JPH0345459Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はスレート板或いは鉄板等の波板に採光
装置を設けた折版に関する。

(ロ) 従来の技術 スレート板或いは鉄板等よりなる波板は、採光
のために通常採光窓を設けている。所望の採光量
を得るためには大きな開口面積を必要とするの
で、防水対策が広範囲となり且つ全体としての強
度を低下する欠点がある。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は、折版を使用する際、採光を行うに
は、所望の採光量を得ると共に防水対策を考慮し
つゝ全体の強度を損なわないような構成としてい
る。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、上記の問題点を解決するために次の
手段を構成する。

断面角波凹凸状にして頂部とこの頂部より下方
に延び且つ開放部が外向きに拡がる側部とその下
端を隣り合う側部とつながる底部をもつて構成
し、前記頂部に開口部を設け、更に側部を切り欠
いて設けた開口部とを連続させ、これら両開口部
を共通の採光体にて被覆してなる折版である。

更には、採光体は断面八字状にして上部を夫々
外向きに折曲せる第１採光板と該１採光板の長さ
方向の両端に設けた間隔子により通気孔を備える
ように設けた屋根状の第２採光板を備えた折版を
提供する。

(ホ) 作用 折版の頂部という限られた狭い部分に採光体を
設けることにより、該採光体より自然光の採り入
れが得られ、入射光が拡散して光域を拡げ且つ光
量を大きく然も防水機能をもたせた。

(ヘ) 実施例 １はスレート板或いは鉄板等の波板で屋根材と
して用いられ、断面角波凹凸状にして頂部２とこ
の頂部より下方に延び且つ開放部１１が外向きに
拡がる側部１２，１２とその下端を隣り合う側部
とつながる底部３を有する。４は前記頂部２と該
頂部より側部１２，１２に切り欠いて連続するよ
うに設けた開口部で、この開口部に共通に閉塞す
るよう採光体５を被覆している。このように採光
体５は第２図のように断面逆Ｕ字状をしており、
第３図は断面逆Ｕ字状の底壁にこれを貫通してプ
リズム５′を設けて裾部６をシール材７を介して
前記側部１２，１２にリベツト８によりカシメ止
めしており、同じく第４図は底壁の内側にプリズ
ム５′を添設しており、第５図及び第６図は採光
体を断面八字状にして上部を夫々外向きに折曲し
て折曲片５，５を設けた第１採光体５₁と該
第１採光体の長さ方向の両端に設けた間隔子１
３，１３により通気孔９を備えるように設けた屋
根状の第２採光体５₂とよりなり、前記と同様リ
ベツト止め８をしている。

１０，１０は側部１２、１２の内面に貼り着け
た反射板である。

(ト) 考案の効果 上記の構成により、限られた狭い開口部に採光
体を設けて採光を下方に直線状に拡開して、上下
に厚みの深い折版に多量の採光を行うことがで
き、防水効果を充分に得ると共に全体の強度を損
なうことがないので耐候性にすぐれた折版を提供
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による折版の要部斜面図、第２
図は本考案による要部断面図、第３図及び第４図
は他の実施例の要部断面図、第５図は本考案によ
る他の実施例を示す側面図、第６図は第５図の要
部断面図である。 １……波板、２……頂部、３……底部、５……
採光体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 断面角波凹凸状にして頂部とこの頂部より下
   方に延び且つ開放部が外向きに拡がる側部とそ
   の下端を隣り合う側部とつながる底部をもつて
   構成し、前記頂部に開口部を設け、更に側部を
   切り欠いて設けた開口部とを連続させ、これら
   両開口部を共通の採光体にて被覆してなる折
   版。 採光体は断面八字状にして上部を夫々外向き
   に折曲せる第１採光板と該１採光板の長さ方向
   の両端に設けた間隔子により通気孔を備えるよ
   うに設けた屋根状の第２採光板とよりなる実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の折版。