JPH0277546A - Al―Sn―Pb系軸受合金 - Google Patents

Al―Sn―Pb系軸受合金

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JPH0277546A
JPH0277546A JP15990889A JP15990889A JPH0277546A JP H0277546 A JPH0277546 A JP H0277546A JP 15990889 A JP15990889 A JP 15990889A JP 15990889 A JP15990889 A JP 15990889A JP H0277546 A JPH0277546 A JP H0277546A
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particles
bearing
matrix
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JP15990889A
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English (en)
Inventor
Masahito Fujita
正仁 藤田
Akira Ogawara
大河原 章
Takeshi Sakai
坂井 武志
Toshihisa Ogaki
大垣 俊久
Takeshi Osaki
剛 大崎
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NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
Original Assignee
NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はAt −Sn−Pb系軸受合金に、係り、詳し
くは、マトリックス中に、球状、だ円状若しくは先端が
丸味をおびた形状のSi粒子が分散、析出され、しかも
、高速・高負荷運転時にすぐれ、なかでも、高温領域に
おいて耐疲労性、耐焼付性ならびに耐摩耗性を有するA
l −Sn−Pb系軸受合金に係る。
従  来  の  技  術 最近の自動車用エンジンは、小型化、省燃費、高出力の
ものとなり、これにともなって軸受にかかる荷重が増加
すると共に、潤滑油の温度が上昇し、軸受の使用条件は
苛酷化の一途をたどっている。従来例の多元系やAJ系
軸軸受ほとんどは軸受台金部分の表面にオーバーレイメ
ツキ等によりPb−Sn系等の表面目を形成したもので
ある。しかし、この構造の軸受では、潤滑面の高温化に
より疲労や焼付現象にみまわれ、上記の苛酷な使用条件
に耐えられなくなっている。
そこで最近は、オーバーレイメツキ等によって表面問が
形成されない軸受が求められている。
しかしながら、この種の軸受でも、上記の苛酷な使用条
件では、必すしも安定した性能を元厚できないのが現状
である。
すなわら、表面にオーバーレイメツキ冒を有する軸受は
、−殻内には、JIS H5402、AJ−1(10%
Sn、0.15%Cu、0.5%N1、AlBa1)や
、JIS H5402、AJ−2(6%Sn、2.5%
Cu、 1,0%Ni、A/Ba/)等のJIS規格、
SAE 780(6%sn、2%Si。
1%Cu%0,5%Ni、0.1%Ti、AlBa11
等のSAE規格に示される通り、その軸受台金部分はS
n含有量が比較的少ない低5n−A/合金から成ってい
るが、これら軸受合金部分の表面には更にpb−sb系
合金のオーバーレイメツキによって表面層が形成され、
この表面層が軸受面を構成している。しかし、これら軸
受は、近年の高負荷、高温の使用条件下では表面のオー
バーレイメツキによる表面層がFJ滅して焼付きに至り
、使用に耐えられなくなっている。これに対し、表面に
オーバーレイメツキによって表面層を形成しない軸受は
、SAE 783(20%Sn、 0.5%Si、 1
,0%CU。
0.1%Ti、 Al!Ba1iニ示すレル通り、その
軸受台金部分がSn含有量の多い高5n−Al合金から
成っている。しかし、このようにSOが20%程度の如
く多く含まれる合金は、硬度が低(、Al?マトリック
スが弱くなるため、高負荷に耐えられない。
また、Sn含有酒の多少に拘らず、AX −Sn系合金
中にllbを添カロして潤滑性をI!進させ、耐焼付性
をもたせた軸受台金が、例えば、水野昂−著昭和29年
日刊工業新聞焼発行[軸受台金」第139頁に記載され
、この軸受台金は10%Sn、1.5%CU、 0,5
%Siを含むとともに3%Pb′f!:添加して成るA
t −Sn−Pb系合金である。
更に、八f−Sn〜Pl)系合金中のIlbはAlとは
ほとんど固溶しないため、このpbの分散性の向上・の
ために、sbを添加したAt −Sn−PI)−3b系
合金が特公昭52−12131号に記載され、この上に
、Alマトリックス強化のためにcrを添加したAl−
Sn−Pb−3b−Cr系合金が特公昭58−1898
5号に記載されている。しかし、これらのAl −Sn
−[)b系合金は通常運転時の潤滑性の向上を目的とし
て開発されたもので、高負荷運転条件では十分な耐疲労
性を示さない欠点がある。この理由は、通常の運転下に
比べると、高負荷運転下の軸と軸受との潤滑機構は根本
的に相違するからである。
このところから、高負荷運転下の潤滑機構と通常運転下
のそれとの相違点について基本的な検討が行なわれ、こ
の検討結果の一つとしてAl −Sn系合金中に粗大な
Stを分散析出させた軸受が特開昭58−64336号
によって提案されている。
この軸受は硬いSt析出物により切削力を待たせたもの
であって、切削力を持つが故に、相手軸の表面凹凸部が
削られて平坦化し、軸受性能を向上させるものである。
更に詳しく説明すると、球状若しくは片状の黒鉛を析出
させた黒鉛鋳鉄から成る相手軸の表面には、研磨加工時
に脱落した黒鉛粒子のあとに凹部が残り、この凹部周囲
には硬く加工硬化したパリやエツジ等の凸部が生成して
いる。従って、上記の如きAt−Sn系、Al −Sn
−Pb系等の軸受台金では、これら凹凸部により高負荷
運転時には異常摩耗が発生し易い。ごれに対し、上記の
粗大なSiを分散析出させた軸受台金では、硬いSlの
析出物により切削力が付与されているために、相手軸の
凹凸部分は機械的に切削されて平坦化され、これ故に、
異常摩耗や焼付きが起らない。
しかしながら、相手軸が黒鉛鋳鉄以外の場合には、高負
荷運転のときに、かえって粗大なS1析出物によって相
手軸の表面が不規則にけずられ、焼付きが発生し、大き
な障害が生じる。
発明が解決しようとする課題 本発明は上記欠点の解決を目的とするが、具体的には、
Al −Sn−Pb系軸受合金において、潤滑向上のた
めにSnやpb等の含有量を高め、Alマトリックスの
強化のためにCr、 Sb、 Mn。
Ni等の元素を添加し、これらの元素によってAlマト
リックスの硬度を増加させるが、逆に、これら手段によ
ってかえってA1合金が脆弱になり、高負荷運転時には
殆んど高温下(100〜250℃)での耐疲労性を示さ
ないことになる。このところを本発明においては、Al
マトリックス中に、だ円状、球状若しくは先端が丸味を
おびた形状のSi粒子を析出させることにより解決し、
このようにして耐焼付性、154FJ耗性を向上させる
課題を解決するための 手段ならびにその作用 すなわち、本発明に係る軸受台金は、重機%で、3〜3
5%Sn、 0.1〜11%Siならびに0.1〜10
%Pbを含むほか、Or、 Mn、 Fe%Ni、Go
、MO5Sb。
■若しくはZrのうちの1種または2種以上を単味また
は合量で0.1〜4%含有し、残余が実質的にAtから
成るAt−Sn系軸受合金において、0.01〜0.3
%のSrを含有して、Atマトリックス中に、球状、だ
円状若しくは元端が丸味をおびた形状の81粒子を分散
、析出させることを特徴とする。
そこで、これら手段たる構成ならびにその作用について
更に詳しく説明すると、次の通りである。
まず、本発明は高温状態における耐疲労性を高めるため
に成されたものである。
すなわち、従来例においては、単に高融点元素であるc
r、 co、 v+等を添加し、高温強度を高め、高温
下で硬さが急激に低下することを防止すると共に、耐摩
耗性を高めている。しかし、このように、Al −Sn
−Pb系合金の高温状態における耐疲労性を高めるため
には、単に高融点元素を添加して硬さを増加させること
によっては達成できず、かえって、合金が脆弱になって
引張強度、伸びならびに衝撃値が低下する。
この点について、本発明では、高温、高荷重下の苛酷な
条件に好適な軸受台金を提供するために、Srを必須成
分として添加し、このSrを鋳造時点で81に作用させ
てSi結晶粒子の球状化若しくはSi結晶粒子の一部の
球状化、つまり、S1結晶粒子の先端の丸味化を計り、
更に、通常の条件の熱処理によりこの81結晶粒子の球
状化若しくは丸味化を高め、これにより、Al −Sn
 −pb金合金引張強度、伸びならびに衝撃強さを高め
る。
すなわら、−殻内に云って、耐疲労強さは材料の引張強
さ、伸び、衝撃強さ、組織的構造等起因するものであっ
て、単に軸受成分の添加によっては解決できないとされ
ているが、本発明ではSrによって鋳造時にSi結晶粒
子の球状化をはかり、この球状化をSrによって熱処理
時に更に高めるのである。
なお、本発明は、srの添加によって機械的特性の低下
を防止することができるので、添加元素として上記の如
(高融点元素をAl−Sn−Pb系合金に添加しても、
高温下での機械的特性を急激に低下させることがない。
このような本発明の特徴は高温、高荷重下で疲労試験を
行なった結果、疲労強度の向上が認められたことでも裏
付けることができる。
次に、以上の如(A/マトリックス中に、球状若しくは
先端が丸味をおびた形状のSi粒子を析出させると、高
温、高負荷条件に適合し表面性能が著しく高められた軸
受面が得られる。
−殻内に、焼付現象はそれに達する過程が複雑で多(の
条件が相乗的に作用して達するため、一義的に把握する
ことは困難であると云われている。しかし、表面にPb
−8n合金のオーバーレイメツキにより表面層を具える
Cu −Pb系合金の軸受は高荷重運転下ではこのメツ
キの表面層がI!J滅し焼付きに至る。これに対し、S
iを含むAl −Sn−pb系合金から成って、表面に
オーバーレイメツキによる表面層が形成されていない軸
受においては焼付きに至らない。
このところを本発明者等は看目し、両軸受を構造的に比
較検討した。すなわち、第3図は表面にオーバーレイメ
ツキによる表面talt以下、単にオーバーレイメツキ
日という。)を有する軸受の一部の拡大断面図であり、
第4図はAJ−Sn −Pb合金であって、表面にオー
バーレイメツキ習がな(、しかも、Si等を含む軸受の
一部の拡大断面図である。第3図から明らかな如く、こ
の軸受は表面のオーバーレイメツキ謂4、合金層5なら
びに裏金6から成って、このオーバーレイメツキllI
4の全表面によって軸荷重が支持される。これに対し、
第4図に示す如(、Al!−Sn−Pb系合金で5ir
ii含む軸受は合金@5と裏金6とから成って、この合
金層5のマトリックス中に棒状や片状のSi粒子2が析
出している。従って、この軸受では相手軸の荷重は硬い
Si粒子2支えられ、しかも、Si粒子が上記の如く切
削力を持っている。
要するに、両者の差は面接触と点接触であり、この差に
よって潤滑、摩擦面の温度上昇において決定的な相違と
なっている。つまり、第3図に示す軸受のように、面接
触では、高速、高負荷条件下で摩擦面の温度は急速に上
昇するのに対し、第4図に示す軸受のように点接触では
、合金lI5の表面と相手軸表面との間に間隙/f影形
成れ、この間隙の油膜にはあまり大きな荷重がかからな
いため、十分な潤滑が保持され、摩擦面の温度上昇はお
さえられる。
更に進んで、本発明者等は、第4図に示す如き点接触に
よる軸荷重の支持が高荷重下の潤滑にきわめて有効であ
るという基本的見地に立って、その効果を最大限に生か
すための組成ならびに構造について研究し、本発明に係
る軸受台金を完成するに至ったのである。
具体的に示すと、本発明者等はAl −5n−Pb系合
金であって、31等を含む軸受台金におけるSlの析出
形態に看目し、その形態の潤滑面におよぼす効果につい
て調査研究を進めたところ、第1に、Siは融点が高い
安定物質であり、がっ、非金属的性質が強く、相手軸の
主成分の「eに200℃〜500℃程度の高温状態で接
触しても、全く拡散若しくは♂解を起さないことから、
軸荷重の点支持手段はSiがきわめて好適であることが
わかった。
第2に相手材を油膜を介し点支持する場合、31粒子は
そのビッカース硬さが599にも達するほど硬く、しか
も、81粒子は化合物でないためもろさがなく、弾性に
冨み、急激な変U荷重に耐えられることがわがった。
しかしながら、Siは上記の如き性質を持っているのに
も拘らず、結晶性が強(、Alとの共晶析出形態でも、
板状若しくは棒状を呈し、その後の圧延や熱処理を経て
も、その形状はわずか変化する程度である。このため、
81粒子の析出形態の制御を鋳造時から行なわない場合
は、第5図に示す如く、合金層でマトリックス1中に5
i−Pb合金粒子とともに析出するS+粒子2は板状若
しくは棒状化する一部、これら81粒子2から離れて5
n−Pb合金粒子3が存在することになる。口の状態で
あると、硬いSi粒子2のエツジによって相手軸が削ら
れできずつけられ易く、かえって、潤滑性が低下し、焼
付きが起こる。
この点から、本発明において潤滑性の飛躍的向上のため
に、Si粒子から切削力を除去する上から、球状化の如
くエツジ部に丸味をおびさせるような形態に制御する。
すなわち、第1図は本発明の一つの実施例に係る軸受台
金の一部の拡大断面図であって、第1図に示す如く、合
金層において、そのマトリックス1中に分散析出する3
1粒子2は球状化し、この球状51粒子2によって点接
触の理想に近づけ、より潤滑性を^め且つ耐摩耗性を高
めることができる。また、高速かつ急激な高荷重がかけ
られても、相手軸をきずつけることがない。また、Sl
が球状化しているため、マトリックス中のり欠効果がな
く、強度的にも安定したマトリックスを得ることができ
、IN4摩耗性にも侵れる。
この31粒子の球状化は、Srの添加によってStが析
出する共晶点のA1合金液相の性質を改善することによ
って達成でき、更に、その債の熱処理において、その条
件が通ぶ条件であっても釘によって球状化が高められる
更に、Srの添加によってSn −Pb合金粒子3の析
出形態が変化し、第1図に示すように81の球状化粒子
2に5n−Pb合金3がより隣接して存在するようにな
る。この構造は、従来例のもの(例えば、第5図参照)
に比して、潤滑性能を飛躍的に向上させる。
また、以上のように表面性能を構造的に解決するほか、
Afは熱に対して感受性が強く、150℃!すぎると、
HV 10以下まで軟化して強度が失なわれるため、マ
トリックスの高温での強化をはかる必要があり、このと
ころがら、C「、Mn。
Fe、 Nt、 co、MO5Sb、 V、 2r等を
添加する。
Cr、 Mn、 Fe、 Co、Nj、 MO,sb、
 v、 zrは析出硬化型のマトリックス強化元素であ
って、これら強化元素によ・〕で高温での強度を向上さ
せるときには、Cr、 Mn、 Fe、 Ni、C0l
Mo、 Sb、 V。
Zrのうらの1種又は2種以上を単味又は合酷で031
〜4%好ましくは0.1〜2%添加する。
以上の通り、本発明においては、これら強化元素ととも
にSrを添加し、硬さのみでなく、引張強度、伸びを従
来より向上させ、耐疲労性を高め、高荷重運転下での軸
受性能の向上をはかるものであるが、その機構とともに
各成分組成について説明すると、次の通りである。
第1図に示す構成の軸受では、軸荷重をささえる潤滑面
はマトリックス1の表面から突出するSi粒子2の先端
部であり、しかも、81粒子と相手軸との間に油膜が介
在し、流体潤滑が保たれている。しかし、急激な変動荷
重を受け、この油膜が破れ、局部的に境界潤滑に達し、
この時に、Si粒子2の上面に5n−Pb合金のフィル
ムが介在すれば、焼付きを防止でき、しかも、正常に油
膜が再生されて流体潤滑の状態にすみやかに復帰するこ
とができる。このときにも、第1図に示す構造であると
、31粒子2の近傍に5n−Pb合金粒子3が存在し、
この合金は溶融状態でも潤滑面と親和性があり、このた
め、油切れを起こしにくい。また、相手軸とSi粒子と
の摩擦で、31粒子が高温になっても、5i−Pbの融
解熱で熱吸収され、近傍のマトリックスのAlの合金と
相手軸との焼付きが起こりに(くなる。又、この時にも
第2図に示す如(、Si粒子2に隣接するSn −Pb
合金粒子3の少なくとも一部が液相化しており、この液
相3a#Si粒子2の突出面に供給される。この供給出
は温度の上昇とともに・S・えて、Si粒子2の潤滑面
には常に5n−Pl)の液相3aが介在するため、オー
バーヒートを未然に防止できる。要するに、31粒子2
が球状化し、ごれにSn −Pb合金粒子3が隣接する
構造は、境界潤滑状態(油膜が切れた)で非常に有効で
あり、また、普通の流体潤滑状態でも、硬い31粒子2
が相手軸に適切になじみ、かつ、やわらかい5n−pb
層におおわれ、これがショックアブソーバ−的な働きを
する。
また、このようにSrの添加による81粒子形状制御と
5n−Pb合金粒子の隣接化は、上記のマトリックス強
化元素のうちでsbがSrと共存すると、その効果が−
1向上する。なかでも、SrをAlとの合金として添加
するときの歩留りを考慮すると、Srをsbと共存させ
てその添加効果を高めるのが経済性の上からも好ましい
なお、上記の通りの各元素の限定理由を示すと、次の通
りである。
cr、 Mn%Fe、 Nj、 Go、MO1Sb%V
、 Zrは強靭なAlマトリックスに微細化効果を付与
する元素であるが、これらの1種以上の添加範囲を0.
1〜4%とするのは、4%を越える添加であると、析出
量が多くなって、かえってもろくなるからである。
Snが3〜35%ならびにpbが0.1〜10%の範囲
で適切な潤滑面が形成できる。また、Slは耐焼付性、
耐摩耗性の向上に有効で0.1〜11%好ましくは0.
1〜11%未満まで添加することで十分この潤滑構造を
維持できる。
また、SrはSiの形状を球状に制御し、更に、5n−
Pb粒子をS1粒子近傍に析出させるもので、きわめて
有効な元素である。しかし、Srが0.01%未満であ
ると、このような添加効果がな(,0,3%超の添加は
、鋳造時に巣を発生しやすくなりかえって問題をおこす
実施例 次に、本発明の実施例について説明する。
実施例1゜ ます、第1図に示す組成の^1−8n系軸受合金を連続
鋳造により厚さ201WI11の板状材として鋳造し、
各鋳造ビレットの上下面を1.On+m面削し続いて冷
間圧延により2111fflの厚さまで圧下した。
この状態で300〜350℃の熱処理を(牙なってひず
みを除去し、その後、III!Alの薄い板を介して裏
金の鉄板に圧着させて厚み1.50順の軸受を得た。
これらの軸受のうらで、供試材NL11〜5はSrを含
まない従来例の供試材であり、NI+6〜23は本発明
に係るもので、Cr、 Mn、 Fe、Go%Ni、 
Mo、sb、v%2rのうちで1種または2種以上とS
rとを添加したものである。
これらの各供試材は、軸受として使用される常温及び2
00℃のは機内性質を見るために、引張強度、伸びなら
びに硬さの試験を行ない、これを第2表に示した。なお
、各供試材は裏当金を機械加工により削除してAl−8
n合金部分のみとし、試験片の形状はJIS z 22
01の5号に示すものとした。
これらの結果がら、供試材賑6〜23は従来材に比べ、
高温(200℃)における強度低下が少な(、Or、 
Mn、 Fe、 Ni、Go、 MO,so、 v若し
くはlrの添加効果がうかがえる。すなわら、Siの球
状化及びマトリックス強化が相刺されて強度や伸びが改
善されたものと考えられる。又、仲ひも従来例に比べて
向上しており、高温での総合的なR機内性質は向上した
と古える。
次に、供試材の耐焼付性と耐摩耗性を知るために、鈴木
式摩擦摩耗試M機を用いて試験し、その試験条件は次の
通りであった。
マサツ速度  4111/SeC 相手材 345G、硬さItIIIG=55面アラサ0
.8〜1.O3 使用オイル  SAE、20w−40 抽   温  150±5℃ 焼付荷重 1001al/[)’から10kg/[)2
Stepで焼付きに至るまで15分毎に血圧を上げ てゆき、焼付きをおこした血圧を 焼付荷重とする。
耐摩耗性 一方、耐摩耗性をみるために100kQ/[
1一定で6時間試験し、その後の重量変化をみる。
この結果を第2表に示す。
これによれば、供試材N16〜23の何れも従来材に比
べ良好な耐焼付性、耐摩耗性を示しており、Sr及びマ
トリックス強化元素添加により表面性能も向上している
ことがわかる。すなわち、本発明に係る合金はすぐれた
潤滑機構を有していることを示している。
次に、実際に、各供試材をベアリング形状に加工し、最
終的なベアリングの疲労テストを行なったところ、第2
表に示す結果を得た。これは実際のエンジンの条件とほ
ぼ同じようにベアリングをコンロッドに固定し、軸に偏
心荷重をかけて、以下の条件で耐久テストを行ない、焼
付きや破損を起さず、その性能をN¥fした時間の長さ
で評価するテストである。
面     圧   600kQf/CI’回  転 
 数   400Or、 p、 re相手材料 FCD
 70、アラサ0.8〜1,5S使用オイル  SAE
 20盲−40 油     温   150℃±5℃ なお、このテスト時間の上限は300 R間とし、N−
5の平均値を第2表に示した。この結果、何れも比較例
の従来材に比べ長い耐久時間を示しており、本発明に係
る合金はすぐれた耐疲労性を示している。
一方、従来例No、 2の合金と更にSrを0.03%
添加した場合(供試材NO,7)におけるSiの形態の
変化をそれぞれの試料を用いて31粒の形状がわかるよ
うに深くエツチングし、電子顕微鏡により調べたとごろ
、供試材Nj7のものはSrの添加によりSiが球状化
しているのがわかった。
実施例2゜ 本発明に係る軸受台金が高融点金属等をAt7トリツク
スの強化剤として添加して、合金の脆弱化を改善する効
果があるか否かを確認するため、代用特性として衝撃値
を測定し、 Srの添加作用により改善効果を実験によ
って求めた。
実験の供試材として、実施例1の第1表に示す従来材で
あるSrを含まない815と本発明に係るものである供
試材もlにて比較実験を行なった。
実験はJIS z 2242、シャルピー衝撃ス験方法
にて3号試験片(+1=5)を作成して行なった。
実験の結果従来材は平均値0.84klJ・17cm2
であったが、本発明に係るものは平均値2.80klJ
・m/cfであり、明らかに本発明に係る軸受台金はS
r添加による改善効果が認められた。
〈発明の効果〉 以上詳しく説明した通り、本発明は、重量%で、3〜3
5%5O10,1〜11%Siならびに0.1〜10%
Pb、 0.01〜0,3%srを含むとともにCr、
 Mn。
FelNi%Go1Mo、Sb、 V、 Zrのうち1
種若しくは2欅以上単独若しくは合金で0.1〜4%を
含有し、残余が実質的にAlから成って、しかも、この
マトリックス中にSi粒子を、球状、だ円状若しくは先
端が丸味をおびた形状に析出させて成るものである。
この構成による本発明軸受合金は極めて潤滑性に優れ、
かつ、100〜250℃の高温における別機的性質が極
めて良好であり、高負荷運転による使用条件の苛酷さに
十分に耐える軸受台金である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一つの実施例に係る軸受台金の一部の
拡大断面図、第2図は第1図に示す軸受台金の潤滑機構
の説明図、第3図ならびに第4図は従来例の軸受の一部
の各拡大断面図、第5図は第4図の軸受台金の一部の拡
大断面図である。 符号1・・・・・・マトリックス 2・・・・・・Si
粒子3・・・・・・5n−Pb台金粒子 3a・・・・・・5n−Pb液相 4・・・・・・オーバーレイメツキ層 5・・・・・・軸受台金i16・・・・・・裏金特許出
願人 工ヌデーシー株式会社 代  理  人  弁理士  松  下  義  勝弁
護士 副 島 文 雄 第1図 3SバーPト佃埒 7/ 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)重量%で、3〜35%Sn、0.1〜11%Siな
    らびに0.1〜10%Pbを含むほか、Cr、Mn、F
    e、Ni、Co、Mo、Sb、V若しくはZrのうち1
    種または2種以上を単味または合量で0.1〜4%を含
    有し、残余が実質的にAlから成るAl−Sn系軸受合
    金において、0.01〜0.3%のSrを含有して、A
    lマトリックス中に、球状、だ円状若しくは先端が丸味
    をおびた形状のSi粒子を分散、析出させることを特徴
    とするAl−Sn−Pb系軸受合金。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006132818A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷凍サイクル装置の制御方法およびそれを用いた冷凍サイクル装置

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