JPH0349306Y2 - - Google Patents

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JPH0349306Y2
JPH0349306Y2 JP1986131286U JP13128686U JPH0349306Y2 JP H0349306 Y2 JPH0349306 Y2 JP H0349306Y2 JP 1986131286 U JP1986131286 U JP 1986131286U JP 13128686 U JP13128686 U JP 13128686U JP H0349306 Y2 JPH0349306 Y2 JP H0349306Y2
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annular
clutch rotor
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clutch
armature
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、クラツチロータに対向して配置した
アーマチユアをクラツチロータに電磁的に吸着さ
せてクラツチロータの回転をアーマチユアに伝達
するようにした電磁クラツチに関し、特にクラツ
チロータに磁気空隙用として設けたスリツトの耐
塵密封構造に関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
この種の電磁クラツチとして、例えば実開昭55
−93732号公報に示された構造のものが従来知ら
れている。
第5および第6図を参照して、1はコンプレツ
サ等の被駆動装置のハウジングで、このハウジン
グ1の筒状突設部1a上に、ベアリング2を介し
て、鉄製のクラツチロータ3が回転可能に支持さ
れている。このクラツチロータ3は、ベアリング
2に支持された内筒部31と、これと同心の外筒
部32と、両内・外筒部間を一端で接続する環状
フランジ部33とから構成されている。なお、外
筒部32の外面には、例えばエンジン等の回転力
を得るためのVベルトを受けるプーリー溝34が
取付けられている。
クラツチロータ3のフランジ部33に微小隙間
lをおいて対向するように、環状の鉄製アーマチ
ユア4が配置されており、このアーマチユア4
は、コンプレツサの主軸5上に支持されている。
即ち主軸5は、コンプレツサのハウジングに回転
可能に支持され、筒状突部1aから先端部が突出
している。主軸5の先端部には、ハブ6が回転止
めされて取り付けられており、このハブに、アー
マチユア4が、ばね板7を介して弾性支持されて
いる。8はこのばね板7をアーマチユア4に固定
するリベツトで、9および10は、アーマチユア
4の振動を防止するとともに、前述の微小隙間l
を保証するためのストツパーおよび防振ゴムであ
る。
クラツチロータ3の内筒部31と外筒部32の
間の環状空〓には環状の電磁石11が配置され、
コンプレツサハウジング1に固定されている。
この構造で電磁石に通電すると、磁束が発生
し、この磁束がクラツチロータ3からアーマチユ
ア4へ、またアーマチユア4からクラツチロータ
3へ流れ、これにより、クラツチロータ3へアー
マチユア4を吸着して、クラツチロータ3の回転
をアーマチユア4へ伝達し、主軸5を回転させ
る。
このとき、電磁石11で発生した磁束が、クラ
ツチロータ3の磁路に閉じ込められることなく、
確実にアーマチユア4の方へ流れるようにするた
めに、第6図に良く示されるように、クラツチロ
ータ3のフランジ部には少なくとも一つの円周上
(図では二つの円周上となつている)に不連続の
磁気空隙用のスリツト3a,3a′が形成されてい
る。この結果第5図に、点線矢印φで示されるよ
うに、磁束はクラツチロータ3とアーマチユア4
とを交互に通過するように流れ、両者が磁気的に
吸着されることになる。
ところで、このスリツトは開口になつているの
で、電磁クラツチの使用環境によつては、塵が、
このスリツトを通して入り込み、電磁石11とロ
ータ3間の間隙を埋めてロータ3の回転を阻害し
たり、更にそこからベアリング2に入り込み、ベ
アリング2の耐久性を損なう等の問題がある。
特に、近年、ブルドーザやシヨベルローダ等の
土木用特殊車輛にも、空調設備が施されるように
なつている。この場合、冷媒圧縮機を車輛エンジ
ンの出力で駆動するために、この種の電磁クラツ
チが用いられるが、土木用車輛の使用環境上、塵
から逃れることはできない。
クラツチロータ3のスリツト3a,3a′からの
塵の侵入を防止するためにこのスリツトを熱硬化
性樹脂で埋めることが従来行われている。しかし
ながら、フランジ部33の面、特にアーマチユア
4との対向面は精度を必要とするので、スリツト
3a,3a′に樹脂を埋め込むための型を必要と
し、更に精度を出すために多大な時間を要し、コ
ストが高くなると言う欠点がある。
更にクラツチロータ3とアーマチユア4との摩
擦によつて発生する熱に対しても強い高価な樹脂
を使用しなければならないと言う欠点がある。
そこで、本考案は、熱に強くしかも安価な非磁
性金属材料を使用して、簡単な構造でスリツトを
閉塞した電磁クラツチを提供しようとするもので
ある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本考案は、軸受によつて回転可能に支持された
内筒部、前記内筒部と同心の外筒部、および前記
内筒部と外筒部とを軸方向一端側で連結している
環状フランジ部よりなり、前記環状フランジ部に
少なくとも一円周上に形成した不連続の磁気空隙
用スリツトを有する磁性材よりなるクラツチロー
タと、前記クラツチロータの前記環状フランジ部
に対向して配置されたアーマチユアと、前記クラ
ツチロータの内・外円筒部間の環状空隙中に固定
配置された電磁石とを有し、前記電磁石への通電
によつて、前記アーマチユアを前記クラツチロー
タへ吸着させて、前記クラツチロータへ加えられ
ている回転力を前記アーマチユアへ伝達するよう
にした電磁クラツチにおいて、前記クラツチロー
タの内・外筒部の内壁には、前記環状フランジ部
寄りの箇所に環状溝が設けられ、前記環状空隙中
には、前記環状フランジ部の内面に隣接して前記
環状溝に圧入されると共に、前記磁気空隙用スリ
ツトから吸入される塵粒子を遮断可能な非磁性金
属製の環状板が設けられていることを特徴とする
ものである。
本考案によれば、クラツチロータの内・外筒部
の内壁であつて、環状フランジ部寄りの箇所に設
けられた環状溝に対し、非磁性金属製の環状板を
圧入することによつて、この環状板がクラツチロ
ータの内,外筒部間の空隙にフランジ部に隣接し
て配置されているので、内外筒部間の空隙とフラ
ンジ部に設けたスリツトとの間は、この環状板に
よつて遮断されるので、塵の侵入が阻止される。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、本考案の実施例につい
て詳細に説明する。
第1図は、本考案の一実施例であるクラツチロ
ータ3の断面図であり、他の部分は第5図と同様
であるので、図示を省略する。第1図を参照し
て、クラツチロータ3の内筒部31と外筒部32
で形成される環状空隙部35内には、非磁性金
属、例えばアルミ材よりなる環状板30が圧入さ
れ、スリツト3a,3a′を形成されたフランジ部
33の内面に密着されている。この結果スリツト
3a,3a′と環状空隙部35との間は環状板30
によつて遮断される。こうして、スリツト3a,
3a′を介して塵が環状空隙35へ侵入することは
防止される。
次に、この環状板30の取付方法について、説
明する。
第2図a,bを参照してクラツチロータ3と環
状板30の寸法関係について説明する。
第2図aを参照して、内筒部31の外面にはフ
ランジ部33に隣接して、溝36を形成してお
く。同様に、外筒部32の内面にもフランジ部3
3に隣接して溝37を形成する。
溝36の底部の径をφC、円筒部31の外径を
φD,外筒部32の内径をφE、溝37の底部の径
をφFとすると、φC<φD<φE<φFである。
環状板30は、第2図bに示すように溝断面が
弧状になるように彎曲して形成しておく。その寸
法は、内径φA,外径φBとすると、φE>φA>φD
φE>φB>φAとし、彎曲の弧の長さGをG>(φF
φC)/2に選んでおく。
このような寸法に選んでおけば、第3図に示す
ように、環状空隙部35中に、環状板30は滑か
に挿入される。この場合彎曲の凹面の方をフラン
ジ部33へ対向するようにして挿入する。その
後、環状空隙部35に嵌入する寸法の環状治具2
0を用いて、環状板30をプレスすると、第4図
に示すように、環状板30は彎曲状態から、平板
状となり、その内径縁と外径縁が、溝36,37
へ侵入する。こうして、環状板は環状空隙35内
へ取り付けられるとともに、その内径縁および外
径縁におけるシールも達成される。
〔考案の効果〕
上記実施例の説明から明らかなように、本考案
では、軸受によつて回転可能に支持された内筒
部、該内筒部と同心の外筒部、および該内筒部と
外筒部とを軸方向一端側で連結している環状フラ
ンジ部とよりなり、該環状フランジ部に少くとも
一円周上に形成した不連続の磁気空隙用スリツト
を有する磁性材よりなるクラツチロータと、該ク
ラツチロータの上記環状フランジ部に対向して配
置されたアーマチユアと、上記クラツチロータの
内外円筒部間の環状空隙中に固定配置された電磁
石とを有し、該電磁石への通電によつて、上記ア
ーマチユアを上記クラツチロータへ吸着させて、
該クラツチロータへ加えられている回転力を該ア
ーマチユアへ伝達するようにした電磁クラツチに
おいて、上記クラツチロータの内・外筒部間の環
状空隙中に、上記環状フランジ部の内面に隣接す
るように非磁性金属製の環状板が圧入されている
ことを特徴とするものであるから、単に環状板を
環状空隙中に圧入するだけでスリツト部と環状空
隙とが遮断されるので、製造も容易であり、環状
板としてもアルミ材のごとく安価な材料が使用で
きる。従つて、シヨベルローダやブルドーザのご
とく塵の多い環境で使用する車輛の冷房装置に対
して、その冷媒圧縮機の電磁クラツチとして安価
で耐久性の良いものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例における要部であ
るクラツチロータの断面図、第2図はクラツチロ
ータと環状板との寸法関係を示す図で、a図はク
ラツチロータ、b図は環状板の断面図、第3図お
よび第4図は環状板をクラツチロータに取付ける
工程を示す図で、第3図は、プレス前の状態、第
4図はプレス後の状態を示す断面図、第5図は、
従来の電磁クラツチを示す断面図、第6図はその
クラツチロータの一部正面図である。 2……軸受、3……ロータ、30……環状板、
31……内筒部、32……外筒部、33……フラ
ンジ部、35……環状空隙部、3a,3a′……ス
リツト、4……アーマチユア、11……電磁石。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸受によつて回転可能に支持された内筒部、前
    記内筒部と同心の外筒部、および前記内筒部と外
    筒部とを軸方向一端側で連結している環状フラン
    ジ部よりなり、前記環状フランジ部に少なくとも
    一円周上に形成した不連続の磁気空隙用スリツト
    を有する磁性材よりなるクラツチロータと、前記
    クラツチロータの前記環状フランジ部に対向して
    配置されたアーマチユアと、前記クラツチロータ
    の内・外円筒部間の環状空隙中に固定配置された
    電磁石とを有し、前記電磁石への通電によつて、
    前記アーマチユアを前記クラツチロータへ吸着さ
    せて、前記クラツチロータへ加えられている回転
    力を前記アーマチユアへ伝達するようにした電磁
    クラツチにおいて、前記クラツチロータの内・外
    筒部の内壁には、前記環状フランジ部寄りの箇所
    に環状溝が設けられ、前記環状空隙中には、前記
    環状フランジ部の内面に隣接して前記環状溝に圧
    入されると共に、前記磁気空隙用スリツトから吸
    入される塵粒子を遮断可能な非磁性金属製の環状
    板が設けられていることを特徴とする電磁クラツ
    チ。
JP1986131286U 1986-08-29 1986-08-29 Expired JPH0349306Y2 (ja)

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JPS6337829U JPS6337829U (ja) 1988-03-11
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5615829B2 (ja) * 1978-03-29 1981-04-13

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS595235Y2 (ja) * 1979-07-16 1984-02-16 三菱電機株式会社 カ−ク−ラ用電磁クラツチ

Patent Citations (1)

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JPS5615829B2 (ja) * 1978-03-29 1981-04-13

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