JPH0348228Y2 - - Google Patents

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JPH0348228Y2
JPH0348228Y2 JP15870486U JP15870486U JPH0348228Y2 JP H0348228 Y2 JPH0348228 Y2 JP H0348228Y2 JP 15870486 U JP15870486 U JP 15870486U JP 15870486 U JP15870486 U JP 15870486U JP H0348228 Y2 JPH0348228 Y2 JP H0348228Y2
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【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、水噴射式織機の圧力水供給装置に関
し、特に噴射初期の爆発現象を抑えるための手段
に係る。
従来技術 圧力水の供給手段として、プランジヤ式やロー
タリー式のポンプがあるが、水噴射式織機では、
プランジヤ式のポンプが多用されている。プラン
ジヤ式のポンプは、所定のタイミングで水槽から
よこ入れ用の水を吸入し、よこ入れのタイミング
で、よこ入れ用のノズルによこ入れのたびに圧力
水を供給している。そして、通常、ポンプの吸入
行程および吐出行程のタイミングは、カム機構に
よつて設定されている。
ところが、最近の高速織機では、織機の回転数
がかなり高く設定されているため、ポンプのプラ
ンジヤがカムの輪郭曲線の正確に追従できなくな
つている。すなわち、カムの周辺部分の形状の制
限やローラなどのカムフオロアの有限の大きさの
ために、プランジヤが吸入行程の終了時点から吐
出行程への初期へと瞬間的に切り換われなくなつ
てきている。なお、この点は、丸善株式会社刊・
丹羽重光著「機構学」の「93.ハートカム」の項
に詳記されている。
このため、その切り換わりの過渡期間中に、プ
ランジヤの移動速度が遅くなり、この間での水の
圧力上昇が急激に立ち上がらず、所定の圧力値に
なるまで時間的な遅れが発生している。また、ポ
ンプの吸入行程から吐出行程への過渡期では、吸
入水の慣性力が作用するため、これが急激な圧力
上昇に悪影響を及ぼしている。
このような過渡期な期間中に、よこ入れノズル
が開放状態となると、初期に噴射された圧力水
は、飛走中に低速流となつており、後続の高速流
が先行の低速流に衝突するため、よこ入れ用の圧
力水は、あたかも茸状に拡大し、固まりとなつて
飛走することになる。このような現象は、いわゆ
る爆発現象といわれており、たて糸に当たるた
め、織物の品質上好ましくなく、またよこ入れ不
良の原因ともなる。
考案の目的 したがつて、本考案の目的は、水噴射式織機の
高速稼動時において、噴射初期の低速水流をなく
し、噴射期間の初期から終了時点に渡つて、所定
の圧力水を得ることである。
考案の解決手段 そこで、本考案は、プランジヤ式のポンプおよ
びこれを駆動するためのカム機構の存在から、吐
出行程初期の低圧力の発生を止むを得ないことと
して、吐出行程の初期に、低水流期間にわたつて
その低い圧力水を3ポート式の制御弁によつて、
一時的に外部へ逃がし、その後の所定の圧力水の
みでよこ入れを開始するようにしている。このよ
うな制御は、上記3ポート式の制御弁によつて行
われ、この制御弁は、織機の回転と同期する駆動
手段例えばカム機構によつて駆動される。
考案の構成 第1図は、本考案の水噴射式織機の圧力水供給
装置1を示している。よこ入れ用の水2は、定水
位槽3の内部に収容されており、導水管4を経
て、プランジヤ式のポンプ5に達し、さらに導水
管4によつて制御弁6を介しよこ入れノズル7に
導かれている。もちろん、このよこ入れノズル7
は、よこ糸8を引き出し、よこ入れタイミングで
そのよこ糸8をたて糸開口9中によこ入れしてい
く。
そして、上記ポンプ5は、弁本体50によつて
構成されており、吸入口51および吐出口52の
部分に逆止弁53,54を備え、またこれらに通
じるシリンダ56の内部でプランジヤ57を摺動
可能な状態で備えている。なお、このプランジヤ
57は、弁本体50の内部の圧縮スプリング58
およびスプリング受け59によつて、吸入後の水
2を常に吐出させる方向に付勢されている。そし
て、このプランジヤ57は、駆動カム10によつ
て操作される。すなわち、この駆動カム10は、
織機の主運動と同期して回転し、吸入行程に対応
する回転角の範囲でアルキメデスの過巻き曲線を
形成し、また吐出行程に対応する回転角の範囲で
最大リフトから基礎円の位置まで急激に変化する
例えば直線を形成しており、それらの外周部分で
カムフオロア11に接している。このカムフオロ
ア11は、L型の駆動レバー12の一端に軸13
によつて回転自在に支持されている。また、この
駆動レバー12は、屈曲部分で支軸14により定
位置に対し揺動自在に支持されており、他の先端
部分で連結ピン15,16および連結リンク17
により前記プランジヤ57の端部に連結されてい
る。なおプランジヤ57の最大ストロークは、ス
トツパ18によつて調整できるようになつてい
る。
一方、前記制御弁6は、3ポート方向切換弁で
あり、第2図ないし第4図に示すように、弁ボデ
イ60で内部に通じる入口ポート61、出口ポー
ト62、および逃がし口63を一体的に形成して
おり、内部でスプール64を摺動自在に保持して
いる。このスプール64は、円周方向に沿つて2
つの通路溝65,66を形成しており、弁ボデイ
60の内部のコイルスプリング67によつて常に
1方向に付勢されており、一部の操作ロツド68
を弁ボデイ60のキヤツプ69から外部に突出さ
せている。
そして、この制御弁6は、駆動手段として、板
状の制御カム19および制御レバー22によつて
制御される。すなわち、この制御カム19は、織
機の運動と同期して回転し、回転角θ0,θ1,θ2の
部分で半径の異なる円周を形成しており、それら
円周部分でカムフオロア20に接している。この
カムフオロア20は、軸21により、制御レバー
22の一端に回転自在に支持されている。またこ
の制御レバー22は、屈曲部分で支軸23により
定位置で揺動自在に支持されており、他の端部で
前記操作ロツド68に接している。なお、上記制
御カム19は、回転角θ0,θ1,θ2を調整するため
に複数の板カムを組み合わせて、角度値を調整で
きるように構成されている。
考案の作用 第5図は、プランジヤ式のポンプ5による水2
の圧力変化、ポンプ5の動作、制御弁6の動作お
よびよこ入れ状態との関係を織機の1回転中の回
転角との関連で示している。
織機の回転と同期して、駆動カム10が回転す
ると、この運動がカムフオロア11を介して駆動
レバー12に揺動運動として変換されるため、プ
ランジヤ57は、ある1回転中の回転角度180度
通過後しばらくしてから次の90度までの範囲で吸
入行程となり、圧縮スプリング58に抗して後退
することにより、吸入口51から水2をシリンダ
56の内部に取り入れる。その後の、織機の回転
角にして90度から180度の吐出行程で、カムフオ
ロア11が駆動カム10の直線部分に対応し、急
激に落ち込むため、プランジヤ57は、一時的に
自由な状態となり、圧縮スプリング58の弾力を
受けて、シリンダ56の内部の水2を加圧し、加
圧状態の水2を吐出口52、その位置の逆止弁5
4を通過させ、制御弁6およびよこ入れノズル7
に供給する。
このときの水2の圧力変化は、第5図に示すよ
うになつている。すなわち、吐出行程の初期で
は、その圧力は、大きな傾きで立ち上がり、その
後ゆるやかな所定の勾配で立ち上がり、回転角
180度近くで急激に立ち下がつた後、振動を起こ
しながら低い圧力状態に落ち着く。このときの立
ち上がりが垂直方向であれば、最も理想的であ
る。しかし、既に述べたように、カムフオロア1
1が駆動カム10の過巻き曲線から直線部分に至
る間で、輪郭の変化に正確に追従しないため、カ
ムフオロア11は、輪郭曲線から直線部に入る変
曲点で瞬時に自由な状態とならない。この結果、
その過渡的な期間で、圧縮スリング58は、カム
フオロア11の動きに拘束されながら、水2を加
圧する結果となるため、水2は、織機の回転角に
してある程度の回転角の範囲である勾配をもつて
立ち上がることになる。これが低水圧期間であ
る。
一方、制御カム19は、第4図にみられるよう
に、回転角θ0の範囲では、入口ポート61、出口
ポート62および逃がし口63を全て閉じた状態
に設定している。しかし、吸入行程の途中から吐
出行程の初期の範囲、すなわち少なくとも水2の
圧力の立ち上がり変化の区間で、すなわち回転角
θ1の範囲で、制御弁6は、スプール64の通路溝
66によつて、第2図に示すように、入口ポート
61を逃がし口63に通じさせている。したがつ
て、水2の圧力が急激に立ち上がる低水圧期間
で、ポンプ5から供給された加圧状態の水2は、
よこ入れノズル7に供給されず、入口ポート61
から逃がし口63に達し、定水位槽3などに戻さ
れる。したがつて、この間に、まだよこ入れは行
われない。
その後に、制御レバー22のカムフオロア20
が制御カム19の回転角θ2に接すると、第3図に
示すように、通路溝65が入口ポート61と出口
ポート62とを連通状態とするため、よこ入れノ
ズル7は、その加圧状態の水2を受け、噴射期間
に渡つて、水2を噴射し、よこ糸8を飛走させ
る。このときのよこ入れでは、圧力の立ち上がり
部分、すなわち低い速度の水2は、存在せず、噴
射の初期から所定の圧力でよこ入れが行われるた
め、従来のような爆発現象は発生せず、水2およ
びよこ糸8は、理想的な形態で飛走することにな
る。このよこ入れ中に、飛走中の初期の水2が次
第に速度を失いながら飛走していくため、これに
対応して、水2の圧力は次第に所定の勾配で低下
していく。
ポンプ5の吐出行程が終了すると、カムフオロ
ア11が駆動カム10の回転角θ2から回転角θ0に
接する。このとき、水2の圧力は、殆ど垂直方向
に立ち下がることになるが、ポンプ5が導水管4
の内部に残つている水2が慣性でその後も脈動的
に流れようとする。しかし、この時点では、制御
カム19が回転角θ0でカムフオロア20に接して
おり、この結果、第4図に示すように、入口ポー
ト61と出口ポート62とがスプール64により
完全に遮断されているため、導水管4およびポン
プ5の内部の水2は、慣性力を持つているが、制
御弁6を通過できず、したがつてよこ入れノズル
7まで到達しない。したがつて、よこ入れノズル
7から従来のような不要な水が噴射されない。こ
の結果、たて糸の損傷が発生しないほか、この不
要な水によるよこ入れフイーラの誤動作が未然に
防止できる。
考案の変形例 上記実施例は、制御弁6によつて低い圧力の水
2の逃がし機能、および噴射後の不要な水2の遮
断機能を同時に行つているが、これらの逃がし機
能および遮断機能は、それぞれ専用の弁で行い、
導水管4の部分に逃がし用の弁と、遮断用の弁と
を直列に接続するようにしてもよい。また、駆動
手段は、カム機構に限らず、例えば電磁ソレノイ
ドで構成することもできる。なお、ポンプ5は、
プランジヤ式のものに限らず、ロータリー式のも
のであつてもよい。
考案の効果 本考案では、吐出行程の初期で、低い圧力の
水、すなわち低速の水がポンプからよこ入れノズ
ルに至る間で、制御弁によつて外部に積極的に逃
がされるため、ポンプおよびその駆動用のカム機
構の構造に拘わらず、噴射初期のいわゆる爆発現
象が確実に防止できる。したがつて、たて糸の損
傷やよこ入れ不良がなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の水噴射式織機の圧力水供給装
置の配管図、第2図ないし第4図は制御弁の断面
図、第5図は動作時のタイムチヤート図である。 1……水噴射式織機の圧力水供給装置、2……
水、3……定水位槽、4……導水管、5……ポン
プ、6……制御弁、7……よこ入れノズル、8…
…よこ糸、10……駆動カム、12……駆動レバ
ー、19……制御カム、20……カムフオロア、
22……制御レバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 織機の運動と同期して動作するポンプによつ
    て、吸入行程で水を吸い込み、吐出行程で加圧状
    態の水をよこ入れノズルに供給し、このよこ入れ
    ノズルからの噴射水流によつてよこ糸をたて糸開
    口中によこ入れする水噴射式織機において、上記
    ポンプの吐出口と上記よこ入れノズルとの間に入
    口ポートおよび出口ポートで接続され、スプール
    の変位によつて入口ポートに対して出口ポートお
    よび逃がし口を選択的に連通させる制御弁と、上
    記ポンプの吐出行程初期の低水圧期間に渡つて上
    記の入口ポートと逃がしポートとを連通させ、か
    つその後の噴射期間で上記の入口ポートと出口ポ
    ートとを連通させる駆動手段とを具備することを
    特徴とする圧力水供給装置。
JP15870486U 1986-10-16 1986-10-16 Expired JPH0348228Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP15870486U JPH0348228Y2 (ja) 1986-10-16 1986-10-16

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15870486U JPH0348228Y2 (ja) 1986-10-16 1986-10-16

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Publication Number Publication Date
JPS6364790U JPS6364790U (ja) 1988-04-28
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JP15870486U Expired JPH0348228Y2 (ja) 1986-10-16 1986-10-16

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CH709466A1 (de) * 2014-04-03 2015-10-15 Rieter Ag Maschf Spinnstelle einer Luftspinnmaschine sowie Verfahren zum Betrieb einer Luftspinnmaschine.

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JPS6364790U (ja) 1988-04-28

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