JPH034986A - シリカ含有廃水の処理法 - Google Patents

シリカ含有廃水の処理法

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JPH034986A
JPH034986A JP13920089A JP13920089A JPH034986A JP H034986 A JPH034986 A JP H034986A JP 13920089 A JP13920089 A JP 13920089A JP 13920089 A JP13920089 A JP 13920089A JP H034986 A JPH034986 A JP H034986A
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wastewater
treatment
acid
cod
soluble silica
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JP13920089A
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English (en)
Inventor
Yukio Inaba
稲葉 悠紀夫
Kameo Kataura
片浦 亀生
Hideo Yamazaki
山崎 英雄
Yurio Hidaka
日高 百合男
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、珪酸などの可溶性シリカ分および有機物(ア
ルカリリグニン、アルカリセルロースなどのCOD成分
)を含有する原廃水の処理法に関するものであり、さら
に詳しくは、穀物および木質系物質を不活性ガス雰囲気
で加熱処理した後、アルカリ水溶液に浸漬処理し、次い
で水洗を行って、rgy物および木質系の燻炭化物」を
製造する際、水洗工程より排出される、可溶性シリカ分
および有機物を含有する廃水の処理法に関する。
本発明の処理法においては、可溶性シリカ分および有機
物を含有する廃水から、可溶性シリカ分を溶存状態のま
ま、有機物のみを析出分離除去または酸化して、rJ 
I SKO102に規定される測定法により、coDH
llとして検出される物質1(以下、これをrcOD成
分」と称する。)を公害問題が生じない程度にまで除去
することができるので、廃水から分離するマッド(ケー
ク)の量を少なくすると共に、処理された廃水は、前記
の公害問題が生じない程度にまで除去されたCOD成分
の他に、無害な芒硝等の無機塩類や可溶性シリカ分を含
有するのみであるから、前記廃水を公害を起こすことな
く廃棄することができる。
〔従来技術の説明〕
穀物および木質系物質を不活性ガス雰囲気下で約200
〜700°Cの高温に加熱して、該穀物および木質系物
質を燻炭化した後、その燻炭化物をアルカリ水溶液で浸
漬処理し、さらに中性の洗浄水で十分に水洗することに
よって、消臭剤として好適に使用されているr穀物およ
び木質系の燻炭化物」を製造する際に、水洗工程より有
機性廃水が排出されている。この廃水は、珪酸などの多
量の可溶性シリカ分を溶存する他に、有機物、すなわち
、アルカリリグニン、アルカリセルロースなどのCOD
成分を高濃度に含有し、色調も黒褐色を呈しており、公
害問題上、その脱色およびCOD成分の除去が必要とさ
れていた。
そこで、従来より、この廃水の処理法として、該廃水の
性質、°含有成分等に応じて、凝集沈澱法、加圧浮上法
、曝気処理法、活性炭吸着法などの物理的処理方法、沈
澱生成法、次亜塩素酸ソーダ等の酸化剤による酸化法な
どの化学的処理方法、活性汚泥法などの生物学的処理方
法などが種々検討されてきているが、この廃水中には上
記の如く多量の可溶性シリカ分が溶存しているため、該
廃水のpH値が4〜8、特に6〜8において、前記可溶
性シリカ分、例えば、珪酸が水酸化珪素に変化し、析出
しゲル状となることもあり、該廃水の処理法を工業的に
実現するには、−船釣に装置が極めて煩雑になり、操作
もかなり複雑であるので、該廃水に対する工業的に適切
な効率のよい処理法はなかったのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、公知の技術における前述したような問
題点を解決することができるような、簡単な装置で、か
つ、簡単な操作で、可溶性シリカ分を含有する有機性廃
水を工業的に効率よく処理することができる新規な処理
法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、アルカリ水溶液に浸漬処理された木質系燻
炭化物の水洗液から生成した、可溶性シリカ分および有
機物を含有する原廃水をp H3,5未満に調整して、
可溶性シリカ分を水に溶存状態のまま、水に溶存する有
機物の一部を析出せしめた後背離し、次いで、分離液に
酸化剤を添加し、該分離液の脱色および残存有機物の酸
化を行って、COD成分を除去することを特徴とするシ
リカ含有廃水の処理法に関する。
〔本発明の各要件の詳しい説明〕
以下、本発明のシリカ含有有機性廃水の処理法について
、図面も参考にして、さらに詳しく説明する。
第1図は、本発明の可溶性シリカ含有有機性廃水の処理
法を実施するための処理工程の一例を示すフロー図であ
る。
本発明の廃水処理法における原廃水は、例えば籾殻のよ
うな穀物および木質系物質(以下、「木質系物質」とい
う、)を、不活性ガス雰囲気下で約200〜700°C
の高温に0.5〜5時間加熱して、該木質系物質を燻炭
化した後、その燻炭化物を常温まで冷却し、次いで、4
0〜60°Cの温度下に0.5〜3時間、アルカリ水溶
液で浸漬処理し、さらに、中性の洗浄水で洗浄液のpH
値が6.0〜8.5となるまで十分に水洗することによ
って、消臭剤として好適に使用されている「木質系物質
の燻炭化物」を製造する際に、前記水洗工程より排出、
される有機性廃水であり、詳しくは、本発明者等が先に
提案した特願昭63−178112号公報に記載されて
いる方法で1籾殻消臭剤」を製造する際に、水洗工程か
ら排出される主として珪酸などの可溶性シリカ分および
有機物(アルカリリグニン、アルカリセルロースなどの
COD成分)を含有する廃水であり、前記木質系物質の
処理量1トン当たり40〜80トン程度排出されるもの
である。
すなわち、この原廃水は、珪酸などの可溶性シリカ分の
含有量が、5in2に換算して2000〜8000pp
m程度、COD濃度が1000〜5000mg/l程度
、そして、APHA色度が10000〜20000程度
である廃水であるが、これら可溶性シリカ分およびCO
D成分の含有量や色度は、前記木質系物質の性状すなわ
ち産地、加熱焼成温度、アルカリ処理の条件(アルカリ
水溶液の濃度、温度、浸漬時間、浸漬処理に供するアル
カリ水溶液が新鮮なものかそれとも循環液かなど)、水
洗処理の条件(水洗水量、水洗水の温度、水洗処理方法
等)などで変動するものである。
また、この原廃水のpH値は、上記のアルカリ処理の条
件や水洗処理の条件等で決まるものであるが、概ね12
〜13のpH値を示すものであればよい。
本発明の廃水処理法においては、第1図に示すように、
概略、 (A)〔酸処理工程〕 前記原廃水を原廃水タンク1に供給し、これに酸を添加
してpH調整を行い、該廃水中の可溶性シリカ分の溶出
を防ぎ、しかも有機物(アルカリリグニン、アルカリセ
ルロースなどのCOD成分)の一部を沈降性のよいフロ
ック(凝集沈澱物)として析出せしめ、次いで、 (B)〔ケーク除去工程〕 原廃水タンク1において析出した有機物(アルカリリグ
ニン、アルカリセルロースなどのCOD成分)のフロッ
クを含有する廃水を原廃水タンク1から抜き出し、濾過
器2に供給して、該フロ・ンクをケークとして濾過分離
し、さらに、(C)(酸化剤処理工程〕 濾過器2からの分離濾液を排水ピット3に供給し、これ
に酸化剤を添加して、該濾液の脱色ならびに該濾液中に
残存する有機物(アルカリリグニン、アルカリセルロー
スなどのCOD成分)の酸化を1テっで、該COD成分
の除去を公害問題を生じない程度にまで行うのである。
そこで、本発明の廃水処理法の各工程の詳しい操作につ
いて説明する。
〔酸処理工程について〕
本発明の廃水処理法では、まず、前記原廃水をライン1
0経出で原廃水タンクlに供給した後、酸タンク4から
ライン15、酸ポンプ8およびライン16を経由して前
記原廃水タンク1に供給された酸を添加して、該廃水の
pH値を3.5未満、好ましくは2.0以上、3.5未
満、さらに好ましくは2.0〜3.0に調整するのが望
ましい。このpH調整によって、原廃水中に溶存する有
機物、すなわちアルカリリグニン、アルカリセルロース
などのCOD成分の一部が、沈降性のよいフロック、つ
まり、凝集沈澱物として析出する一方、可溶性シリカ分
は、依然として、原廃水中に溶存状態のままで存在する
のである。
この酸処理工程では、原廃水中のCOD成分の含有量や
pH値を幾らにするかにもよって異なるが、このpH1
1整により原廃水中のアルカリリグニン、アルカリセル
ロースなどのCOD成分の含有量の約40〜80%がフ
ロックとして析出する。
ところで、原廃水のpH値は、前記の如く、概ね12〜
13のpH値を有するものであるが、この原廃水中に存
在する珪酸などの可溶性シリカ分は、前記pH調整の際
に、そのpH値によって概ね次のように挙動する。
原長jぼlし■仇 13〜8 8未満、6以上 6未満、3.5以上 3.5未満 原廃水の可溶性 之悲左分■欣旭 溶存状態 完全にゲル化 少量ゲル化 溶存状態 従って、前記のp H3IJ整において、原廃水のpH
値を3.5以上、特に6〜8の範囲にすると、珪酸など
の可溶性シリカ分は水酸化珪素を形成して析出しゲル状
となり、その後の濾過処理が困難となるとともに濾過に
より分離されるケークの量が増大するし、また、pH値
を8以上にすると、析出したアルカリリグニン、アルカ
リセルロースなどのCOD成分の沈降性および濾過性が
悪いという問題がある; 一方、酸の添加量をミニマムに抑えることや前記原廃水
タンク1等の処理装置の材質の面などを考慮すれば、前
記原廃水のpH値を2.0未満にすることも、あまり好
ましくない。
前記原廃水のpH調整に使用する酸の種類は、特に限定
されるものではなく、好ましくは硫酸、塩酸、硝酸等の
鉱酸が使用され得るが、添加時のガスの発生、安全性、
経済性等を考えれば、硫酸の使用が特に好ましい。また
、酸の濃度も、特に限定されるものではなく、例えば濃
硫酸(98重量%)等の濃鉱酸や40〜60重量%、好
ましくは45〜50重量%の希鉱酸を使用することが望
ましいが、pH1l製後の廃水処理量をミニマムにする
ことや操作の容易性等を考えれば、第1図に示すように
濃鉱酸の使用が特に好ましい。なお、前記原廃水に上記
濃度の希鉱酸を添加する場合には、濃鉱酸と希釈水とを
、KMの濃度が上記の濃度範囲になるような量比で同時
に添加してもよいし、または、上記濃度の希鉱酸を予め
調製した後、該希鉱酸を添加してもよい。
前記原廃水への酸の添加量は、原廃水タンク1への原廃
水の供給量およびpH値、添加する酸の種類および濃度
、pH値を幾らに調整するか等によって決められるが、
濃硫酸を使用する場合として、pH値が13の原廃水1
トン/時間当たり約5〜20kg/時間、好ましくは1
0〜15kg/時間程度である。このように、酸の添加
量は少量であり、酸添加による発熱は無視できる程度な
ので、前記原廃水への酸の添加は、常温下に行われ得る
のである。
なお、前記原廃水への酸の添加は、原廃水タンク1内で
の該原廃水と酸との混合を均一がっ十分に行い、該原廃
水の酸による中和を促進するために、攪拌機101で攪
拌しながら行うのが好ましい。しかし、この撹拌は、前
記攪拌機による方法に限定されるものでもなく、前記原
廃水を後記の廃水ポンプ6を介して外部循環する方法で
もがまわない。
〔ケーク除去工程について] 次に、前記pH調整された廃水を、攪拌機1゜1で攪拌
しながら、該廃水中に析出したアルカリリグニン、アル
カリセルロースなどのCOD成分のフロック(凝集沈澱
物)を懸濁状態のままで原廃水タンク1の底部から抜き
出し、ライン11、廃水ポンプ6およびライン12経由
で濾過器2へ供給し、前記COD成分のフロックをケー
クとして濾過分離することが好ましい。そして、前記濾
過器2で生成するケークの含水率は、使用される濾過器
の種類およびその性能にもよるが、80〜90重量%、
好ましくは85〜90重量%程度であることが好ましい
。従って、前記濾過器2でのケーク生成量は、含水状態
で、前記濾過器2へ供給される懸濁液の単位時間当たり
の供給!(1m/時間)に対して約3〜40kg/時間
、好ましくは4〜25kg/時間程度である。なお、こ
のケタ生成量は、原廃水中のCOD成分の含有量、前記
酸処理工程でのpH調整後の廃水のpH値、本工程で使
用される濾過器の種類およびその性能等によって変動す
ることは言うまでもない。
前記の濾過器としては、加圧濾過器、真空濾過器、遠心
分離機、カートリッジフィルター、スクリーンなどが好
適に挙げられるが、その他工業的に用いられる濾過装置
の使用も可能である。そして、これら濾過器の濾材の目
開きは、1〜7μm、好ましくは4〜5μmであること
が好ましい。
また、前記濾過器2へ供給される懸濁液の濾過処理を、
濾過器を例えば2台設置して切り替えながらバッチ操作
で行うか、もしくは、1台設置して連続操作で行うかは
、前記濾過器2へ供給される懸濁液量、該懸濁液中の固
形物(アルカリリグニン、アルカリセルロースなどのC
OD成分)量、使用される濾過器の種類およびその性能
、設備費、運転費等を考慮して適宜決めればよい。
このようにして前記濾過器2から排出されるケークは、
系外へ送出され、自然乾燥されるのが好ましいが、この
状態でその中に含まれるシリカ分はSiO□に換算して
2重量%程度と、微量であるので、さらに、焼却処理等
によって廃棄処分するのが好ましい。
一方、前記濾過器2から排出される分離濾液は、そのC
OD成分濃度が約400〜2000mg/2、好ましく
は約200〜1000 m g / lであり、そして
、APHA色度で500〜2000程度に脱色されてお
り、この分離濾液は、ライン13、濾液ポンプ7および
ライン14経由で、次の酸化剤処理工程の排水ピット3
へ供給されることが好ましい。なお、この分離濾液は、
前述した濾過器の種類によっては、グラビテイ−フロー
や濾液の保持圧でもって排水ピット3へ供給することも
可能である。
ところで、本発明の廃水処理法においては、上記のよう
に、酸処理工程で生じたアルカリリグニン、アルカリセ
ルロースなどのCOD成分のフロックを廃水中に懸濁さ
せたまま濾過器に供給し、ケーク濾過しているが、この
方法に限定されるものではなく、例えば、前述した原廃
水の酸処理、つまり、pHETQ整によって生じた前記
COD成分のフロックを沈澱せしめ、スラリー状として
原廃水タンク1から抜き出して処理する方法でもよい。
この場合、前記酸処理工程においてpH調整された廃水
を、攪拌1101で攪拌しながら、該廃水中に析出した
アルカリリグニン、アルカリセルロースなどのCOD成
分のフロックを懸濁状態のままで原廃水タンク1の底部
から抜き出し、廃水ポンプ6経出で沈澱槽(図示せず)
に供給して前記COD成分1のフロックを沈澱せしめ、
該沈澱槽の底部から、固形物(アルカリリグニン、アル
カリセルロースなどのCOD成分)が1〜2重量%の濃
度に濃縮されたスラリーを系外へ抜き出し、自然乾燥し
た後、焼却処理する一方、前記沈澱槽の上部からオーバ
ーフローするr固形物(アルカリリグニン、アルカリセ
ルロースなどのCOD成分)を実質的に含まない廃水j
を、前記排水ビット3ヘグラビテイーフローで供給する
ことが望ましい。
〔酸化剤処理工程について〕
本工程では、排水ピット3に供給された前記ケタ除去工
程からの分離濾液に、酸ポンプ8の吐出ライン16から
分岐したライン17を経由して前記排水ピット3に供給
された酸、および、酸化剤タンク5からライン18、酸
化剤ポンプ9およびライン19を経て前記排水ピット3
に供給された酸化剤をそれぞれ添加し、このr酸および
酸化剤が添加された分離濾液1のpH値を6.0未満、
好ましくは2.0以上、3.5未満に維持しながら、前
記分離濾液の脱色、ならびに、前記分離濾液中のアルカ
リリグニン、アルカリセルロースなどの有機物の酸化分
解によるr公害問題を生じない程度にまでのCOD成分
の除去」を行うことが好ましい。
これは、本工程の上記に示すような処理過程で、前記分
離濾液のpH値が6.0以上になると、前述したように
、この分離濾液中に溶存している可溶性シリカ分が析出
し完全にゲル状となるため、これを防止するためである
なお、本発明の廃水処理法では、後述するような酸化剤
を用いての、前記分離濾液中のアルカリリグニン、アル
カリセルロースなどの有機物の酸化分解は、pH値が高
い程効果が大きいが、前記分離濾液のpH値が高くなれ
ば、前述の如く、前記分離濾液中の可溶性シリカ分が析
出しゲル状となる問題が生じてくるので、本工程の酸化
剤処理に際して酸の添加により、前記分離濾液のpH(
Il!を実際段らに維持するかは、可溶性シリカ分が析
出しゲル状となった場合の後処理の問題と酸化剤添加量
の増大による経済性の問題との兼ね合いから決定される
べきである。
排水ピット3は、調整槽、熟成槽および処理水槽の3段
の槽で形成され、さらに、調整槽および熟成槽にはそれ
ぞれ攪拌機301および302が取り付けられているこ
とが望ましい。そして、前記の分離濾液、酸および酸化
剤を、まず、前記調整槽に供給し、攪拌機301で攪拌
して、この分離濾液と酸および酸化剤とを均一に混合し
、この混合液のpH値を前記のような範囲に維持した後
、この混合液を前記調整槽の底部から次の熟成槽へ移行
せしめ、該熟成槽において、攪拌機302で攪拌するこ
とによってこの混合液中のアルカリリグニン、アルカリ
セルロースなどのCOD成分と酸化剤とを十分に接触さ
せて、前記分離濾液の脱色ならびに前記分離濾液中の前
記COD成分の酸化分解を行うことが好ましい。次いで
、このようにして脱色され、前記COD成分が公害問題
が生じない程度にまで除去された処理水を、前記熟成槽
からオーバーフローで、−旦、前記処理水槽に貯めた後
、さらに、オーバーフローで系外へ排出することが望ま
しい。こうして、前記分離濾液と前記酸化剤とが十分に
接触せずにショートパスすることを防いでいるのである
前記酸化剤としては、過マンガン酸および過マンガン酸
塩(HMnO,、KMnO4等)、クロム酸および関連
化合物(CrO2、KzCrz07 、K2CrO4等
)、ハロゲン(C12、Brz等)、過酸化物(Ilz
Oz、BaO2、Na、0.等)、過酸オヨび過酸塩(
HzSzOa、’H2SO5、Cll3COJ、 Na
zCO:+ ・3/2H20Z等)、熱濃硫酸等の硫酸
類、酸素酸および酸素酸塩CMCl0. MBrO。
[0、MC103、l’1Bro:+ 、M!0,1、
MC104、Me(CIO)z、Me (BrO) z
、Me(10)z 、Me(CIOs)z 、Me(B
rOz)z、Me(10t)z、Me(CIO4)2 
 (Mは、水素またはアルカリ金属を、そして、Meは
、アルカリ土類金属を示す。)等〕、酸素類(空気、酸
素、オゾン等)、その他通常工業的に使用されている酸
化剤を挙げ得るが、経済性や取り扱いの容易さなどを考
慮すれば、前記の酸素酸および酸素酸塩、特に、次亜塩
素酸カリウム(KCIO) 、次亜塩素酸ナトリウム(
Na0C1) 、次亜塩素酸カルシウム〔ca(cIo
)2〕等の次亜塩素酸塩類を好適に挙げることができ、
中でも次亜塩素酸ナトリウムを最も好適に挙げることが
できる。
前記酸化剤の添加量は、排水ピット3に供給される分離
濾液中に含まれる有機物(アルカリリグニン、アルカリ
セルロースなどのCOD成分)の種類および量ならびに
該分離濾液のpH値などに応じて適宜状めるのが望まし
いが、該分離濾液のpH値を前述したような範囲に維持
し、かつ、酸化剤として12重量%の次亜塩素酸す) 
IJウム水溶液を使用する場合は、前記分離濾液の供給
量(100重量部)に対して1〜5重量部程度、好まし
くは2〜4重量部程度、従って、次亜塩素酸ナトリウム
(純度;100%)として、前記分離濾液の供給量(1
00重量部)に対して、0.1〜0.6重量部程度、好
ましくは0.2〜0.5重量部程度であることが望まし
い。
また、本発明の廃水処理法においては、前記分離濾液と
前記酸化剤とを、排水ピット3の調整槽および熟成槽に
おいて、常温下に攪拌しながら、045〜5時間、好ま
しくは3〜5時間接触させるのが好ましい。
以上のような処理によって、原廃水中のアルカリリグニ
ン、アルカリセルロースなどのCOD成分は、もはやC
OD成分とならない低分子量の炭化水素類、有機酸類等
に分解され、さらに一部は炭酸ガス、水などにまで酸化
分解されるのであるが、原廃水中のCOD成分の最終的
な除去率は、原廃水の性状(有機物、つまり、COD成
分の種類および含有量、pH値等)、ケーク除去工程で
の濾過条件・濾過方法(酸処理工程でのpH調整後の廃
水のpH値、濾過器の種類および性能、濾過器への廃水
供給量等)、本工程での酸化剤処理の条件(酸化剤処理
装置の構造、ケーク除去工程からの分離濾液の供給量お
よびCOD成分の含有量、酸化剤の種類および添加量、
酸の添加量、分離濾液と酸化剤との接触時間等)などに
よって決まるものであり、−概には言えないが、本発明
の廃水処理法では、90%以上、好ましくは95%以上
であることが望ましい。従って、前記排水ピット3の処
理水槽からオーバーフローして流出する処理水は、その
COD成分濃度が通常100〜200mg/I!、、好
ましくは50〜150mg/l程度で、かつ、APHA
色度が通常100以下、好ましくは50以下であること
が望ましく、はぼ無色透明な液が得られるのである。
本工程の酸化剤処理装置は、第1図に示すような°排水
ピット3であるが、これに限定されるものでもなく、例
えば攪拌槽型反応容器など、上記に示すような酸化剤処
理を行うことができ、かつ、前記排水ピ・ント3での酸
化剤処理と同等の処理効果をもたらすものであれば、ど
んな構造、サイズのものであってもよい。
本発明の廃水処理法では、前述したように、珪酸などの
可溶性シリカ分およびアルカリリグニン、アルカリセル
ロースなどのCOD成分を含有し、pH値が12〜13
程度である原廃水に酸を添加してそのpH値を3.5未
満に調整した後、析出した前記のCOD成分のフロック
をケーク濾過して分離・除去し、そして分離後の濾液を
、そのpH値を6.0未満に維持しながら、酸化剤で脱
色および前記のCOD成分の酸化分解を行うために、第
1図に示されるような各装置の材質としては、その内容
物に応じて、塩化ビニル樹脂等の樹脂ライニング材、ゴ
ムライニング材、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹
脂材、ステンレススチールなどの耐酸および耐アルカリ
材料を使用するのが好ましい。
また、本発明の廃水処理法においては、前記の酸処理工
程およびケーク除去工程は必須のものであり、前記酸化
剤処理工程のみでは、前述したような性状の原廃水の十
分なる脱色およびCOD成分除去は、不可能なのである
本発明の廃水処理法において排水ピット3から系外へ排
出される処理水は、さらに、中和や工業用水、他の排水
等による希釈などの処理によって、公害問題を生じない
ような水質と成された後、排出されるのが望ましい。
〔実施例〕
以下に、実施例台よび比較例を挙げて、本発明の廃水処
理法をさらに詳しく説明するが、これらは、本発明の廃
水処理法を何ら限定するものではない。
なお、製造例および実施例において、COD濃度の測定
は、JISK0102(7)rloooCにおける過マ
ンガン酸カリウムによる酸素消費!(CoD+n)」の
項の測定方法、シリカ分の測定は、JISKOIOIの
「全シリカjの項の測定方法、そして、APHA色度の
測定は、JISK6901の「ハーゼン色数法Jの項の
測定方法に準じて行った。
また、実施例におけるCOD除去率X(%)は、原廃水
の仕込みIM(g)、原廃水中のCOD、fi濃度A(
mg/f)、酸化剤処理後の廃水のfiN(g)および
酸化剤処理後の廃水中のCOD、、濃度B (mg/l
から、次式によって求めた。
X= ((M−A−N−B)/(M−A)) X100
そこでまず、本発明の廃水処理法における原廃水の製造
例を以下に挙げる。
製造例1 籾殻170gを電気炉で窒素ガス雰囲気下、温度350
℃にて2時間加熱・焼成し、100gの燻炭を得た。こ
の燻炭を20重量%の苛性ソーダ水溶液中に、温度40
°C下に40分間浸漬し、次いで、遠心分離器で遠心分
離後、温度40°Cの中性の温水にて4回水洗して、廃
水サンプル41を得た。
この廃水サンプルは、温度;40°C,pH値;13.
0、シリカ分の含有量;5000ppm、APHA色度
;12000で黒褐色を呈し、そして、C0D1.lf
i濃度は、2100mg/fであった。そこで、この廃
水サンプルを、本発明の廃水処理法における原廃水とし
た。
実施例1 第1図に示す処理フローに準じて、前記原廃水を処理し
た。すなわち、 マグネチックスクーラーおよびpHセンサーを備えた容
量500滅の三角フラスコに前記原廃水400gを仕込
み、マグネチックスクーラーで攪拌しながら、これに4
9重量%の硫酸を添加してpH値を3.5に調整した後
、30分間静置し、沈降性のよい有機物のフロックを得
た。
次に、この廃水をカートリッジフィルター(濾材の目開
き;5μm)で濾過し、含水率80重景%のケーク4g
を分離・除去して、COD、、?IfA度が1200m
g/l、APHA色度が1600、pH値が3.5であ
る濾液396gを得た。
そこで、この濾液を前記の三角フラスコ内に入れ、これ
に前記49重量%硫酸を添加してpH値を3.5未満に
調整しながら、12重量%の次亜塩素酸ソーダ溶液を1
4.2g(純次亜塩素酸ソーダとして1.7 g )加
えて、マグネチックスターラで1時間攪拌した。
この処理後の廃水は、COD、、濃度が90mg/lで
あり、そして、APHA色度が50以下の透明な色調と
なり、従って、最終的なCOD除去率は、約95.7%
となった。なお、この処理後の廃水中のシリカ分の含有
量は、約5000ppmであり、上記の処理において、
廃水中のシリカ分の析出は実質的になかったことが判っ
た。
比較例1 前記原廃水に49重量%の硫酸を添加してpH値を6.
0に調整するまでは、実施例1と同様にして、前記原廃
水を処理した。
前記原廃水中のCOD成分の析出とともに、シリカ分が
析出してゲル状となり、ケーク量が増大して、濾過性が
非常に悪くなり、濾過処理が困難であった。
従って、濾液を殆ど回収することができず、その後の1
22重丸次亜塩素酸ソーダ溶液による濾液の処理は、実
質的に不可能となった。
〔本発明の作用効果〕
本発明の廃水処理法は、前述したように、従来公知の廃
水処理法が、珪酸などの可溶性シリカ分と有機物(アル
カリリグニン、アルカリセルロースなどのCOD成分)
とを同時に含有する廃水に対しては、−船釣に装置が極
めて煩雑になり、操作もかなり複雑であるので、工業的
に適切な効率のよい処理法ではなかったなどの問題があ
ったことに対し、珪酸などの可溶性シリカ分および有機
物(アルカリリグニン、アルカリセルロースなどのCO
D成分)を同時に含有する廃水を、簡単な装置によって
、かつ、簡単な操作(すなわち、P H3,5未満に調
整して、該廃水に溶存する可溶性シリカ分を溶存状態の
まま、前記COD成分の一部を析出・分離し、次いで、
得られた分離液に酸化剤を添加して、該分離液中の前記
COD成分の酸化分解を行うこと)によって、前記廃水
の脱色および前記廃水からのCOD成分の除去を高効率
で行うことができるとともに、前記廃水から分離するマ
ッド(ケーク)の量を少なくすることができるような、
可溶性シリカ分を含有する有機性廃水の工業的に好適で
新規な処理法を提供し得る効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の可溶性シリカ含有有機性廃水の処理
法を実施するための処理工程の一例を示すフロー図であ
る。 1;原廃水タンク、2;濾過器、3;排水ビット、4;
酸タンク、5;酸化剤タンク。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. アルカリ水溶液に浸漬処理された木質系燻炭化物の水洗
    液から生成した、可溶性シリカ分および有機物を含有す
    る原廃水をpH3.5未満に調整して、可溶性シリカ分
    を水に溶存状態のまま、水に溶存する有機物の一部を析
    出せしめた後分離し、次いで、分離液に酸化剤を添加し
    、該分離液の脱色および残存有機物の酸化を行って、C
    OD成分を除去することを特徴とするシリカ含有廃水の
    処理法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06510555A (ja) * 1991-08-29 1994-11-24 ジッパーリング・ケスラー・アンド・カンパニー(ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー) ドーパント成分による導電性共役主鎖ポリマーの溶解度の改良
JP2017189724A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 新日鐵住金株式会社 水処理方法及び水処理システム

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