JP2626820B2 - 高微粉高炉セメントの製造方法 - Google Patents

高微粉高炉セメントの製造方法

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保宏 河村
卓也 高山
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B7/00Hydraulic cements
    • C04B7/36Manufacture of hydraulic cements in general
    • C04B7/48Clinker treatment
    • C04B7/52Grinding ; After-treatment of ground cement

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  • Ceramic Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は高微粉高炉セメントの製造方法に関するもの
である。
[従来の技術] JIS5211(高炉セメント)によれば、「高炉セメント
は、クリンカーと高炉スラグに適量の石こうを加え、混
合粉砕するか、または適宜に組み合せて粉砕したものを
十分に混合してつくる。」と規定されている。通常、前
者の製法を混合粉砕方式と呼び、後者の製法を分離粉砕
方式と呼んでいる。
従来、セメント工業では、高炉セメントの粉砕は、ボ
ールミルによる閉回路方式が主流であり、実用セメント
の粉末度もブレーン比表面積で3,000〜4,000cm2/g程度
である。
[発明が解決しようとする課題] ボールミルでセメントをブレーン比表面積6,000cm2/g
以上に高微粉砕すると、粉砕の熱エネルギーにより、石
こうの形態変化を生じ、品質に悪影響をおよぼす。ま
た、粒度分布が広くなり、用途が限定される。このため
ブレーン比表面積6,000cm2/g以上のセメントを得る場合
には、ボールミルでブレーン比表面積6,000cm2/g程度に
粉砕したセメントを気流分級機により、微粉部分のみを
分離する方法で製造されている。
しかし、この方法では、ボールミルによる粉砕工程と
気流分級機による分級工程の2つの工程を具備すること
から、分級工程の処理量が小さく、粉砕工程の処理量と
のマスバランスが合わないために、輸送及び貯蔵設備を
必要とすることおよび分級前のセメントには粗粒も多く
含むため、収率が低く、分級後の粗粉の処理にも設備が
必要になるなど設備コストが高くなるうえ、製造工程の
電力原単位も高いという欠点がある。また、混合粉砕さ
れた高炉セメントは構成化合物の被粉砕性に差があるた
め、これと分級した後の高炉セメントの組成は異なり、
目的とする組成のものを得るのがむつかしく、運転管理
上マスバランスの調整がしずらいという難点がある。
したがって、本発明においては、従来の製造方法にな
い分級も兼ね合せた直接粉砕工程のみで、所要の高微粉
高炉セメントを得ることを技術的課題とする。
[課題を解決するための手段] 上記の技術的課題を解決するために、本発明は、セメ
ントクリンカー,高炉スラグ,石こうの混合物を第4図
に示すような竪型ローラミルで、乾燥,粉砕,分級,混
合を同時に行うことにより、ブレーン比表面積6,000〜1
2,000cm2/gの高微粉末に粉砕する。すなわち、本発明は
ボールミルによる粉砕工程と気流分級機による粉砕工程
の二つの工程を具備した製造方法によって製造された高
炉セメントと同質以上の高微粉高炉セメントを、従来の
製造方法とは全く異なる竪型ローラミルで、粉砕して得
る方法である。
[作用] 上記の技術的手段は次のように作用する。
まず、竪型ローラミルの特徴として、湿った材料で
も熱風により、乾燥同時粉砕ができる。ローラの押し
付け圧力、ミル内の通風量、内部分級機の回転速度、テ
ーブルの回転速度を適宜設定することにより、ブレーン
比表面積3,000〜12,000cm2/gまでの広い範囲の微粉末製
品を1台の粉砕機で製造することができる。粉砕比が
大きい。ボールミル粉砕に比べて粉砕効率が高く、電
力消費量が小さい。圧縮と剪断作用によって粉砕が行
なわれ、気流搬送方式であるため、粉砕温度の上昇が小
さい。内部循環作用によって混合が行われるので異な
った組成の材料の混合粉砕が可能である。
以下、本発明の作用方法を示す。
第4図に示す高炉セメントの混合粉砕では、貯蔵ホッ
パー16に貯蔵されたセメントクリンカー,湿潤高炉スラ
グ,石こうをそれぞれ単独の定量供給機15により、所定
の割合で計量して、竪型ローラミル1に供給コンベヤ6
および供給シュート7によって供給する。一方、竪型ロ
ーラミル1には、熱風発生12より熱風を送って、通風
路11より混入され、湿潤高炉スラグの乾燥と粉砕,混合
を粉砕テーブル3および粉砕ローラ4を使用して同時に
行う。竪型ローラミル1には分級機5が内蔵されてお
り、所定の粉末度になった微粉のみが気流によってミル
外にエギゾーストファン14で吸引されて搬送され、バッ
グフィルター13の集じん装置で捕集され製品となる。一
方、分級粗粉は粉砕テーブル3上に戻されて再度、粉砕
作用を受ける。かくして、ミル内部で乾燥,粉砕,分
級,混合が同時に行われ、容易に所定の粉末度の高炉セ
メントの製造ができる。
製品の粉末度は、ミルへの給鉱量、ローラの押し付け
圧力、ミル通風量、セパレータの回転速度および粉砕テ
ーブルの回転速度等の粉砕条件を変えることにより容易
に変化することができる。このように、本発明の製造方
法は竪型ローラミルにより、セメントクリンカー,湿潤
高炉スラグ,石こうを同時に乾燥,粉砕,分級,混合し
て高微粉高炉セメントを製造することができる。
[実施例] 以下に実施例に基づき説明する。
第1図は竪型ローラミルで、高微粉高炉セメントの分
離粉砕方式と本発明による同じく竪型ローラミルでの混
合粉砕方式で製造する場合のブレーン比表面積と粉砕能
力比との関係を示す。セメントクリンカーと高炉スラグ
を別々に粉砕した後、所定の割合に混合する分離粉砕方
式に比べて、本発明の混合粉砕方式の方が同一ブレーン
比表面積に対して能力が大きいことが分る。これは湿潤
スラグの混入によってローラとテーブル間の材料の噛み
込み状態が向上したためである。
第2図は、竪型ローラミルにおいて高微粉高炉セメン
トを製造する場合のブレーン比表面積とミル電力原単位
比との関係を示す。同じブレーン比表面積の製品を得る
のに、本発明の混合粉砕方式によれば、ミル電力原単位
は、分離粉砕方式に比べて、約25%小さくなることがわ
かる。
第1表および第3図は、竪型ローラミルで高微粉高炉
セメントを分離粉砕方式と本発明による方式すなわち混
合粉砕方式で製造した場合の粒度分布例を示す。第3図
には参考のために市販されている高炉セメントの粒度分
布を示した(ブレーン比表面積3700cm2/g)。分離粉砕
方式と本発明の方法により粉砕したブレーン比表面積の
等しい製品は、粒度分布も大略近似していることがわか
る。
第2表は高微粉高炉セメントの化学成分を示し、第3
表は竪型ローラミルによる高微粉高炉セメントの品質試
験結果例を示す。
分離粉砕方式と本発明による混合粉砕方式とでは、製
品の品質に顕著な差は見られない。品質は同等であるこ
とがわかる。
本発明による方法で製造した高微粉高炉セメントは、
無機質,無公害の「超微粒子注入材」として強度,浸透
性にすぐれるため、ダム基礎の岩盤処理,トンネル,都
市土木等における遮水,地盤強化等の目的に使用され
る。
[発明の効果] 本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)セメントクリンカー,高炉スラグ,石こうを、そ
れぞれ、単独でもブレーン比表面積6,000〜12,000cm2/g
の高微粉に仕上げることができる。
(2)高炉スラグは通常10〜15%の水分を含有してお
り、ボールミルで粉砕する場合には、前工程として乾燥
機が必要であったが、本発明の方法によれば、湿潤高炉
スラグとセメントクリンカー,石こうを同時に供給して
乾燥,混合粉砕ができるため乾燥工程は不要である。
(3)粉砕温度が低いため、石こうの形態変化がない。
(4)原料から一気に微粉砕製品をつくり出すため、原
料の組成と製品の組成は同じものが得られる。
(5)混合粉砕方式であるから製品貯蔵庫も1基です
み、計量,混合装置が不要である。このため、運転費
用,設備費用とも分離粉砕方式に比べて大幅に小さくな
る。
(6)粉末度の調整は、操作条件を変えるだけで対応で
き、各種の粒度の製品が製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、竪型ローラミルで高微粉高炉セメントを混合
粉砕した場合と分離粉砕した場合のブレーン比表面積と
粉砕能力比との関係を示す。 第2図は、竪型ローラミルにおいて高微粉高炉セメント
を製造する場合のブレーン比表面積とミル原単位比との
関係を示す。 第3図は、竪型ローラミルで高微粉高炉セメントを混合
粉砕した場合、分離粉砕した場合、および、市販されて
いる高炉セメントの、それぞれの粒径と残分重量の関係
を示す。 第4図は、竪型ローラミルにおいて粉砕と分級の混合粉
砕をする場合の概略の縦断面図を示す。 1……竪型ローラミル、3……粉砕テーブル、 4……粉砕ローラ、5……分級機、 6……供給コンベヤ、7……供給シュート、 11……通風路、12……熱風発生炉、 13……バッグフィルター、 14……エキゾーストファン、 15……定量供給機、16……貯蔵ホッパー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメントクリンカー,高炉スラグ、石こう
    の混合物を竪型ローラミルで乾燥,粉砕,分級,混合を
    同時におこなうことにより、ブレーン比表面積6,000〜1
    2,000cm2/gの微粉末に粉砕することを特徴とした高微粉
    高炉セメントの製造方法。
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