JP3045741B2 - シンジオタクチックポリプロピレン樹脂組成物 - Google Patents

シンジオタクチックポリプロピレン樹脂組成物

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JP3045741B2 JP02025984A JP2598490A JP3045741B2 JP 3045741 B2 JP3045741 B2 JP 3045741B2 JP 02025984 A JP02025984 A JP 02025984A JP 2598490 A JP2598490 A JP 2598490A JP 3045741 B2 JP3045741 B2 JP 3045741B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、物性の良好なシンジオタクチックポリプロ
ピレンの組成物に関する。
〔従来技術〕
シンジオタクチックポリプロピレンについては古くよ
りその存在は知られていたが、従来のバナジウム化合物
とエーテルおよび有機アルミニウムからなる触媒で低温
重合する方法はシンジオタクティシティーが悪く、シン
ジオタクチックなポリプロピレンの特徴を表していると
は言い難かった。これに対して、J.A.EWENらにより非対
称な配位子を有する遷移金属触媒とアルミノキサンから
なる触媒によってシンジオタクチックペンタッド分率が
0.7を越えるようなタクティシティーの良好なポリプロ
ピレンを得られることが初めて発見された(J.Am.Chem.
Soc.,1988,110,6255−6256)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記J.A.EWENらの方法によって得られるシンジオタク
チックポリプロピレンは比較的シンジオタクティシティ
ーが高く、この触媒系を利用してプロピレンと他のオレ
フィンを共重合すると実質的にシンジオタクチック構造
を有するプロピレンと他のオレフィンの共重合体が得ら
れるが、これらのシンジオタクチック構造を有する共重
合体は、結晶化しにくく、成形物とした時、その物性、
とくに剛性が不良である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記問題を解決して物性の良好なシンジ
オタクチックポリプロピレンの成形物を得る方法につい
て鋭意検討し本発明を完成した。
即ち、本発明は、135℃の1,2,−トリクロロベンゼン
溶液で測定した13C−NMRでテトラメチルシランを基準と
して20.2ppmに観測されるピーク強度がプロピレンのメ
チル基に帰属される全ピーク強度の0.3以上であるシン
ジオタクチック構造を有するポリプロピレンと組成物に
対し0.0001〜10wt%の造核剤からなる組成物であって、
示差走査熱量分析で測定した結晶化温度のピーク温度が
造核剤を添加しないポリマーより5℃以上高いことを特
徴とするポリプロピレン樹脂組成物である。
本発明においてシンジオタクチックポリプロピレンの
製造方法としては上記文献に記載された方法が例示でき
るが、触媒が上記文献と異なってもシンジオタクチック
ペンタッド分率が0.7を越えるシンジオタクチックポリ
プロピレンを製造する方法であれば良く、それらの方法
で製造されたものであれば利用できる。また上記プロピ
レンを単独で重合したときに得られるポリプロピレンの
シンジオタクチックペンタッド分率が0.7を越える様な
触媒系を用いれば少量の炭素数2〜25の他のオレフィ
ン、例えば、エチレン或いは一般式CH2=CH−R(式中
Rは炭素数2〜12のアルキル基である。)で表される化
合物、具体的にはエチレン、ブテン−1、ペンテン−
1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネ
ン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、
トリデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサデセン−
1、ヘプタデセン−1、オクタデセン−1などの直鎖オ
レフィンの他に3−メチルブテン−1、4−メチルペン
テン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等の分岐オレフ
ィンも利用できる。通常物性のバランスから考えて他の
オレフィンの量は多くても10wt%程度であり数wt%の利
用で透明性の改良は可能である。また耐衝撃性の改良を
目的として始めにプロピレン単独で重合し、ついでエチ
レン等の共重合体を製造するいわゆるブロック共重合体
であってもよい。
重合で比較的良好なタクティシティーのポリマーを与
える方法としては上記、非対称な配位子を有する遷移金
属触媒とアルミノキサンからなる触媒を用いてプロピレ
ンあるいはプロピレンと他のオレフィンを共重合するこ
とも可能である。非対称な配位子を有する遷移金属触媒
としては上記文献に記載されたイソプロピル(シクロペ
ンタジエニル−1−フルオレニル)ハフニウムジクロリ
ド、あるいはイソプロピル(シクロペンタジエニル−1
−フルオレニル)ジルコニウムジクロリドなどが例示さ
れ、またアルミノキサンとしては、 (式中Rは炭素数1〜3の炭化水素残基。)で表表され
る化合物が例示でき、特にRがメチル基であるメチルア
ルミノキサンでnが5以上好ましくは10以上のものが利
用される。上記遷移金属触媒に対するアルミノキサンの
使用割合としては10〜1000000モル倍、通常50〜5000モ
ル倍である。また重合条件については特に制限はなく不
活性媒体を用いる溶媒重合法、或いは実質的に不活性媒
体の存在しない塊状重合法、気相重合法も利用できる。
重合温度としては−100〜200 ℃、重合圧力としては常
圧〜100 kg/cm2で行うのが一般的である。好ましくは−
100〜100 ℃、常圧〜50kg/cm2である。
上記方法で重合した重合体であってもさらにシンジオ
タクティシティー分率を向上させるため得られた重合体
を炭化水素溶剤で洗浄することもできる。ここで、炭化
水素溶剤としては、プロピレンそのもの或いはプロパ
ン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナンなどの飽和炭化水素化合物の他に、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳香族
炭化水素化合物あるいはそれらの水素の一部または全部
が弗素、塩素、臭素、沃素などのハロゲンに置換したも
のも利用できる。
組成物として利用するためには重合体を135 ℃の1,2,
4−トリクロロベンゼン溶液で13C−NMRでテトラメチル
シランを基準として20.2ppmに観測されるピーク強度が
プロピレンのメチル基に帰属される全ピーク強度の0.3
以上であるのが好ましく、0.3より小さいと物性が不良
であるだけでなく成形性の表面がべたつくなどの問題が
ある。
本発明において、上記方法で得られたポリマーに混合
される造核剤としては、該シンジオタクチックポリプロ
ピレンの結晶化温度を向上することができるものであれ
ばどのようなものでも使用可能であり、通常、シンジオ
タクチックポリプロピレンより融点が高く、しかもシン
ジオタクチックポリプロピレンとの接触エネルギーの小
さいものが使用でき、アイソタクチックポリプロピレン
用の造核剤も使用することができる。例えば、安息香酸
の塩、ベンジリデンソルビトール類、燐酸エステルの
塩、あるいは、ポリビニルシクロヘキサン、ポリ3−メ
チルブテン、結晶性ポリスチレン、トリメチルビニルシ
ランなどの融点の高いポリオレフィン類が好ましく使用
でき、また、タルク、カオリン、マイカ等の無機化合物
も好ましく利用できる。これらの造核剤の使用量は造核
剤の種類によってその量は異なるが通常0.001ppm〜1wt
%程度である。
上記シンジオタクチックポリプロピレンと造核剤の混
合方法については特に制限は無く、通常のポリオレフィ
ンと添加剤の混合に際い利用される方法がそのまま利用
でき、混合に際しポリオレフィンの安定化に用いる酸化
防止剤、紫外線吸収剤などを同時に混合しても良い。混
合は通常ヘンシェルなどでシンジオタクチックポリンの
融点以下で混合した後、押出機などで溶融混合するのが
一般的である。
本発明において結晶化温度とは、示差走査熱量測定装
置を用い240℃で一度ポリマーを溶融して5分間保持し
た後、10℃/minで降温して結晶化による発熱ピークとし
て観察される。
この結晶化温度が、造核剤の添加前のそれより5℃よ
り高くならないと物性向上はほとんどなく、そのために
は造核剤を0.0001wt%〜10wt%程度添加することで結晶
化による発熱ピークが5℃以上高くなるようにするのが
好ましい。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げ本発明についてさらに説明する。
実施例1 内容積2のオートクレーブで常法に従って合成した
イソプロピルシクロペンタジエニル−1−フルオレンを
リチウム化し四塩化ジルコニウムと反応することで得た
イソプロピル(シクロペンタジエニル−1−フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド10mgと六水和硫酸銅とトリ
メチルアルミニウムをトルエン中で反応することで得ら
れた重合度約15のメチルアルミノキサン1.34gをトルエ
ン1に溶解し、重合圧力2kg/cm2−G、50℃で1時間
重合した。反応後、未反応のプロピレンをパージした
後、とり出し30℃で濾過し、500mlのトルエンで5回洗
浄した。ついでパウダーは80℃で減圧乾燥した。得られ
たパウダーは28gであり13C−NMRによればシンジオタク
チックペンタッド分率は0.902、135℃テトラリン溶液で
測定した極限粘度ηは0.88dl/gであった。このパウダー
に対し1/1000重量比のタルクを加え250℃でプレス成型
し1mmのシートを作製して以下の物性を測定した。
・曲げ剛性度:kg/cm2 ASTM D747(23℃) ・引張降伏強さ:kg/cm2 ASTM D638(23℃) ・伸び:% ASTM D638(23℃) ・アイゾット(ノッチ付)衝撃強度:kg・cm/cmASTM D25
6(23℃、−10℃) 曲げ剛性度は6100kg/cm2、引張降伏強さは255kg/c
m2、伸びは517%、アイゾット衝撃強度は14.2、2.3(そ
れぞれ23℃、−10℃)kg・cm/cmであり、結晶化温度は1
05.4℃であった。
比較例1 造核剤を添加することなく物性を測定した他は実施例
1と同様にしたところ、曲げ剛性度は4700kg/cm2、引張
降伏強さは204 kg/cm2、伸びは740%、アイゾット衝撃
強度は14.1、2.1(それぞれ23℃、−10℃)kg・cm/cmで
あり、結晶化温度は96.8℃であった。
実施例2 造核剤として安息香酸のアルミニウム塩を用いた他は
実施例1と同様にした得られたシートの物性は、曲げ剛
性度は5900kg/cm2、引張降伏強さは254 kg/cm2、伸びは
520%、アイゾット衝撃強度は14.5、2.5(それぞれ23
℃、−10℃)kg・cm/cmであり、結晶化温度は102.5℃で
あった。
実施例3 内容積5のオートクレーブにプロピレン1500gを入
れ実施例1で合成したイソプロピル(シクロペンタジエ
ニル−1−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド10mg
と重合度約15のメチルアルミノキサン1.34gを30℃で圧
入した。30℃で1時間攪拌し、ついで未反応のプロピレ
ンをパージした後、80℃で減圧乾燥してシンジオタクチ
ックポリプロピレン68gを得た。このポリプロピレンを
ヘキサン500mlに分散し70℃で混合して濾過した。80℃
で減圧乾燥したところ51gのパウダーを得た。シンジオ
タクチックペンタッド分率は0.914であり、135 ℃テト
ラリン溶液で測定した極限粘度ηは1.28dl/gであった。
このパウダーを用い造核剤としてキナクリドンを1/1000
00用いた他は実施例1と同様に成形して物性を測定した
ところ、曲げ剛性度は6000kg/cm2、引張降伏強さは258
kg/cm2、伸びは540%、アイゾット衝撃強度は38.0、3.6
(それぞれ23℃、−10℃)kg・cm/cmであり、結晶化温
度は103.5℃であった。
比較例2 実施例3において造核剤を用いることなく物性を測定
したところ、曲げ剛性度は4800kg/cm2、引張降伏強さは
220kg/cm2、伸びは625%、アイゾット衝撃強度は36.5、
3.5(それぞれ23℃、−10℃)kg・cm/cmであり、結晶化
温度は97.5℃であった。
実施例4 常法にしたがって合成したイソプロピルシクロペンタ
ジエニル−1−フルオレンをリチウム化し、四塩化ハフ
ニウム(ジルコニウムを5wt%含有する。)と反応し再
結晶することで得たイソプロピル(シクロペンタジエニ
ル−1−フルオレニル)ハフニウムジクロリド0.1gと同
様の方法で合成したイソプロピル(シクロペンタジエニ
ル−1−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.1g
(実施例1の方法で合成したものを再結晶して精製し
た。)、東洋アクゾ(株)製メチルアルミノキサン(重
合度16.1)30gを用い、内容積200 のオートクレーブ
とトルエン80を加え、重合圧力3kg/cm2−G、20℃で
2時間重合し、ついでメタノールとアセト酢酸メチルで
脱灰処理し塩酸水溶液で洗浄し、ついで濾過して4.6 kg
のシンジオタクチックポリプロピレンを得た。このポリ
プロピレンは13C−NMRによればシンジオタクチックペン
タッド分率は0.904であり、135 ℃テトラリン溶液で測
定した極限粘度は1.68dl/g、1,2,4−トリクロロベンゼ
ンで測定したMW/MNは5.2であった。このポリプロピレン
に2,4−ジt−ブチル−p−クレゾールを0.01wt%、リ
ン系の核剤(アデカアーガス(株)製NA−11)を0.1wt
%を加えて押出機で造粒し、ついで200℃で溶融プレス
して1mmのシートにした。このシートについて同様に物
性を測定したところ、曲げ剛性度は5600kg/cm2、引張降
伏強さは230 kg/cm2、伸びは280%、アイゾット衝撃強
度は28.0、3.6(それぞれ23℃、−10℃)kg・cm/cmであ
り、結晶化温度は91.0℃であった。
比較例3 実施例4においてリン系の核剤を用いることなくプレ
スシートを成形して物性を測定したところ、曲げ剛性度
は5250kg/cm2、引張降伏強さは210 kg/cm2、伸びは420
%、アイゾット衝撃強度は12.7、3.6(それぞれ23℃、
−10℃)kg・cm/cmであり、結晶化温度は69.6℃であっ
た。
実施例5 重合の際にヘキセン−1を共存させてヘキセン含量6w
t%の共重合体を得た。この共重合体は13C−NMRによれ
ば20.2ppmのピーク強度がプロピレン単位のメチル基の
全ピーク強度の0.68と実質的にシンジオタクチックな構
造であった。叉、MW/MNは4.5であった。実施例4と同様
にして物性を測定したところ、曲げ剛性度は5400kg/c
m2、引張降伏強さは230 kg/cm2、伸びは380%、アイド
ット衝撃強度は26.0、3.8(それぞれ23℃、−10℃)kg
・cm/cmであり、結晶化温度は86.3℃であった。
比較例4 実施例5においてリン系の核剤を用いることなくプレ
スシートを成形して物性を測定したところ、曲げ剛性度
は5100kg/cm2、引張降伏強さは220 kg/cm2、伸びは460
%、アイドット衝撃強度は18.5、3.7(それぞれ23℃、
−10℃)kg・cm/cmであり、結晶化温度は68.3℃であっ
た。
実施例6 実施例1で得たシンジオタクチックポリプロピレン70
重量部に対し市販のアイソタクチックポリプロピレン
(アイソタクチックペンタド分率0.962、極限粘度1.62d
l/g)30重量部を混合した他は実施例1と同様にした。
混合したもののMW/MNは7.5であった。曲げ剛性度は7800
kg/cm2、引張降伏強さは280 kg/cm2、伸びは140%、ア
イゾット衝撃強度は12.3、2.8(それぞれ23℃、−10
℃)kg・cm/cmであった。また結晶化温度はシンジオタ
クチック構造のポリプロピレンに帰属される90.5℃と、
アイソタクチック構造のポリプロピレンに帰属されるも
のとして120.5 ℃であった。
比較例5 実施例6において、核剤を用いることなく同様に成形
して物性を測定したところ、曲げ剛性度は7300kg/cm2
引張降伏強さは268kg/cm2、伸びは64%、アイゾット衝
撃強度は13.3、2.8(それぞれ23℃、−10℃)kg・cm/cm
であった。また結晶化温度はシンジオタクチック構造の
ポリプロピレンに帰属される66.5℃と、アイソタクチッ
ク構造のポリプロピレンに帰属されるものとして110.2
℃であった。
実施例7 実施例4で得たイソプロピル(シクロペンタジエニル
−1−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド1mgを用
い、重合温度を60℃とした他は実施例3と同様にした。
乾燥秤量してポリプロピレン185gを得た。このポリマー
のηは0.92dl/gであり、シンジオクタチックペンタッド
分率は0.812であった。このポリマーを用いた他は実施
例1と同様にタルクを入れて物性を評価したところ、曲
げ剛性度は5800kg/cm2、引張降伏強さは240 kg/cm2、伸
びは120%、アイゾット衝撃強度は12.8、2.4(それぞれ
23℃、−10℃)kg・cm/cmであり、結晶化温度は91.3℃
であった。
比較例6 実施例7において、タルクを用いることなく成形して
物性を測定したところ、曲げ剛性度は4600kg/cm2、引張
降伏強さは204 kg/cm2、伸びは620%、アイゾット衝撃
強度は12.0、2.3(それぞれ23℃、−10℃)kg・cm/cmで
あり、示差走査熱量計で測定した結晶化温度は71.0℃で
あった。
比較例7 市販のアイソタクチックポリプロピレンJ105W、J215W
(それぞれ(株)グランドポリマー社製 プロピレンの
ホモポリマー、プロピレンとエチレンのランダムコポリ
マー)に1/1000重量比のタルクを加え、押し出し機で23
0℃で加熱溶融混合して造核剤入りのペレットを得た。
造核剤を添加しないもの、添加したものそれぞれを250
℃でプレス成形し、1mmのシートを作成して、実施例1
と同様に物性を測定した。結果を以下の表に示す。
造核剤の添加により、曲げ剛性度、引張降伏強さは改
善されるが、衝撃強度は低下する。
〔発明の効果〕 本発明の組成物は物性が優れたシンジオタクチックポ
リプロピレンであり、工業的に極めて価値がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−274703(JP,A) 特開 平2−173104(JP,A) 特開 平2−41303(JP,A) 特開 昭61−151202(JP,A) 特公 昭39−12110(JP,B1) 特公 昭41−117(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 10/06 C08F 110/06 C08F 210/06 C08F 4/60 - 4/70 C08L 23/00 - 23/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】135℃の1,2,4−トリクロロベンゼン溶液で
    測定した13C−NMRでテトラメチルシランを基準として2
    0.2ppmに観測されるピーク強度がプロピレンのメチル基
    に帰属される全ピーク強度の0.3以上であるシンジオタ
    クチック構造を有するポリプロピレンと組成物に対し0.
    0001〜10wt%の造核剤からなる組成物。
  2. 【請求項2】示差走査熱量分析で測定した結晶化温度の
    ピーク温度が造核剤を添加しないポリマーより5℃以上
    高いことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の組成
    物。
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