JPH0349514Y2 - - Google Patents

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JPH0349514Y2
JPH0349514Y2 JP10687685U JP10687685U JPH0349514Y2 JP H0349514 Y2 JPH0349514 Y2 JP H0349514Y2 JP 10687685 U JP10687685 U JP 10687685U JP 10687685 U JP10687685 U JP 10687685U JP H0349514 Y2 JPH0349514 Y2 JP H0349514Y2
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suspension
piece
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pieces
cone diaphragm
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Description

【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 (産業上の利用分野) 本考案はスピーカ装置に係り、特にコーン型ス
ピーカにおける支持系を改良したスピーカ装置に
関するものである。
(従来の技術) 従来のコーン型スピーカは第5図に断面図とし
て示すように構成されている。図において、20
は磁気回路部を示し、21はヨーク、22はマグ
ネツト、23はセンターポール、24はトツププ
レート、25はフレームである。30は振動系を
示し、コーン振動板31、コイルボビン32、ボ
イスコイル33、ガスケツト35で固定されたエ
ツジ34、センターキヤツプ37等によつて構成
され、サスペンシヨン36によつて支持されてい
る。
サスペンシヨン36は内周部をコイルボビン3
2に接着すると共にその外端部をフレーム25に
固定することにより振動系を支持するように構成
されているが、材質的には一般に布地にフエノー
ル・レジン等を含浸させて所定の金型により成形
したものが用いられる。
(考案が解決しようとする問題点) 一般に多数の構成部材を必要としたりその接合
手段として接着工程が介在する分野においては各
部材のための成形金型を要することやその組立て
工数の増加、接着剤乾燥固化のための時間的ロス
等によつてコストアツプとなるから、可能な範囲
での部品点数の削減や部材の有機的利用を図るこ
となどは極めて重要となるが、従来の上記したコ
ーン型スピーカの構成、特に振動系とサスペンシ
ヨンとの関係をみると、第5図からも明らかなよ
うに、コーン振動板31、コイルボビン32及び
サスペンシヨン36が別部品となつていてこれら
は接着剤で接合する形式となつている。このため
従来はサスペンシヨンのための金型が必要となる
のは勿論、組立工程が複雑となり、特にサスペン
シヨンを接着固定して振動系のセンタリング設定
をなさしめる際にセツテイングずれが生じ、セン
タリング不良に伴ない性能が低下するなどの欠点
があつた。
一般にコーン振動板の素材はサスペンシヨン素
材としても有効であるから、コーン振動板の一部
を利用してサスペンシヨンを一体形成することは
可能であると共に合理的でもある。
本考案はこのような観点からなされたものであ
つて、その目的とするところは上記した従来のコ
ーン型スピーカの欠点を解消し、コーン振動板の
一部を利用してサスペンシヨンとすることにより
コーン振動板とサスペンシヨンとを一体化して構
造及び組立工程の簡略化を図り、しかも性能を向
上させることができるスピーカ装置を提供するこ
とにある。
「考案の構成」 (問題点を解決するための手段) 本考案に係るスピーカ装置は、コーン振動板の
ネツク部から外周方向に至り所定長さの切込み部
を設けることにより切起し片を形成し該切起し片
によつてコーン振動板と一体のサスペンシヨン片
を所定分周位置に複数個形成し、該切起し片によ
つて形成される切欠孔をセンターキヤツプで隠蔽
することにより振動板本体の音波放射機能に影響
を与えないようにし、上記各サスペンシヨン片の
端部を固定することにより振動系を支持せしめる
ように構成したものである。
(作用) コーン振動板に切起し片を形成するための切込
み部はプレス加工などによつて簡単になし得るか
らこれによつてコーン振動板とサスペンシヨン片
とを一体形成することができると共にサスペンシ
ヨン片は寸法精度的にも優れたものとなり、従来
のようにサスペンシヨンのための材料や金型など
は不要となるのは勿論、コーン振動板とサスペン
シヨンとの接着工程がないから製品間のバラツキ
はない。なお、切起し片によつて振動板に形成さ
れた切欠孔はセンターキヤツプで隠蔽されている
から振動板本来の音波放射機能には何等の影響は
なく、むしろ上記切欠孔によつてセンターキヤツ
プ内がオープンとなり、内部空気を外部に逃がす
こととなつてダンピング面での音質改善が可能と
なる。
コーン振動板とサスペンシヨン片が一体に形成
されているから該サスペンシヨンの端部をフレー
ム等の所定位置に固定することにより振動系は簡
単且つセンタリングセツトされる。このため従来
のようにセンターずれが生じたりするおそれがな
く、サスペンシヨンの生命である中心保持機能を
十分に発揮させることができる。
サスペンシヨン片にはコルゲーシヨンを形成し
てダンピング機能を十分に発揮させることがで
き、この場合、コーン振動板の成形時に当該切込
まれる部分に予めコルゲーシヨンを形成しておく
ことにより簡単に切起こし片自体にコルゲーシヨ
ンを備えさせることができる。
上記のように形成した場合サスペンシヨンがカ
ンチレバー状となるのでその端部の固定に際して
これを交互に段差状に固定し、これによつて振動
系に一定のバイアスを与えて直線性を確保するこ
とができる。
(実施例) 以下、本考案に係るスピーカ装置の実施例を第
1図乃至第4図に基づいて説明する。
第1図は本考案に係るスピーカ装置の断面図、
第2図はコーン振動板の断面斜視図、第3図は同
上拡大斜視図、第4図はバイアスを与える場合の
サスペンシヨン片の固定例を示す断面図である。
なお、第5図において説明した部分と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
図中、1は磁気回路部であつてその構成は従来
のものと同様である。2は振動系全体を示し、3
はコーン振動板、4はボイスコイル5のためのコ
イルボビン、6はエツジ、7は後述するサスペン
シヨン片であり、8はガスケツト、9はセンター
キヤツプ、10はフレームをそれぞれ示してい
る。
本考案においては上記コーン振動板3のネツク
部3aから外周方向に至り所定長さdの略「コ」
字状の切込み部11を設けることによりその切起
し片によつてコーン振動板3と一体のサスペンシ
ヨン片12を所定分周位置に複数個形成し、該切
起し片によつて振動板に形成される切欠孔13を
センターキヤツプ9で隠蔽して振動板本来の音波
放射機能に影響を与えないようにし、上記各サス
ペンシヨン片7の端部12をフレーム10に固定
することにより振動系を支持せしめるように構成
したものである。
上記した構成を詳説すると、コーン振動板3に
は予め上記長さdに略対応する巾(実際は長さd
よりも僅かに短い巾)の範囲内でコルゲーシヨン
14が形成されている。コーン振動板3の中央開
口部3bの口縁部にコイルボビン4の上端部が接
合されるが、第2図に示すように、その接合用縁
部を残してネツク部3aから外周方向に至り上記
長さdの略「コ」字状の切り込み部11を設けて
切起し片を得、これをサスペンシヨン片7とする
ものである。これによりサスペンシヨン片7はダ
ンピング手段たるコルゲーシヨン14を備えるこ
ととなり、コーン振動板3の呼吸方向に対しては
バネとして作用し、横方向に対しては適確に支持
させることができる。このサスペンシヨン片7は
所定分周位置に複数個形成されるが、中心保持機
能を十分に確保するためには少なくとも3個以上
を放射状に設けるのが望ましい。また、上記コル
ゲーシヨン14の大きさがサスペンシヨン片7の
巾等を変えることにより音質改善や特性を調整す
ることができる。
上記のようにしてサスペンシヨン片7を形成す
る場合、サスペンシヨン片7はカンチレバー状と
なるから、第4図に示すように、各サスペンシヨ
ン片7の端部12をフレーム10に固定するに際
して交互に段差状に固定すると簡単な手段で振動
系に機械バイアスをかけることができ、振動系の
直線性を確保することができる。この場合、サス
ペンシヨン片7を一対づつ隣接して形成し、この
2枚7a,7bを交互に段差状に固定することに
より上記機械バイアスをかけるようにしてもよ
い。なお、上記したサスペンシヨン片7は実施例
においては短冊状に形成されているが、例えば、
向きの異なる三角形状のものを交互に形成した
り、また、その形成方向が渦巻状となるように形
成することもできる。
本考案の上記したような構成とする場合、コー
ン振動板3の材料としてはポリプロピレンフイル
ム振動板のようにフイルム状をなしていて成形が
容易な材料が特に有効であるが、目的とするスピ
ーカの性格に合せて、紙、金属、他の合成樹脂材
料等、適宜材料を選択することができ、また、そ
の成形方法も熱プレス、真空成形等が可能である
こと勿論である。
「考案に効果」 本考案に係るスピーカ装置によれば、コーン振
動板に切起し片を形成するための切込み部はプレ
ス加工などによつて簡単になし得るからこれによ
つてコーン振動板とサスペンシヨン片とを一体形
成することができると共にサスペンシヨン片は寸
法精度的にも優れたものとなり、従来のようにサ
スペンシヨンのための材料や金型などは不要とな
つてコストダウンを図ることができるのは勿論、
コーン振動板とサスペンシヨン片との接着工程が
ないから製品間のバラツキはない。また、切起し
片によつて振動板に形成された切欠孔はセンター
キヤツプで隠蔽されているから振動板本来の切欠
孔によつてセンターキヤツプ内がオープンとな
り、内部空気を外部に逃がすこととなつてダンピ
ング面での音質改善を図ることができる。
コーン振動板とサスペンシヨン片が一体に形成
されているから該サスペンシヨンの端部をフレー
ム等の所定位置に固定することにより振動系を簡
単且つ自動的にセンタリングセツトでき、このた
め従来のようにセンターずれが生じたりするおそ
れがなく、サスペンシヨンの生命である中心保持
機能を十分に発揮させることができる。しかもサ
スペンシヨン片にコルゲーシヨンを形成する構成
の場合にはそのコルゲーシヨンの大きさを変えた
りサスペンシヨン自体の巾を変えることにより音
質を改善したり性能を向上させることができる利
点がある。
上記のように形成した場合サスペンシヨンがカ
ンチレバー状となるのでその端部の固定に際して
これを交互に段差状に固定し、これによつて振動
系に一定の機械バイアスを与えて直線性を確保す
ることができるなどの優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案に係るスピーカ装置
の実施例を示し、第1図は断面図、第2図はコー
ン振動板の断面斜視図、第3図は同上拡大斜視
図、第4図はバイアスを与える場合のサスペンシ
ヨン片の固定例を示す断面図である。第5図は従
来のスピーカ装置の断面図である。 1:磁気回路部、2:振動系、3:コーン振動
板、7:サスペンシヨン片、11:切込み部、1
2:端部、13:切欠孔、14:コルゲーシヨ
ン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) コーン振動板のネツク部から外周方向に至り
    所定長さの切込み部を設けることにより切起し
    片を形成し該切起し片によつてコーン振動板と
    一体のサスペンシヨン片が所定分周位置に複数
    個形成されると共に該切起し片によつて形成さ
    れる切欠孔はセンターキヤツプで隠蔽されてお
    り、上記各サスペンシヨン片の端部を固定する
    ことにより振動系が支持されていることを特徴
    とするスピーカ装置。 (2) サスペンシヨン片にはコルゲーシヨンが形成
    されていることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項記載のスピーカ装置。 (3) 各サスペンシヨン片の端部が交互に段差状に
    固定されていることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載のスピーカ装置。
JP10687685U 1985-07-15 1985-07-15 Expired JPH0349514Y2 (ja)

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JPS6217299U JPS6217299U (ja) 1987-02-02
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