JPH0347936A - Al―Sn―Pb系軸受合金 - Google Patents

Al―Sn―Pb系軸受合金

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JPH0347936A
JPH0347936A JP6252990A JP6252990A JPH0347936A JP H0347936 A JPH0347936 A JP H0347936A JP 6252990 A JP6252990 A JP 6252990A JP 6252990 A JP6252990 A JP 6252990A JP H0347936 A JPH0347936 A JP H0347936A
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Japan
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alloy
bearing
particles
matrix
present
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JP6252990A
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Masahito Fujita
正仁 藤田
Akira Ogawara
大河原 章
Takeshi Sakai
坂井 武志
Toshihisa Ogaki
大垣 俊久
Takeshi Osaki
剛 大崎
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NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
Original Assignee
NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はAA−8n−Pb系軸受合金に係り、詳しくは
、マトリックス中に、球状、だ円状若しくは先端が丸味
をおびた形状の81粒子が分散、析出され、しがも、高
速・高負荷運転時にすぐれ、なかでも、高温領域におい
て耐疲労性、耐焼(l性ならびに耐摩耗性を有するAl
−3n−pb系軸軸受合金係る。
従  来  の  技  術 最近の自動車用エンジンは、小型化、省燃費、高出力の
ものとなり、これにともなって軸受にかがる荷重が増加
すると共に、潤滑イ11の温度が上昇し、軸受の使用条
件は苛酷化の一途をたどっている。従来例の多元系やA
l系軸受のほとんどは、軸受台金部分の表面にオーバー
レイメツキ等によりPb−3n系等の表面層を形成した
ものである。しがし、この構造の軸受では、潤滑面の高
;易化により疲労や焼付現象にみまわれ、上記の苛酷な
使用条件に耐えられなくなっている。そこで最近は、オ
ーバーレイメツキ等によって表面層が形成されない軸受
が求められている。しかしながら、この種の軸受でも、
上記の苛酷な使用条件では、必ずしも安定した性能を発
揮できないのが現状である。
すなわち、表面にオーバーレイメツキ層を有する軸受は
、−膜内には、JISl」 5402、AJ−1(10
%Sn、0.75%Cu、0.5%N:、AlBa1)
や、JIS  )I  5402、AJ−2l6%Sn
、2.5%CLI、1.0%N + 、 AlBa1l
等のJIS規格、5AE7B016%Sn、2%Si、
1%Cu、0.5%N+、0.1%Ti、AlBa1l 規格に示される通り、その軸受台金部分はSn含有量が
比較的少ない低5n−A1合金から成っているが、これ
ら軸受合金部分の表面には更にPb−8n系合金のオー
バーレイメツキによって表面層が形成され、この表面層
が軸受面を構成している。しかし、これら軸受は、近年
の高負荷、高温の使用条件下では表面のオーバレイメツ
キによる表面層が摩滅して焼付きに至り、使用に耐えら
れなくなっている。これに対し、表面にオーバーレイメ
ツキによって表面−を形成しない軸受はSAE  78
3(20%Sn、0.5%Si、1.0%CI、0.1
%li。
AlBa1lに示される通り、その軸受台金部分がSn
含有量の多い高3n−A1合金から成っている。しかし
、このようにSnが20%程(3) 度の如く多く含まれる合金は硬度が低く、 A17トリ
ツクスが弱くなるため、高負荷に耐えられない。
また、Sn含有量の多少に拘らずA 1.− S n系
合金中にPb@添加して潤滑性を増進させ、耐焼付性を
もたせた軸受台金が例えば水野昂著昭和29年日刊工業
新聞社発行「軸受合金」第139頁に記載され、この軸
受台金は1o%Sn、1.5%Cu、0.5%Siを含
むトドもに3%Pbを添加して成るAl−8n−Pb系
合金である。
更に、A l −S n  P b 系合金中(1’)
 P b ハ、A/とはほとんど固溶しないためこのP
 bの分散性の向上のためにsbを添加したAj!!−
Sn−Pb−sb系合金が特公昭52−12131号に
記載され、この上に、A/マトリックス強化のためにC
rを添加したAl−3n−PbSb−Cr系合金が特公
昭58−18985号に記載されている。しかし、これ
らのAl5n−pb系合金は通常運転時の潤滑性の向上
(4) を目的として開発されたもので、高負荷運転条件では十
分な耐疲労性を示さない欠点がある。
この理由は、通常の運転下に比べると、高負荷運転下の
軸と軸受との潤滑機構は根本的に相違するからである。
このところから高負荷運転下の潤滑機構と通常運転下の
それとの相違点について基本的な検討が行なわれ、この
検討結果の一つとしてAlSn系合金中に粗大なSlを
分散析出させた軸受が特開昭58−64336号によっ
て提案されている。
この軸受は硬いSi析出物により切削力を持たせたもの
であって、切削力を持つが故に相手軸の表面凹凸部が削
られて平坦化し、軸受性能を向上させるものである。更
に詳しく説明すると、球状若しくは片状の黒鉛を析出さ
せた黒鉛l鉄から成る相手軸の表面には、研摩加工時に
脱落した黒鉛粒子のあとに凹部が残り、この四部周囲に
は硬く加工硬化したパリやエツジ等の凸部が生成してい
る。従って、上記の如きA/(5) Sn系、Al1−8n−Pb系等の軸受台金では、これ
ら凹凸部により高負荷運転時には異常摩耗が発生し易い
。これに対し、上記の粗大なSlを分散析出させた軸受
台金では、硬いSlの析出物により切削力が付与されて
いるために、相手軸の凹凸部分は機械的に切削されて平
坦化され、これ故に、異常摩耗や焼付きが起らない。
しかしながら、相手軸が黒鉛鋳鉄以外の場合には、高負
荷運転のときにかえって粗大なS析出物によって相手軸
の表面が不規則にけずられ、焼付きが発生し、大きな障
害が生じる。
発明が解決しようとする課題 本発明は上記欠点の解決を目的とするが、具体的には、
Al−8n−Pb系軸受合金において、潤滑性向上のた
めにSnやPb等の含有量を高め、Alマトリックスの
強化のためにCr、Sb、Mn、N を等の元素を添加
し、これらの元素によってAlマトリックスの硬度を増
加させるが、逆にこれら手段によってかえってAI!合
金が脆弱になり、高負荷運転時には殆んど高(6) 馬上(100〜250″C)での耐疲労性を示さないこ
とになる。このところを本発明においては、Alマトリ
ックス中に、だ円状、球状若しくは先端が丸味をd5ひ
た形状の81粒子を析出さ廿ることにJ、り解決し、こ
のようにして耐焼付性、耐摩耗性を向上させる。
課題を解決するための 手段ならひにその作用 ずなわら、本発明に係る軸受台金は重量%で、3〜35
%Sn、0.1〜11%Si、0.1〜10%Pb、M
Oおよび、または7nを単味または含量で0.1〜4%
、0.01〜0.3%Sr、残余が実質的にAlがらな
り、AI!マトリックス中に、球状、だ円状若しくは先
端が丸味をおびた形状の81粒子が分散、析出させたこ
とを特徴とする。
そこで、これら手段たる構成ならびにその作用について
更に訂−しく説明すると、次の通りである。
まず、本発明は高温状態における耐疲労性を高めるため
に成されたものである。
すなわち、従来例においては、単に高融点元素であるO
r、Co、l’、l i等を添加し、高温強度を高め、
高温下で硬さが急激に低下覆ることを防止すると共に、
耐摩耗性を高めている。しかし、このように、Al−5
n−Pb系合金の高温状態における耐疲労性を高めるた
めには、単に高融点元素を添加して硬さを増加させるこ
とによっては達成できず、かえって、合金が脆弱になっ
て引張強度、伸びならひに衝撃値かflltする。
この点について、本発明では、高温、高荷重下の苛酷な
条件に好適な軸受台金を提供するために、Srを必須成
分として添加し、この3rを鋳造時点で81に作用させ
てS1結晶粒子の球状化若しくはSi結晶粒子の一部の
球状化、つまり、SI結晶粒子の先端の丸味化をHlす
、更に、通常の条件の熱処理によりこのS1結晶粒子の
球状化若しくは丸味化を高め、これにより、Al−8n
−Pb合金の引張強度、伸びならびに衝撃強さを高める
すなわち、一般的に云って、耐疲労強さは材料の引張強
さ、伸び、衝撃強さ、組織的構造等起因するものであっ
て、単に軸受成分の添加によっては解決できないとされ
ているが、本発明ではSrによって鋳造時にS i M
晶粒子の球状化をはかり、この球状化を3rによって熱
処理時に更に高めるのである。
なお、本発明は、3rの添加によって機械的特性の低下
を防止することができるので、添加元素として上記の如
き高融点元素をAl−3nPb系合金に添加しても、高
温下での機械的特性を急激に低下させることがない。こ
のような本発明の特徴は高温、高荷重下で疲労試験を行
なった結果、疲労強度の向上が認められたことでも裏(
=J iJることかできる。
次に、以上の如<A4マトリックス中に、球状若しくは
先端は丸味をおひた形状のSt粉粒子析出させると、高
温、高負荷条件に適合し表面性能が著しく高められた軸
受面が得られる。
(9) 般的に、焼付現象はそれに達するため、義的に把握する
ことは困難であると云われている。しがし、表面にP 
b −S n合金のオーバレイメツキによる表面図を具
えるCu −p b系合金の軸受は高荷重運転下ではこ
のメツキの表面図が摩滅し焼イ」きに至る。これに7・
jし、SCuを含むA/−8n−Pb系合金から成って
、表面にオーバーレイメツキによる表面図が形成されて
いない軸受においては焼付きに至らない。
このところを本発明者等は着目し、両軸受を構造的に比
較検問した。すなわち、第3図は表面にオーバーレイメ
ツキによる表面図(以下、単にオーバーレイメツキ箇と
いう。)を有する軸受の一部の拡大断面図であり、第4
図はAdsn−pb合金であって、表面にオーバーレイ
メツ4−岡かなく、しがも、Si、Cu等を含む軸受の
一部の拡大断面図である。第3図から明らかな如く、こ
の軸受は表面のオーバーレイメツキ層4、合金層5なら
びにH金6から成って、このオーバーレイメツキ層4の
全表面によ(10) つて軸荷重が支持される。これに対し、第4図に示す如
<、Affi−8n−Pb系合金でSCu等を含む軸受
は合金層5と裏金6とから成って、この合金層5の7ト
リツクス中に棒状や片状の81粒子2が析出している。
従って、この軸受では相手軸の荷重は硬いSi粒子2支
えられ、しがも、81粒子が上記の如く切削力を持って
いる。
要するに、両者の差は面接触と点接触であり、この差に
よって潤滑、摩擦面の温度上昇において決定的な相違と
なっている。つまり、第3図に示す軸受のように、面接
触では高速、高負荷条件下で摩擦面の温度は急速に上昇
するのに対し、第4図に示す軸受のように点接触では、
合金層5の表面と相手軸表面との間に間隙が形成され、
この間隙の油膜にはあまり大きな荷重がががらないため
、十分な潤滑が保持され、摩擦面の温度上昇はおさえら
れる。
史に進んで、本発明者等は、第4図に示す如き点接触に
よる軸荷重の支持が高荷重下の潤滑(11) にきわめて有効であるという基本的見地に立って、その
効果を最大限に生かすための組成ならびに構造について
研究し、本発明に係る軸受台金を完成するに至ったので
ある。
具体的に示すと、本発明者等はAl−8npb系合金で
あって、SlやCu等を含む軸受台金におけるSlの析
出形態に着目し、その形態の潤滑面におよぼす効果につ
いて調査研究を進めたところ、 第1に、Siは融点が高い安定物質でありかつ非金属的
性質が強く、相手軸の主成分のFeに200 ’C〜5
00℃程度の高温状態で接触しても、全く拡散若しくは
溶解を起さないことがら、軸荷重の点支持手段はSlが
きわめて好適であることがわかった。
第2に、相手材を油膜を介し点支持する場合、Si粒子
はそのビッカース硬さが599にも達するほど硬く、し
かも、81粒子は化合物でないためもろさがなく、弾性
に冨み、急激な変動荷重に耐えられることがわかった。
(12) しかしながら、Siは上記の如き性質を持っているのに
も拘らず、結晶性が強<、 Aj!!との共晶析出形態
でも、板状若しくは棒状を呈し、その後の圧延や熱処理
を経ても、その形状はわずか変化する程度である。この
ため、81粒子の析出形態の制御を鋳造時から行なわな
い場合は、第5図に示す如く合金層でマトリックス1中
にS i −Pb合金粒子とともに析出するS粒子2は
板状若しくは棒状化する一方、これらSi粒子2から離
れて5n−Pb合金粒子3が存在することになる。この
状態であると、硬い81粒子2のエツジによって相手軸
が削られできずつけられ易く、かえって、潤滑性が低下
し、焼付きが起こる。
この点から、本発明において潤滑性の飛躍的向上のため
に、81粒子から切削力を除去する上から、球状化の如
くエツジ部に丸味をおびさせるような形態に制御する。
すなわら、第1図は本発明の一つの実施例に係る軸受台
金の一部の拡大断面図であって、第(13) 1図に示す如く、合金層において、そのマトリックス1
中に分散析出するSi粒子2は球状化し、この球状81
粒子2によって点接触の理想に近づけ、より潤滑性を高
め且つ耐摩耗性を高めることができる。また、高速かつ
急激な高荷重がが(プられても、相手軸をぎずつけるこ
とがない。また、Siが球状化しているため、マトリッ
クス中の切欠効果がなく、強度的にも安定したマトリッ
クスを得ることができ、耐摩耗性にも優れる。
このSi粒子の球状化は、Srの添加によってSiが析
出する共晶点のA/合金液相の性質を改善することによ
って達成でき、更に、その後の熱処理において、その条
件が通常条件であってもSrによって球状化が高められ
る。
更に、Srの添加によって5n−pb合金粒子3の析出
形態が変化し、第1図に示すようにSiの球状化粒子2
に5n−Pb合金3がより隣接して存在するようになる
。この構造は、従来例のもの(例えば、第5図参照)に
比して、潤(14) 滑性能を飛躍的に向上させる。
また、以上のように表面性能を構造的に解決覆るほか、
Alは熱に対して感受性が強く、150Gをすぎると、
l−(V 10以下まで軟化して強度か失なわれるため
、71ヘリツクスの高温での強化をIJがる必要があり
、このところから、Mg、7 nを添り口する。
コなわら、これら添加元素のうらで、MO1/nはAl
と固溶してAlマ]・リツクスを硬化させる。これらが
0.1〜4%の範囲であると、部が固溶し残部が析出し
そのバランスによってAlマトリックスが強化され、と
くに、MCI若しくはznのうち1種または2種以上を
中味又は合量で0.1〜4%添加する。
以上の通り、本発明においては、単に従来のように素地
強化元素を添加するだ(プでなく、これら強化元素とと
もに3rを添加し、引張強度、伸びを従来より向上させ
、耐疲労性を高め、高荷重運転下での軸受性能の向上を
はかるものであるが、その機構とともに各成分組成につ
いて(15) 説明すると、次の通りである。
第1図に示す構成の軸受では、軸荷重をささえる潤滑面
はマトリックス1の表面から突出する81粒子2の先端
部であり、しがも、81粒子と相手軸との間に油膜が介
在し、流体潤滑が保たれている。しかし、急激な変動荷
重を受(J、この油膜が破れ、局部的に境界潤滑に達し
、この時に、81粒子2の上面に3n−pb金合金フィ
ルムが介在すれば、焼イづきを防止でき、しがも、正常
に5IllII1.lが再クーされて流体潤滑の状態に
すみやかに復帰することができる。このときにも、第1
図に示す構造であると、81粒子2の近傍に5n−Pb
合金粒子3が存在し、この合金は溶融状態でも潤滑面と
親和性があり、このため、油切れを起こしにくい。また
、相手軸と81粒子との摩擦で、81粒子が高温になっ
ても、31−pbの融解熱で熱吸収され、近傍のマトリ
ックスのAlの合金と相手軸との焼イ」きが起ごりにく
くなる。又、この時にも第2図に示す如く、81粒子2
に隣接するS n −P 1)(16) 合金粒子3の少なくとも一部が液相化しており、この液
相3aが81粒子2の突出面に供給される。口の供給量
は温度の上昇とともに・5・えて、81粒子2の潤滑面
には常に3n−pbの液相3aが介在するため、オーバ
ーヒートを未然に防止できる。要するに、81粒子2が
球状化し、これに5n−Pb合金粒子3が隣接する構造
は、境界潤滑状態(油膜が切れた)で非常に有効であり
、また、普通の流体潤滑状態でも、硬いS粒子2が相手
軸に適切になじみ、がっ、やわらがい3 n −P b
 Fljにおおわれ、これがショックアブソーバ−的な
働きをする。
rt Jj、上記の通りの各几索の限定理由を示すと、
次の通りである。
まず、強靭なAlマトリックスを形成する元素のうちで
MΩ、zn等の範囲を0.1〜4%とするのは、4%を
越える添加であると、析出量が多くなって、かえっても
ろくなるからである。
更に、Snも3〜35%、Pb′+J0.1〜(17) 10%の範囲で適切な潤滑面が形成できる。また、Sl
は耐焼(=J性、耐摩耗性の向上に有効で0.1〜11
%まで添加(−ることで十分このAyj滑構造を組積で
きる。
また、3rはSlの形状を球状に制御し、更に、5n−
Pb粒子をSi粒子近傍に析出さゼるもので、ぎわめで
有効な元素である。しかし、3rが0.01%未満であ
ると、このような添加効果がなく、0.3%超の添加は
、鋳造時に巣を発生しやすくなりかえって問題をおこす
実  施  例 次に、本発明に実施例について説明覆る。
実施例1゜ まず、第1図に示す組成のAl−3n系軸受合金を連続
鋳造により厚さ上下面をi 、 Q mm面削し、続い
て、冷間圧延により2mmの厚さまで圧下した。この状
態で300〜350°Cの熱処理を行なってひずみを除
去し、その後、純Alの薄い板を介して裏金の鉄板に圧
着さゼて厚み1 、50 mmの軸受を得た。
(18) これらの軸受のうちで供試材&1〜5はSrを含まない
従来例の供試材であり、&6〜9は本発明の実施例に係
るもので、13%Sn、2.0%Pb、3.0%3+、
0.03%SrのほかにM(]および、・′またはzn
を単味または含量で0.1〜4%含有させたものである
これらの各供試材は軸受として使用される常温及び20
0°Cの機械的性質を見るために、引張強度、伸びなら
びに峻さの試験を行ない、これを第2表に示した。なお
、各供試材は裏当金を機械加工により削除してAl−3
n合金部分のみとし、試験片の形状はJIS  z  
2201の5号に示すものとした。
これらの帖東がら、供試材島6〜9は従来材に比べ、高
温(200℃)における強度が高く、MOおよび、・ま
たはlnの添加効果がうかがえる。すなわち、S iの
球状化及びマトリックス強化が相開されて強度や伸びが
改善されたものと考えられる。又、伸びも従来例に比べ
て向上しており、高温での総合的な機械的性質は向上(
19) したと言える。
次に、供試材の耐焼付性と耐摩耗性を知るために、鈴木
式摩40摩耗試験機を用いて試験し、その試験条f1は
次の通りであった。
マサツ速度 4171、、−” S e C相  手 
 材   545C,硬さH* C= 55面アラサ0
.8〜1.O8 使用オイル  SAE、20W−40 油     温   150±5℃ 焼イNJ 荷重 100kg1.ぽから10にす、13
tepで焼イ」きに至るまで 15分間に面圧を上げてゆき、 焼付きをおこした血圧を焼付 荷重とする。
耐摩耗性 一方、耐摩耗性をみるために100k[l、
−’CI’一定で6時間試験し、その後の重量変化をみ る。
この結果を第2表に示す。
これによれば、供試材6〜9の何れも従来材に比べ良好
な耐焼付性、耐摩耗性を示しており、(23) 3r及びマトリックス強化元素添加により表面性能も向
上していることがわがる。′?Iなわら、本発明に係る
合金はすぐれた潤イ°I槻構をイj L、 −(いるこ
とを小している。
次に、実際に、各供試材をベアリング形状に加工し、最
終的なベアリングの疲労テス]〜を行なったところ、第
2表に示1結果を得た。これは実際のエンジンの条件と
はは同じようにヘアリングをコンロッドに固定し、軸に
偏心荷重をかけて、以下の条件で耐久テスi・を維持し
た時間の長さで評価するテストである。
血     圧   600 klJ f 、、・1回
  転  数  400Or、l)、m相手材料 FC
D 70、アラサ0.8〜1.58 使用オイル SAE  20w−40 油     温   150”C±5”Cなお、このテ
スト時間の上限は300時間とし、N=5の平均値を第
2表に示した。この結果、何れも比較例の従来材に比べ
長い耐久時間(24) を示しており、本発明に係る合金はすぐれた耐疲労性を
示している。
方、従来例kin、 2の合金と更にSrを0.03%
添加した場合(供試材N++、 61におけるSlの形
態の変化を示すと、第6図ならびに第7図の通りであっ
た。すなわち、第6図ならびに第7図は従来例の合金と
本発明に係る合金の顕微鏡組織を示す写真の模式図であ
って、とくに、それぞれの試料を81粒の形状がわかる
ように深くエツチングし、電子顕微鏡を用いて撮影し図
面としたものである。この写真の模式図から明確に解る
ように、3 rの添加によりSlが球状化しているのが
わかる。
実施例2゜ 本発明に係る軸受台金が高融点金属等をA/マトリック
スの強化剤として添加して、合金の脆弱化を改善する効
果があるか否かを確認するため、代用特性として衝撃値
を測定し、Srの添加作用により改善効果を実験によっ
て求めた。
実験の供試材として、実施例1の第1表に示(25) す従来材であるSrを含まない&、5と本発明に係るも
のであるNo、 6にて比較実験を行なった。
実験はJIS  z  2242、シャルピー衝撃試験
方法にて3号試験片H=5)を作成して行なった。
実験の結果、従来材は平均値0.84klJ・1η/′
ばであったが、本発明に係るものは平均値3.05k<
l・m /’ alであり、明らかに本発明に係る軸受
合金はSr添加ににる改善効果が認められた。
〈発明の効果〉 以上詳しく説明した通り、本発明は重量%で、3〜35
%Sn、、0.1〜11%S1ならひに0.1〜10%
Pbを含むほか、MOおよび、7・またはZnを単味ま
たは含量で0.1〜4%を含有し、残余が実質的にAl
lから成るAlSn系軸受合金において、0.01〜0
.3%のSrを添加してこのマトリックス中に81粒子
を、球状、だ円状若しくは先端が丸味をおひた形状に析
出さゼて成るものである。
(26) この構成による本発明軸受合金は極めて潤滑性に優れ、
がっ、100〜250℃の高温にお()る機械的性質が
極めて良好であり、高負荷運転による使用条件の苛酷さ
に1−分に耐える軸受台金である。
4、図1fiiの簡t11な説明 第1図は本発明の一つの実施例に係る軸受台金の一部の
拡大断面図、第2図は第1図に示す軸受台金の潤滑機構
の説明図、第3図ならびに第4図は従来例の軸受の一部
の各拡大断面図、第5図は第4図の軸受台金の一部の拡
大断面図、第6図は従来例に係る軸受台金の組織を示す
顕微鏡T5′真の模式図、第7図は本発明に係る軸受台
金の組織を示ず顕微鏡写真の模式図である。
符号1・・・・・・マ[・リツクス 2・・・・・・81粒子 3・・・・・・3 n −P b台金粒子3a・・・・
・・3 n −P b液相4・・・・・・オーバーレイ
メツキ医 5・・・・・・軸受合金− (27) 6・・・・・・裏金

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)重量%で、3〜35%Sn、0.1〜11%Si、
    0.1〜10%Pb、Mgおよび/またはZnを単味ま
    たは合量で0.1〜4%、0.01〜0.3%Sr、残
    余が実質的にAlからなり、Alマトリックス中に、球
    状、だ円状若しくは先端が丸味をおびた形状のSi粒子
    が分散、析出させたことを特徴とするAl−Sn−Pb
    系軸受合金。
JP6252990A 1990-03-15 1990-03-15 Al―Sn―Pb系軸受合金 Pending JPH0347936A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100459598B1 (ko) * 2001-06-30 2004-12-03 최종수 계단의 마감시공용 원가절감형 논스립이 일체로 형성된수직블럭

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KR100459598B1 (ko) * 2001-06-30 2004-12-03 최종수 계단의 마감시공용 원가절감형 논스립이 일체로 형성된수직블럭

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