JPH0348214Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0348214Y2
JPH0348214Y2 JP13273887U JP13273887U JPH0348214Y2 JP H0348214 Y2 JPH0348214 Y2 JP H0348214Y2 JP 13273887 U JP13273887 U JP 13273887U JP 13273887 U JP13273887 U JP 13273887U JP H0348214 Y2 JPH0348214 Y2 JP H0348214Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
chemical
degreasing
coated
chemical solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13273887U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6437477U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP13273887U priority Critical patent/JPH0348214Y2/ja
Publication of JPS6437477U publication Critical patent/JPS6437477U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0348214Y2 publication Critical patent/JPH0348214Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンベアに一定の間隔で懸吊して搬
送される被塗装物を所定のタイミングで一斉に昇
降させて前処理薬液槽,水洗槽及び電着槽等の各
槽に同時に搬入出する電着塗装装置に関する。
〔従来の技術〕
近時においては、小物部品の電着塗装スペース
を小さくするため、脱脂処理や化成処理を行う前
処理薬液槽,各種水洗槽,電着槽等の各槽をコン
ベアラインに沿つて列設すると共に、コンベアに
一定間隔で懸吊して搬送される被塗装物を所定の
タイミングで一斉に昇降させて各槽に同時に搬入
出する小型の電着塗装装置が普及しつつある(特
公昭61−4920号,実公昭61−4530公報参照)。
この種の電着塗装装置は、被塗装物を各槽内に
搬入させた状態で停止している時間が、その所要
時間が最も長い電着槽の電着時間に合わせて例え
ば約2分30秒間に選定されると共に、被塗装物を
各槽の槽外に搬出して次槽の上方に搬送し、当該
被塗装物が揺れ止まるのを待つてこれを次槽内に
搬入するまでの搬送時間が約1分30秒間に選定さ
れて、被塗装物が合計約4分間のタクト時間で前
槽から次槽に移動するように成されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、このように各槽から搬出された被塗装
物を次槽に搬入する迄に約1分30秒もの搬送時間
を要すると、前処理薬液槽から搬出された被塗装
物の表面に付着する薬液が、当該被塗装物を次槽
の水洗槽に搬入する前に乾燥して洗浄水で完全に
除去することができなくなり、水洗槽から搬出さ
れた被塗装物の表面に薬液の固形分がシミとなつ
て残り、これが電着塗装の際に塗膜ムラを生じさ
せるというおそれがあつた。
すなわち、脱脂槽,化成槽等の前処理薬液槽
は、その槽内に貯溜された脱脂液や化成液等の薬
液を通常約50℃前後の使用温度に加温しているか
ら、これら薬液中に約2分30秒間浸漬された被塗
装物は室温よりも高温になつて槽外に搬出され
る。
したがつて、前処理薬液槽から搬出された被塗
装物の表面に付着する薬液の水分が短時間で蒸発
し、当該薬液中の固形分が被塗装物の表面に析出
して残留する。
そこで本考案は、前処理薬液槽から搬出された
被塗装物を次槽に搬入する前に当該被塗装物の表
面に付着した薬液が乾燥して生ずる電着塗装の塗
膜ムラを確実に防止することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するために、本考案は、コンベ
アに一定の間隔で懸吊して搬送される被塗装物を
所定のタイミングで一斉に昇降させて前処理薬液
槽,水洗槽及び電着槽等の各槽に同時に搬入出す
る電着塗装装置において、所要の使用温度に加温
された薬液を貯溜する前処理薬液槽内から搬出さ
れる被塗装物に対して当該前処理薬液槽内から循
環供給される薬液をその液面上で吹き掛けるシヤ
ワー管と、当該シヤワー管に供給される薬液を室
温以下に冷却する冷却器が設けられていることを
特徴とする。
〔作用〕
本考案によれば、前処理薬液槽内から搬出され
る被塗装物に対して、当該前処理薬液槽内からシ
ヤワー管に循環供給される室温以下に冷却した薬
液がその液面上で吹き掛けられる。
したがつて、前処理薬液槽内から搬出される被
塗装物の表面温度が低下してその表面に付着する
薬液の蒸発が遅くなり、当該被塗装物が次槽の水
洗槽に搬入される前に薬液が乾燥することを確実
に防止できる。
また、薬液は前処理薬液槽の液面上で吹き掛け
られるから、当該薬液の殆どが前処理薬液槽内に
回収される。
したがつて、前処理薬液槽から搬出される被塗
装物に吹き掛けた薬液が隣接する水洗槽内に飛散
したり、室内に立ち込めたりすることが避けられ
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的
に説明する。
図は、本考案による電着塗装装置の一例を概略
的に示す正面図である。
図中、T1,T2及びT3は脱脂処理工程を形成す
る脱脂槽,第一水洗槽及び第二水洗槽、T4,T5
及びT6は化成処理工程を形成する化成槽,び水
洗槽及び純水水洗槽、T7は電着槽、T8は後水洗
槽であつて、これら各槽T1〜T8が互いに隣接し
て一列に並ぶように列設されている。
Cは、多数の被塗装物1,1…を搬送するコン
ベアであつて、各槽T1〜T8の真上に夫々配設さ
れたスプロケツト2aと、当該各スプロケツト2
aの左右上方に一定の高さで配設した一対のスプ
ロケツト2b,2cと、これらスプロケツト2
a,2b及び2c間に連続的に掛け回されるコン
ベアチエーン3とから成り、当該コンベアチエー
ン3には互いに隣接する二つのスプロケツト2a
及び2a間のチエーン長に相当する一定の間隔で
各被塗装物1を懸吊するハンガ4,4…が取り付
けられている。
これにより、コンベアCのハンガ4,4…に懸
吊して搬送される被塗装物1,1…を、所定のタ
イミングで一斉に昇降させて各槽T1〜T8に同時
に搬入出することができる。
次に、脱脂槽T1と化成槽T4には、その槽内か
ら搬出される被塗装物1に対して各槽内から循環
供給される脱脂液,化成液を夫々吹き掛けるシヤ
ワー管5が設けられている。
つまり、脱脂槽T1内からポンプ6を介装した
送水管7を通じてシヤワー管5に循環供給される
脱脂液が、当該脱脂槽T1内から搬出される被塗
装物1に対してその液面上で吹き掛けるように成
されている。
また、送水管7には、脱脂槽T1内からシヤワ
ー管5に供給される脱脂液を室温以下に冷却する
冷却器8が介装されている。
この冷却器8としては、例えば水洗槽T2又は
T3に供給される洗浄水や、電着用のチラーの冷
却水などを冷却水として利用して当該冷却水との
熱交換により送水管7からシヤワー管5に供給さ
れる脱脂液を冷却する熱交換器HEが用いられて
いる。
また、送水管7には、被塗装物1が脱脂槽T1
内から搬出される際に一定の時間だけ開放される
電磁バルブ9が介装されると共に、当該電磁バル
ブ9とポンプ6との間から分岐して脱脂槽T1
の脱脂液を撹拌するライザー管10がバルブ11
を介して接続されている。
なお、図示は省略するが、化成槽T4にも、脱
脂槽T1の場合と同様に、化成槽T4内から送水管
を通じてシヤワー管5に循環供給される化成液を
室温以下に冷却する冷却器が設けられている。
以下、脱脂槽T1の場合を例にとつて本考案の
作用及び効果を説明する。
まず、図示の如くコンベアCのハンガ4,4…
に一定の間隔で懸吊して搬送される被塗装物1,
1…が一斉に降下せられて各槽T1〜T8内に搬入
されると、コンベアCの駆動が電着槽T7内に搬
入された被塗装物1の電着に要する時間だけ停止
される。
これにより、約40℃〜60℃の使用温度に加温さ
れた脱脂液を貯溜する脱脂槽T1内に搬入された
被塗装物1が、脱脂液によつて温められる。
なお、この時、脱脂槽T1は送水管7に介装さ
れた電磁バルブ9を閉じてバルブ11を開放し、
脱脂槽T1内の脱脂液をポンプ6により送水管7
からライザー管10に循環供給して槽内の脱脂液
が均一に加温されるように撹拌する。
そして、所定の電着時間が経過すると、コンベ
アCの駆動を再開させると同時に、バルブ11を
閉じて電磁バルブ9を開放し、脱脂槽T1内の脱
脂液を送水管7を通じてシヤワー管5に循環供給
させ、これを脱脂槽T1内から搬出される被塗装
物1に対して当該脱脂槽T1の液面上で吹き掛け
る。
この時、シヤワー管5に循環供給される脱脂液
は、熱交換器HEから成る冷却器8に循環供給さ
れている例えば電着用のチラーの冷却水(通常、
7℃〜10℃)との熱交換によつてチヤンバ内の室
温(通常、22℃〜35℃)よりも低い温度(10℃〜
15℃)に冷却されているから、当該脱脂液を吹き
掛けた被塗装物1の表面温度が、脱脂槽T1内で
加温された時の温度50℃から10℃〜20℃にまで低
下する。
これにより、脱脂槽T1内から搬出された被塗
装物1の表面に付着している脱脂液の水分が蒸発
する速度が遅くなるので、当該被塗装物1が次槽
の第一水洗槽T2に搬入される迄の搬送時間内に
脱脂液が乾燥することがない。
したがつて、第一水洗槽T2,第二水洗槽T3
洗浄する被塗装物1の表面に脱脂液中の固形分が
残留して生ずる電着塗装の塗膜ムラが確実に防止
される。
また、化成槽T4内から搬出される被塗装物1
にもシヤワー管5から冷却された化成液が吹き掛
けられて、被塗装物1に付着する化成液の乾燥が
防止され、当該被塗装物1の表面に化成液中の固
形分が残留して生ずる電着塗装の塗膜ムラも防止
される。
また、被塗装物1に吹き掛けられた脱脂液や化
成液の殆どは、夫々脱脂槽T1内と化成槽T4内に
回収されるから、これが脱脂槽T1に隣接する水
洗槽T2や化成槽T4に隣接する水洗槽T3,T5内に
飛散して混入したり、室内に立ち込めたりするこ
とが避けられる。
なお、本考案による冷却器8は、脱脂液や化成
液を冷却水との熱交換によつて冷却するものに限
らず、他の冷媒を用いて直接冷却するものであつ
てもよい。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、所要の使
用温度に加温された薬液を貯溜する前処理薬液槽
内から搬出される被塗装物に、当該前処理薬液槽
内から室温以下に冷却して供給される薬液が吹き
掛けられるので、当該被塗装物が次槽の水洗槽に
搬入される迄の間にその表面に付着した薬液が乾
燥することを防いで電着塗装の塗膜ムラを確実に
防止できるという優れた効果がある。
また、薬液は前処理薬液槽の液面上で吹き掛け
られてその殆どが前処理薬液槽内に回収されるか
ら、前処理薬液槽から搬出される被塗装物に吹き
掛けた薬液が隣接する水洗槽内に飛散したり、室
内に立ち込めたりすることが避けられるという効
果もある。
【図面の簡単な説明】
図は、本考案による電着塗装装置の一例を概略
的に示す正面図である。 符号の説明、C……コンベア、T1……脱脂槽
(前処理薬液槽)、T4……化成槽(前処理薬液
槽)、T7……電着槽、1……被塗装物、5……シ
ヤワー管、6……ポンプ、7……送水管、8……
冷却器(熱交換器HE)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) コンベアに一定の間隔で懸吊して搬送される
    被塗装物を所定のタイミングで一斉に昇降させ
    て前処理薬液槽,水洗槽及び電着槽等の各槽に
    同時に搬入出する電着塗装装置において、所要
    の使用温度に加温された薬液を貯溜する前処理
    薬液槽内から搬出される被塗装物に対して当該
    前処理薬液槽内から循環供給される薬液をその
    液面上で吹き掛けるシヤワー管と、当該シヤワ
    ー管に供給される薬液を室温以下に冷却する冷
    却器が設けられていることを特徴とする電着塗
    装装置。 (2) 前記前処理薬液槽が、脱脂槽及び化成槽であ
    る前記実用新案登録請求の範囲第1項記載の電
    着塗装装置。 (3) 前記冷却器が、前記シヤワー管に循環供給さ
    れる薬液を冷却水との熱交換によつて冷却する
    熱交換器である前記実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の電着塗装装置。
JP13273887U 1987-08-31 1987-08-31 Expired JPH0348214Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13273887U JPH0348214Y2 (ja) 1987-08-31 1987-08-31

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13273887U JPH0348214Y2 (ja) 1987-08-31 1987-08-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6437477U JPS6437477U (ja) 1989-03-07
JPH0348214Y2 true JPH0348214Y2 (ja) 1991-10-15

Family

ID=31389977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13273887U Expired JPH0348214Y2 (ja) 1987-08-31 1987-08-31

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0348214Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6437477U (ja) 1989-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6746544B2 (en) Apparatus for cleaning and drying substrates
US3734108A (en) Cleaning devices for chemical or electrochemical surface treatment plants
WO2001089327A1 (fr) Pasteurisateur
JPH0348214Y2 (ja)
US2570299A (en) Porcelain enameling process
JPS62103373A (ja) 鉄鋼材の防錆処理方法
KR20050096050A (ko) 초음파 세척 시스템
JP5294730B2 (ja) 袋状ワークの表面処理ライン及び表面処理方法
JPS61194198A (ja) 表面処理に於ける被処理物の移送装置
US2831454A (en) Hydraulic lift and transfer machine
JP2799276B2 (ja) 塗装前処理工程の洗浄装置
EP0065015B1 (en) Method of treating the surface of an object and apparatus therefor
JPH10201695A (ja) 食器洗浄装置
JPS6050676B2 (ja) 熱エネルギ−を節約した洗びん装置
JPH0427479A (ja) 軸受け洗浄装置
CN220738274U (zh) 一种阳极钛篮清洗涂镀一体设备
CN209906864U (zh) 一种热镀锌件冷却装置
JP4021802B2 (ja) 電着塗装システム
JP2915845B2 (ja) 電着塗装システム
JP3661316B2 (ja) 上下階連絡タイプの洗びん機
JPH0421827Y2 (ja)
JPH0414453Y2 (ja)
JPS5829173Y2 (ja) 鋼帯又は金属メツキされた鋼帯表面に化成処理液をコ−テングする装置
JPH0627652Y2 (ja) 化成処理ライン装置
JPH0525955B2 (ja)