JPH0347898B2 - - Google Patents

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JPH0347898B2
JPH0347898B2 JP58017397A JP1739783A JPH0347898B2 JP H0347898 B2 JPH0347898 B2 JP H0347898B2 JP 58017397 A JP58017397 A JP 58017397A JP 1739783 A JP1739783 A JP 1739783A JP H0347898 B2 JPH0347898 B2 JP H0347898B2
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JP
Japan
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cement
roller mill
cement clinker
roller
added
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58017397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59142856A (ja
Inventor
Eiichi Konuma
Hiroshi Obana
Takemi Aizawa
Hiroyuki Ninomya
Katsuhiko Shimojima
Masaki Hamaguchi
Toshuki Tanaka
Hiroyuki Murata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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Publication of JPS59142856A publication Critical patent/JPS59142856A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ローラ・ミルを用いてセメントクリ
ンカー、又はセメントクリンカーと石膏若しくは
スラグ等との混合物(以下、「セメントクリンカ
ー等」という)を粉砕してセメントを製造する方
法に関するものである。
[従来の技術] セメント原料、石炭、石灰石、鉱石等を粉砕す
るためには、第1図に示すようなローラ・ミルが
広く用いられている。第1図に示すローラ・ミル
1は、直立円筒状のケーシング2の内底部に設け
られた粉砕テーブル4と粉砕ローラ5とから成る
粉砕部3において粉砕された粉砕物を熱ガス等の
流体8と一緒にケーシング2の上部の分級装置6
へ移送するように構成されている。
このように構成されたローラ・ミル1を用いて
セメントクリンカー等を粉砕してセメントを製造
するためには、セメント原料や石炭等を粉砕する
場合と同様に、回転している粉砕テーブル4上に
セメントクリンカー等を供給して粉砕ローラ5と
粉砕テーブル4との間で挟圧して行うことが考え
られる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、セメントクリンカー等の粉砕に
おいては、前述のセメント原料や石炭等の粉砕と
比較した場合、セメントクリンカー等ははるかに
硬く、しかも極めて細かい製品を得る必要があ
る。このため、圧下力を増すと共に所要の粉末度
を得るためにブレード7の回転数を増したり、流
体8の通風量を減らしたりする必要があるが、粉
砕ローラ5と粉砕テーブル4の間に挟まれてでき
る粉砕層の厚さ(以下、「粉砕層厚」という)が
不安定に変化し実用上運転できなくなる等の欠点
がみられる。従つて、工業的にローラ・ミルを使
用して硬いセメントクリンカー等を細かく粉砕し
セメントを製造することは不可能とされ、効率の
悪いボールミルで製造するのが実状であつた。
そこで、本発明は、セメントの製造に当たり従
来では行われていなかつたローラ・ミルの使用を
可能とすることを主目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の発明者は、粉砕テーブル及び粉砕ロー
ラの回転数と粉砕層厚に注目して種々研究した結
果、セメントクリンカー等を粉砕してセメントを
製造するときにローラ・ミルの運転安定化剤とし
てジエチレングリコール又はトリエタノールアミ
ンを添加することにより、ローラ・ミルの振動を
防止し、運転状態を安定させて非常に良好な製品
を得ることができる等の効果を見いだした。本発
明のローラ・ミルによるセメント製造方法は、こ
の知見に基づいて完成されたものである。
従つて、本発明は、ローラ・ミルにおいて、回
転する粉砕テーブルに供給されたセメントクリン
カー等を前記粉砕テーブル上に設けられた粉砕ロ
ーラとの間で挟圧して粉砕することによりセメン
トを製造するに当たり、前記セメントクリンカー
等にローラ・ミルの運転安定化剤としてジエチレ
ングリコール0.01〜0.03重量%又はトリエタノー
ルアミン0.005重量%以上を添加することにより
ローラ・ミルの振動を防止し、ローラ・ミルの安
定した運転によるセメント製造を可能にしたこと
を特徴としている。
[実施例] 以下、本発明のローラ・ミルによるセメント製
造方法の一実施例について詳細に説明する。この
実施例においては、第1図に示すようなローラ・
ミル1が用いられる。セメントクリンカー等はロ
ーラ・ミルの運転安定化剤としてジエチレングリ
コール又はトリエタノールアミンが添加されてロ
ーラ・ミル1内の粉砕テーブル4上に供給され、
粉砕ローラ5と粉砕テーブル4との間で挟圧され
て粉砕される。粉砕されたセメントクリンカー等
は粉砕テーブル4の回転によつて外周方向に飛散
され、空気等の流体8によつてケーシング2の内
側面に沿つて移送される。ケーシング2の上方に
は分級装置6が設けられており、移送されたセメ
ントクリンカー等はブレード7の回転によつて分
級されてセメントとして外部に取り出される。ま
た、所要の粉末度を得るために、ブレード7の回
転数及び流体8の通風量が調節される。
このようなローラ・ミル1によるセメント製造
方法において、ローラ・ミルの運転安定化剤とし
てジエチレングリコールを添加してセメントクリ
ンカー等を粉砕する場合の添加量とその効果をブ
レーン値(粉末度)で示すと以下の通りである。
ジエチレングリコールの添加量がローラ・ミル
1に投入されるセメントクリンカー等の0.005重
量%になると、運転の安定性が認められるように
なり、無添加時にはブレーン値2800cm2/gが限界
であつた安定した運転が、2900cm2/g程度に増
す。粉砕ローラ5と粉砕テーブル4との間のすべ
りが均一になつて両者の回転速度が一定化し、こ
の結果、振動や排石が防止され、粉砕層厚が安定
化する等のはつきり認識できる運転の安定は、ジ
エチレングリコール添加料がセメントクリンカー
等の投入量の0.01%重量以上になると起こり、製
品のブレーン値も3000cm2/g以上になる。しか
し、セメントクリンカー等の投入量の0.1重量%
以上のジエチレングリコールの添加によつても運
転の安定性の向上はあまり認められず、製品のブ
レーン値は5000cm2/gが限界である。また、ジエ
チレングリコール添加による製品の流動性がその
効果を残存させるため、添加量が多いほど流動性
が過度に増してトラブルを起こす恐れがある。従
つて、ポルトランドセメントを製造する場合、ジ
エチレングリコールの添加量はセメントクリンカ
ー等の投入量の0.03重量%以下が好ましい。この
時でも製品のブレーン値は3500cm2/g以上が可能
である。
また、第2図にはジエチレングリコール添加量
をセメントクリンカー投入量の0.03重量%にし且
つ処理量及び流体8の通風量を一定にした場合の
ブレード回転数と粉末度のブレーン値との関係が
示されている。図中、曲線9,11は通風量が5
m3/Kg一定、曲線10,12は3m3/Kg一定にな
つている。曲線9,10は参考のためジエチレン
グリコールを添加しなかつた場合を示したもので
ある。図示するように、ブレード7の回転数を増
していくと、製品のブレーン値が増し、また通風
量を減らすとブレーン値が増すことがわかる。ま
た、曲線9,10で示すように、無添加のセメン
トクリンカーの粉砕ではブレーン値が約2800cm2
gに至ると振動が発生し、これ以上のブレーン値
を得ることができない。しかし、ジエチレングリ
コールを添加すると、曲線11,12で示すよう
に、いずれもブレーン値が増すと共にブレーン値
が3300cm2/g以上に至つても安定した運転ができ
る。
第3図はトリエタノールアミンの添加量とブレ
ーン値との関係を示したものである。無添加の場
合は激しい振動が発生し、セメントクリンカー投
入量に対して0.001重量%の添加では比較的にお
だやかな振動が発生する。しかし、図より理解さ
れるように、添加量が0.005重量%以上になると
振動は発生しなくなり、添加量が増すに従つてブ
レーン値が増加している。この時、ミル動力消費
量も増加するが、ブレーン値の増加ほどではな
く、結果的に粉砕効率も上昇している。添加量は
セメントのハンドリングの面から0.04重量%以下
が望ましい。
以上説明した本発明のローラ・ミルによるセメ
ント製造方法において、ローラ・ミルの運転安定
化剤としてのジエチレングリコール又はトリエタ
ノールアミンの作用については必ずしも明確では
ないが、硬いセメントクリンカー等の粉砕では粉
砕ローラと粉砕テーブルによつて形成される粉砕
層の崩壊を防止し、この結果ローラ・ミルの運転
を安定させる効果があり、振動発生を防止するも
のと考えられる。更には、副次的に、ミル内粉体
の流動性を良くし、排石に付着する微粉体を減少
させることによつて、粉砕された粉体が粉砕テー
ブル上に留まらず、直ちに分級を受け、粉砕ロー
ラ下の粉体中の微粉が減少する。この結果、粉砕
層厚とミル動力の関係を変化させ、ミル動力を減
少させることによつて粉砕効率を改善する。
[発明の効果] このように、本発明によれば、セメントクリン
カー等を粉砕してセメントを製造する方法におい
て、ローラ・ミルの運転安定化剤としてジエチレ
ングリコール又はトリエタノールアミンを添加し
て粉砕することにより、ローラ・ミルの振動を防
止し、安定な運転を得ると共に、副次的結果とし
て粉砕効率も向上させる。
従つて、セメント製造に当たり従来では不可能
であつたローラ・ミルの工業的使用が可能とな
り、ボールミルによる場合と比較して、セメント
製造効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はローラ・ミルの概略説明図、第2図は
本発明のローラ・ミルによるセメント製造方法に
おけるブレード回転数とブレーン値の関係を示す
図、第3図はトリエタノールアミン添加量とブレ
ーン値の関係を示す図である。図中、1:ロー
ラ・ミル、2:ケーシング、3:粉砕部、4:粉
砕テーブル、5:粉砕ローラ、6:分級装置、
7:ブレード、8:流体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ローラ・ミルにおいて、回転する粉砕テーブ
    ル上に供給されたセメントクリンカー又はセメン
    トクリンカーと石膏若しくはスラグ等との混合物
    を前記粉砕テーブル上に設けられた粉砕ローラと
    の間で挟圧して粉砕することによりセメントを製
    造するに当たり、前記セメントクリンカー又はセ
    メントクリンカーと石膏若しくはスラグ等との混
    合物にローラ・ミルの運転安定化剤としてジエチ
    レングリコール0.01〜0.03重量%又はトリエタノ
    ールアミン0.005重量%以上を添加することによ
    りローラ・ミルの振動を防止し、ローラ・ミルの
    安定した運転によるセメント製造を可能にしたこ
    とを特徴とするローラ・ミルによるセメント製造
    方法。
JP1739783A 1983-02-07 1983-02-07 ロ−ラ・ミルの運転方法 Granted JPS59142856A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1739783A JPS59142856A (ja) 1983-02-07 1983-02-07 ロ−ラ・ミルの運転方法

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JP1739783A JPS59142856A (ja) 1983-02-07 1983-02-07 ロ−ラ・ミルの運転方法

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JPS59142856A JPS59142856A (ja) 1984-08-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0764603B2 (ja) * 1986-12-23 1995-07-12 宇部興産株式会社 竪型ロ−ラミルによるセメントクリンカ−等の粉砕方法
DK176500B1 (da) * 1992-07-28 2008-06-02 Kobe Steel Ltd Fremgangsmåde til styring af en valsemölle

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5575748A (en) * 1978-12-01 1980-06-07 Fujisawa Pharmaceutical Co Method of grinding portland cement clinker and gringing assistant

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JPS5575748A (en) * 1978-12-01 1980-06-07 Fujisawa Pharmaceutical Co Method of grinding portland cement clinker and gringing assistant

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JPS59142856A (ja) 1984-08-16

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