JPH0346122Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、車輛等を載置すべきトレイの任意数
を複数列平行に配置してその一方の対角線上端部
位置にトレイ１台分のデツドスペースを形成し、
縦及び横方向に対向的に配設されるべきそれぞれ
の送り装置の作動により前記トレイを２工程方式
にて移動循環せしめるように構成した水平循環式
駐車装置ユニツトを上下方向に組合せると共に各
層の何れか一方側にフオークリフトを設置した多
層水平循環式駐車装置における安全装置に係るも
のである。

（従来の技術） 前記種類の多層水平循環式駐車装置としては、
出願人が提案した実開昭59−38353号公報（実願
昭57−134321）に記載されているものがあるが、
当該駐車装置においては、リフトバツク車のバツ
クドアが開いた場合、これを何等かの手段を講じ
て検知し、これによつて装置運転乃至機械を停止
せしめる等の配慮がなされておらず、従つて、前
記バツクドア開放による不測の事故が発生すると
いう危険性がある。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、乗込部及びフオークリフトの昇降フ
レーム上において、何等かの理由でリフトバツク
車のバツクドアが開いた場合、これを電気的に検
知して、機械のスタート並びに運転を停止せし
め、これによつて前記バツクドアが構造物等に接
触して事故になることを防止するような安全装置
を提供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段） このため、本考案によれば、フオークリフトを
昇降する昇降フレームの上部桁に、支柱部材と自
動車上面を横切る中間部材とこれに直角配置の裏
面に電気的機能を有するテープスイツチが貼着し
てある負荷検出部材とから成る負荷検出体を設置
したものである。

（実施例） 第１図及び第２図において、車輛１等を載置す
べき車輪付トレイ２の任意数を複数列（図示では
２列）多層（図示では地下２層）に組合せ、それ
ぞれの平面内の対角線上端部位置にトレイ１台分
に相当するデツドスペース３を形成し、縦列方向
に縦送り装置４を、また横列方向には横送り装置
５を対向的に設け、これら両送り装置の作動によ
り２工程方式にて前記各トレイを移動循環せしめ
るように構成した駐車装置ユニツト６を上下方向
に例えば地下２層となるように組合せると共に各
層の何れか一方側にフオークリフト７が設置して
ある。

次に、フオークリフト７は、第３図に示すよう
に、主として車両１を載置すべきトレイ２を搭載
して下降乃至上昇する昇降フレーム８と対向配置
のリフト柱９と駆動ローラチエーン１０と駆動装
置１１等から構成され、前記昇降フレームの基部
は４個のローラ１２を介してリフト柱９の側面に
上下動可能に装着されており、これらリフト柱の
上部には従動スプロケツトホイール１３が、また
下部には駆動スプロケツトホイール１４がそれぞ
れ設けてあり、これら両スプロケツトホイール間
に装架されるべき駆動ローラチエーン１０のリフ
ト外側にはカウンタウエイト１５が取付けてあつ
て、この場合、一方のチエーン半部１０₁はカウ
ンタウエイト１５に固着され且つ従動スプロケツ
トホイール１３を捲回して昇降フレーム８に装着
してある内側上方取付ロツド１６に固着されてお
り、また、他方のチエーン半部１０₂は前記カウ
ンタウエイトに固着され且つ駆動スプロケツトホ
イール１４を捲回して前記昇降フレームに装着し
てある内側下方取付ロツド１７に固着されてい
る。

しかして、前記構成を有する駐車装置におい
て、入出庫室１８に入つてきた車両１はフオーク
リフト７の昇降フレーム８上のトレイ２に載置さ
れ、駆動装置１１を作動せしめると、前記昇降フ
レームは下降して地下２層の駐車装置ユニツト６
のレベルに達した時に前記駆動装置を停止し、次
いで、横送り装置５の作動にて横移動させ、チエ
ーンベルト１９の移動レール２０上に乗せられた
後、縦送り装置４にてデツドスペース３に縦移動
せしめられ、前記横送り装置にて所定の場所に入
庫せしめられる。

次に、叙上の説明は、車両１が普通車の場合に
ついて述べたが、本考案装置においては、バツク
ドア２１を有するリフトバツク車の入出庫に際
し、第４図及び第５図に示すように、入出庫室１
８に入つたトレイ２上のリフトバツク車または昇
降中におけるトレイ２上のリフトバツク車のバツ
クドア２１が何等かの原因で開いた場合の事故を
未然に防止するために、前記バツクドアの開放を
検知して機械を停止するように構成したものであ
つて、車の乗入れ及び人間の乗降に支障のない位
置、例えばフオークリフト７の昇降フレーム８を
形成する上部桁２２の略々中央にパイプ製の負荷
検出体２３を固設してあり、この場合、該負荷か
検出体は支柱部材２４と自動車上面を横切る中間
部材２５と裏面に幅が10数mm、接触圧が数10gで
作動するテープスイツチ２６が第６図に示すよう
に貼着してある前記中間部材に対して直角の負荷
検出部材２７とから一体形成してあり、該負荷検
出部材はリフトバツク車の略々中央長手方向に位
置し、且つその自由端彎曲部２８は前記リフトバ
ツク車のバツク２１を充分に被うように形成して
ある。

なお、２９は出入口、３０はオートドア、３１
はプラツトホームをそれぞれ示すものである。

（作用） しかして、前記構成を有する本考案装置によれ
ば、入出庫室１８内のトレイ２上または昇降中の
トレイ２上のリフトバツク車のバツクドア２１が
何等かの原因で開いた時は負荷検出体２３を形成
している負荷検出部材２７の裏面に貼着してある
テープスイツチ２６に接触して電気的に検知して
機械の始動並びに装置運転を非常停止し、これに
よつて前記ドアが構造物等に接触して事故を起す
ことのないようにしたものである。

（考案の効果） 以上述べたところから、本考案によれば、トレ
イ上のリフトバツク車のドアが開いた場合に、負
荷検出体の負荷検出部材裏面に貼着してあるテー
プスイツチに前記ドアが接触して電気的に検知す
るために、前記テープがスイツチオンとなつて機
械の始動並びに装置運転が非常停止せしめられる
ことから前記ドアが構造物等に接触して事故にな
ることを防止し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案に係る安全装置を付
設した多層水平循環式駐車装置の平面図及び正面
図、第３図は本考案装置をフオークリフトに設置
した正面図、第４図及び第５図は入出庫室におけ
る本考案装置の詳細を示す平面図及び正面図、第
６図は負荷検出部材の正面図である。 なお、図示された主要部と符号との対応関係は
次の通りである。１……車輛乃至リフトバツク
車、２……トレイ、７……フオークリフト、８…
…昇降フレーム、２２……上部桁、２３……負荷
検出体、２４……支柱部材、２５……中間部材、
２６……テープスイツチ、２７……負荷検出部
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両等を載置すべきトレイの任意数を複数列平
   行に配置してその一方の対角線上端部位置にトレ
   イ１台分のデツドスペースを形成し、縦及び横方
   向に対向的に配置されるべきそれぞれの送り装置
   の作動により、前記トレイを２工程方式にて移動
   循環させるように構成された平面循環式駐車装置
   ユニツトを上下方向に組合せると共に、各層のい
   ずれか一方側にフオークリフトを設置した型式の
   駐車装置において、フオークリフトを昇降する昇
   降フレームの上部桁に、支柱部材と、車両の上面
   を横切る中間部材と、これに直角に配置されてそ
   の裏面にテープスイツチが貼着してある負荷検出
   部材とからなる負荷検出体を設置したことを特徴
   とする多層水平循環式駐車装置における安全装
   置。