JPH0347888B2 - - Google Patents

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JPH0347888B2
JPH0347888B2 JP14018785A JP14018785A JPH0347888B2 JP H0347888 B2 JPH0347888 B2 JP H0347888B2 JP 14018785 A JP14018785 A JP 14018785A JP 14018785 A JP14018785 A JP 14018785A JP H0347888 B2 JPH0347888 B2 JP H0347888B2
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JP
Japan
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treated
gas
fluid
membrane
channel material
Prior art date
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JP14018785A
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English (en)
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JPS621405A (ja
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Katsumi Ito
Takuo Ito
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は膜分離技術を用いた流体分離装置に関
するものである。更に詳しくは、膜と被処理流体
流路材との接触に起因する膜表面傷の発生を防止
し、これにより該装置の性能低下を防止する構造
としたスパイラル型流体分離装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 近年の膜分離技術は経済的、且つ運転操作の容
易な分離技術として注目されている。本技術の進
歩は目ざましく、この内液体分離に関しては、海
水の淡水化、かん水脱塩を始め、半導体工業にお
ける純水製造、工場用水の回収等各種の分野にお
いて既に実用化されている。一方、分離膜による
気体分離技術についても多くの研究者がより優れ
た膜素材及び気体分離装置を得るべく、研究開発
に従事しており、水素ガスの回収、酸素富化等の
分野で実用化されつつある。
これらに用いられる流体分離装置(以下、モジ
ユールと称す)として、膜の形状から分類される
平膜型、中空糸型、管状型のそれぞれに種々の構
造のものが提案されている。
本発明に関わるスパイラル型モジユールの構造
は、基本的には特公昭49−8629号公報等、あるい
は特公昭44−14216号公報に見られるスパイラル
型液体分離装置と同様であり、該モジユールに内
臓している分離素子(以下、エレメントと称す)
は、中心管とそれを取り巻く膜、被処理流体流路
材、透過流体流路材の各種素材がスパイラル状に
巻き上げられた構造となつている。この型式のモ
ジユールは、膜充填密度を上げることができ、且
つ耐圧性も備えているという優れた特徴を持つて
いるが、反面、膜表面に傷が付き易いという欠点
があつた。即ち、膜表面に被処理流体流路材が接
触する構造のため膜と両流路材の積層体を巻き上
げてエレメントを形成する製造工程において、ま
たモジユール運転時に被処理流体の圧力が変動し
た場合等に、被処理流体流路材との接触による傷
が膜表面にしばしば発生し、モジユール性能低下
の大きな要因となつていた。
上記現象の対策として、スパイラル型液体分離
装置の場合には、分離膜表面に保護膜をコーテイ
ングする(特開昭56−15804号公報)、あるいは巻
き上げ法を改良する(特開昭53−120496号公報)
等が提案されている。基本的に流体分離モジユー
ル一般に適用可能な方法であるが、前者は膜性能
自体に影響を与える恐れがあり、後者は機械的な
装置の追加が必要という難点があつて、その効果
も両者共に完全とは言い難いのが現状である。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、上記如き従来技術の欠点を解
決し、非常に簡易な改良により膜表面の傷の発生
を防止する構造としたスパイラル型モジユールを
提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するため次の如き構成
を有する。
「複合膜の表面に被処理流体流路材を有し、複
合膜の裏面に透過流体流路材を有するエレメント
において、被処理流体流路材として複数枚のネツ
ト状物を使用したことを特徴とするスパイラル型
流体分離装置。」 すなわち本発明の重要なポイントは、被処理流
体流路材となるネツト状物を複数枚積層すること
により、該ネツト相互のクツシヨン効果を利用し
て、膜表面への傷の発生を防止する目的を達成で
きる様にしたスパイラル型モジユールである。
本発明において流体とは、気体、液体の任意の
流体をいう。
本発明を気体分離の場合を例にとつて図面に基
づき更に詳しく説明する。
第1図は本発明のモジユールを用いて気体分離
を行なう場合のフローの1例である。1は被処理
気体供給ブロア、2は被処理気体供給ライン、3
はモジユール、4は排出気体ライン、5は透過気
体ライン、6は真空計、7は流量計、8は真空ポ
ンプを示す。被処理気体は被処理気体供給ブロア
1で昇圧され、被処理気体供給ライン2を経てモ
ジユール3に導かれる。モジユール3において被
処理気体は透過気体と排出気体に分離され、透過
気体は真空ポンプ8よりモジユール3から取り出
される。
第2図は本発明に係るスパイラル型モジユール
に内臓されているエレメントの構造図であり、第
3図はX−X′の断面図である。9は分離膜、1
0は被処理気体流路材、11は透過気体流路材を
示している。12は中心管、13は円筒容器、1
4,14′は端部シールであり、被処理気体及び
透過気体の流れを規制するものである。15は排
出気体出口を示している。
被処理気体は図中矢印方向Aからエレメント内
に流入し、被処理気体流路材で保持された流路を
スパイラル状に流れ、排出気体出口15よりエレ
メント外へ流出(矢印方向B)する。その間被処
理気体は分離膜9に接し、透過分離が行なわれ
る。分離膜9を透過した透過気体は、透過気体流
路をスパイラル状に流れ中央にある中心管に達
し、その外周部に開けられた孔を通つて中心管1
2内に入り、矢印の如く(矢印方向C)エレメン
ト外へ流れ出る。なお、第2図では被処理気体が
スパイラル状に流れる例を説明したが、他の例と
して特公昭44−14216号公報に示される、被処理
流体が中心管と平行に流れる型式もある。この場
合、エレメトの構造は第2図と同様であり、後述
の本発明の効果は同様に発揮される。
被処理流体流路材は相対する膜間に介在して両
膜表面の間隔を一定に保ち、そこを流れる被処理
流体の撹拌を促し、また偏流に伴うデツドスペー
スの形成を防ぐことによつて膜表面の被処理流体
を常に更新する機能が要求される。さらに、より
小さな動力で被処理流体を供給できるよう、流体
抵抗をできるだけ小さくすることが要求される。
以上より、できる限り均一な厚さを有し、空隙率
の大きい流路材を採用する必要があり、一般的に
は立体交叉型のプラスチツク製ネツトが用いられ
ている。
被処理流体流路材として本発明に示すようにネ
ツト状物を複数枚用いると、ネツト状物の網目交
点が他のネツト状物の空間部に入り込むことから
クツシヨン効果が現われ、膜表面への傷の発生を
防止することができる。
被処理流体流路材の厚み、即ち被処理流体流路
間隔の設定には、膜の性能、エレメント寸法、モ
ジユールとしての運転条件等数多くの要因が関係
する。これらの要因の影響度を評価し、与えられ
た条件下で最高のモジユール性能を引き出せるよ
う流路材厚みを決定することが、モジユール設計
における重要な技術となる。またエレメント製造
時の作業性も考慮すると、被処理流体流路材の厚
みは、0.3〜2.5mm(メツシユは3〜14本/イン
チ)の範囲が好ましく、モジユール性能から求め
た最適値も多くの場合この範囲内にある。積層し
て用いる各ネツト状物の厚みと枚数は、合計の厚
みが上記の最適値に相当するよう適当に選定すれ
ば良い。エレメント製造作業を簡略化するには、
同じ種類のネツト状物を重ねて用いるのが好まし
く、また本発明のクツシヨン効果は最小複数枚の
2枚で充分に達成される。
[実施例] 酸素を選択的に透過させる性能を持つ、シリコ
ーン系ポリマーをコーテイングした分離膜を用
い、空気中の酸素を濃縮分離する酸素富化モジユ
ールを製造した。
エレメント形状は直径100mm、長さ(膜幅)930
mmのスパイラル型とし、透過気体流路材として厚
さ1.1mmの立体交叉型ポリプロピレ製ネツトを用
いた。被処理気体流路材も同様にポリプロピレン
製ネツトとしたが、設計上の最適厚みが1.2mmで
あつたことから、厚み1.2mmのネツト1枚(メツ
シユ5本/インチ)のもの、および厚み0.6mm
(メツシユ7本/インチ)同種類のネツトを2枚
重ねしたものの2種類を製造した。
従来型の被処理気体流路材としてネツト1枚だ
けを用いたエレメントは、巻き上げ時に分離膜表
面が傷付けられ濡れを発生し、満足な性能を得ら
れなかつた。これに対し、本発明によるネツト2
枚重ねとしたエレメントは良好な酸素富化性能を
示し、透過側を−0.6atmまで減圧することによ
り、目標とする酸素濃度30%の酸素富化空気を得
ることができた。
[発明の効果] 本発明の特徴は、従来のスパイラル型モジユー
ルで性能低下の一因となつていた膜と被処理流体
流路材との接触に起因する膜表面傷の発生を、被
処理流体流路材のクツシヨン効果で防ぐ点にあ
る。本発明を用いることにより、膜表面が損傷を
受ける可能性は大幅に減少し、長期に渡つて安定
したモジユール性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の気体分離装置一例のフロー
であり、第2図及び第3図は本発明に係るモジユ
ールの断面図である。 1:被処理気体供給ブロア、2:被処理気体供
給ライン、3:モジユール、4:排出気体ライ
ン、5:透過気体ライン、6:真空計、7:流量
計、8:真空ポンプ、9:分離膜、10:被処理
気体流路材、11:透過気体流路材、12:中心
管、13:円筒容器、14,14′:端部シール、
15:排出気体出口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複合膜の表面に被処理流体流路材を有し、複
    合膜の裏面に透過流体流路材を有するエレメント
    において、被処理流体流路材として複数枚のネツ
    ト状物を使用したことを特徴とするスパイラル型
    流体分離装置。 2 流体が気体であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のスパイラル型気体分離装置。
JP14018785A 1985-06-28 1985-06-28 流体分離装置 Granted JPS621405A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14018785A JPS621405A (ja) 1985-06-28 1985-06-28 流体分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14018785A JPS621405A (ja) 1985-06-28 1985-06-28 流体分離装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS621405A JPS621405A (ja) 1987-01-07
JPH0347888B2 true JPH0347888B2 (ja) 1991-07-22

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JP14018785A Granted JPS621405A (ja) 1985-06-28 1985-06-28 流体分離装置

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Publication number Publication date
JPS621405A (ja) 1987-01-07

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