JPH03457A - 鋳抜きピン作動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （ａ業上の利用分野） 本発明は鋳造装置のキャビティ内に鋳抜きピンを出没せ
しめる装置に関する。

（従来の技術） エンジンのシリンダブロックを鋳造する場合にはオイル
ギヤラリ−等を同時に形成すべく、キャビティ内に鋳抜
きピンを臨ませて鋳造するようにしている。

斯かる鋳抜きピンは鋳造時にはキャビティ内に突出し、
鋳造後は鋳物から引き抜かなければならない。このため
従来から第３図に示すような作動機構を採用している。

即ち、固定型１００の背面にシリンダユニット１０１の
前端面を固着し、固定型ｉｏｏに穿設した凹部１０２内
にピストンロッド１０３を臨ませ、このピストンロッド
１０３の先端にジヨイント１０４を介して鋳抜きピン１
０５の後端を結着し、固定中子１０６に埋設したスリー
ブ１０７内に鋳抜きピン１０５を挿通し、シリンダユニ
ット１０１に伸長動をなさしめることで鋳抜きピン１０
５をキャビティ１０８内に突出せしめ、シリンダユニッ
トに圧縮動をなさしめることで鋳抜きピン１０５を引き
抜くようにしている。

（発明が解決しようとする課題） 上述した鋳抜きピンは長尺且つ細紐であり、且つ加熱、
蓄熱及び冷却の繰り返しで常に苛酷な状況下に晒されて
いる。このため曲りが発生し更には折損してしまう。

このように鋳抜きピンが折損すると交換しなければなら
ず、そのためシリンダユニット１０１を固定型１００か
ら取外してピストンロッド１０３先端に新たな鋳抜きピ
ンを結合し、再び固定型にシリンダユニットを取付けな
ければならない。したがって従来にあっては交換に手間
と時間がかかり、長時間鋳造作業の停止によって製品の
品質にも悪影響を及ぼしている。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決すべく本発明は、鋳抜きピンを進退動せ
しめるシリンダユニットのピストンロッドを貫通穴を形
成した中空状とし、このピストンロッド内に鋳抜きピン
を挿通し、ピストンロッド後端にて鋳抜きピンを固定す
るようにした。

（作用） 鋳抜きピンが折損した場合には型を開いて鋳抜きピンを
排除し、ピストンロッド内に残っている鋳抜きピンにつ
いてはピストンロッドから後方に引き抜き、新たな鋳抜
きピンをピストンロッドの貫通穴の後端開口からピスト
ンロッド内に挿入する。

（実施例） 以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１図は本発明に係る鋳抜きピン作動装置を適用した鋳
造装置の縦断面図、第２図は同鋳造装置の要部拡大図で
ある。

鋳造装置は固定型！、固定型１の前面に取付けられた固
定中子２、可動型３及び摺動型４によフてキャビティ５
を形成し、このキャビティ５内にスリーブ６内に貯留し
たへ１合金の溶湯Ｍをプランジャ７で加圧して充填する
ようにしている。

また、固定型１には鋳抜きピンの作動装置１０を設けて
いる。この作動装置１０は第２図に示すように、固定型
１の背面にシリンダユニット１１の前端面を固着してい
る。シリンダユニット１１は前端面及び後端面からピス
トンロッド１２が突出する両ロンドタイプの油圧シリン
ダユニットとし、シリンダ内をピストンロッド１２に固
着したピストン１３にて２つの油室に画成し、更にピス
トンロッド１２には軸方向に貫通穴１４を形成し、この
貫通穴１４内に鋳抜きピン１５を挿入し、貫通穴１４の
後端開口内周に刻設した雌ネジ部にナツト１６を締込み
、訪込みピン１５を固定している。

また、固定型１にはシリンダユニット１１の前端面から
突出するピストンロッド１２が臨む凹部１７を形成し、
ピストンロッドＩ２の先端には凹部１７底面に突出時に
当接するストッパ１８を取付け、更に固定中子２には前
記鋳抜きピン１５を挿通ずる貫通穴８を形成している。

一方、鋳抜きピン１５は前端を閉じた中空状とし、内部
に冷却パイプ１９を挿入し、ピストンロッド１２後端に
連結したパイプ２０から冷却水の冷却水をパイプ２１か
ら外部へ排出するようにしている。

更にピストンロッド１２後端にはブラケット２２を固着
し、このブラケット２２先端に操作ロッド２３を取付け
、シリンダユニット１１の伸長動及び圧縮勤の限界位置
を操作ロッドのドグ２４によって作動せしめられるリミ
ットスイッチにて規制している。

以上において、多数回ショットした結果、鋳抜きピン１
５が折損した場合には、ピストンロッド１２の貫通穴１
４後端に螺着しているナツト１６を緩め、ピストンロッ
ド１２内或いは固定型１若しくは固定中子２内に残って
いる鋳抜きピン１５の一部を引き抜く。そして、鋳抜き
ピン１５の先端等がキャビティ５内にあるときは型を開
いて取り除く、而る後、新たな鋳抜きピン１５をピスト
ンロッド１２の貫通穴１４後端開口から挿入し、ナツト
１６を締め付けて固定する。

以上の操作によって鋳抜きピン１５の交換は完付けたま
まである。

（発明の効果） 以上に説明した如く本発明によれば、鋳造装置の鋳抜き
ピンを進退動せしめるシリンダユニットを、型に固着し
たままで鋳抜きピンの交換が行える。したがって鋳抜き
ピン交換に要する時間が大巾に短縮され、鋳造停止時間
も短くなるので、定品質の製品が得られる。

また鋳抜きピンを中空として内部に冷却パイプを通すよ
うにすれば、ピン自体の剛性が高くなり寿命が延び、更
にピン摺動部の円滑性も向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る鋳抜きピン作動装置を適用した鋳
造装置の縦断面図、第２図は第１図の要部拡大図、第３
図は従来装置を示す断面図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）金型に取付けたシリンダユニットによってキャビ
   ティ内に鋳抜きピンを出没せしめるようにした作動装置
   において、前記シリンダユニットは前端面及び後端面か
   らピストンロッドが突出し、このピストンロッドは軸方
   向に貫通穴が形成された中空状をなすとともに貫通穴の
   後端開口を介してピストンロッド内に鋳抜きピンが交換
   可能に挿入されていることを特徴とする鋳抜きピン作動
   装置。
2. （２）前記鋳抜きピンは中空状とされ、内部に冷却パイ
   プが挿通していることを特徴とする請求項（１）に記載
   の鋳抜きピン作動装置。