埋没リングの中に置いた。埋
没材を、90グラムのカーサーモベスト(Kerr Thermov
est)と2部のサーモベスト液と1部の水の混合物の1
7ミリリットルを混合する事によって作成した。得られ
た混合物を均一な粘調度に混合した。この混合した埋没
材を埋没材リングの中とワックス型の周りに振動しなが
らいれた。型を一夜乾燥しそして硬化した。埋没材リン
グを室温で燃焼炉に置き、そして温度を600℃に上げ
て、そこでワックス型を埋没材から燃焼除去した。
【0121】これら実施例で使用されたルツボはスリッ
プ注型法で作成した。この工程中、パリ型(paris mol
d)の雌石膏を、1247.4グラムのパリの石膏(pla
sterof paris)を946ミリリットルの水と均一の粘調
度になるまで混合して作成した。得られた型を36時間
で硬化した。粒状ルツボ成形材料のスラリーを、実施例
中で同定するように、パリ型の予め成形した石膏中に置
いた。素地ルツボを型から取り出し、1100℃で15
分間炉中で焼成してルツボを焼結し、より耐久性のある
硬化物の形とした。
【0122】ルツボを成形するのに使用されるスラリー
は、粒状材料の1ポンドを160ミリリットルの水と混
合する事によって作成した。
【0123】パリ型の石膏の吸湿性のために、粒状ルツ
ボ成形物スラリーはパリ型の石膏中で凝集する。所定の
ルツボ壁厚さが得られたとき、スラリーの残部は型から
溢れて、素地ルツボ構造が得られ、これは乾燥される。
【0124】列挙された実施例中及び本出願中では、熱
膨張率(CTE)は室温から250℃まで測定され、×
10-7/℃の単位で報告されている。
【0125】得られた歯科修復物の透明度は目視検査で
測定され、0〜5の値が与えられた。ここで0は完全に
透明であると見なされ、そして5は不透明と見なされ
た。
【0126】溶融されたガラス及びガラスセラミック材
料を型に注入する目的の下記列挙された実施例中では、
50PSIの圧力が使用された実施例26及び27を除い
て、30PSIの圧力が使用された。
【0127】実施例26及び27を除いて、全実施例の
参照熱処理シーケンスは上記表IVに従った。
【0128】下記実施例で、破裂モジュラス(MOR)
及び熱膨張(CTE)を測定するためのガラス−セラミ
ック試験ロッドはカラータブテスト試料(colortab tes
t sample)に沿って作られた。これら試験ロッド及びカ
ラータブ試料は表VIの熱処理工程に掛けられ、此処でガ
ラスはその場でガラス−セラミックに結晶化した。試験
ロッド試料は0.120″×1.25″であった。各実
施例は各ガラス−セラミックの外観及びガラス−セラミ
ックによって示される各種の性質、例えば×10-7/℃
換算で報告される線形熱膨張率(CTE)、従来技術の
測定方法にしたがって測定されるKSI(平方インチ当
たり千ポンド)換算の破裂モジュラス(MOR)、を記
録している。KSIはメートル法相当単位MPaに、K
SIを0.145で割る事によって、変換できる。
【0129】これら実施例に使用される成分は次の通り
である。 a.サーモベスト及びサーモベスト液:ロムラス、ミシ
ガン州所在の Kerr Manufacturing Co.で販売されてい
る。 b.3I溶融シリカ:ピッツバーグ、ペンシベニア州所
在の Indresco Inc.のHarbison Walker Refactories 部
門で販売されている。 c.SP921 TF(ボロシリケートガラス):オー
ルズマー、フロリダ州所在の Specialty Glass Inc.で
販売され、重量%で下記組成を有する。
【0130】
【0131】
【実施例】実施例1 ガラス−セラミック歯科修復物を形成するためにある試
みが以下の手順にしたがって行なわれた。型は上述の手
順で調製された。
【0132】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
3I溶融シリカ363.2グラム中SP921TFガラ
ス90.9グラムを水160mlに混合することによって
上述の手順で調製された。スリップ注型及び乾燥の後、
ルツボを1100℃で焼結した。重さが6グラムである
ガラスボタンをそれからルツボ中に置き650℃に予熱
した。
【0133】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#1に従う。
【0134】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。ルツボ
は亀裂が入り、そのため、歯科修復物は形成されなかっ
た。
【0135】実施例2 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0136】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
SP921TFガラス136.2グラム及び3I溶融シ
リカ317.8グラムを水160mlに混合することによ
って上述の手順で調製された。スリップ注型及び乾燥の
後、ルツボを1100℃で焼結した。重さが6グラムで
あるガラスボタンをそれからルツボ中に置き650℃に
予熱した。
【0137】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#1に従う。
【0138】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0139】歯科修復物はそれからスプルーから切り離
された埋没材から取り出され熱処理された。
【0140】得られた歯科修復物は優れた明確さと41
KSIのMOR、148のCTE、3.6の半透明性及び
975℃の軟化温度を有した。
【0141】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、完成した歯科修復物はその構造団結性を保ち
熱処理の間スランプや変形を起こさなかった。
【0142】本実施例のルツボが1375及び1425
℃において変形し、よくシールしたということが確定さ
れた追加実験が行なわれた。
【0143】実施例3 型は上述の手順で調製された。
【0144】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
SP921TFガラス181.6グラム及び3I溶融シ
リカ272.4グラムを水160mlに混合することによ
って上述の手順で調製された。スリップ注型及び乾燥の
後、ルツボを1100℃で焼結した。重さが6グラムで
あるガラスボタンをそれからルツボ中に置き650℃に
予熱した。
【0145】ガラス−セラミック材料の無い予熱された
ルツボはそれから第7図に示されたものに類似の装置内
に置かれ、10分間1400℃に加熱された。
【0146】加熱工程の間、ルツボはその構造団結性を
失いそして型でのシールをもたらすことはできなかっ
た。したがって型工程は行なわれなかった。
【0147】実施例4 型は上述の手順で調製された。
【0148】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
SP921TFガラス227グラム及び3I溶融シリカ
227グラムを水160mlに混合することによって上述
の手順で調製された。スリップ注型及び乾燥の後、ルツ
ボを1100℃で焼結した。重さが6グラムであるガラ
スボタンをそれからルツボ中に置き650℃に予熱し
た。
【0149】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。
【0150】加熱工程の間、ルツボは溶融し、そのた
め、型とともに有効なシールを形成することはできなか
った。したがって型工程は行なわれなかった。
【0151】実施例5 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0152】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
SP921TFガラス118グラム及び3I溶融シリカ
336グラムを水160mlに混合することによって上述
の手順で調製された。スリップ注型及び乾燥の後、ルツ
ボを1100℃で焼結した。重さが6グラムであるガラ
スボタンをそれからルツボ中に置き650℃に予熱し
た。
【0153】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#1に従う。
【0154】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0155】歯科修復物はそれからスプルーから切り離
された埋没材から取り出され熱処理された。
【0156】得られた歯科修復物は優れた明確さと実施
例2で報告されたような物理特性を有した。
【0157】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、完成した歯科修復物はその構造団結性を保ち
熱処理の間スランプや変形を起こさなかった。上述のよ
うな組成を有するルツボにて更に実験が行なわれ、ルツ
ボは1375℃で亀裂を生じ、そのため、機能し得なか
ったということが確定された。追加実験は、本実施例の
ルツボが1425℃において変形しシールしたというこ
とを明らかにした。
【0158】実施例6 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0159】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
SP921TFガラス127.1グラム及び3I溶融シ
リカ336.9グラムを水160mlに混合することによ
って上述の手順で調製された。スリップ注型及び乾燥の
後、ルツボを1100℃で焼結した。重さが6グラムで
あるガラスボタンをそれからルツボ中に置き650℃に
予熱した。
【0160】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#1に従う。
【0161】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0162】歯科修復物はそれからスプルーから切り離
された埋没材から取り出され熱処理された。
【0163】得られた歯科修復物は優れた明確さと実施
例2に従ったような物理特性を有した。
【0164】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型のために有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、歯科修復物はその構造団結性を保ちそしてス
ランプや変形を起こさなかった。ルツボが1375及び
1425℃の両方において変形しシールできたであろう
ということが確定された追加実験が本実施例のルツボに
おいて行なわれた。
【0165】実施例7 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0166】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
SP921TFガラス145.3グラム及び3I溶融シ
リカ308.7グラムを水160mlに混合することによ
って上述の手順で調製された。スリップ注型及び乾燥の
後、ルツボを1100℃で焼結した。重さが6グラムで
あるガラスボタンをそれからルツボ中に置き650℃に
予熱した。
【0167】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#1に従う。
【0168】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0169】歯科修復物はそれからスプルーから切り離
された埋没材から取り出され熱処理された。
【0170】得られた歯科修復物は優れた明確さと実施
例2に従ったような物理特性を有した。
【0171】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、歯科修復物はその構造団結性を保ちスランプ
や変形を起こさなかった。本実施例のルツボにおいて追
加実験が行なわれ、ルツボが1375℃において機能し
たということが確定された。しかし1425℃ではルツ
ボはスランプし、そのため、本発明の工程に用いられる
ことができなかった。
【0172】実施例8 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0173】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
実施例2に関して上述の手順及び記載にしたがって調製
された。重さが6グラムであるガラスボタンをそれから
ルツボ中に置き650℃に予熱した。
【0174】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#2に従う。
【0175】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0176】歯科修復物はそれからスプルーから切り離
された埋没材から取り出され熱処理された。
【0177】得られた実験サンプルと歯科修復物は優れ
た明確さと46.7KSIのMOR、138のCTE、
2.75の半透明性及び975℃の軟化温度を有した。
【0178】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、完成した歯科修復物はその構造団結性を保ち
熱処理の間スランプや変形を起こさなかった。
【0179】実施例9 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0180】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
実施例2に関して上述の手順及び記載にしたがって調製
された。重さが6グラムであるガラスボタンをそれから
ルツボ中に置き650℃に予熱した。
【0181】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#3に従う。
【0182】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0183】歯科修復物はそれからスプルーから切り離
された埋没材から取り出され熱処理された。
【0184】得られた実験サンプルと修復物は優れた明
確さと43KSIのMOR、141のCTE、3.0の半
透明性及び975℃の軟化温度を有した。
【0185】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、完成した歯科修復物はその構造団結性を保ち
熱処理の間スランプや変形を起こさなかった。
【0186】実施例10 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0187】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
実施例2に関して上述の手順及び記載にしたがって調製
された。重さが6グラムであるガラスボタンをそれから
ルツボ中に置き650℃に予熱した。
【0188】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#4に従う。
【0189】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0190】歯科修復物はそれからスプルーから切り離
された埋没材から取り出され熱処理された。
【0191】得られた実験サンプルと修復物は優れた明
確さと48KSIのMOR、133のCTE、2.5の半
透明性及び975℃の軟化温度を有した。
【0192】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、完成した歯科修復物はその構造団結性を保ち
熱処理の間スランプや変形を起こさなかった。
【0193】実施例11 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0194】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
実施例2に関して上述の手順及び記載にしたがって調製
された。重さが6グラムであるガラスボタンをそれから
ルツボ中に置き650℃に予熱した。
【0195】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#5に従う。
【0196】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0197】歯科修復物はそれから熱処理された。
【0198】得られた実験サンプルと修復物は優れた明
確さと42KSIのMOR、140のCTE、2.75の
半透明性及び975℃の軟化温度を有した。
【0199】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、完成した歯科修復物はその構造団結性を保ち
熱処理の間スランプや変形を起こさなかった。
【0200】実施例12 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0201】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
実施例6に関して上述の手順及び組成にしたがって調製
された。重さが6グラムであるガラスボタンをそれから
ルツボ中に置き650℃に予熱した。
【0202】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#6に従う。
【0203】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0204】歯科修復物はそれから熱処理された。
【0205】得られた実験サンプルと修復物は優れた明
確さと41.5KSIのMOR、162のCTE、4.0
の半透明性及び950℃の軟化温度を有した。
【0206】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、完成した歯科修復物はその構造団結性を保ち
熱処理の間スランプや変形を起こさなかった。
【0207】実施例13 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0208】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
実施例6に関して上述の手順及び記載にしたがって調製
された。重さが6グラムであるガラスボタンをそれから
ルツボ中に置き650℃に予熱した。
【0209】ガラス−セラミック材料の組成は表IVの組
成#7に従う。
【0210】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0211】歯科修復物はそれからスプルーから切り離
された埋没材から取り出され熱処理された。
【0212】得られた実験サンプルと修復物は優れた明
確さと53.5KSIのMOR、136のCTE、4.0
の半透明性及び975℃の軟化温度を有した。
【0213】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、完成した歯科修復物はその構造団結性を保ち
熱処理の間スランプや変形を起こさなかった。
【0214】実施例14 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0215】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
実施例2に関して上述の手順及び記載にしたがって調製
された。重さが6グラムであるガラスボタンをそれから
ルツボ中に置き650℃に予熱した。
【0216】用いられたガラス−セラミック材料はデン
ツプライ社(Densply Corporation)によって販売され
上述されたようなDI−CORであった。DI−COR
はフルオロ−マイカガラス−セラミックであるものと考
えられる。
【0217】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0218】歯科修復物はそれから埋没材において熱処
理された。
【0219】ガラス−セラミックが適当に型を満たした
が、得られた歯科修復物は熱処理工程の間収縮の結果と
して亀裂を生じた。この亀裂は形成埋没材が熱処理シー
ケンスにおける使用には好ましくなかったという事実に
帰着すると考えられる。
【0220】実施例15 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0221】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
実施例2に関して上述の手順及び記載にしたがって調製
された。重さが6グラムであるガラスボタンをそれから
ルツボ中に置き650℃に予熱した。
【0222】用いられたガラスの重量パーセントでの組
成は以下のとおりである。
【0223】
【0224】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1400℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0225】満足な歯科修復物が得られそれからスプル
ーから切り離された埋没材から取り出された。
【0226】得られた実験サンプルと歯科修復物は優れ
た明確さと4.0KSIのMOR、56.0のCTE、0
の半透明性を有した。
【0227】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。用いられた材
料はガラスだったので、得られた歯科修復物は熱処理さ
れなかった。
【0228】実施例16 ガラス−セラミック歯科組成物が本発明にしたがって調
製され熱処理された。ガラス−セラミック材料の組成は
表IVの組成#8に従う。溶融後、実験サンプルが上述の
手順にしたがって調製された。得られた実験サンプルは
30KSIのMOR、157のCTE、40の半透明性及
び925℃の軟化温度を有した。
【0229】実験サンプルは熱処理の間に亀裂が生じ、
したがって組成物は歯科修復物の調製における使用のた
めの材料としては好ましくないように思われ、したがっ
て更なる実験は行なわれず歯科修復物は形成されなかっ
た。
【0230】実施例17 ガラス−セラミック歯科組成物が本発明にしたがって調
製され熱処理された。ガラス−セラミック材料の組成は
表IVの組成#9に従う。
【0231】溶融後、実験サンプルが上述の手順にした
がって調製された。得られた実験サンプルは24KSIの
MOR、145のCTE、及び975℃の軟化温度を有
した。
【0232】実験サンプルはたった24のMORを有し
ガラス−セラミックは溶融し成形されるのが難しかった
ので組成物は歯科修復物の調製における使用のための材
料としては好ましくないように思われ、したがって更な
る実験は行なわれず歯科修復物は形成されなかった。
【0233】実施例18 ガラス−セラミック歯科組成物が本発明にしたがって調
製され熱処理された。ガラス−セラミック材料の組成は
表IVの組成#10に従う。
【0234】溶融後、実験サンプルが上述の手順にした
がって調製された。得られた実験サンプルは41.4KS
IのMOR、129のCTE、2.5の半透明性及び9
75℃の軟化温度を有した。
【0235】実験サンプルは130よりも少ないCTE
を有したので組成物は歯科修復物の調製における使用の
ための材料としてはおそらく好ましくなく、したがって
更なる実験は行なわれず歯科修復物は形成されなかっ
た。
【0236】実施例19 ガラス−セラミック歯科組成物が本発明にしたがって調
製され熱処理された。ガラス−セラミック材料の組成は
表IVの組成#11に従う。
【0237】溶融後、実験サンプルが上述の手順にした
がって調製された。得られた実験サンプルは35KSIの
MOR、80のCTE、3.5の半透明性及び975℃
の軟化温度を有した。
【0238】実験サンプルは80のCTEを有したので
組成物は歯科修復物の調製における使用のための材料と
しては好ましくないように思われ、したがって更なる実
験は行なわれず歯科修復物は形成されなかった。
【0239】実施例20 ガラス−セラミック歯科組成物が本発明にしたがって調
製され熱処理された。ガラス−セラミック材料の組成は
表IVの組成#12に従う。
【0240】溶融後、実験サンプルが上述の手順にした
がって調製された。得られた実験サンプルは31KSIの
MOR、127のCTE、及び2.5の半透明性を有し
た。
【0241】実験サンプルは127のCTEを有したの
でしたがって組成物は歯科修復物の調製における使用の
ための材料としてはおそらく好ましくなく、したがって
更なる実験は行なわれず歯科修復物は形成されなかっ
た。
【0242】実施例21 ガラス−セラミック歯科組成物が本発明にしたがって調
製され熱処理された。ガラス−セラミック材料の組成は
表IVの組成#13に従う。
【0243】溶融後、実験サンプルが上述の手順にした
がって調製された。得られた実験サンプルは32KSIの
MOR、256のCTE、及び5の半透明性を有した。
【0244】実験サンプルは256のCTEを有したの
で組成物は歯科修復物の調製における使用のための材料
としては好ましくないように思われ、したがって更なる
実験は行なわれず歯科修復物は形成されなかった。
【0245】実施例22 ガラス−セラミック歯科組成物が本発明にしたがって調
製され熱処理された。ガラス−セラミック材料の組成は
表IVの組成#14に従う。
【0246】溶融後、実験サンプルが上述の手順にした
がって調製された。得られた実験サンプルは13KSIの
MOR、126のCTE、及び4.5の半透明性を有し
た。
【0247】実験サンプルは低いCTE及び低いMOR
を有したので組成物は歯科修復物の調製における使用の
ための材料としては好ましくないように思われ、したが
って更なる実験は行なわれず歯科修復物は形成されなか
った。
【0248】実施例23 ガラス−セラミック歯科組成物が本発明にしたがって調
製され高められた。ガラス−セラミック材料の組成は表
IVの組成#15に従う。
【0249】溶融後、実験サンプルが上述の手順にした
がって調製された。得られた実験サンプルは5.0の半
透明性を有した。
【0250】実験サンプルは熱処理の間に不透明になっ
たので組成物は歯科修復物の調製における使用のための
材料としては好ましくないように思われ、したがって更
なる実験は行なわれず歯科修復物は形成されなかった。
【0251】実施例24 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0252】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
実施例6に関して上述の手順及び組成にしたがって調製
された。重さが6グラムであるガラスボタンをそれから
ルツボ中に置き650℃に予熱した。
【0253】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#16に従う。
【0254】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1425℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0255】歯科修復物はそれからスプルーから切り離
された埋没材から取り出され熱処理された。
【0256】得られた実験サンプルと歯科修復物は優れ
た明確さと35KSIのMOR、148のCTE、3.5
の半透明性及び950℃の軟化温度を有した。
【0257】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、完成した歯科修復物はその構造団結性を保ち
熱処理の間スランプや変形を起こさなかった。
【0258】利用された埋没材は、ここで上述したよう
にウィプミックスGTJM2−23−94(Whipmix GT
JM 2-23-94)であった。埋没材は約3%の膨脹割合を有
していた。この膨脹割合の結果として、得られた歯科修
復物は優れた適合を有していた。
【0259】実施例25 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0260】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
実施例6に関して上述の手順及び組成にしたがって調製
された。重さが6グラムであるガラスボタンをそれから
ルツボ中に置き650℃に予熱した。
【0261】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#17に従う。
【0262】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1425℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0263】歯科修復物はそれから埋没材内で熱処理さ
れた。
【0264】得られた実験サンプルと修復物は優れた明
確さと40KSIのMOR、138のCTE、3.5の半
透明性及び950℃の軟化温度を有した。
【0265】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、完成した歯科修復物はその構造団結性を保ち
熱処理の間スランプや変形を起こさなかった。
【0266】利用された埋没材はサーモベスト(Thermo
vest)であり熱処理後除去され、得られた歯科修復物は
優れた適合を有していた。
【0267】実施例26 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0268】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
実施例6に関して上述の手順及び記載にしたがって調製
された。重さが6グラムであるガラスボタンをそれから
ルツボ中に置いた。
【0269】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#18に従う。
【0270】ルツボ及びガラス−セラミック材料はそれ
から第7a図及び第7b図に示されたものに類似の装置
内に置かれ、10分間1425℃に加熱された。それか
らラムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたよ
うに一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0271】歯科修復物はそれからスプルーから切り離
された埋没材から取り出され熱処理された。
【0272】得られた実験サンプルと修復物は優れた明
確さと47KSIのMOR、4.0の半透明性及び950
℃の軟化温度を有した。
【0273】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、完成した歯科修復物はその構造団結性を保ち
熱処理の間スランプや変形を起こさなかった。
【0274】利用された埋没材は、ここで上述したよう
にウィプミックスGTJM2−23−94(Whipmix GT
JM 2-23-94)であった。埋没材は約3%の膨脹割合を有
していた。この膨脹割合の結果として、得られた歯科修
復物は優れた適合を有していた。
【0275】実施例27 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0276】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
実施例6に関して上述の手順及び記載にしたがって調製
された。重さが6グラムであるガラスボタンをそれから
ルツボ中に置き、予備加熱は行わなかった。
【0277】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#19に従う。
【0278】ルツボ及びガラス−セラミック材料はそれ
から第7a図及び第7b図に示されたものに類似の装置
内に置かれ、5分間1425℃に加熱された。それから
ラムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたよう
に一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0279】歯科修復物はそれからスプルーから切り離
された埋没材から取り出され熱処理された。
【0280】得られた実験サンプルと修復物は優れた明
確さと52KSIのMOR、3.5の半透明性及び950
℃の軟化温度を有した。
【0281】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、完成した歯科修復物はその構造団結性を保ち
熱処理の間スランプや変形を起こさなかった。
【0282】利用された埋没材は、ここで上述したよう
にウィプミックスGTJM2−23−94(Whipmix GT
JM 2-23-94)であった。埋没材は約3%の膨脹割合を有
していた。この膨脹割合の結果として、得られた歯科修
復物は優れた適合を有していた。
【0283】実施例26及び27は本発明に従った好適
な工程及びガラスセラミック組成物を表している。これ
らの実施例の得られた歯科修復物は熱処理されたが、実
施例26及び27に関して用いられた熱処理手順は表V
IIIによる。
【0284】
【0285】熱処理後実施例26及び27の歯科修復物
は、商標セラムコII(Ceramco II)で市販される高溶融
磁器及び商標ファイナルタッチ(Final Touch)で市販
される低溶融磁器で形状と色合いを変更することによっ
て仕上げた。高溶融磁器と低溶融磁器の両方ともよく焼
成し密着した。なおそのうえ、両磁器は歯科修復物が形
成されるところのガラス−セラミックスと両立できる熱
膨脹を有した。
【0286】ここで用いられたようなセラムコII及びフ
ァイナルタッチ磁器は、ニュージャージー州 Burlingto
n、Six Teri Laneの Ceramco, Inc.によって製造販売さ
れている。
【0287】上述の実施例26及び27にしたがって製
造されたような歯科修復物に関して、これらの修復物は
これらが約50KSIのMOR評価を有したということに
おいて例外的に強いものであるということが留意されな
ければならない。
【0288】実施例26及び27のMOR評価は、異な
った実験計画が実施例26及び27のMORを測定する
ために用いられた他の実施例に関して特定されたような
MOR評価と相関しない、ということが留意されなけれ
ばならない。実施例26及び27のためのMORは、ノ
ースカロライナ州 Greensboroの John Chatillon & Son
s, Inc.によって製造される Lloyd InstrumentタイプN
o.TG−18上で実験された。これらの測定は毎分1
mmのクロスヘッド速度で3点ベンディング、スパン1イ
ンチを伴った直径0.125インチの円筒形バーを用い
たI.S.OテストNo.6872にしたがって行なわ
れた。
【0289】対照的に他の実施例のMOR測定は出願人
によって製造された装置の部分で行なわれた。この装置
の部分は上述のロイドインストルメントタイプNo.T
G18のそれらに類似した特徴を有し、同じテストバー
を用いた。一般に、実施例26及び27以外のそれらの
実施例に関するMORは低いようであると言うことがで
きよう。
【0290】実施例26及び27の実験計画と他の実施
例の実験計画との間の相関のために表IXを示す。
【0291】
【0292】実施例28 ガラス−セラミック歯科修復物は以下の手順にしたがっ
て調製された。型は上述の手順で調製された。
【0293】スリップ注型技術の使用により、ルツボは
実施例6に関して上述の手順及び記載にしたがって調製
された。重さが6グラムであるガラスボタンをそれから
ルツボ中に置き650℃に予熱した。
【0294】用いられたガラス−セラミック材料の組成
は表IVの組成#10に従う。
【0295】予熱されたルツボ及びガラス−セラミック
材料はそれから第7図に示されたものに類似の装置内に
置かれ、10分間1425℃に加熱された。それからラ
ムが作動され、ルツボは図3〜図6に説明されたように
一般的な手順にしたがって型と接触させられた。
【0296】歯科修復物はそれから熱処理された。
【0297】得られた実験サンプルと修復物は優れた明
確さと111のCTE、3.5の半透明性及び850℃
の軟化温度を有した。
【0298】形成工程の間、ルツボはその構造団結性を
保ち型とともに有効なシールを形成した。更に、熱処理
工程の間、完成した歯科修復物はその構造団結性を保ち
熱処理の間スランプや変形を起こさなかった。
【0299】実施例29 以下の手順にしたがってガラス−セラミック歯科修復物
を調製した。型は、上記手順にしたがって調製した。
【0300】使用したガラス−セラミック材料の組成
は、表IVbの組成21のとおりであった。
【0301】ガラス−セラミックボタンを、コネチカッ
ト州 WallingfordのJeneric/Pentronによって販売され
ている AUTOPRESS(商標)Plusプレス機に配置し、85
0℃〜950℃の温度で10分間予熱した。次いで、ラ
ムを起動し、ボタンを型中にプレスした。
【0302】そして、歯科修復物を埋没材から取り出
し、スプルーから切り離し、歯科用磁器の被着に備え
た。
【0303】この実施例で使用したガラス−セラミック
材料は、10.3±.5×10-6のCTE(25〜50
0℃)及び500±10℃のガラス転移温度T−reを
有していた。
【0304】実施例30 以下の手順にしたがってガラス−セラミック歯科修復物
を調製した。型は、上記手順にしたがって調製した。
【0305】使用したガラス−セラミック材料の組成
は、表IVbの組成#22のとおりであった。
【0306】ガラス−セラミックボタンを、コネチカッ
ト州 WallingfordのJeneric/Pentronによって販売され
ているbAUTOPRESS(商標)Plusプレス機に配置し、85
0℃〜950℃の温度で10分間予熱した。次いで、ラ
ムを起動し、ボタンを型中にプレスした。
【0307】そして、歯科修復物を埋没材から取り出
し、スプルーから切り離し、歯科用磁器の被着に備え
た。
【0308】この実施例で使用したガラス−セラミック
材料は、10.6±.5×10-6のCTE(25〜50
0℃)及び500±10℃のガラス転移温度T−reを
有していた。
【0309】実施例31 以下の手順にしたがってガラス−セラミック歯科修復物
を調製した。型は、上記手順にしたがって調製した。
【0310】使用したガラス−セラミック材料の組成
は、表IVbの組成#23のとおりであった。
【0311】ガラス−セラミックボタンを、コネチカッ
ト州 WallingfordのJeneric/Pentronによって販売され
ている AUTOPRESS(登録商標)Plusプレス機に配置し、
850℃〜950℃の温度で10分間予熱した。次い
で、ラムを起動し、ボタンを型中にプレスした。
【0312】そして、歯科修復物を埋没材から取り出
し、スプルーから切り離した。
【0313】この実施例で使用したガラス−セラミック
材料は、10.4±.5×10-6のCTE(25〜50
0℃)及び500±10℃のガラス転移温度T−re、
ISO6872に準じて315±24MPaの3点曲げ強
さ、ISO9693に準じて60ng/cm°の溶解度及び
ISO6872に準じて73ng/cm°の溶解度を有して
いた。
【0314】実施例32 以下の手順にしたがってガラス−セラミック歯科修復物
を調製した。型は、上記手順にしたがって調製した。
【0315】使用したガラス−セラミック材料の組成
は、表IVbの組成#24のとおりであった。
【0316】ガラス−セラミックボタンを、コネチカッ
ト州 WallingfordのJeneric/Pentronによって販売され
ている AUTOPRESS(登録商標)Plusプレス機に配置し、
約930℃の温度で10分間予熱した。次いで、ラムを
起動し、ボタンを型中にプレスした。
【0317】そして、歯科修復物を埋没材から取り出
し、スプルーから切り離した。
【0318】この実施例で使用したガラス−セラミック
材料は、10.3±.5×10-6のCTE(25〜50
0℃)及び500±10℃のガラス転移温度T−re、
ISO6872に準じて300±30MPaの3点曲げ強
さ、ISO9693に準じて100ng/cm°未満の溶解
度及びISO6872に準じて100ng/cm°未満の溶
解度を有していた。
【0319】本発明の範囲から逸脱することなく、工程
及び組成パラメーターを変更することができ、装置の構
成を変更することができるため、本発明は、図1〜10
図及び実施例1〜32に示し、説明する実施態様に限定
されないということが理解されなければならない。
【0320】本発明から逸脱することなく変更を加える
ことができるため、上記説明及び図面は例を示すに過ぎ
ない。本発明の範囲は、請求の範囲のみによって限定さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の好ましい態様の工程を示すフロ
ーチャートである。
【図2】本発明で使用するためのロストワックス型の断
面図を示す。
【図3】本発明の加熱工程を説明する断面構造を示す。
【図4】ルツボと型の最初の接触を説明する断面構造を
示す。
【図5】型に対するルツボの部分的なシールを説明する
断面構造を示す。
【図6】型に対するルツボの完全なシールと型キャビテ
ィ中への溶融ガラス−セラミックの射出を説明する断面
構造を示す。
【図7】本発明の複合装置の側断面図である。
【図7A】本発明の複合装置の側断面図である。
【図7B】本発明の複合装置の側断面図である。
【図8】代替型の断面を示す。
【図9】代替型の断面を示す。
【図10】溶融ガラス−セラミックを充填されている図
9の型を示す。
【符号の説明】
4 型 7 ガラス−セラミック材料 8 ルツボ 10 埋没材 12 リング 14 ワックス型 22 ラム 26 歯科修復物 33 熱源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C03B 11/04 C03B 19/02 Z 19/02 A61C 13/00 E

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱処理中に変形しないガラスセラミック
    材料から形成される歯科修復物であって、以下の組成
    (重量%) Li2O 8〜15 Al23 1.5〜5.0 SiO2 60〜80 P25 1.5〜5.0 着色酸化物 5以下 蛍光剤+顔料+不透明剤 5以下 ガラス改質剤 残り を含む歯科修復物。
  2. 【請求項2】 熱処理中に変形しないガラス−セラミッ
    ク材料から形成される歯科修復物であって、以下の組成
    (重量%) Li2O 8〜15 Al23 1.5〜5.0 SiO2 60〜80 P25 1.5〜5.0 Na2O 2以下 K2O 2以下 ZrO2 3以下 CaO 1以下 BaO+SrO+La23 12以下 着色酸化物 5以下 蛍光剤+顔料+不透明剤 5以下 を含む歯科修復物。
  3. 【請求項3】 熱処理中に変形しないガラス−セラミッ
    ク材料から形成される歯科修復物であって、以下の組成
    (重量%) Li2O 14〜15 Al23 4.5〜5.0 SiO2 67〜71 Na2O 1〜2 K2O 1.5〜3.5 P25 3〜4 B23 0〜2 CaO 0〜1.25 BaO 1.25〜3 Tb47 0〜1 CeO2 0〜1 CaO 0〜1.25 を含む歯科修復物。
  4. 【請求項4】 熱処理中に変形しないガラス−セラミッ
    ク材料から形成される歯科修復物であって、以下の組成
    (重量%) SiO2 約70.6 Al23 約4.8 Li2O 約14.7 P25 約3.6 CaO 約0.5 K2O 約2.0 Na2O 約1.4 BaO 約1.4 B23 約0.9 を含む歯科修復物。
  5. 【請求項5】 熱処理中に変形しないガラス−セラミッ
    ク材料から形成される歯科修復物であって、以下の組成
    (重量%) SiO2 約68.7 Al23 約4.8 Li2O 約14.4 P25 約3.3 CaO 約1.0 K2O 約2.0 Na2O 約1.5 BaO 約2.8 Tb47 約0.7 CeO2 約0.7 を含む歯科修復物。
  6. 【請求項6】 熱処理中に変形しないガラス−セラミッ
    ク材料から形成される歯科修復物であって、以下の組成
    (重量%) SiO2 約68.8 Al23 約4.8 Li2O 約14.5 P25 約3.3 CaO 約1.0 K2O 約2.0 Na2O 約1.5 BaO 約2.8 B23 約1.3 を含む歯科修復物。
  7. 【請求項7】 熱処理中に変形しないガラス−セラミッ
    ク材料から形成される歯科修復物であって、以下の組成
    (重量%) SiO2 約68.8 Al23 約4.8 Li2O 約14.4 P25 約3.3 CaO 約1.0 K2O 約2.0 Na2O 約1.4 BaO 約2.8 を含む歯科修復物。
  8. 【請求項8】 1以上の磁器材料の層を該歯科修復物に
    被着させ、該磁器層を溶融させることによってさらに改
    質されており、 該磁器材料のCTEがガラスセラミック材料のCTEよ
    りもわずかに高い又は低い、請求項1記載の歯科修復
    物。
  9. 【請求項9】 1以上の磁器材料の層を該歯科修復物に
    被着させ、該磁器層を溶融させることによってさらに改
    質されており、 該磁器材料のCTEがガラスセラミック材料のCTEよ
    りもわずかに高い又は低い、請求項2記載の歯科修復
    物。
  10. 【請求項10】 1以上の磁器材料の層を該歯科修復物
    に被着させ、該磁器層を溶融させることによってさらに
    改質されており、 該磁器材料のCTEがガラスセラミック材料のCTEよ
    りもわずかに高い又は低い、請求項3記載の歯科修復
    物。
  11. 【請求項11】 1以上の磁器材料の層を該歯科修復物
    に被着させ、該磁器層を溶融させることによってさらに
    改質されており、 該磁器材料のCTEがガラスセラミック材料のCTEよ
    りもわずかに高い又は低い、請求項4記載の歯科修復
    物。
  12. 【請求項12】 1以上の磁器材料の層を該歯科修復物
    に被着させ、該磁器層を溶融させることによってさらに
    改質されており、 該磁器材料のCTEがガラスセラミック材料のCTEよ
    りもわずかに高い又は低い、請求項5記載の歯科修復
    物。
  13. 【請求項13】 1以上の磁器材料の層を該歯科修復物
    に被着させ、該磁器層を溶融させることによってさらに
    改質されており、 該磁器材料のCTEがガラスセラミック材料のCTEよ
    りもわずかに高い又は低い、請求項6記載の歯科修復
    物。
  14. 【請求項14】 1以上の磁器材料の層を該歯科修復物
    に被着させ、該磁器層を溶融させることによってさらに
    改質されており、 該磁器材料のCTEがガラスセラミック材料よりもわず
    かに高い又は低い、請求項7記載の歯科修復物。
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