JPH0348895Y2

JPH0348895Y2 -

Info

Publication number: JPH0348895Y2
Application number: JP1985164154U
Authority: JP
Priority date: 1985-10-28
Filing date: 1985-10-28
Publication date: 1991-10-18
Also published as: JPS6272835U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分］本考案は、トラツクに配達に好適な荷物運搬用
の軽車両を搭載したトラツクに関する。

［従来技術］宅配便、あるいは小荷物、タンス、家電製品等
の配達は住宅密集地では軽トラツクを用いる必要
があり、更に軽トラツクでも道が狭くて配達でき
ない所もあつて配達システムの効率が悪い。ま
た、荷下しにはリフトが必要な場合がある。

円柱状荷物の荷下し装置としては、本出願人が
実開昭56−56411号公報で提案したものがあり、
またトラツク荷台に小型フオークリフトを搭載
し、目的地において、先にフオークリフトを下
し、そのフオークリフトにより荷下しを行うトラ
ツクが公知となつている。

しかし、前者は荷下しだけであり、また後者は
フオークリフトにより車両重量が増加し、またデ
ツドスペースが生じ、更に、荷下し後は工場内は
配達することができるが、公道を走つて宅配する
ことができず、また狭い道では走行が危険であ
る。

その他の従来技術としては、実願昭50−90328
号（実開昭52−4676号公報）にはトラツクのフレ
ーム後部にフオークリフトを収納した技術が開示
されており、実願昭48−47361号（実開昭49−
147707号公報）には車輪を上下動するシリンダを
車両に設けた技術が開示されている。しかし、実
願昭50−90328号は収納されたフオークリフトが
車両後端からはみ出しており、そのままでは公道
を走ることが出来ない。また、実願昭48−47361
号においては、搬送用車両は牽引されて走行して
いる際にトラツク内には収納されておらず、別設
となつている。さらに、これ等の従来技術では、
荷物の積み下ろしについては何ら開示れていない
ので、荷物運搬用トラツクに対して適用すること
が出来ない。

［考案の目的］本考案は上記した従来技術の問題点に鑑みて提
案されたもので、荷下しと狭い所への配達を容易
に行うことができる荷物運搬用軽車両を搭載した
トラツクの提供を目的としている。

［考案の構成］本考案の配達用軽車両を搭載したトラツクは、
トラツクのフレーム後部に荷物運搬用軽車両を着
脱自在に保持するための構造を有し、該軽車両に
は車輪を上下動するシリンダと、荷物の積み下ろ
し容易にするための昇降式荷台とを設け、該軽車
両の側面部には、該軽車両が前記フレームに沿つ
て出入りするためのタイヤ及びガイドローラと、
該タイヤ及びガイドローラをフレームに案内する
ためのガイド部とを含んでいる。

本考案の実施に際し、軽車両の荷台はトラツク
の荷台と同一面に形成するのが好ましい。

［作用］上記した様な構造を有する本考案によれば、軽
車両に荷物を搭載し、シリンダを伸作動して車輪
を接地し、自走してトラツクから離脱させ、その
まま軽車両を運転して狭い場所でも容易に配達を
行い、大型トラツクによる配達システムの効率を
向上することができ、リフトやフオークリフトが
不要となる。

ここで本願考案によれば、前記軽車両の側面部
にはタイヤ、ガイドローラ、ガイド部を含んでい
る。そのため、該軽車両がフレームに沿つて出入
りすることが容易となり、軽車両による配達の効
率が極めて高くなる。これに加えて、軽車両の荷
台をトラツク荷台と同一面に形成すれば、荷物の
積み下ろしが容易になり、配達効率の更なる向上
が達成される。

一方、収容時においては軽車両はフレーム後部
に保持され、それ自体は走行しない。そのため、
配達用軽車両を収容したトラツクが公道を走る際
に何も問題は無い。

［実施例］以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

第１図において、トラツクの荷台１の後端部に
は、フレームのサイドメンバ２の内側の幅の切欠
部３が形成され、その切欠部３には荷物運搬用軽
車両すなわち配達車１０がその荷台１５がトラツ
クの荷台１と同一面になるように収納されてい
る。

そして、配達車１０の前後輪１３ａ，１３ｂは
後述するシリンダ１４ａ，１４ｂの縮み作動によ
り引き上げられ、路面Ｇとの間には、法規上の最
低地上高さが確保されている。

第２図において、配達車１０は、ボデイ１１に
リンク１２ａ，１２ｂを介して前輪１３ａ、後輪
１３ｂが設けられボデイ１１と各輪１３ａ，１３
ｂとの間に介装されたシリンダ１４ａ，１４ｂの
伸縮作動によつてボデイ１１全体が上下動される
ようになつている。

そのボデイ１１は第３図に示すように、前輪１
３ａと後輪１３ｂとに支持されたフレーム１９上
に運転室２０を荷台２１とが設けられ、荷台２１
はアクチユエータ２２によりＸ型のリンク２３
ａ，２３ｂを介し昇降自在になつており、運転室
２０の屋根を形成する蓋２４は上降時の荷台２１
と同一平面に形成され、上方に着脱自在になつて
いる。

前輪１３ａはハンドル２５で操舵可能であつて
エンジン又はモータ２６によりチエーン２７を介
して駆動されるようになつている。

第４図において、このボデイ１１の両側部に
は、サイドメンバ２の凹部に融合する２個づつの
タイヤ１６と、サイドメンバ２の凹部内側に当接
する２個づつのガイドローラ１７とが設けられ、
また、第２図に示すように、タイヤ１６の前方
（図面では左方）には、配達車１０の収納時にタ
イヤ１６をサイドメンバ２に案内するガイド１８
が突設されている。なお本実施例では、サイドメ
ンバ凹部をタイヤ及びガイドローラが接するよう
になつているが、サイドメンバの上、下で接して
も、勿論構わない。

次に主として第２図を参照して作動を説明す
る。

配達に際し、トラツクを乗り入れて可能な場所
まで乗り入れる。次いで、配達車１０の荷台１５
に配達すべき荷物を乗せ、シリンダ１４ａ，１４
ｂを伸作動して車輪１３ａ，１３ｂを接地させ
る。次いで、配達車１０のエンジンを始動して矢
印Ａ方向に走行してトラツクより離脱させる。次
いでシリンダ１４ａ，１４ｂを縮み作動して鎖線
で示すボデイ１１の実線のように下げる。次いで
配達車１０を運転して届先に至り配達する。

配達が終了したらトラツクに戻り、シリンダ１
４ａ，１４ｂを伸作動して車体１１を持ち上げ、
ガイド１８をサイドメンバ２に位置決めする。次
いで、配達車１０を矢印Ｂ方向に走行し、タイヤ
１６，１６をサイドメンバ２の凹部に係合し、配
達車１０を所定の位置に収納する。最後にシリン
ダ１４ａ，１４ｂを縮み作動して車輪１３ａ，１
３ｂを持ち上げて、先の配達先に向う。

［考案の効果］以上説明したように本考案によれば、軽車両に
荷物を搭載し、シリンダを伸作動して車輪を接地
し、自走してトラツクから離脱させ、そのまま軽
車両を運転して狭い場所でも容易に配達を行い、
大型トラツクによる配達システムを向上すること
ができ、リフト、フオークリフトを不要とするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すトラツクの後
面図、第２図は作動を説明する側面図、第３図は
配達車の側面図、第４図はガイドローラを示す後
面図である。１……トラツク荷台、２……サイドメンバ、３
……切欠部、１０……配達車、１３ａ……前輪、
１３ｂ……後輪、１４ａ，１４ｂ……シリンダ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

トラツクのフレーム後部に荷物運搬用軽車両を
着脱自在に保持するための構造を有し、該軽車両
には車輪を上下動するシリンダと、荷物の積み下
ろし容易にするための昇降式荷台とを設け、該軽
車両の側面部には、該軽車両が前記フレームに沿
つて出入りするためのタイヤ及びガイドローラ
と、該タイヤ及びガイドローラをフレームに案内
するためのガイド部とを含んでいることを特徴と
する配達用軽車両を搭載したトラツク。