JPH0349634Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案は米研ぎ等に使用する洗浄器に関するもの
である。

（従来技術及びその問題点） 従来米研ぎに際しては手を水のなかに入れて掻
き回しながら洗浄するのが一般的であるが、手が
汚れたり、冷たかつたりして米研ぎ作業を遠ざか
りがちとなり、又手に怪我をしているときなどは
作業をしいくい等の不便が有る。

又電動式のものも有るが米が溢れでたりする恐
れが有るばかりか、取扱いに面倒であり、且つ水
作業に際しては常に感電の危険性があり、殊に古
くなつた場合の端子部分が痛みやすく感電し易い
などの危険性が有る。

（問題点を解決するための手段） 本案は以上のような従来洗浄手段の欠点を解消
すべく研究されたもので、底壁面に多数の漏水孔
を穿設した容器に覆設自在な蓋体と該蓋体の内側
に設けたギヤーボツクスとギヤーボツクスの下方
位置で回転する撹拌機構とを設け、蓋体の表面に
は注水口を設けると共に容器との間に溢水間隙を
設けて溢水を自在とし、ギヤーボツクス内には数
個のギヤーを組合せて配設すると共に駆動軸と推
進軸を設け、駆動軸は蓋体に露呈してあつてハン
ドルを取付け、推進軸はギヤーボツクスの下部に
突出させ、撹拌機構は推進軸に固定した回転盤と
該回転盤の放射状方向の異なる距離の位置に取付
けた下方に延びる撹拌杆とを設けることにより、
注水しながら手を汚したり、濡らすこと無く迅速
な米研ぎの出来ることが分かつた。

本案を図示の実施例によつて説明すると、底壁
面１′に多数の漏水孔２１，２１…を穿設した容
器１に覆設自在な蓋体２と該蓋体２の内側に設け
たギヤーボツクス３とギヤーボツクス３の下方位
置で回転する撹拌機構４とより成り、容器１には
上部位置に排水孔５を設けてあり、蓋体２には注
水口６を設けるが、この注水口６の設ける位置は
後述せるハンドル１３の回転に支障を来さないだ
けの外周寄りとし、スライドする蓋７により開閉
自在として得る。又容器１と蓋体２の間に溢水間
隙８を設けて容器１より溢れた水の排出が自在に
成つている。ギヤーボツクス３には数個のギヤー
９，９…を組合せて配設すると共に駆動軸１０と
推進軸１１を設け、駆動軸１０は蓋体２の中心の
凹部１２に露呈し、頭部は四角形等に成つていて
着脱自在なハンドル１３の基端部を嵌合して取付
けて駆動軸１０を回転自在としてある。

推進軸１１はギヤーボツクス３の下部に突出し
ていて回転盤１５を止めネジ１６により固定して
あり、この回転盤１５の放射状の外方にアーム１
４，１４を突設し、各アーム１４，１４の異なる
距離の位置には下方に延びる撹拌杆１７を取付け
てある。この撹拌杆１７は基端部がピン１８によ
り枢着されていて回転盤１５の中心方向に折畳自
在にしておき、使用時に下方に回動させるように
する。

その他撹拌杆１７の取付手段としては回転盤１
５を大きくし放射状の内方位置の異なる距離に設
けても良い。

撹拌杆１７はアーム１４に固定しておいても良
い。

又蓋体２と容器１の接触位置に米粒が通過しな
い大きさの溢水小孔１９を多数作つて溢水させる
ようにしておいても良い。

図中２０はスライド溝で撹拌杆１７の取付位置
が調節できるように成つている。スライド溝２０
は回転盤１５自体に設けても良い。回転盤１５と
撹拌杆１７の取付手段は圧入手段、一体成形、接
着手段等任意である。

漏水孔２１，２１…は米粒等の洗浄物が通過し
ない大きさで全面に平均的に放射状に穿設されて
おり、而も水の注水量より漏水量が少し少なくな
るよう調整すると良い。

（作用） 本案は以上の如く具現されるもので、これを使
用するには容器１内に所要量の米を入れ蓋７をあ
けて水道からの水を流し込みながらハンドル１３
を回す。容器１内の水は内部の米粒などを洗浄し
ながら漏水孔２１，２１…より漏水し、溢れた水
は排水孔５或は溢水小孔１９、溢水間隙８より外
部に排出され、同時に撹拌杆１７は内部の米を撹
拌しながら徐々に研ぎ、水が適当にきれいになつ
た時点で作業を終える。洗浄作業の終了後は蓋体
２を取り別途炊飯容器に移す等して所要量の水に
調整し炊き揚げれば良い。

（効果） 本案は叙上の如く底壁面に多数の漏水孔を穿設
した容器に覆設自在な蓋体と該蓋体の内側に設け
たギヤーボツクスとギヤーボツクスの下方位置で
回転する撹拌機構とより成り、蓋体の表面には注
水口を設けてあると共に容器との間に溢水間隙を
設けて溢水を自在とし、ギヤーボツクス内には数
個のギヤーを組合せて配設すると共に駆動軸と推
進軸を設け、駆動軸は蓋体に露呈してあつてハン
ドルを取付け、推進軸はギヤーボツクスの下部に
突出してあり、撹拌機構は推進軸に固定した回転
盤と該回転盤の放射状方向の異なる距離の位置に
取付けた下方に延びる撹拌杆とよりなつているの
で、蓋体２を容器１に被せ、ハンドルを操作する
のみで簡単に米を研ぐことができ、又手を水に濡
らすこと無く作業ができるので手に怪我をしてい
る場合でも安全であり、更に注水しながら汚れた
水は底壁面の漏水孔より排出すると共に溢水小孔
より排出しながら連続的に研ぎ作業が出来るので
早く研ぎ上げることが出来便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案洗浄器の断面説明図で、第２図は
回転盤の底面説明図である。 １は容器、１′は底壁面、２は蓋体、３はギヤ
ーボツクス、４は撹拌機構、５は排水孔、６は注
水口、７は蓋、８は溢水間隙、１０は駆動軸、１
１は推進軸、１３はハンドル、１４はアーム、１
５は回転盤、１７は撹拌杆、２１，２１は漏水
孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底壁面に多数の漏水孔を穿設した容器に覆設自
   在な蓋体と該蓋体の内側に設けたギヤーボツクス
   とギヤーボツクスの下方位置で回転する撹拌機構
   とより成り、蓋体の表面には注水口を設けてある
   と共に容器との間に溢水間隙を設けて溢水を自在
   とし、ギヤーボツクス内には数個のギヤーを組合
   せて配設すると共に駆動軸と推進軸を設け、駆動
   軸は蓋体に露呈してあつてハンドルを取付け、推
   進軸はギヤーボツクスの下部に突出してあり、撹
   拌機構は推進軸に固定した回転盤と該回転盤の放
   射状方向の異なる距離の位置に取付けた下方に延
   びる撹拌杆とより成る洗浄器。