JPH0350073A - 車両の舵角応動油圧制御バルブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ステアリングホイールの操舵角に応じて油圧
出力を制御する車両の舵角応動油圧制御バルブの改良に
関する。

（従来の技術） 従来、ステアリングホイールの操舵角に応じて油圧出力
を制御するバルブとして、例えば実開昭６２−５４８８
２号公報に示されるものが知られている。

これは、四輪操舵装置の方向制御バルブとして使用され
るものであり、ステアリングギヤボックスのケーシング
内に円筒状のバルブ本体を設け、ステアリングシャフト
の回転を減速機構を介してこのバルブ本体に伝達させ、
ステアリングギヤボックスのケーシングに形成された一
対の出力ポートと、入力ポート及びリターンポートとの
連通状態を、バルブ本体の外周に形成された２条の環状
突起のケーシングに対する回転変位状態により制御する
ものとなっている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来例のものは、バルブ機構自体を
ステアリングギヤ機構の上方に配置してステアリングギ
ヤボックスのケーシング内に設けるものであるため、こ
のバルブ機構を採用するためには専用のステアリングギ
ヤボックスを必要とすることになりコスト高を招く不都
合を生じるとともに、バルブ機構の組付は作業が煩雑に
なり、またパワーステアリング装置のバルブ取付は位置
を犠牲にすることになるのでパワーステアリング装置と
の両立性にも欠ける問題があった。

さらに、上記従来例のものは、入力ポート＆リターンポ
ートとを上下に配置したものであるため、バルブ本体の
外周側に、入力ポートに常時連通する環状の油室とリタ
ーンポートに常時連通する環状の油室とを設ける必要が
あり、これらの油室の軸方向長さはポート径以下には縮
小できないことから、バルブ機構の軸方向長さが比較的
大きくなり、車両への搭載性にも問題を生じる不都合が
あった。

（課題を解決するための手段） 本発明は、上記の課題を解決するために創案されたもの
で、ステアリングギヤボックスの下方に配置され内部に
円筒状空間を有するバルブケースと、円筒状に形成され
外周側を上記バルブケースの内周側に摺接して同バルブ
ケース内に回転自在に収容されたバルブ本体と、同バル
ブ本体の内方に位置して上記バルブケースに油密に回転
支持されると共に上記ステアリングギヤボックスのステ
アリングシャフトの下端に連結された入力シャフトと、
上記バルブ本体の内方に位置して上記入力シャフトと上
記バルブ本体との間に介装され上記入力シャフトの回転
を減速して上記バルブ本体に伝達する減速機構と、上記
バルブ本体の外周面に突設され上記バルブケースの内周
面に摺接する２条の環状突起と、同２条の環状突起間で
上記バルブケースと上記バルブ本体の間に形成される環
状の高圧室と、上記２条の環状突起により上記高圧室と
仕切られて上記バルブケースと上記バルブ本体の間に形
成された一対の環状の低圧室と、同一対の低圧室と上記
バルブ本体の内方を連通ずる連通路と、上記高圧室に常
時連通するよう上記バルブケースの外周面に穿設された
入力ポートと、上記バルブケースの端面に穿設され上記
バルブ本体内方に連通ずるリターンポートと、上記２条
の環状突起にそれぞれ対向して上記バルブケースの外周
面に穿設された一対の出力ポートとを有し、上記２条の
環状突起はバルブ本体の回転に応じて上記一対の出力ポ
ートの上記高圧室と上記低圧室とに対する連通割合を変
化させるよう周方向に対して屈折あるいは湾曲して形成
されていることを特徴とする車両の舵角応動油圧制御バ
ルブである。

（作用） 本発明によれば、ステアリングギヤボックスのステアリ
ングシャフトに連結された入力シャフトの回転が減速機
構を介してバルブ本体に伝達されるものであり、バルブ
本体の外周部に設けられる２条の環状突起により仕切ら
れてバルブ本体の外周側に位置する高圧室および低圧室
に対する一対の出力ポートの連通割合は、バルブ本体の
回転に伴う２条の環状突起の回転により変化するので、
対の出力ポートから出力される油圧がバルブ本体の回転
位置すなわちステアリングホイールの操舵角に応じて変
化するものである。

特に、本発明においては、バルブ本体及び減速機構を収
容するバルブケースが、ステアリングギャボックスの下
方に配置され、減速機構に回転を伝達する入力シャフト
がステアリングギヤボックスのステアリングシャフトの
下端に連結されるものであるため、従来、一般に使用さ
れているステアリングギヤボックスの僅かに改修するだ
けで、油圧制御バルブを取り付けることができ、従来に
比べてコストが低減されると共に、組付けも容易になり
、しかもパワーステアリング装置のバルブ取付位置を犠
牲にすることもないものである。

さらに、低圧室は連通路を通してバルブ本体の内方を連
通し、バルブ本体内方に連通ずるリターンポートをバル
ブケースの端面に穿設したため、低圧室に流入したオイ
ルは連通路およびバルブ本体の内方を通ってリターンポ
ートから排出されるものである。このため、２条の環状
突起により高圧室と仕切られる一対の低圧室の軸方向長
さがリターンポート径により制約を受けることがなくな
り、従来に比べて低圧室の軸方向長さを短くすることが
でき、油圧制御バルブ全体が小型化されるものである。

（実施例） 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明
する。

第１〜第１２図は本発明を四輪操舵装置の逆相操舵を制
御するバルブとして使用した場合の一実施例を示すもの
である。

第１．２図は、この四輪操舵装置の概略構成図である。

左右の前輪ＩＬ、ＩＲは、ナックル２Ｌ。

２Ｒに回転自在に支持されている。また、ナックル２Ｌ
、２Ｒは、タイロッド３Ｌ、３Ｒを介してパワーステア
リング装置４のピストンロッド５の左右端に連結されて
いる。ピストンロッド５は、シリンダ６を挿通して設け
られ、シリンダ６内にシリンダ６内を左右の圧力室？Ｌ
、７Ｈに隔成するピストン８を有している。また、ピス
トンロッド５はステアリングギヤボックス９内のピニオ
ンギヤに噛み合うラックを有している。ステアリングホ
イール１０からの操舵入力をコラムシャフト１１から受
ける第１ステアリングシヤフト１２と、ステアリングギ
ヤボックス９に連結される第２ステアリングシヤフト１
３との間にはギヤ比可変機構１４が介装されている。こ
のため、ステアリングホイール１０からの操舵入力は、
ギヤ比可変機構１４を介してステアリングギヤボックス
９に伝達されるものとなっている。また、第２ステアリ
ングシヤフト１３と上記ピニオンギヤとの間には自体公
知のパワーステアリング用バルブが設けられてふり、圧
力室？Ｌ、７Ｒへの油圧の供給を制御するものとなって
いる。なお、パワーステアリング装置４用のオイルポン
プ１５は、エンジン１６により駆動され、エンジン１６
の回転数が所定値以上に達した後はエンジン回転数の上
昇と共に吐出流看が低下する形式のものが使用されてい
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ステアリングギヤボックスの下方に配置され内部に円筒
   状空間を有するバルブケースと、円筒状に形成され外周
   側を上記バルブケースの内周側に摺接して同バルブケー
   ス内に回転自在に収容されたバルブ本体と、同バルブ本
   体の内方に位置して上記バルブケースに油密に回転支持
   されると共に上記ステアリングギヤボックスのステアリ
   ングシャフトの下端に連結された入力シャフトと、上記
   バルブ本体の内方に位置して上記入力シャフトと上記バ
   ルブ本体との間に介装され上記入力シャフトの回転を減
   速して上記バルブ本体に伝達する減速機構と、上記バル
   ブ本体の外周面に突設され上記バルブケースの内周面に
   摺接する２条の環状突起と、同２条の環状突起間で上記
   バルブケースと上記バルブ本体の間に形成される環状の
   高圧室と、上記２条の環状突起により上記高圧室と仕切
   られて上記バルブケースと上記バルブ本体の間に形成さ
   れた一対の環状の低圧室と、同一対の低圧室と上記バル
   ブ本体の内方を連通する連通路と、上記高圧室に常時連
   通するよう上記バルブケースの外周面に穿設された入力
   ポートと、上記バルブケースの端面に穿設され上記バル
   ブ本体内方に連通するリターンポートと、上記２条の環
   状突起にそれぞれ対向して上記バルブケースの外周面に
   穿設された一対の出力ポートとを有し、上記２条の環状
   突起はバルブ本体の回転に応じて上記一対の出力ポート
   の上記高圧室と上記低圧室とに対する連通割合を変化さ
   せるよう周方向に対して屈折あるいは湾曲して形成され
   ていることを特徴とする車両の舵角応動油圧制御バルブ