JPH0810367Y2 - スパイラル型膜分離装置 - Google Patents
スパイラル型膜分離装置Info
- Publication number
- JPH0810367Y2 JPH0810367Y2 JP11590190U JP11590190U JPH0810367Y2 JP H0810367 Y2 JPH0810367 Y2 JP H0810367Y2 JP 11590190 U JP11590190 U JP 11590190U JP 11590190 U JP11590190 U JP 11590190U JP H0810367 Y2 JPH0810367 Y2 JP H0810367Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- separation device
- membrane separation
- membrane
- flow path
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は原液の濃縮、分離乃至は濾過に使用するスパ
イラル膜分離装置に関するものである。
イラル膜分離装置に関するものである。
(従来の技術) 原液を限外濾過膜,逆浸透膜(以下透過膜という)に
よって濃縮、分離乃至は濾過する膜分離装置の一つとし
て、第3図に示すように透過膜1,1を封筒状に形成し、
しかもその内部に透過水流路用材2を納めてなるユニッ
トAを複数枚、開口端において集水管4に連通し、該ユ
ニットAを原液流路用材5と共に集水管4の周りに巻回
したものが公知である。
よって濃縮、分離乃至は濾過する膜分離装置の一つとし
て、第3図に示すように透過膜1,1を封筒状に形成し、
しかもその内部に透過水流路用材2を納めてなるユニッ
トAを複数枚、開口端において集水管4に連通し、該ユ
ニットAを原液流路用材5と共に集水管4の周りに巻回
したものが公知である。
このスパイラル膜分離装置においては、通常、ユニッ
トの外側が原液側とされ、原液が原液流路用材に沿って
所定の圧力で流動され、この流動中に原液中の溶媒が透
過膜を透過し、この溶媒分離により濃縮された原液、即
ち濃縮液がユニット巻層間から流出され、上記透過膜を
透過した溶媒、即ち透過水がユニット内の透過水流路用
材に沿い集水管に向かって流れていき、集水管に至り、
次いで、集水管から取り出されていく。
トの外側が原液側とされ、原液が原液流路用材に沿って
所定の圧力で流動され、この流動中に原液中の溶媒が透
過膜を透過し、この溶媒分離により濃縮された原液、即
ち濃縮液がユニット巻層間から流出され、上記透過膜を
透過した溶媒、即ち透過水がユニット内の透過水流路用
材に沿い集水管に向かって流れていき、集水管に至り、
次いで、集水管から取り出されていく。
上記において、ユニットにおけるある位置での透過水
流量は、その位置よりも後方側(集水管とは反対側)で
の膜面の透過流束の累積であり、従って、ある位置での
透過水流量は集水管側に近づくほど大となる。即ち、膜
面の透過流束が位置に無関係に一定であると仮定すれ
ば、ユニット後端からXの位置での透過水流量はKXとな
る。従って、その位置での透過水流れの単位長さ当たり
の圧力降下ΔPは、流動抵抗をAとすれば、ΔP=AKX
−−(1)であり、上記ある位置Xでのユニット透過側
圧力は、ユニットの長さをLとすれば、集水管内圧力に
較べP=AK(L−X)2−−(2)だけ高くなる。
流量は、その位置よりも後方側(集水管とは反対側)で
の膜面の透過流束の累積であり、従って、ある位置での
透過水流量は集水管側に近づくほど大となる。即ち、膜
面の透過流束が位置に無関係に一定であると仮定すれ
ば、ユニット後端からXの位置での透過水流量はKXとな
る。従って、その位置での透過水流れの単位長さ当たり
の圧力降下ΔPは、流動抵抗をAとすれば、ΔP=AKX
−−(1)であり、上記ある位置Xでのユニット透過側
圧力は、ユニットの長さをLとすれば、集水管内圧力に
較べP=AK(L−X)2−−(2)だけ高くなる。
従って、ユニット後端側の透過側圧力が著しく大とな
り(最後端では上記第2式において、X=0であり、AK
L2/2となる)、原液圧力とユニット内透過水圧力との
差、即ち膜間差圧が小となり、ユニット後端側に至るほ
ど透過流束が小となって、膜面前体での一様な分離が困
難になる。かかる不合理は、ユニットの長さLが長くな
ればなるほど顕著となる。
り(最後端では上記第2式において、X=0であり、AK
L2/2となる)、原液圧力とユニット内透過水圧力との
差、即ち膜間差圧が小となり、ユニット後端側に至るほ
ど透過流束が小となって、膜面前体での一様な分離が困
難になる。かかる不合理は、ユニットの長さLが長くな
ればなるほど顕著となる。
このため、従来、第3図に示すように、一本の集水管
4に複数枚のユニットA,…を連通し、1ユニットAの長
さを短くしている。
4に複数枚のユニットA,…を連通し、1ユニットAの長
さを短くしている。
(解決しようとする課題) しかしながら、例えば、8インチ径の逆浸透スパイラ
ル膜モジュールの場合、1ユニットの長さを0.5〜1.5m
にしても、10数〜40数枚側圧力を緩和でき、膜全体によ
る一様な分離を図り得る。
ル膜モジュールの場合、1ユニットの長さを0.5〜1.5m
にしても、10数〜40数枚側圧力を緩和でき、膜全体によ
る一様な分離を図り得る。
(実施例の説明) 以下、図面により本考案の実施例について説明する。
第1図は本考案において使用するユニットの一例を示
している。
している。
第1図において、1,1は2枚の透過膜、2はその透過
膜1,1間に挾まれた透過水流路用材、例えば、プラスチ
ックネットであり、透過膜1,1がその三方において接着
剤3によって封止されて封筒状に形成され、封筒体内に
透過水流路用材が収納されている。4は集水管側を示
し、集水管側の透過水流路用材2aは、ユニット後端側の
透過水流路用材2bに較べて厚くされている。図示のもの
においては、ユニット全長にわたって一連続の透過水流
路用材を敷施し、集水管側においてその透過水流路用材
と同じ透過水流路用材を1枚添加してある。
膜1,1間に挾まれた透過水流路用材、例えば、プラスチ
ックネットであり、透過膜1,1がその三方において接着
剤3によって封止されて封筒状に形成され、封筒体内に
透過水流路用材が収納されている。4は集水管側を示
し、集水管側の透過水流路用材2aは、ユニット後端側の
透過水流路用材2bに較べて厚くされている。図示のもの
においては、ユニット全長にわたって一連続の透過水流
路用材を敷施し、集水管側においてその透過水流路用材
と同じ透過水流路用材を1枚添加してある。
本考案のスパイラル型膜分離装置は、上記のユニット
Aを第2図に示すように、数枚、開口端において集水管
4に連通し、原液流路用材、例えば、波付けプラスチッ
クシートと共に集水管4の集りに巻回することにより構
成される。
Aを第2図に示すように、数枚、開口端において集水管
4に連通し、原液流路用材、例えば、波付けプラスチッ
クシートと共に集水管4の集りに巻回することにより構
成される。
上記実施例においては、第1図に示すように、ユニッ
トの集水管側半部の透過水流路用材2aの厚みを、ユニッ
ト後端側半部の透過水流路用材2bの厚みの2倍にしてあ
る。
トの集水管側半部の透過水流路用材2aの厚みを、ユニッ
ト後端側半部の透過水流路用材2bの厚みの2倍にしてあ
る。
上記ユニットA内での透過水の流動圧力降下をユニッ
ト全長に沿って均等化するには、前記第1式から明らか
なように、ユニット後端からの距離Xに反比例して流動
抵抗Aを減少すること、従って集水管4側に至るに従っ
て透過水流路用材の厚みを次第に厚くすることが理想的
であるが、ユニットの長さが0.5〜1.5mの場合、2〜4
段で段階的に厚くしても本考案の作用を充分に達成でき
る。第3図は3段の場合を示し、長さ3I,2I,Iの同一厚
み、同一材質の透過液流路用材21,22,23を階段状に重畳
してユニットA内の透過液流路を構成している。
ト全長に沿って均等化するには、前記第1式から明らか
なように、ユニット後端からの距離Xに反比例して流動
抵抗Aを減少すること、従って集水管4側に至るに従っ
て透過水流路用材の厚みを次第に厚くすることが理想的
であるが、ユニットの長さが0.5〜1.5mの場合、2〜4
段で段階的に厚くしても本考案の作用を充分に達成でき
る。第3図は3段の場合を示し、長さ3I,2I,Iの同一厚
み、同一材質の透過液流路用材21,22,23を階段状に重畳
してユニットA内の透過液流路を構成している。
(考案の効果) 本考案のスパイラル型膜分離装置は上述した通りの構
成であり、封筒状膜内に透過液流路を設けたユニットの
透過側圧力降下を均等化でき、膜全体での膜間差圧を一
様化できるから、分離効率を向上できる。又は、ユニッ
トの使用枚数を少なくし得、スパイラル型膜分離装置の
製造の容易化を図り得る。
成であり、封筒状膜内に透過液流路を設けたユニットの
透過側圧力降下を均等化でき、膜全体での膜間差圧を一
様化できるから、分離効率を向上できる。又は、ユニッ
トの使用枚数を少なくし得、スパイラル型膜分離装置の
製造の容易化を図り得る。
第1図は本考案において使用するユニットの一例を示す
説明図、第2図は本考案にかかわるスパイラル型膜分離
装置を示す説明図、第3図は本考案において使用するユ
ニットの別例を示す説明図である。 1……透過膜、2……透過液流路用材、4……集水管。
説明図、第2図は本考案にかかわるスパイラル型膜分離
装置を示す説明図、第3図は本考案において使用するユ
ニットの別例を示す説明図である。 1……透過膜、2……透過液流路用材、4……集水管。
Claims (1)
- 【請求項1】透過膜を封筒状に形成し、その内部に透過
水流路用材を納めたユニットの開口端を集水管に連通
し、該ユニットを集水管の周りに巻回して成る膜分離装
置において、上記ユニット内の透過水流路用材を集水管
側に至るほど厚くしたことを特徴とするスパイラル型膜
分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11590190U JPH0810367Y2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | スパイラル型膜分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11590190U JPH0810367Y2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | スパイラル型膜分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0474527U JPH0474527U (ja) | 1992-06-30 |
JPH0810367Y2 true JPH0810367Y2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=31863710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11590190U Expired - Lifetime JPH0810367Y2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | スパイラル型膜分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0810367Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5179230B2 (ja) * | 2008-03-18 | 2013-04-10 | 日東電工株式会社 | スパイラル型膜エレメント及びスパイラル型膜モジュール |
-
1990
- 1990-11-02 JP JP11590190U patent/JPH0810367Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0474527U (ja) | 1992-06-30 |
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