JPH0345731B2 - - Google Patents

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JPH0345731B2
JPH0345731B2 JP20578083A JP20578083A JPH0345731B2 JP H0345731 B2 JPH0345731 B2 JP H0345731B2 JP 20578083 A JP20578083 A JP 20578083A JP 20578083 A JP20578083 A JP 20578083A JP H0345731 B2 JPH0345731 B2 JP H0345731B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polyamic acid
polyimide
strength
temperature
Prior art date
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Expired
Application number
JP20578083A
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English (en)
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JPS6099132A (ja
Inventor
Takuma Kanda
Toshikazu Matsuda
Masanori Sakamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP20578083A priority Critical patent/JPS6099132A/ja
Publication of JPS6099132A publication Critical patent/JPS6099132A/ja
Publication of JPH0345731B2 publication Critical patent/JPH0345731B2/ja
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高強度、高弾性率であり、しかも耐熱
性の極めて高いポリイミドに関するものである。
全芳香族ポリイミドは有機ポリマのなかで最高
の耐熱性を有しており、その特徴を生かしてすで
にフイルムや成型物で実用化されている。しかし
ながら、それらの引張特性はごくありふれたもの
であり、強度および弾性率は決して高くない。近
年、磁気テープのベースフイルムなどの用途で、
高弾性率と耐熱性を兼ね備えたフイルムに対する
要望が高まつている。本発明者らは上記諸特性を
有する面内等方性あるいは一軸配向したフイルム
などの成型品を目標に鋭意検討した結果、特定の
新規全芳香族ポリイミドがこの目的に適している
ことを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明のポリイミドは、次式の構造
単位から実質的になり、かつ前駆重合体であるポ
リアミド酸のポリマ0.5g/溶媒N−メチルピロ
リドン100ml(25℃)の条件で測定した固有粘度
が1.0以上であるポリイミドである。
上記のように、本発明にかかるポリアミド酸の
固有粘度は1.0以上であることが肝要である。1.0
未満の場合、最終製品であるポリイミド成型品の
力学特性が低下してしまう。
本発明のポリイミドからなる成型品は、フイル
ムを例にとると面内等方性の場合、強度20Kg/mm2
以上、弾性率1000Kg/mm2以上、また、一軸配向の
場合は強度30Kg/mm2以上、弾性率3000Kg/mm2以上
と高性能であり、さらに、耐熱性、耐薬品性も極
めて高く、多くの用途に有用である。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。本発明
のポリイミドからなる成型品は、有機溶剤に可溶
な前駆重合体であるポリアミド酸を重合し、つい
でフイルムなどに成型後、適当な手段を用いてイ
ミド基に環化させてつくられる。そこで、まず、
ポリアミド酸の製造方法について説明する。本発
明で用いるモノマはジアミン成分が2,2′−ジク
ロルベンジジンであり、また、酸無水物成分は無
水ピロメリト酸である。この組合せのポリマは文
献未記載の新規ポリマである。上記モノマをアミ
ド系溶媒中で反応させるとポリアミド酸の溶液が
得られる。アミド系溶媒としてはN−メチルピロ
リドン(NMP)、N、N−ジメチルアセトアミ
ド、N、N−ジメチルホルムアミドなどが用いら
れる。
本発明のポリマを得るのに上記モノマ以外の他
のモノマを少量、共重合させても差支えない。か
かるコモノマとして、ジアミン成分ではp−フエ
ニレンジアミン、m−フエニレンジアミン、ベン
ジジン、4,4″−ジアミノ−p−ターフエニル、
2,7−ジアミノフルオレン、4,4′−ジアミン
ジフエニルメタン、4,4′ジアミノジフエニルエ
ーテル、,3,3′−ジアミノジフエニルスルホン
などがある。また、酸無水物成分としては3,
3′、4,4′ジフエニルテトラカルボン酸二無水
物、3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカル
ボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタリンテ
トラカルボン酸二無水物などが挙げられる。これ
らの共重合成分の使用量は約20モル%以内であ
る。
かくして得たポリアミド酸の溶液を用いてつぎ
にフイルムなどに成型する。その場合、通常、乾
式成型法を用いるが、これは大別して三つの方法
に分類される。第一の方法はポリアミド酸の溶液
をそのまま平面の板の上に流延するか、あるいは
スリツトダイを通じてベルトまたはドラム上に押
し出してフイルムなどに成型し、ついで温度を上
げて溶媒を蒸発させるとともに熱環化を進める。
第二の方法は途中までは上記と同じであるが溶媒
の一部を蒸発させた後、成型品を化学環化剤中に
浸漬して化学的にイミド化を進める。かかる化学
的環化剤としては無水酢酸、無水プロピオン酸な
どの脂肪族酸無水物が適している。この化学環化
にはピリジン、3−メチルピリジン、3,5−ル
チジン、キノリンなどの有機塩基を触媒として用
いてもよい。また、化学環化時に他の有機溶剤を
希釈剤として用いることもできる。かかる希釈剤
としてはジオキサン、ベンゼン、トルエン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、アセトニトリルなどがあ
る。化学環化の処理条件は温度15〜50℃、また、
処理時間は10分から1日である。
第三の方法はポリアミド酸の溶液に、実質的に
環化が起こらないような温度条件(10℃以下)で
化学環化剤を加え、ついでフイルムなどに成型
後、環化が起こる温度に上げてゲル化させ、形態
保持性を与える。用いる化学環化剤は第二の方法
のところで述べたものと同じであり、その添加量
はアミド酸当量に対して1.5〜3.0倍が好ましい。
ゲル化した成型品はさらに温度を上げて溶媒を蒸
発させるとともに環化を完全に進めることができ
る。
面内等方性フイルムでは上記工程のどの段階で
も特に熱延伸操作を必要としないが、より高い引
張特性を希望する場合は、二軸延伸してもよい。
この延伸は同時二軸、遂次二軸のいずれも適用で
き、倍率は各々1.05〜1.3である。一方向にのみ
特に高い引張特性を要求される場合には一軸延伸
しなければならない。その倍率は1.2〜2.0であ
る。
上記の一軸あるいは二軸延伸は溶媒の一部が残
つている状態で実施してもよいし、また、溶媒を
完全に蒸発させた後、行なつてもよい。一般には
前者の方がより低温で延伸可能なのでプロセス上
やりやすい。また、この熱延伸は段階的に温度を
上げて実施することもできる。この熱延伸した、
あるいは熱延伸しない成型品をより高い温度で最
終的に熱処理する。その温度は400℃以上が好ま
しく、また、その雰囲気は空気あるいは窒素など
の不活性ガスである。
本発明のポリイミドからなる成型品はまた、湿
式成型によつてつくることもできる。この場合は
ポリアミド酸溶液をスリツトダイを通じて水系凝
固浴中に押し出して成型する。この後の環化、熱
延伸あるいは熱処理の処方は既述の乾式成型の場
合とほぼ同じである。
本発明のポリイミドからなる成型品は、フイル
ムを例にとると面内等方性の場合、強度20Kg/mm2
以上、弾性率1000Kg/mm2以上〜3000Kg/mm2以上、
また、一軸配向の場合は強度30Kg/mm2以上、弾性
率3000Kg/mm2以上と高性能であり、さらに耐熱
性、耐薬品性も極めて高く、多くの用途に有用で
ある。たとえば、磁気テープのベースフイルム、
耐熱電絶用途などに用いられる。また、積層した
フイルムを構造材として用いることもできる。
以下の実施例および比較例によつて、本発明を
さらに詳細に説明する。
例中の固有粘度はポリマ0.5g/溶媒100mlの割
合になるよう、ポリマ溶液をNMPで希釈し、25
℃で測定したものである。
また、引張特性は東洋測器(株)製テンシロンを用
い、試長25mm、引張速度10mm/minの条件で測定
した。なお、面内等方性フイルムの場合、試料幅
は5mmである。
実施例 1 本実施例は2,2′−ジクロルベンジジンと無水
ピロメリト酸とのポリアミド酸の重合例とそれか
ら乾式法で得たポリ(2,2′−ジクロル−4,
4′−ビフエニレンピロメリトイミド)の面内等方
性フイルムの製膜結果を示す。
脱水したNMP100mlに2,2′−ジクロルベンジ
ジン7.34gを溶解させ、20℃の水浴で冷やし、激
しく撹拌しながら無水ピロメリト酸6.36gを添加
した。引続いて5時間、室温下で重合を続け、
ηinh2.45のポリアミド酸の溶液を得た(ポリマ濃
度12.1%)。
上記溶液37.7gをとりNMP15mlで希釈後、−10
℃のドライアイス−アセトン浴で冷却し、無水酢
酸2.12g(アミド酸単位の2倍当量)、ピリジン
0.82gおよびNMP5mlからなる混合物を5分間で
滴下し、さらに5分間撹拌を続けた(ポリマ濃度
7.5%)。この溶液をガラス板上に流延し、70℃の
オーブン中で1時間加熱し、ポリマ濃度85%の化
学環化フイルムを得た。このフイルムをガラス板
からはがし、8cm角のアルミ枠に固定し、空気
中、300℃で30分処理した。このフイルム(厚み
11.2μ)の引張特性は以下のとおりであつた。
強度33Kg/mm2、伸度1.7%、弾性率2050Kg/mm2 上記フイルムをさらに、空気中、450℃で4分
間熱処理すると下記のように強伸度が大幅に向上
した。
強度46Kg/mm2、伸度4.2%、弾性率1930Kg/mm2 ポリ(4,4′−オキシジフエニレンピロメリト
イミド)からなる市販のKaptonフイルムの引張
特性は以下のとおりであり、本発明のフイルムは
強度で2.3倍、弾性率で6.4倍高い。
強度20Kg/mm2、伸度72%、弾性率300Kg/mm2 なお、本発明のポリイミドからなるフイルムの
熱重量分析によると5%減量温度は窒素中で550
℃、また、空気中では525℃(いずれも昇温速度
10℃/min)であり、耐熱性は極めて高い。
実施例 2 本実施例はポリ(2,2′−ジクロル−4,4′−
ビフエニレンピロメリトイミド)の一軸配向フイ
ルムの製造結果を示す。
実施例1で得た、ポリマ濃度85%の化学環化乾
式フイルムをガラス板からはがし、7mm幅に切断
後、190℃の熱板を用いて1.5倍に延伸した。つい
で空気中、300℃で30分間処理後、400℃の熱板を
用いて5秒間、緊張熱処理し、さらに空気中、
450℃で2分間、弛緩熱処理した。得られたフイ
ルム(幅3.2mm、厚み14.5μ)の引張特性は以下の
とおりで極めて高強度、高弾性率であつた。
強度131Kg/mm2、伸度1.3%、弾性率10300Kg/
mm2 比較例 本比較例はポリ(p−フエニレンピロメリトイ
ミド)の化学環化乾式法による製膜結果を示す。
実施例1と同じ処方で、NMP中、p−フエニ
レンジアミンと無水ピロメリト酸を反応させ、ポ
リマ濃度10.0%、ηinh2.75のポリアミド酸の溶液
を得た。
この溶液の一部をとり、NMPで希釈後、−10
℃に冷却し、アミド酸単位の2倍当量の無水酢
酸、当量のピリジンを滴下した(ポリマ濃度6.9
%)。
この溶液をガラス板上に流延し、70℃のオーブ
ン中で1時間処理後、8cm角のアルミ枠に固定
し、300℃のオーブン中で30分間熱処理した。と
りだしたフイルムは破れており、また、その破片
はほとんど手でさわれないほどもろかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式の構造単位から実質的になり、かつ前駆
    重合体であるポリアミド酸のポリマ0.5g/溶媒
    N−メチルピロリドン100ml(25℃)の条件で測
    定した固有粘度が1.0以上であるポリイミド。
JP20578083A 1983-11-04 1983-11-04 ポリイミド Granted JPS6099132A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20578083A JPS6099132A (ja) 1983-11-04 1983-11-04 ポリイミド

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JP20578083A JPS6099132A (ja) 1983-11-04 1983-11-04 ポリイミド

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Publication Number Publication Date
JPS6099132A JPS6099132A (ja) 1985-06-03
JPH0345731B2 true JPH0345731B2 (ja) 1991-07-12

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