JPH0348548Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は、車輌用盗難警戒器に関するものであ
る。

［背景技術］ 従来の車輌用盗難警戒器は、第３図に示すフロ
ーチヤートのように、使用者が自分の車から離れ
るとき、車内にあらかじめ自分だけ知つている隠
しスイツチをオンにして盗難警戒器を動作させて
第１の遅延時間（30秒間）経過した後、セツト状
態にして警戒状態とし、人体の侵入を検知するよ
うにし、人体を検知した後、第２の遅延時間（10
秒間）経過した後隠しスイツチがオフされない場
合には警報を発するようにしていた。このものに
あつては、第１の遅延時間の間遅延時間中である
ことを報知しないので、使用者がいつまでに車外
に出れば自分の動きを検知されないですむかが判
らない上、警戒器が動作を開始したかどうかも判
らない。更に、車内に入つたときの第２の遅延時
間の間も報知しないので、警戒器をセツトしてい
ることを忘れて隠しスイツチをオフにせず、第２
の遅延時間経過後に警報を鳴らしてしまうという
欠点を有していた。

［考案の目的］ 本考案の目的とするところは、使用者が自分の
動きで警報を発するまで至ることを防止し、更
に、警戒器が正常に動作していることが判るよう
にすることにある。

［考案の開示］ （実施例） 第１図において、センサ１は人体の動きを検知
するもので、このセンサ１の出力よりドツプラー
効果による信号変化を超音波ドツプラー検知回路
２で検知する。ロジツク回路３は超音波ドツプラ
ー検知回路２の出力信号を処理するもので、この
出力を警報器４に入力する。隠しスイツチ５は使
用者が車内に自分だけ知つている場所に設けたも
ので、車から離れるときにオンするものである。
催促ブザー６は隠しスイツチ４がオンされて警報
器がセツト状態になるまでの第１の遅延時間の
間、および警報器が人体を検知してから警報に至
るまでの第２の遅延時間の間吹鳴するものであ
る。催促ブザー６の吹鳴方法は、一瞬鳴らして単
なる催促音とするもの、第１の遅延時間および第
２の遅延時間の間、単調に鳴りつづけるもの、あ
るいは、発信音の周期を最初は遅く、次第に速く
するもの等いずれでもよく、発信音の周期を考え
る場合には、制限時間が近づいていることを感覚
的に知らせることができる。

［考案の動作］ 第２図は本考案はのフローチヤートで、使用者
が車外に出るとき、隠しスイツチ５をオンにする
と催促ブザー６が鳴り出し、第１の遅延時間（例
えば30秒）吹鳴した後セツト状態に入る。使用者
はこのブザー音が鳴つている間に車外に完全に出
てドアを閉める。ブザー音が消えるとセツト状態
（警戒状態）になり、人体の侵入を検知できる。
もし盗人が車内に侵入すると、検知されて第２の
遅延時間（例えば５秒）経過後に警報、例えばク
ラクシヨンが鳴り出す。使用者が車内に戻つたと
き、侵入を検知するが、そのときから第２の遅延
時間の間催促ブザー６が鳴るため、第２の遅延時
間以内に隠しスイツチ５をオフにして警戒器をリ
セツト、即ち解除できる。もし警報に変わつたと
きは、警報が第３の遅延時間（例えば３分）鳴り
つづけて自動的にリセツトされるか、又は第３の
遅延時間の間に隠しスイツチ５をオフにすること
により強制的に解除できる。

［考案の効果］ 上述のように本考案は、隠しスイツチがオンさ
れセツトされるまでの第１の遅延時間の間および
人体を検知してから警報に至るまでの第２の遅延
時間の間吹鳴する催促ブザーを設けたから、警戒
器が正常に動作していることが使用者に判る上、
使用者が自分の動きで警報を発するまで至ること
を防止できるという効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のブロツク回路図、
第２図は同上のフローチヤート、第３図は従来例
のフローチヤートである。 １……センサ、２……超音波ドツプラー検知回
路、３……ロジツク回路、４……警報器、５……
隠しスイツチ、６……催促ブザー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 人体の動きを検知するセンサと、前記センサの
   出力よりドツプラー効果による信号変化を検知す
   る超音波ドツプラー検知回路と、前記超音波ドツ
   プラー検知回路の出力信号を処理するロジツク回
   路と、前記ロジツク回路の出力により動作する警
   報器と、使用者が、セツト、リセツトする隠しス
   イツチとを備えた車輌用盗難警戒器において、隠
   しスイツチがオンされセツトされるまでの第１の
   遅延時間の間および人体を検知してから警報に至
   るまでの第２の遅延時間の間吹鳴する催促ブザー
   を設けて成る車輌用盗難警戒器。