JPH0345806Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は新規なフレキシブルプリント基板（F.
P.C.）用カバーレイ積層に使用する保護材に関す
るもので、特にF.P.C.とカバーレイの貼着が美麗
に行うことができる保護材に関するものである。

（従来の技術） F.P.C.にポリエステルフイルムの片面に粘着剤
を塗布したカバーレイを貼着する場合、保護材を
カバーレイとプレスとの間に挿入しプレスによつ
て熱圧着して貼着して行つているが、従来一般に
提供されている保護材としてはシリコーンラバ
ー、ポリエステルの片面にフツ素系合成樹脂フイ
ルムを積層した積層体、又は合成樹脂フイルムに
シリコーンを塗布したもの等が用いられているが
クツシヨン性、剥離性及び耐熱性の全て満足する
ものがなく、そのためF.P.C.に美麗にカバーレイ
が貼着しない欠点があつた。

（解決すべき問題点） 本考案者は上記の欠点を解決するためクツシヨ
ン性、剥離性及び耐熱性を有する保護材について
種々検討した結果、本考案を完成するに至つたも
ので、本考案はクツシヨン性、剥離性及び耐熱性
を有する保護材を提供するにある。

（問題点を解決するための手段） すなわち、本考案はポリエステル樹脂フイルム
の片面にポリエチレン系樹脂フイルム層を介して
ウレタン系樹脂を積層し、さらに該ウレタン樹脂
層の上にフツ素系合成樹脂を混入したウレタン樹
脂を塗布してなるカバーレイ積層用保護材であつ
て、ポリエチレン系樹脂とはエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、アイオノマー等の軟化点の低い樹脂
を指し、またフツ素系合成樹脂を混入したウレタ
ン樹脂としては例えば四フツ化エチレン樹脂等の
フツ素樹脂を約1.0〜15％程度混入したものであ
る、しかして、本考案の保護材はポリエステル樹
脂フイルムの片面に例えばエチレン、酢酸ビニル
共重合体よりなるフイルム層を積層したのち、例
えばキヤステング法等によりウレタン樹脂層を積
層し、しかるのち該ウレタン樹脂層上にフツ素系
合成樹脂を混入したウレタン樹脂溶液を塗布する
ことによつて得られる。

そして、本考案の保護材の使用に当つては、ポ
リエステル面をプレス側に、フツ素混入ウレタン
樹脂層をカバーレイ側に配置し、F.P.C.とカバー
レイをプレス熱圧着により貼着するものである。

（作用） 本考案の保護材は軟化点の低いポリエチレン系
フイルム層とウレタン樹脂層が介在することによ
りプレス押圧時、上記ポリエチレン系フイルム層
の軟化点が低いため溶融して、F.P.C.凹凸面に沿
つて保護材がなじむのでクツシヨン性が良好にな
りF.P.C.とカバーレイとの間に空気が留まること
なく、またカバーレイ側はフツ素系合成樹脂を混
入したウレタン樹脂層が存在するのでF.P.C.から
露出した端子などの金属層と接着することなく又
カバーレイとの剥離性も良く、又耐熱性も中間に
ウレタン樹脂層が積層され、又、表面はフツ素系
合成樹脂を混入したウレタン樹脂が塗布してある
ので極めてすぐれている。

（効果） 本考案の保護材は上述のような特定の層構成と
することによりクツシヨン性、耐熱性及び剥離性
が良好でカールすることなく作業性も良くF.P.C.
とカバーレイの貼着が美麗に行うことができる等
の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る保護材の断面図、第２図
は該保護材の使用状態の説明図である。 １……ポリエステル樹脂フイルム、２……ポリ
エチレン系樹脂フイルム層、３……ウレタン樹脂
層、４……フツ素系合成樹脂混入ウレタン樹脂
層、Ａ……保護材、Ｂ……F.P.C.、Ｃ……カバー
レイ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ポリエステル樹脂フイルム１の片面にポリエチ
   レン系樹脂フイルム層２を介してウレタン系樹脂
   層３を積層し、該ウレタン樹脂層の上にフツ素系
   合成樹脂混入ウレタン樹脂４を塗布成層してなる
   カバーレイ積層用保護材。