JPH0347846A - シンジオタクチックポリプロピレン成形体およびその製造方法 - Google Patents

シンジオタクチックポリプロピレン成形体およびその製造方法

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JPH0347846A
JPH0347846A JP2084843A JP8484390A JPH0347846A JP H0347846 A JPH0347846 A JP H0347846A JP 2084843 A JP2084843 A JP 2084843A JP 8484390 A JP8484390 A JP 8484390A JP H0347846 A JPH0347846 A JP H0347846A
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Kensei Sasaki
佐々木 建世
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシンジオタクチックポリプロピレン成形体およ
びその製造方法に関する。詳しくは、比較的タフティシ
ティ−の高いシンジオタクチックポリプロピレン単独重
合体あるいはプロピレンと少量の他のオレフィンとの共
重合体、またはそれらとアイソタクチックポリプロピレ
ンとの混合物を成形して得られる剛性と耐衝撃性のバラ
ンスに優れた成形体およびその製造方法に関する。
〔従来技術〕
シンジオタクチックポリプロピレンについては古くより
その存在は知られていたが、従来のバナジウム化合物と
エーテル化合物および有機アルミニウム化合物からなる
触媒の存在下に低温重合することにより得られる重合体
はシンジオタクテイシテイ−が悪く、エラストマー的な
特性を有すると言われていた。しかしながら、このエラ
ストマー的な物性は、本来的なシンジオタクチックポリ
プロピレンの特徴を表しているとは言い難いものである
。最近になって、J、A、EWENらにより非対称な配
位子を有する遷移金属化合物とアルミノキサンからなる
触媒によって、シンジオタクチックペンタッド分率が0
.7を越えるようなタフティシティ−の良好なポリプロ
ピレンを得られることが初めて発見された(J、 Am
、 Chem、Soc、 、 19&8.110.62
556256)。
〔発明が解決しようとする課題〕 上記方法で得られたシンジオタクチックポリプロピレン
あるいは実質的にシンジオタクチック構造を有するプロ
ピレンと他のオレフィンとの共重合体、またはそれらと
少量の実質的にアイソタクチック構造であるポリプロピ
レンとの混合物を、通常の成形方法により成形した成形
物は、比較的耐衝撃性に優れているものの、剛性が充分
とは言えないことが見出された。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記問題を解決して剛性と耐衝撃性に優れ
たシンジオタクチックポリプロピレン成形体について鋭
意探索したところ、特定のものが剛性と耐衝撃性のバラ
ンスに優れていることを見出し本発明を完成した。
即ち本発明は、実質的にシンジオタクチック構造である
プロピレンの単独重合体あるいは少量の他のオレフィン
との共重合体、またはそれらと少量の実質的にアイソタ
クチック構造であるポリプロピレンとの混合物を加熱溶
融成形した後、加熱処理することにより示差走査熱分析
法によって10’C/minで昇温して測定したシンジ
オタクチック構造のポリプロピレンに帰属される融点が
実質的に単一ピークであるような成形体である。本発明
はまた上記成形物を製造する好適な方法であり、実質的
にシンジオタクチック構造であるプロピレンの単独重合
体あるいは少量の他のオレフィンとの共重合体、または
それらと少量の実質的にアイソタクチック構造であるポ
リプロピレンとの混合物を加熱溶融成形した後、加熱処
理することを特徴とするシンジオタクチックポリプロピ
レン成形体の製造方法である。
本発明において実質的にシンジオタクチック構造である
プロピレンの単独重合体あるいは少量の他のオレフィン
との共重合体を製造するに用いる触媒としては、上記文
献に記載された化合物が例示できるが、異なる構造の触
媒であっても、プロピレンの単独重合を行ったときシン
ジオタクチックペンタッド分率が0.7以上のポリプロ
ピレンを製造することができる触媒系であれば利用でき
る。
本発明において実質的にシンジオタクチック構造である
プロピレンの単独重合体とは、’ C−NMRでトリク
ロロベンゼン中で135°Cで測定した時テトラメチル
シランを基準として、約2o、2ppmにあられれるシ
ンジオタクチックペンフッド構造に帰属されるメチル基
のピークが全メチル基のピークの総和に対し0.5以上
、より好ましくは0.7以上であるような高度なシンジ
オタクチック構造を有するものであり、室温のトルエン
に可溶な部分が10wt%以下であるような結晶性のポ
リプロピレンを示す。また共重合体においては、プロピ
レン以外のモノマーを20wt%以下含存し、同様に測
定した” C−NMRで約20.2ppmにあられれる
ピークの強度が全プロピレンのメチル基に帰属されるピ
ーク強度の0.3以上、より好ましくは0.5以上であ
るような高度にシンジオタクチック構造を有するものを
示す。
本発明において上記した重合体を製造するのに有用な非
対称な配位子を有する遷移金属化合物としては、上記文
献に記載されたイソプロピル(シクロペンタジェニル−
1−フルオレニル)ハフニウムジクロリド、あるいはイ
ソプロピル(シクロペフタジェニル−1−フルオレニル
)ジルコニウムジクロリドなどが例示され、またアルミ
ノキサンとしては、 RR (式中Rは炭素数1〜3の炭化水素残基。)で表される
化合物が例示でき、特にRがメチル基であるメヂルアル
ミノキサンでnが5以上、好ましくは10以上のものが
利用される。上記遷移金属化合物に対するアルミノキサ
ンの使用割合としては10〜1000000モル倍、通
常50〜5000モル倍である。
重合条件については、特に制限はなく、不活性媒体を用
いる溶媒重合法、あるいは実質的に不活性媒体の存在し
ない塊状重合法、気相重合法も利用できる。重合温度と
しては一100〜200″C1重合圧力としては常圧〜
100 kg/allで行うのが一般的である。好まし
くは一100〜100°C1常圧〜50kg / cボ
である。
ここでプロピレンとの共重合に用いる他のオレフィンと
しては、エチレンあるいは炭素数4〜20のα−オレフ
ィンが例示でき具体的にはブテン−1、ペンテン−1、
ヘキセン−1、ヘプテン−11オクテン−1、ノネン−
1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリ
デセン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘ
キサデセン−1、オクタデセン−1などの直鎖α−オレ
フィンが例示され、さらに3−メチルブテン−1,4−
メチルペンテン−1,4,4−ジメチルペンテン−1等
の分岐α−オレフィンが例示される。プロピレンと少量
の他のオレフィンの共重合体に占める割合としては、通
常20wt%以下、好ましくは10wt%以下の条件で
重合される。2ht%を越える場合は、成形体の剛性が
低下し好ましくない。共重合の条件としては特に制限は
なく、公知の通常の条件が採用できる。
本発明における単独重合および共重合に際しては、通常
、−段重台で行われ、こうして合成された重合体は分子
量分布が狭く、ゲルパーミェーションクロマトグラフィ
ーにより135℃で測定した重量平均分子量と数平均分
子量の比(以下、■/MNと略記する)は、通常1.5
〜3.5程度であるが、2種の遷移金属化合物(金属と
して例えばジルコニウムとハフニウムなど2種類のもの
を用いると効果的である。)を用いたり、分子量の異な
るものを2種以上混合するなどして3.5以上から15
程度の広い分子量分布のものを製造することができ本発
明に利用することができる。
本発明において用いられる重合体の好ましい分子量とし
ては、135°Cテトラリン溶液で測定した極限粘度(
以下、ηと略記する)として0.1〜10であり、好ま
しくは0.5〜5,0の範囲である。
本発明においては、またシンジオタクチックポリプロピ
レンまたはシンジオタクチックポリプロピレン共重合体
の一部を、例えば50wt%未満、好ましくは40wt
%以下の範囲でアイソタクチック構造のポリプロピレン
で代替することもでき、こうすることでより高剛性の成
形物を得ることも可能である。この場合に採用されるア
イソタクチックポリプロピレンとしては、市場で入手し
得る種々の銘柄を利用することができ、いわゆる高立体
規則性のポリプロピレンを与える三塩化チタン系あるい
は四塩化チタンをハロゲン化マグネシウムに担持したも
のなどで合成可能であり、” C−NMRで測定したア
イソタクチックペンタッド分率が0.9以上のものが好
ましく利用され、上述の条件で測定したηが0.1〜1
0、好ましくは0.5〜5程度のものが利用できる。こ
の方法においてアイソタクチック構造のポリプロピレン
の量が50wt%を越える場合は耐衝撃性が不良となる
上記した本発明の実質的にシンジオタクチックであるポ
リプロピレン単独重合体あるいはプロピレンと少量の他
のα−オレフィンとの共重合体またはそれらと少量の実
質的にアイソタクチック構造であるポリプロピレンとの
混合物は、ついで加熱溶融し特定の形状に成形される。
成形方法としては特に制限は無く、例えば、押出成形法
、射出成形法が採用できる。
上記の一般的成形方法において採用される成形温度条件
は、例えば、射出成形におけ押出機内溶融ゾーンの最高
温度が150〜300℃、押出機ダイス温度が150〜
250℃、成形物の50°Cまでの冷却所要時間は通常
30秒〜数分の範囲であり、射出成形における50°C
までの冷却時間は通常数秒〜数分の範囲である。
本発明において重要なのは、成形体を成形したのち加熱
処理することであり、こうすることで成形体を示差走査
熱分析法によって10’C/minで昇温して測定した
時の融点のうちシンジオタクチック構造のポリプロピレ
ンに帰属される融点が実質的に単一ピークであるように
することである。かくして剛性に優れた成形物とするこ
とが可能である。ここで、このシンジオタクチックポリ
プロピレンに帰属される融点は、通常の測定条件、即ち
、示差走査熱分析法によって一度250℃でポリマーを
溶融した後、10°(:/minで30°Cまで降温し
て結晶化温度を測定し、次いで再び10℃/minで昇
温して融点を測定するか、あるいは熱処理することなく
通常の成形を行ったものを10℃/minで昇温して測
定したとき観察される融点(2〜3本観測される。)の
高温側の融点に近い温度に観測される。
本発明で採用される加熱処理の温度条件は、501 °C以上、好ましくは80°C以上ないし成形物の融点
未満の温度である。必要な加熱時間は、ポリマーの融点
と加熱温度によって好ましい範囲が異なるので特に限定
できないが、加熱時間は数秒〜数十時間の範囲である。
温度が高ければ高いほど、短時間の加熱で十分であり、
例えば、厳密な温度制御が可能であれば融点の1〜5°
C低い温度では1分〜5時間で十分であるが、融点より
70℃以上低い温度、プロピレンの単独重合体の場合は
80℃以下の低温では数十時間加熱必要があり、特に5
0°C以下では数日〜数カ゛月加熱しても特性の向上が
認められず実用的でない。必要な加熱時間は、成形物を
10°C/n1inで昇温した時の融点が実質的に単一
ピークとなるに十分な時間として与えられる。
本発明の加熱処理においては、成形体を成形したのを必
ずしも50°C以下あるいは80°C以下に冷却する必
要はなく、上記の好ましい温度範囲で加熱処理する方法
でも本発明の目的を達成することが可能である。
本発明の上記した重合体の成形においては、ボ2 リオレフィンの成形において通常用いられる添加剤、例
えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、結晶化核剤などを混
合して用いても良い。この際用いられる結晶化核剤とし
ては、該シンジオタクチックポリプロピレンの結晶化温
度を上昇させることができるものであればどのようなも
のでも使用可能であり、通常シンジオタクチックポリプ
ロピレンより融点が高く、しかもシンジオタクチックポ
リプロピレンとの接触エネルギーの小さいものが使用で
き、アイソタクチックポリプロピレン用の結晶化核剤も
使用することができる。例えば、安息香酸の塩、ベンジ
リデンソルビトール類、燐酸エステルの塩、キナクリド
ンあるいはポリビニルシクロへ牛サン、ポリ3−メチル
ブテン、結晶性ポリスチレンン、トリメチルビニルシラ
ンなどの融点の高いポリオレフィン類が好ましく使用で
き、またタルク、カオリン、マイカ等の無機化合物も好
ましく利用できる。これら結晶化核剤の使用量は、結晶
化核剤の種類によってその量は異なるが、重合体に対し
て通常0.001ppm〜1wt!程度である。
〔実施例〕
以下に実施例を示しさらに本発明を説明する。実施例1 内容積2I!、のオートクレーブで常法に従って合成し
たイソプロビルシクロペンクジエニル−1−フルオレン
をリチウム化し四塩化ジルコニウムと反応することで得
たイソプロピル(シクロペンタジェニル−1−フルオレ
ニル)ジルコニウムジクロリドIOBと六水和硫酸銅と
トリメチルアルミニウムをトルエン中で反応することで
得られた重合度約15のメチルアルミノキサン1.34
gをトルエン1乏に溶解し、重合圧力2 kg/d−G
、50°Cで1時間重合した。反応後、未反応のプロピ
レンをパージした後、スラリーをとり出し、30°Cで
濾過し、500−のトルエンで5回洗浄した。ついで8
0°Cで減圧乾燥して得られたパウダーは28gであり
、”C−NMRによればシンジオタクチックペンタッド
分率は0.902 、ηは0.88であり、問/MNは
2.2であった。このパウダーを250°Cでプレス成
型し11III11のシートを作製した後20°Cまで
5分で冷却し、次いで140’Cに加熱して15分間保
持した後、30°Cまで5分で冷却して以下の物性を測
定した。
・曲げ剛性度: kg/afl    ASTM D7
47  (23°C)・引張降伏強さ: kg/c+f
l   ASTM D63B  (23°C)・伸び:
%       ASTM D63B  (23℃)・
アイゾツト (ノツチ付)衝撃強度: kg −cm/
cmASTM D256  (23°C,−10°C)
曲げ剛性度は5900kg/cIIN、引張降伏強さは
257kg/cry、伸びは257χ、アイゾツト衝撃
強度は14.1.2.3(それぞれ23°C,−10°
C) kg−cm/cmであり、示差走査熱量計で測定
した融点は148.0°Cでありピークは1本であった
比較例1 加熱処理を行うことなく物性を測定した他は実施例1と
同様にしたところ、曲げ剛性度は4700kg/cII
11引張降伏強さは204 kg/c+fl、伸びは7
40χ、アイゾツト衝撃強度は14.1.2.1(それ
ぞれ23°C1−10°C) kg−cm/cmであり
示差走査熱量計で測定した融点は132.0°Cと、1
46.0°Cの2本のピークが観察された。
5 実施例2 加熱処理を125°Cとし、処理時間を1時間とした他
は実施例1と同様にして得られたシートの物性は、曲げ
剛性度は5500kg / cf 、引張降伏強さは2
48kg/c献伸びは450χ、アイグツ1脩!i′g
強度は14.2.2.7(それぞれ23°C,−10°
C) kg−cm/cn+であり、示差走査熱量計で測
定した融点は146.0°Cでありピークは1本であっ
た。
実施例3 内容積52のオートクレーブにプロピレン1500gを
入れイソプロピル(シクロペンタジェニル−1フルオレ
ニル)ジルコニウムジクロリド10mgと重合度約15
のメチルアルミノキサン1.34gを30°Cで圧入し
た。30°Cで1時間攪拌しながら重合し、ついで未反
応のプロピレンをパージした後、80°Cで減圧乾燥し
てシンジオタクチックポリプロピレン68gを得た。こ
のポリプロピレンをヘキサン500戚に分散し30°C
で濾過し、さらに500戚のヘキサンで3回洗浄した。
80°Cで減圧乾燥したところ49gのパウダーを得た
。このパウダーの” C−NMR6 によればシンジオタクチックペンタッド分率は0゜91
4、ηは1.45、MW/MNは2.1であった。実施
例1と同様に成形し加熱処理を行い物性を測定したとこ
ろ曲げ剛性度は5300kg/ca、引張降伏強さは2
40kg/cJ、伸びは620χ、アイシソ1ル衝撃強
度は18.5.3.1(それぞれ23°C,−10°C
) kg −cm/cmであった。また、融点は141
.3°Cでありピークは1本であった。
比較例2 加熱処理をすることなく物性を測定した他は実施例3と
同様にしたところ、曲げ剛性度は4900kg/ctl
r、引張降伏強さは223 kg/c+It、伸びは7
85χ、アイゾツト衝撃強度は18.5.2.7(それ
ぞれ23°C510°C)kg−CIIl/cL11で
あった。また、融点は126.0°Cと139.0°C
に2本のピークが観察された。
実施例4 実施例1で得たパウダーに対し1/1000重量比のタ
ルクを加え250°Cでプレス成型し1mmのシートを
作製し、ついでシートを2分で135°Cに冷却し13
5°Cで2時間加熱処理して、ついで10分で30°C
に冷却して同様に物性を測定したところ、曲げ剛性度は
6800kg/cJ、引張降伏強さは265kg / 
crlr、伸びは380!、アイグツ1〜衝撃強度は1
4.5.2.5(それぞれ23°C1−10°C) k
g−cm/cmであり、示差走査熱量計で測定した融点
は152.1’Cでありピークは1木であった。
比較例3 135°Cで加熱処理することなく135°Cから3分
で30°Cに冷却して物性を測定した他は実施例4と同
様にしたところ、曲げ剛性度は6100kg/ c+f
l、引張降伏強さは255 kg/cIIl、伸びは5
17χ、アイゾツト衝撃強度は14.2.2.3(それ
ぞれ23°C1−10°C)kg−cm/cmであり、
示差走査熱量計で測定した融点は139.4°Cと14
6.0°Cの2本のピークがあった。
実施例5 結晶化核剤としてタルクにかえ安息香酸のアルミニウム
塩を用い、加熱処理温度を140°Cとした他は実施例
4と同様にした得られたシートの物性は曲げ剛性度は6
900kg / c+fl、引張降伏強さは268kg
 / cl 、伸びは380χ、アイゾツト衝撃強度は
14.4、2.4(それぞれ23°C1−10°C) 
kg −cm/cmであり、示差走査熱量計で測定した
融点は153.5°Cでピークは1木であった。
実施例6 実施例3のパウダーを用い結晶化核剤としてキナクリド
ンをパウダーに対し1/100000重量比用いた他は
実施例3と同様に成形し加熱処理して物性を測定したと
ころ曲げ剛性度は6400kg / cIfl 、引張
降伏強さは274 kg/c+fl、伸びは42oz、
アイゾツト1憂iY強度は38.2.3.7(それぞれ
23℃、−10℃) kg・cm/cmであった。また
示差走査熱量計で測定した融点は154.5°Cであり
、ピークは1本であった。
比較例4 実施例6において加熱処理することなく物性を測定した
ところ、曲げ剛性度は6000kg/cIfl、引張降
伏強さは258 kg/eIa、伸びは540χ、アイ
ゾツト衝撃強度は38.0.3.6(それぞれ23°C
1−10℃) kg・c m / c mであった。ま
た融点は146.5°Cと136.5°Cの2本のピー
クがあった。
実施例7 常法にしたがって合成したイソプロピルシクロペンタジ
ェニル−1−フルオレンをリチウム化シ、四塩化ハフニ
ウム(四塩化ジルコニウムを5wtA含有する。)と反
応し再結晶することで得たイソプロピル(シクロペンタ
ジェニル−1−フルオレニル)ハフニウムジクロリド0
.1gと、同様の方法で合成したイソプロピル(シクロ
ペンタジェニル−1フルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド0.1g、東洋アクゾ[1製メチルアルミノキサン
(重合度16.1)30gを用い、内容積2001のオ
ートクレーブでトルエン80I!、を加え、重合圧力3
kg/c+fl−G、20°Cで2時間重合し、ついで
メタノールとアセト酢酸メチルで脱灰処理し塩酸水溶液
で洗浄し、ついで濾過して4.6kgのシンジオタクチ
ックポリプロピレンを得た。このポリプロピレンは” 
C−NMRによればシンジオタクチックペンタッド分率
は0.904であり、ηは1.68、MW/MNは5.
2であった。このポリプロピレンにフェノール系の酸化
防止剤を0゜1wtχ加え、押出機で造粒し、ついで2
00″Cで溶融プレスして1mmのシートにし3分で3
0″Cに冷却し9 たのち、この成形体をさらに130 ’Cに制御した電
気炉に入れ30分間加熱処理し、3分で30°Cに冷却
したところ、成形体の物性は以下のようであり引張降伏
強度、曲げ剛性度が向上している。曲げ剛性度は580
0kg/c+fl、引張降伏強さは255 kg/c+
fl、伸びは430χ、アイゾツト衝撃強度は28.0
.3.6(それぞれ23°C,−10°C) kg −
Cm/ cmであった。また、示差走査熱量計で測定し
た融点は148.5°Cでありピークは1本であった。
比較例5 実施例7において、プレスシートを加熱処理することな
く物性を測定したところ、曲げ剛性度ば5250kg 
/ cIfl、引張降伏強さは210 kg/c+fi
、伸びは420χ、アイゾツト衝撃強度は12.7.3
.6(それぞれ23℃、−10’c) kg−cm/c
mであった。また、示差走査熱量計で測定した融点は1
23.5℃と148.5°Cでありピークは2本であっ
た。
実施例8 重合の際にヘキセン−1を共存させてヘキセン−1含量
6wtχの共重合体を得た。この共重合体は13CO NMRによれば20.2ppmのピーク強度がプロピレ
ン単位のメチル基の全ピーク強度の0.68と実質的に
シンジオタクチックな構造であった。また、ηが1.3
4、MW/MNは4.5であった。同様にしてシー1−
を作成し110°Cで2時間加熱処理し、10秒で30
°Cに冷却して物性を測定したところ、曲げ剛性度は5
150kg/c+fl、引張降伏強さは230 kg/
c+fl、伸びは510χ、アイゾツト衝撃強度は38
.O13,3(それぞれ23°C,−10°C) kg
 −cm/cmであった。また、示差走査熱量計で測定
した融点は136.2°Cでありピークは1本であった
比較例6 実施例8において、プレスシートを加熱処理することな
く物性を測定したところ、曲げ剛性度は5100kg 
/ cIfl、引張降伏強さは210 kg/c東伸び
は460χ、アイゾツト衝撃強度は18.5.3.7(
それぞれ23°C,−10’C) kg−cm/cmで
あった。また、示差走査熱量計で測定した融点は120
.3°Cと132.0°Cでありピークは2本であった
実施例9 実施例7で得たシンジオタクチックポリプロピレン90
重量部に対し市販のアイソタクチックポリプロピレン(
アイソタクチックペンタッド分率0゜962、η1.6
2) 10重量部を混合した他は実施例1と同様にした
。混合物のMW/MNは7.5であった。
このパウダーを用い実施例7と同様に成形し冷却したの
ち成形したシートを145°Cに制御した電気炉に入れ
30分間加熱処理し3分で30°Cに冷却したところ成
形体の物性は以下のようであり、引張降伏強度、曲げ剛
性度が向上している。曲げ剛性度は7900kg/cJ
、引張降伏強さは295kg/cta!、伸びは450
χ、アイゾツト衝撃強度は15.4.3.1(それぞれ
23°C1−10°C−) kg−cm / cmであ
った。また、示差走査熱量計で測定した融点は152.
3°Cと162.4°Cに観測されシンジオタクチック
ポリプロピレンに帰属されるピークは152.3 ”C
の1木であった。
この162.4°Cはアイソタクチックポリプロピレン
の融点を示すものである。
比較例7 実施例9において、プレスシートを加熱処理することな
く物性を測定したところ、曲げ剛性度は7300kg 
/ ci 、引張降伏強さは268 kg/c+fl、
伸びは640χ、アイゾツト衝撃強度は13.3.2.
8(それぞれ23°C1−10°C) kg−cm/c
mであった。また、示差走査熱量計で測定した融点は1
28.2°C,148,7°C1162,2°Cの3本
であり、シンジオタクチックポリプロピレンに帰属され
るピークは128.2°Cと148.7°Cの2本であ
った。この162.2°Cはアイソタクチックポリプロ
ピレンの融点を示すものである。
〔発明の効果〕
本発明の成形体は極めて透明性が良好であり、然も物性
バランスに優れ工業的に極めて価値がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、実質的にシンジオタクチック構造であるプロピレン
    の単独重合体あるいはプロピレンと少量の他のオレフィ
    ンとの共重合体、またはそれらと少量の実質的にアイソ
    タクチック構造であるポリプロピレンとの混合物を加熱
    溶融成形した後、加熱処理することにより示差走査熱分
    析法によって10℃/minで昇温して測定したシンジ
    オタクチック構造のポリプロピレンに帰属される融点が
    実質的に単一ピークであるような成形体。 2、結晶化核剤を含有してなる特許請求の範囲第1項記
    載の成形体。 3、実質的にシンジオタクチック構造であるプロピレン
    の単独重合体あるいはプロピレンと少量の他のオレフィ
    ンとの共重合体、またはそれらと少量の実質的にアイソ
    タクチック構造であるポリプロピレンとの混合物を加熱
    溶融成形した後、加熱処理することを特徴とするシンジ
    オタクチックポリプロピレン成形体の製造方法。 4、結晶化核剤を含有するシンジオタクチックポリプロ
    ピレンを成形する特許請求の範囲第3項記載の方法。 5、加熱処理を、示差走査熱分析法によって10℃/m
    inで昇温して成形物を測定した時シンジオタクチック
    構造のポリプロピレンに帰属される融点が実質的に単一
    ピークとなるように行う特許請求の範囲第3項記載の方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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SG89226A1 (en) * 1993-11-04 2002-06-18 Becton Dickinson Co Mold process for syndiotactic polypropylene
US6632885B2 (en) 1999-04-13 2003-10-14 Mitsui Chemicals, Inc. Soft syndiotactic polypropylene composition and molded product

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