JPH0257654A - Al―Sn―Pb系軸受合金 - Google Patents

Al―Sn―Pb系軸受合金

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JPH0257654A
JPH0257654A JP8844689A JP8844689A JPH0257654A JP H0257654 A JPH0257654 A JP H0257654A JP 8844689 A JP8844689 A JP 8844689A JP 8844689 A JP8844689 A JP 8844689A JP H0257654 A JPH0257654 A JP H0257654A
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JP
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alloy
bearing
particles
matrix
present
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JP8844689A
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English (en)
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Masahito Fujita
正仁 藤田
Akira Ogawara
大河原 章
Takeshi Sakai
坂井 武志
Toshihisa Ogaki
大垣 俊久
Takeshi Osaki
剛 大崎
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NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
Original Assignee
NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はAI −3n−Pb系軸受合金に係り、詳しく
は、マトリックス中にSi粒子が球状若しくはそれに近
い形状に析出され、しかも、高速・高負荷運転が可能で
、なかでも、高油温下において特に耐疲労性且つ耐焼付
性、耐摩耗性を有するAll −3n−Pb系軸受合金
に係る。
従  来  の  技  術 最近の自動車用エンジンは、小型化、省燃費、高出力の
ものとなり、これにともなって軸受にかかる荷重が増加
すると共に、潤滑油の温度が上昇し、軸受の使用条件は
苛酷化の一途をたどっている。この点から、従来例の多
元系やAl系等では、軸受台金の表面にはオーバーレイ
メツキ等によりPb−3r+系等の表面冒が形成されて
いるが、この構造の軸受では、潤滑面の高温化により疲
労や焼付現象にみまわれ、上記の苛酷な使用条件に耐え
られなくなっている。そこで最近は、オーバーレイメツ
キ等によって表面惜が形成されない軸受が求められてい
る。しかしながら、この種の軸受でも、上記の苛酷な使
用条件では、必ずしも安定した性能を発揮できないのが
現状である。
すなわち、表面にオーバーレイメツキ1を有する軸受は
、一般的には、JIS H5402、AJ−1(10%
Sn、0.75%Cu、0.5%N1、Aj!’Ba1
lや、JIS )I  5402、AJ−2(6%Sn
、265%CU、1.0%Ni%A/Ba1)等のJI
S規格、SAE 780(6%sn、2%Si、1%C
u、 0.5%N1.0.1%■1、AJBaJ)等の
SAE規格に示される通り、その軸受台金部分はSn含
有量が比較的少ない低5n−A1台金から成って、これ
ら軸受合金部分の軸受面は何れもPb−’Sn系合金の
オーバーレイメツキ1が形成されている。
しかし、これら軸受は、近年の高負荷、高温の使用条件
下では表面のオーバーレイメツキ層が摩滅して焼付きに
至り、使用に耐えられなくなっている。これに対し、表
面にオーバーレイメツキ層を形成しない軸受け、SAE
 783(20%sn、0.5%Si、 1.0%Cu
、011%Ti、AABallに示される通り、S++
含有含有子い高5n−11合金から成っている。しかし
、このようにsnが20%程度の如く多く含まれる合金
は、硬度が低(、Aj?マトリックスが弱くなるため、
高負荷に耐えられない。
また、Sn含有量の多少に拘らず、At −3n系合金
中にPbを添加して潤滑性を増進させ、耐焼付性をもた
せた軸受台金が、例えば、水野昂−著昭和29年日刊工
業新聞焼発行r軸受台金J第139頁に記載され、この
軸受台金は10%Sn、 1,5%Cu、0,5%Si
を含むとともに3%Pbを添加して成るAt −3n−
Pb系合金である。
更に、このAl−8n−Pb系合金では、Pt1ll!
とはほとんど固溶しないため、このpbの分散性の向上
のために、sbを添加したAl−8n−Pb−sb系合
金が特公昭52−12131号に記載され、更に、AI
マトリックス強化のためにCrを添加したAX −3n
−Pb−3b−Cr系合金が特公昭58−18985号
に記載されている。しかし、こ°れらの^J−3n−P
b系合金は通常運転時の潤滑性の向上を目的として開発
されたもので、高負荷運転条件では十分な耐疲労性を示
さない欠点がある。
この理由は、通常の運転下に比べると、高負荷運転下の
軸と軸受との潤滑yi構は根本的に相違するからである
そこで、高負荷運転下の潤滑機構につき、基本的な検討
が行なわれ、その一つとしてAl−3n系合金中に粗大
なSiを分散析出させたものが特開昭58−64336
号によって提案されている。
この軸受は硬いSi析出物により切削力を持たせたもの
であって、切削力を持つが故に、相手軸の表面凹凸部が
削られて平坦化し、軸受性能を向上させるものである。
更に詳しく説明すると、球状若しくは片状の黒鉛を析出
させた黒鉛鋳鉄から成る相手軸の表面には、研磨加工時
に脱落した黒鉛粒子のあとに凹部が残り、この凹部周囲
には硬く加工硬化したパリやエツジ等の凸部が生成して
いる。従って、上記の如きへ!−3n系、Al−5n−
Pb系等の軸受台金では、これら凹凸部により高負荷運
転時には異常摩耗が発生し易い。これに対し、上記の粗
大なSlを分散析出させた軸受台金では、硬いSiの析
出物により切削力が付与されているために、相手軸の凹
凸部分は機械的に切削されて平坦化され、これ故に、異
常摩耗や焼付きが起らない。
しかしながら、相手軸が黒鉛鋳鉄以外の場合には、高負
荷運転のときに、かえって粗大なSi析出物によって相
手軸の表面が不規則にけずられ、焼付きが発生し、大き
な障害が生じる。
発明が解決しようとする課題 本発明は上記欠点の解決を目的とし、具体的には、従来
例のAl−3n系軸受合金では、潤滑性向上のためにs
nやpb等の含有量を高めたり、更に、Arマトリック
スの強化を目的としてCr、sb等やMn、Ni等の元
素を添加していたが、これらの元素によってArマトリ
ックスの硬度を増すことはできても、逆にA1合金が脆
弱となり高負荷運転時には殆んど高温下(100〜25
0℃)での耐疲労性を示さないという口とが解った。さ
らに81を球状に近い形で合金中に析出させることによ
り耐焼付性、耐摩耗性の問題点を解決することを目的と
する。
従って、本発明は、最近のエンジンの高出力化に伴ない
、軸受部温度が上昇する傾向にあり、特に、この高温で
の耐疲労性が強く要求されることに着目し、従来のへ!
マトリックス強化元素を添加するのにも拘らず、A1合
金の脆弱化を改善し、待に高温下での耐疲労性を高める
と共に更に高い耐焼付性、耐摩耗性を具えるAl−Sn
 −Pb系軸受合金を提供する。
課題を解決するための 手段ならびにその作用 すなわち、本発明に係る軸受台金は、重量%で、3〜3
5%Sn、 0.1〜11%Siならびに0.1〜10
%l1l)を含むと共に、Cu、 Mg、 2n、 (
jr%l1ln%Fe、N1、Co%Mo、St)、 
Ti、 V、 Zrのうち1種若しくは2種以上を合計
で0.1〜4%含有し、残余が実質的に八!かう成るA
X−3n系軸受合金において、0.3%以下のSrを添
加して、Alマトリックス中にSi粒子を、球状、だ円
状若しくは先端が丸味をおびる形状として分散、析出さ
せることを特徴とする。
そこで、これら手段たる構成ならびにその作用について
更に詳しく説明すると、次の通りである。
ます、本発明は高温状態における耐疲労性を高めるため
に成されたものである。
すなわら、従来例においては、単に高M1点元素である
Cr、 Go、N1等を添加し、高温強度を高め、高温
下で硬さが急激に低下することを防止すると共に、耐摩
耗性を高めている。しかし、このように、Al −8n
系合金の高温状態における耐疲労性を高めるために、単
に高融点元素を添加すると、硬さは増すが、合金が脆弱
となり、引張強度、伸びならびに衝撃値が低下する欠点
が生じ、軸受台金としての耐疲労性を高めるのに有効な
手段に到っていない。
これに対し、本発明は、高温、高荷重下の苛酷な条件に
好適な軸受台金を提供するもので、まず、本発明ではS
rを必須成分として添加し、このSrをSiに作用させ
、鋳造時点よりSi結晶の球状化を計り、更に、熱処理
によりこの5iVi品の球状化を高め、これにより、A
A!−3n−合金の引張強度、伸びならびに衝撃強さを
高める。
すなわち、−殻内に云って、耐疲労強さは材料の引張強
さ、伸び、衝撃強さ、組織的構造等に起因するものであ
って、単に軸受成分の添加によっては解決できないとさ
れている。この点について、本発明者等が研究を重ねた
ところ、このようなSrの作用を知見し、これにもとす
いて本発明は成されたものである。また、本発明は、添
加元素として上記の如き高融点元素をAX−8n合金に
添加しても、Srの添加によって機械的特性の低下を防
止することができるので、高温下での機械的特性を急激
に低下させることがない。このような本発明の特徴は高
温、高荷重下で疲労試験を行なった結果、疲労強度の向
上が認められたことでも裏付けることができる。
また、本発明は、表面の組織構成の面で高温、高負荷条
件に適合し、これにより表面性能が著しく高められてい
る。
一般的に、焼付現象はそれに達する過程が複雑で多(の
条件が相乗的に作用して達するため、一義的に把握する
ことは困難であると云われている。しかし、表面にPb
 −Sn合金のオーバーレイメツキ層を形成したCu 
−Pb系軸受合金は高荷重運転下では口のメツキ園がI
I″Rし焼付きに至るのに対し、Al! −3n−Pb
系合金であって、Sl、Cu等を含む軸受は表面のオー
バーレイメツキ層が形成されていないのにも拘らず、焼
付きに到らない現象が存在する。
そこで、本発明者等はこの現象に看目し、両軸受を構造
的に比較検討した。すなわち、第3図は表面にオーバー
−レイメツキ層を有する軸受の一部の拡大断面図であり
、第4図はAjl! −3++ −pb金合金あって、
表面にオーバーレイメツキ層がなくしかもSl、C11
等を含む軸受の一部の拡大断面図である。第3図から明
らかな如く、この軸受は表面のオーバーレイメツキH4
、合金層5ならびに裏金6から成って、このオーバーレ
イメツキ層4の全表面によって軸荷重が支持される。こ
れに対し、第4図に示す如(、Al−3n−111)系
合金でst、cu等を含む軸受は合金115と裏金6と
から成って、この合金115のマトリックス中に棒状や
片状のSi粒子2が析出している。従って、この軸受で
は相手軸の荷重は硬いSi粒子2で支えられ、しかも、
Si粒子が上記の如く切削力を持っている。
要するに、両者の差は面接触と点接触であり、この差に
よって潤滑、rIl擦面の温度上昇において決定的な相
違となっている。つまり、第3図に示す軸受のように、
面接触では、高速、高負荷条件下でlltJI面の温度
は急速に上昇するのに対し、第4図に示す軸受のように
点接触では、合金層5の表面と相手軸表面との間に間隙
が形成され、この間隙の油膜にはあまり大きな荷重がが
からないため、十分な潤滑が保持され、摩擦面の温度上
昇はおさえられる。
更に進んで、本発明者等は、第4図に示す如き点接触に
よる軸荷重の支持が高荷重下の潤滑にきわめて有効であ
るという基本的見地に立って、その効果を最大限に生か
すための組成ならびに構造について研究し、本発明に係
る軸受台金を完成するに至ったのである。
具体的に示すと、本発明者等はAX −8n−Pb系合
金であって、SlやCu等を含む軸受台金におけるSl
の析出形態に着目し、その形態の潤滑面におよぼす効果
について調査研究を進めたところ、 第1に、Slは融点が高い安定物質であり、かつ、非金
属的性質が強く、相手軸の主成分のFeに200℃〜5
00℃程度の高温状態で接触しても、全く拡散若しくは
溶解を起さないことから、軸荷重の点支持手段はSiが
きわめて好適であることがわかった。
第2に相手材を油膜を介し点支持する場合、Si粒子は
そのごツカース硬さが599にも達するほど硬く、しか
も、31粒子は化合物でないためもろさがなく、弾性に
冨み、急激な変動荷重に耐えられることがわがった。
しかしながら、Slは上記の如き性質を持っているのに
も拘らず、結晶性が強(、Alとの共晶析出形態でも、
板状若しくは棒状を呈し、軸受の製造過程で圧延や熱処
理を経ても、その形状はわずか変化する程度である。こ
のため、81粒子の析出形態の制御を行なわない場合は
、第5図に示す如く、合金層でマトリックス1中に5i
−pb合金粒子とともに析出するSi粒子2は板状若し
くは棒状化し、31粒子2から離れて5n−Pb合金粒
子3が存在している。この状態であると、硬い31粒子
2のエツジによって相手軸が削られてきずつけられ易く
、かえって、潤滑性が低下し、焼付きが起こる。
この点から、本発明において潤滑性の飛躍的向上のため
に、31粒子から切削力を除去し、球状化の如くエツジ
部に丸味をおびさせるような形態に制御する。
すなわち、第1図は本発明の一つの実施例に係る軸受台
金の一部の拡大断面図であって、第1図に示す如く、合
金層において、そのマトリックス1中に分散析出する8
1粒子2は球状化し、この球状81粒子2によって点接
触の理想に近づけ、より潤滑性を高め且つ耐摩耗性を高
めることができる。また、高速がつ急′aな高荷重がか
けられても、相手軸をきずつけることがない。また、S
lが球状化しているため、マトリックス中の切欠効果が
なく、強度的にも安定したマトリックスを得ることがで
き、耐摩耗性にも侵れる。
この31粒子の球状化は、S;が析出する共晶点のAt
合金液相の性質を改善することによって達成でき、とく
に、その添加元素としてSrが有効である。
更に、Srを添加すると、sn −pb合金粒子3の析
出形態が変化し、第1図に示すように81の球状化粒子
2に5n−Pb合金3がより隣接して存在するようにな
る。このN4造は、従来例のもの(例えば、第5図参照
)に比して、潤滑性能を飛躍的に向上させる。
また、以上のように表面性能を原理的に解決するほか、
マトリックスの高温での強化をはかる必要がある。
すなわち、A/は熱に対して感受性が強く、150℃を
すぎると軟化してしまい(uvio以下)、強度を失な
ってしまう。この軟化の防止のために、析出硬化型のマ
トリックス強化元素として、例えば、Cr、 Mn、 
Fe、 Go、N1、MOlSb、 Ti、 V。
2r等を添加し、これら強化元素はその中の1種若しく
は2種以上を選択し、適切な熱処理を行なうと、高温で
の強度を更に上昇させることができる。
以上の通り、本発明においては、単に従来のように素地
強化元素を添加するだけでなく、ごれら強化元素ととも
にSrを添加し、硬さのみでなく、引張強度、伸びを従
来より向上させ、耐疲労性を高め、高荷重運転下での軸
受性能の向上をはかるものであるが、その機構とともに
各成分組成について説明すると、次の通りである。
第1図に示す構成の軸受では、軸荷重をささえる潤滑面
はマトリックス1の表面から突出するSi粒子2の先端
部であり、しかも、81粒子と相手軸との間に油膜が介
在し、流体rA滑が保たれている。しかし、急激な変動
荷重を受け、この油膜が破れ、局部的に境界潤滑に達し
、この時に、Si粒子2の上面に5n−Pb合金のフィ
ルムが介在すれば、焼付きを防止でき、しかも、正常に
油膜が再生されて流体潤滑の状態にすみやかに復帰する
ことができる。このときにも、第1図に示[造であると
、Si粒子2の近傍に5npb合金粒子3が存在し、こ
の合金は溶融状態でも潤滑面と親和性があり、このため
、油切れを起こしにくい。また、相手軸とSi粒子との
摩擦で、81粒子が高温になっても、5i−Pbの融解
熱で熱吸収され、近傍のマトリックスのA/の合金と相
手軸との焼付きが起ごりにくくなる。又、この時にも第
2図に示す如く、81粒子2に隣接する5n−Pb合金
粒子3の少なくとも一部が液相化しており、この液相3
a1fSi粒子2の突出面に供給される。この供給量は
温度の上昇とともに・5・えて、Si粒子2の潤滑面に
は常に5n−Pbの液相3aが介在するため、オーバー
ヒートを未然に防止できる。要するに、31粒子2が球
状化し、これに5n−Pb合金粒子3が隣接するM4造
は、境界潤滑状!g(油膜が切れた)で非常に有効であ
り、また、普通の流体潤滑状態でも、硬いSi粒子2が
相手軸に適切になじみ、かつ、やわらかいSr+−pb
lにおおわれ、これがショックアブソーバ−的な働きを
する。
更に、すぐれた潤滑面を得る為には81粒子や5n−P
b合金粒子を支持する強靭なマトリックスが必要である
。このために、熱処理、析出硬化ざぜる添加元素Cu、
 Mg5Zn等は総出で0.1〜4%が適当で、これ以
上の添加は熱処理効果をな(してしまう。一方、Cr%
Mn、 Fe、 GOlNl、MOlsb、Ti、 V
、 Zr等添カロ量も、絶間で0゜1〜4%が適切であ
り軸受に耐疲労性を付与する。又それ以上の添加では化
合物が粗大化してしまい、かえつ゛で、その靭性を劣化
させてしまう。更に、SOも3〜3.5%、P bも0
.1−10%の範囲で適切な潤滑面が形成できる。また
、Siは耐焼付性、耐摩耗性の向上に有効で0.1〜1
1%まで添加することで十分この潤滑構造を維持できる
また、SrはStの形状を球状に制御し、更に、Sr+
−1’b粒子を81粒子近傍に析出させるもので、きわ
めて有効な元素である。しかし、Srが0.01%未満
であると、このような添加効果がなく、0.3%以上の
添加は、鋳造時に巣を発生しやす(なりかえって問題を
おこす。
実施例 次に、本発明の実施例について説明する。
実施例1゜ まず、第1図に示す組成の^l −3n系軸受合金を連
続鋳造により厚さ20mmの板状材として&?i造し、
各鋳造ビレットの上下面を1 、 Omm面削し続いて
冷間圧延により2mmのjワさまで圧下した。
この状態で300〜350℃の熱処理を行なってひずみ
を除去し、その復、純AXの薄い板を介して裏金の鉄板
に圧着させて厚みi、sommの軸受を得た。
これらの軸受のうちで、供試材No、 1〜5はSrを
含まない従来例の供試材であり、翫6〜34は本発明に
係るもので、この中で、Ha、 6は単にSrを添加し
球状化させたもの、供試材67〜12はこれにCu、M
g、lnを添加したもの、供試材No、13〜19は&
6にCr、 Mn、 Fe%Go、Nt、Mo、sbを
それぞれ添加し、結晶粒微細化のためにTiを少aX加
したもの、供試材No、 20〜34は、上記添加元素
を適切に組合わせ添加したものである。
これらの各供試材は、軸受として使用される常温及び2
00℃の機械的性質を見るために、引張強度、伸びなら
びに硬さの試験を行ない、これを第2表に示した。なお
、各供試材は裏当金を機械加工により削除してAl −
3n合金部分のみとし、試験片の形状はJIS z 2
201の5号に示すものとした。
これらの結果から、供試材6〜34は従来材に比べ、高
温(200℃)における強度低下が少なく、cu、ug
、Zn及びOr、 Mn、 Fe、Co、 Ni、MO
,31)、■1、V、2rの添加効果がうかがえる。す
なわら、Slの球状化及びマトリックス強化が相開され
て強度や伸びが改善されたものと考えられる。又、伸び
も従来例に比べて向上しており、高温での総合的な機械
的性質は向上したと言える。
次に、供試材の耐焼付性と耐摩耗性を知るために、鈴木
式摩擦摩耗試WA機を用いて試験し、その試験条件は次
の通りであった。
マサツ速度  4Ill/SeC 相手材 345G、硬さH,C=55 面アラサ0.8〜1.O8 使用オイル  SAE、 20W−40油    温 
 150±5℃ 焼付荷重 100kq/csFから10klJ/Cl2
Stepで焼付きに至るまで15分毎に面圧を上げ てゆき、焼付きをおこした面圧を 焼付荷重とする 耐摩耗性 一方、耐摩耗性をみるために100klJ/
#一定で6時間試験し、その後の重量変化をみる この結果を第2表に示す。
これによれば、供試材6〜10の何れも従来材に比べ良
好な耐焼付性、1f11摩耗性を示しており、S「及び
マトリックス強化元素添加により表面性能も向上してい
ることがわかる。すなわら、本発明に係る合金はすぐれ
た潤滑機構を有していることを示している。
次に、実際に、各供試材をベアリング形状に加工し、R
終的なベアリングの疲労テストを行なったところ、第2
表に示す結果を1稈だ。これは実際のエンジンの条件と
ほぼ同じようにベアリングをコンロッドに固定し、軸に
偏心荷重をかけて、以下の条件で耐久テストを行ない、
焼付きや破損を起さず、その性能を維持した時間の長さ
で評価するテストである。
血     圧   600klJr/CI2回  転
  数   400Or、p、m相手材料 FCD 7
0、アラサ0,13〜1.5S使用オイル  SAE 
201−40 油     温   150°C±5°Cなお、このテ
スト時間の上限は300@間とし、N=5の平均値を第
2表に示した。この結果、何れも比較例の従来材に比べ
長い耐久時間を示しており、本発明に係る合金はすぐれ
た耐疲労性方、従来例Me、 2の合金と更にSrを0
.03%添カロした場合(供試材He、 7 )におけ
るSiの形態の変化を示すと、第6図ならびに第7図の
通りであった。すなわち、第6図ならびに第7図はそれ
ぞれ従来例の合金と本発明に係る合金の顕m繞組織の一
部拡大Si粒子を示す模式図であって、とくに、それぞ
れの試料す81粒の形状がわかるように深くエツチング
し、電子顕微鏡を用いて撮影したものである。この模式
図から明確に解るように、81′の添加により5itf
−球状化しているのがわかる。
実施例2゜ 本発明に係る軸受台金が高融爪金R等をA/マトリック
スの強化剤として添加して、合金の脆弱化を改善する効
果があるか否かを確認するため、代用特性として衝撃値
を測定し、Srの添加作用による改善効果を実験によっ
て求めた。
実験の供試材として、実施例1の第1表に示す従来材で
あるsrを含まないNi5と本発明に係るものである供
試材翫34にて比較実験を行なった。
実験はJIS z 2242.シャルピー衝撃試験方法
にて3号試験片(n=5)を作成して行なった。
実験の結果従来材は平均値0.84kg・m/rx’で
あったが、本発明に係るものは平均値3.12klJ・
rn/cr’であり、明らかに本発明に係る軸受台金は
Sr添加による改善効果が認められた。
〈発明の効果〉 以上詳しく説明した通り、本発明は、重量%で、3〜3
5%Sn、 0.1〜11%SiならびにO61〜10
%Ptl、0.3%以下Srを含むとともにCu、Mg
、ln。
Cr、Mll、Fe、 Go、N1、MO5Sb、 T
i5V、 Zrのうた少なくとも1種若り、 <は2種
以上を合計で0.1〜4%含有し、残金が実質的にAl
から成って、しかも、口の7トリツクス中にSi粒子を
、球状、だ円状若しくはそれに近い形状に析出させて成
るものである。
この構成による本発明軸受合金は極めて、潤滑性に優れ
、かつ、100・〜250℃の高温にお(プる機械的性
質が穫めて良好であり、高負荷運転による使用条件の苛
酷さに十分に耐える軸受台金である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一つの実施例に係る軸受台金の一部の
拡大断面図、第2図は第1図に示す軸受台金の潤滑機構
の説明図、第3図ならひに第4図は従来例の軸受の一部
の各拡大断面図、第5図は第4図の軸受台金の一部の拡
大断面図、第6図ならびに第7図はそれぞれ従来例なら
びに本発明例に係る軸受台金の組織を示す顕微鏡写真の
一部拡大81粒子の模式図である。 符号1・・・・・・マトリックス 2・・・・・・81
粒子3・・・・・・Sロールb台金粒子 3a・・・・・・Sr+−Pb液相 4・・・・・・オーバーレイメツキ― 5・・・・・・軸受合金1i16・・・・・・裏金第1
図 特許出願人 工ヌデーシー株式会社 代  理  人  弁理士  松  下  義  勝弁
護士 nl  島 文 雄 第3図 第4図 第5図 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)重量%で、3〜35%Sn、0.1〜11%Siな
    らびに0.1〜10%Pbを含むと共に、Cu、Mg、
    Zn、Cr、Mn、Fe、Ni、Co、Mo、Sb、T
    i、V、Zrのうち1種若しくは2種以上を合計で0.
    1〜4%含有し、残余が実質的にAlから成るAl−S
    n系軸受合金において、0.3%以下のSrを添加して
    、Alマトリックス中にSi粒子を、球状、だ円状若し
    くは先端が丸味をおびる形状として分散、析出させるこ
    とを特徴とするAl−Sn−Pb系軸受合金。
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