JPH0345456B2

JPH0345456B2 -

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Publication number: JPH0345456B2
Application number: JP56014914A
Authority: JP
Inventors: Kiichi Kato
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1981-02-05
Filing date: 1981-02-05
Publication date: 1991-07-11
Also published as: US4507763A; JPS57130240A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は同心円状またはスパイラル状のトラツ
クとして光学的に読み出し可能な形態で情報を情
報記録媒体に記録し、再生する技術に関するもの
である。

このような光学式情報記録再生を行う際には、
記録、再生用光ビームスポツトの光学系を送りむ
らによる振動や、デイスク状の情報記録媒体を回
転テーブルに載置した際に生じ勝ちな回転中心軸
の微妙な偏芯等に伴うトラツク間の干渉を除く必
要がある。

第１図は、従来の光学的情報記録、再生装置の
構成の概要を示したものである。記録の際には半
導体レーザ１をドライバー２により駆動して、記
録すべき電気信号に応じた光強度の光ビームを発
生させる。このビームを、コリメータレンズ３に
より平行光束とし、これを対物レンズ４により情
報記録媒体５上に集束させ、情報記録媒体５に光
学的に読み出し得る形態で前記光強度に応じたピ
ツト列の同心円状もしくはスパイラル状のトラツ
ク１０をなすように記録している。

また再生時には、半導体レーザ１から一定強度
の光ビームを発生させ、記録時と同様にコリメー
タレンズ３および対物レンズ４を介して前記情報
記録ビツトのトラツク１０に集束させ、記録情報
に応じて変化する反射光を前記対物レンズ４によ
り集光し偏光ビームスプリツタ２５を介して光電
変換装置６に導き、光電変換してその出力を増幅
器７で増幅して取り出し、これを再生出力信号と
している。なお、８は1/4波長板であり記録媒体
５からの反射光と半導体レーザ１からの直接光を
その偏光方向により偏光スプリツタ２５で分離す
る必要上挿入してある。

また、記録、再生時とも集束光と情報記録媒体
とのラジアル方向の相対位置は、上述の各光学素
子を含む光学系９全体を両矢印で示したラジアル
方向に均一な速度で機械的に移動させて変化させ
るようにしている。

この場合、記録時光学系９の送り速度のむらあ
るいはその他の機械的振動等に起因してトラツク
間隔が不均一となり、場合によつてはトラツクが
重なりその部分の情報が無効となる事態が生ず
る。また情報記録媒体５のかけ換えにより偏心が
生ずるため偏心分だけ先行トラツクとの間隔をあ
けて記録する必要があり、これがためこの種の情
報記録方式の特長である高密度記録性が損なわれ
る難点があつた。

このような不具合を解消するために、記録用光
ビームまたは再生用光ビームを情報トラツクに沿
つて、追従させるようにトラツキング制御を行つ
ている。例えば予め情報記録媒体に光学的に読み
出し得る形態でプレグルービングしておき、記録
時にはこれを追従しながら情報ピツトを形成する
ことが提案されている。このようなプレグルービ
ングデイスクを用いると、これに沿つて情報トラ
ツクが形成されるためトラツク相互の干渉はなく
なるが、情報トラツクに溝を形成するため、きず
などの欠陥が生ずる可能性が高くなる欠点があ
る。このような欠陥は画像情報あるいは音声情報
のようなアナログデータを記録するときには余り
問題とならない場合もあるが、例えばコンピユー
タの入出力信号のようなデジタルデータを記録す
る場合には誤りとなり、許容し得ないものとな
る。

本発明の目的は、それらの難点を解決するため
に、情報記録媒体上に光学的に読み出し可能な形
態でガイドトラツクを記録しておき、記録また再
生時には、そのガイドトラツクのラジアル方向の
位置を基準にして情報記録用光ビームまたは再生
用光ビームの位置を整定するようにしたものであ
り、ガイドトラツクの走査専用の光スポツトと情
報記録または再生専用の光スポツト間の相対距離
を変化させることにより情報記録トラツクまたは
再生トラツクのラジアル方向の位置を設定すると
ともに、ガイドトラツクに対するそれ専用の光ス
ポツトの追従誤差を検知し、これにより常に正確
に当該光スポツトがガイドトラツクを追従させる
ことにより前記ガイドトラツクに対する情報記録
トラツクまたは再生トラツクの間隔を全周にわた
り正確に一定に整定し、もつて高密度記録および
再生を可能にした光学的情報記録再生装置を提供
しようとするものである。

以下実施例にもとづき本発明を詳記する。

第２図は、本発明の一実施例の構成を示したも
ので、１２は、本発明における情報記録媒体であ
つて、第３図にその一部を拡大して模式的に示す
ように情報記録領域１１，１１′には同心円状ま
たはスパイラル状情報トラツク１４，１４′を形
成し、順次の情報記録領域間の境界には少なくと
も１周分のガイドトラツク１３，１３′を形成し
てある。ガイドトラツクは他の情報記録トラツク
１４，１４′と同様に光学的に読み出し可能な形
態で記録してある。各ガイドトラツク１３，１
３′は各情報記録領域１１，１１′と対応してい
る。またガイドトラツク１３，１３′…は情報記
録時に情報記録に先立つて形成してもよいが、予
め情報記録媒体上に形成しておくようにした方が
好都合である。

第２図に示す装置は記録再生が可能であり、記
録再生用レーザ１６およびガイドトラツクを読み
出すためのトラツキング用レーザ１７を設け、こ
れらレーザ光は互いに波長が異なるものとする。
制御回路１５を設け、記録を行う場合にはレーザ
１６からのレーザ光強度を記録すべき情報に応じ
て輝度変調し、再生の場合には一定の光強度のレ
ーザ光を発生させる。以下再生の場合について説
明すると、それら光ビームをそれぞコリメータレ
ンズ１８および１９により平行光とした後、共通
の光学系２０に導き、共通の対物レンズ２１によ
つて、回転デイスクに載置した前記情報記録媒体
１２上に集束させる。一方、前記光学系２０への
記録再生用レーザ光の入射光路中に、前記トラツ
キング用レーザ光の光軸に対し、前記記録再生用
レーザ光の光軸を傾斜させて前記共通の光学系２
０に入射するよう光軸傾斜角可変用光学素子２
２、たとえば回転軸２３を支点にして回動するよ
うにした可動ミラーを介挿する。なお共通の光学
系２０は対物レンズ２１のほか、前記トラツキン
グ用レーザ光と記録再生用レーザ光を合成するた
めのダイクロイツクミラー２４、対物レンズ２１
で集められた情報記録媒体１２からの反射光の偏
光方向を回転させるための1/4波長板２６および
その偏光方向の違いを利用して入射時とは別方向
に反射光を取り出すための偏光ビームスプリツタ
２５′からなつている。

このような構成において、トラツキング用レー
ザ１７からの光スポツトが常に情報記録媒体１２
上のガイドトラツク１３を追従するように対物レ
ンズ２１のラジアル方向の位置を設定すれば、ト
ラツキング用光スポツト２７と情報記録再生用光
スポツト２８の相対距離が可動ミラー２２の傾き
により一義的に決り、可動ミラー２２の傾きを変
化させない限り両光スポツト間の相対距離は不変
であるので、トラツキング用光スポツト２７がガ
イドトラツクを正確に追従してさえいれば、機械
的振動あるいは再生時の偏心等によるトラツキン
グ位置の異常な接近等が生じることがなくなり、
従つて、高密度記録が容易となる。

そして実施に当たつては可動ミラー２２の傾き
を情報記録媒体１２の回転に同期して第３図に示
すようにガイドトラツク１３にトラツキング用光
スポツト２７を追従させた状態で、そのトラツキ
ング用光スポツト２７と再生用光スポツト２８の
ラジアル方向の相対距離が、ｄなる間隔のピツチ
で順次変化するように変化させれば、情報ピツト
列がｄの間隔で情報記録媒体上に記録された情報
トラツク１４，１４′の再生用光ビームスポツト
２８により正確に追従でき、正確な再生ができ
る。

一方、記録を行う場合には記録再生用レーザ１
６から放射されるレーザビームの光強度を制御回
路１５により記録すべき情報に応じて変調して記
録媒体１２の情報記録領域１１に照射する。この
際この変調されたレーザビームスポツト２８とガ
イドトラツク読み出し用ビームスポツト２７との
間隔を可動ミラー２２の傾きを調整することによ
り正確に所定の間隔とすることができる。したが
つてビームスポツト２８により記録されるピツト
列より成る情報トラツクはガイドトラツク１３を
基準としてきわめて精密に位置決めされることに
なり、高密度の記録が可能となる。

なお、上述した例のように情報記録媒体面を同
心円状の複数の記録領域１１，１１′に分割し、
それぞれに対応するガイドトラツク１３，１３′
を各記録領域に隣接して形成する場合には、ガイ
ドトラツク１３，１３′の間隔Ｄは、記録再生用
ビームが収差を持たないか、あるいは光量損失が
生じない範囲に任意に設定すればよい。

しかし、本発明はこのような例にのみ限定され
るものではなく、例えばガイドトラツク１３と対
応する情報記録領域を必ずしもこれと隣接させる
必要はなく、例えば領域１１′を対応させること
もできる。この場合にはガイドトラツク１３を常
時走査しながら、このガイドトラツクを基準とし
ながら領域１１′に情報トラツクを記録したり、
領域１１′内の情報トラツクを再生することがで
きる。このような場合にはガイドトラツク読み出
し用光ビームと情報トラツク記録再生用ビームと
を共通の対物レンズにより集束させずにそれぞれ
別々の対物レンズを用いるのが望ましい。

ガイドトラツク１３は情報ピツトと同様に、た
とえば基板上の金属薄膜に孔を形成することによ
り光学的に読み出し可能な形態をもたせてもよい
が、周知のプレグルービングビデオデスクの記録
トラツクと同様に、一定寸法をもつた溝として形
成した方が効果的である。

第４図に情報記録媒体１２に形成された溝状の
ガイドトラツクを示す。同図において透明基盤２
９上にトラツキング用ビーム光の波長の1/4程度
の深さをもつた溝を形成し、これをガイドトラツ
ク１３，１３′とし、その面上に薄く感光材３０
を塗布してある。この感光材は低融点金属膜とす
ることができる。このような情報記録媒体１２を
第２図の装置に配置して、トラツキングビーム２
７をガイドトラツク１３上に位置させて、サーボ
制御により正確に追従させる。

そのサーボ制御に必要なトラツキングエラーの
検出は、３ビーム法、ウオブリング法等ビデオデ
イスクの分野で周知の技術を適用すればよいが、
ガイドトラツクの深さがλ／4nの整数倍以外
（ｎ：基盤屈折率、λ：トラツキングビームの波
長）であれば単一ビームの反射光のフアーフイル
ド像を検出することによりトラツキングエラー信
号を容易に取り出すことができる。一方記録ビー
ム２８は、ガイドトラツク１３，１３′から一定
距離を保つており、そのビームを強度変調するこ
とにより金属膜３０上に３１，３１′で示したよ
うに情報内容に応じたピツト列の形で記録され
る。

第２図の実施例において、ガイドトラツク１３
に対するトラツキング用光スポツト２７のトラツ
キングエラー信号、フオーカシングエラー信号お
よび記録情報再生信号は、情報記録媒体１２から
のトラツキング用ビームおよび記録再生用ビーム
のそれぞれによる各反射光を対物レンズ２１で集
光し、偏光ビームスプリツタ２５′を介して取り
出し、詳細を後記するような手段により光電変換
して得ている。

すなわち、偏光ビームスプリツタ２５′により
取り出された前記両光ビームの情報記録媒体１２
からの各反射光は、ダイクロイツクミラー３２に
導いて分離し、記録トラツク１４に応じた反射光
は光検出素子よりなる光電変換装置３３に導き、
その光電変換出力を増幅器３４を介して端子３５
から再生信号として取り出す。

一方ダイクロイツクミラー３２で分離したガイ
ドトラツクからの反射光は、反射面が入射光に対
しほぼ臨界角に設定された臨界角プリズム３６に
入射し、四分割光検出素子からなる光電変換装置
３７に導く。第５図Ａにその光電変換装置３７を
構成する四分割光検出素子の各素子３８，３９，
４０および４１の配列と臨界角プリズム３６の配
置関係を示す。その四素子３８，３９，４０およ
び４１より得た光電変換信号の総和を増幅器４２
から取り出すことによつて、ガイドトラツク１３
のうえに刻まれた情報、たとえば必要に応じて記
録した同期情報等の信号が端子４３から得られ
る。またプリズム入射面方向に配置した２素子づ
つ、たとえば３８と３９および４０と４１の各光
電変換信号ａ＋ｂおよびｃ＋ｄの差を差動増幅器
４４により求めることにより端子４５から情報記
録媒体と対物レンズ２１の焦点誤差信号を得るこ
とができる。

この実施例では、前記光電変換装置３７を構成
する四分割光検出素子は、前記対物レンズ２１の
フアーフイールドに置いてあるので、たとえばガ
イドトラツク１３がピツト列で形成されるものと
すれば、第５図Ｂに示したように、ピツト４６，
４６′とトラツキングエラー検出用ビームスポツ
ト４７，４７′との位置関係に関連して光電変換
装置３７上における入射パターンが四分割光検出
素子面で図示のＡないしＦのように変化する。従
つて、四分割光検出素子の対角方向における各素
子より得られた光電変換出力ａ，ｄおよびｂ，ｃ
をそれぞれ加算してその差信号（ａ＋ｂ）−（ｂ＋
ｃ）を差動増幅器４８で取り出し、これと増幅器
４２から取り出した同期信号等の信号との位相を
比較し、その位相差に関連した信号をトラツキン
グエラー信号として端子４９から取り出す。５０
はそのための演算回路である。

なお、第５図ＢのＡないしＦに示した入射光パ
ターン図においてＢ以下にはＡに示した各光検出
素子の光電出力ａ，ｂ，ｃおよびｄとの関係の記
載を省略してある。またそのようなパターン変化
からトラツキングエラー信号を発生させる方法に
ついては、本願人の出願にかかる特願昭55−
77068号および特願昭54−79943号各明細書に詳記
されているので、その詳細な説明は省略するが、
そのようなパターンは、情報記録媒体上のガイド
トラツクの形成形態が、位相形あるいは振幅形の
いずれの場合であつても発生するので、ガイドト
ラツクの形態は、固定されるものではなく、たと
えば、記録開始時にその時のフオーマツトに合わ
せて形成することもできる。

以上のようにして得た焦点誤差信号およびトラ
ツキングエラー信号のそれぞれにより周知のサー
ボ制御技術を用いて、トラツキング用光スポツト
２８がガイドトラツク１３に合焦するように対物
レンズ２１を光軸方向に自動制御するとともに、
当該トラツキング用光スポツト２８が常にガイド
トラツク１３を追従するよう、たとえば前記対物
レンズ２１を情報記録媒体のラジアル方向につい
て自動制御すればよい。このように対物レンズ２
１を制御することによりトラツキングエラーが補
正されれば、その対物レンズ２１を共用している
情報記録再生用スポツト２７についても同時に補
正されることとなる。

上記の実施例では、ガイドトラツキング用光ビ
ームと情報記録再生用光ビームの波長を異ならし
め、情報記録媒体からの反射光をその波長の違い
によつて分離しているが、それら両光ビームが同
一波長の場合にあつても、その偏光方向を異なら
しめて、その偏光方向の違いによる分離方法、あ
るいは空間的な分離手段等によつて行つても何ら
差し支えない。

第６図は、本発明の他の実施例を示したもの
で、ガイドトラツクトラツキング用レーザ５１お
よび記録再生用レーザ５２からの各光ビームは、
それぞれコリメータレンズ５３および５４の集束
点付近に設けた共通の光学系５６内の分離ミラー
５８により合成する。図ではそれら２つのビーム
は紙面方向に分離しているが、実際には紙面の垂
直方向に分離した方がよい。記録再生用ビームは
共通光学系５６へのビーム入射光路中に介挿した
光軸傾斜角可変用光学素子たとえば可動ミラー５
７によりガイドトラツキング用ビームの光軸に対
し任意の角度に傾けられるよう構成されている。
そして、その傾きをたとえば情報記録媒体の回転
に同期した周期で階段的もしくは鋸歯的に変化さ
せて、対物レンズ５５により情報記録媒体上に集
束する前記二つの光スポツト間の相対距離を設定
する。なお、分離ミラー５８と対物レンズ５５と
の間には偏光ビームスプリツタ５９、1/4波長板
６０、ガルバノミラー６１が介挿されており、そ
のガルバノミラー６１を回動させることにより前
記二つの光スポツトの光軸のなす角を保持した状
態のまま光軸をラジアル方向に偏移させうるよう
になつている。

一方、前記情報記録媒体１２による前記２つの
スポツト光の反射光は、対物レンズ５５で集めら
れその介挿した各光学素子６１，６０および５９
を経てさきに第２図の実施例で説明したほぼ同様
の情報信号再生用光電変換装置３３、トラツキン
グエラー検出用光電変換装置３７、再生信号取り
出し回路、位相比較によりトラツキングエラー信
号を作出して取り出すための演算回路、情報トラ
ツクからの反射光を前記情報信号再生用光電変換
装置３３に導くように配置した反射ミラー１１
９、およびガイドトラツクからの反射光を前記ト
ラツキングエラー検出用光電変換装置３７に導く
ためのレンズ１２０ならびに臨界角プリズム３６
を含む信号処理回路６２に導き、さきの実施例の
場合と同じ処理をしてトラツキングエラー信号、
焦点誤差信号および情報再生信号等を取り出す。

以上の構成において、ガイドトラツキング用光
スポツト６３が、情報記録媒体１２上のガイドト
ラツク１３を追従するように対物レンズ５５を情
報記録媒体１２に対設し、トラツキングエラー信
号が生じたときは、前記ガルバノミラー６１を制
御するようにして前記ガイドトラツキング用光ス
ポツトの光軸をラジアル方向に変位させ、もつて
ガイドトラツクに対するトラツキングエラーを補
正すれば、記録再生用光スポツトの光軸もガイド
トラツキング用光スポツトと同じ量と方向に同時
に変位する。従つてこの実施例によればガルバノ
ミラー６１により設定される両光スポツト間の相
対距離は固定されたままガイドトラツクをガイド
トラツキング用光ビームが正確に追従することに
なるので、トラツク相互間の干渉を生ずることな
く高密度記録または再生ができる。

以上の実施例においては、何れもガイドトラツ
クはトラツキングエラー検出専用の一本の溝によ
つて形成したが、この溝に代えて制御、検索等に
必要な情報のピツト列で形成すれば、各種の情報
信号も併せ記録できる。そのような情報記録媒体
もまた本発明の範ちゆうのものである。

第７図Ａは、情報記録デイスクに前述の各実施
例で説明したような、光学的に読み出し可能な形
態で情報を同心円状もしくはスパイラル状のトラ
ツクに記録し、少なくともその１周分のトラツク
６５をガイドトラツクとした領域６６を回転中心
軸６４に同心円状に複数配列した情報記録媒体の
一実施例である。

すなわち、６５，６７，６９および７１は何れ
もガイドトラツクであつて各領域６６，６８，７
０および７２ごとに間隔Ｄを隔てて少なくとも１
周分設けられている。同図Ｂに、同Ａの７３で示
した一つの領域の一部を拡大して示したようにガ
イドトラツク６５，６７，６９および７１の間隔
をＤ、情報記録トラツクを形成する記録情報ピツ
ト列の間隔をｄとおけば、１つの領域について
Ｄ／ｄ−１本のトラツクに情報の記録が可能であ
り、また円周方向についても一定の角度θごとに
分割すれば、デイスク上には半径方向、円周方向
のそれぞれにアドレスがつけられたセクター９０
ができる。そのアドレスの検索に必要なアドレス
情報および同期クロツク信号は、各領域ごとのガ
イドトラツク６５，６７，６９および７１に記録
し、検索時にこれをトラツキングエラー信号の検
出とともに再生し、その再生されたアドレス情報
にもとづいて記録再生用光スポツトのトラツキン
グ用光スポツトに対する相対距離を設定するよう
にすれば極めて高速でランダムアクセスが可能と
なる。

第８図はそのような本発明の情報記録媒体を使
つて、ランダムアクセスを行うようにした記録再
生用ビームの位置制御の一例を示す実施例であ
る。

第２図および第６図の実施例で説明した手法に
よりガイドトラツキング用光源８１および情報記
録再生用光源８２からの光ビームを、共通の対物
レンズ８３を含む共通の光学系８８を介して情報
記録媒体８４に集束させ、トラツキング用光スポ
ツトは、ガイドトラツクを追従するようにし、記
録再生用光スポツトは可動ミラー８５により前記
両光スポツト間の光軸を傾けて、両光スポツト間
の相対距離に等しい間隔をもつて記録領域を追従
しているものとする。また、トラツキングエラー
信号、焦点誤差信号および再生出力信号の取り出
し方法は、さきの実施例におけるものをそのまま
採用しており、そのための各光電変換装置３３，
３７ならびに光源８１，８２を含むその他の光学
要素、すなわち、可動ミラー８５、対物レンズ８
３等を含めて一体構造に形成して光学ピツクアツ
プ８９を構成している。このような光学ピツクア
ツプで、第７図に示したフオーマツトを有する情
報記録媒体８４上に情報を記録する場合につき説
明する。その情報記録媒体８４上のガイドトラツ
クには、それに続く記録再生トラツクに関して半
径方向アドレスＮ、円周方向アドレスＭ、同期信
号等があらかじめ記録されており、前記光学ピツ
クアツプ中のトラツキング用ビームは、N′番目
のガイドトラツクを走査しているものとし、また
その光学ピツクアツプの所望のガイドトラツクに
対する位置制御は、ピツクアツプ位置サーボ回路
１０１により行い、対物レンズ８３によるトラツ
キング用光ビームの位置制御は、トラツキングア
クチユエータ駆動回路１０２により行うように構
成してあるものとすれば、トラツキング用光ビー
ムの反射光を受光するように設定したトラツキン
グエラー検出用光電変換装置３７によりその反射
光は光電変換されて差動増幅器１０３に加えら
れ、トラツキングエラー信号を得る。このトラツ
キングエラー信号をトラツキング用アクチユエー
タ駆動回路１０２に常時印加し、これにより光学
ピツクアツプ８９の対物レンズ８３の半径方向の
位置をそのトラツキングエラー信号に関連して変
化させ、いわゆるトラツキングサーボがかけられ
る。一方トラツキングエラー検出用光電変換装置
３７から得られた信号を加算増幅器１０４で加算
することにより、ガイドトラツクに記録された前
記各種情報を含む電気信号として取り出し、バツ
フアを含むデコーダ１０５および同期検出器１０
６に加える。そしてデコーダ１０５ではセクタア
ドレスN′M′が読み出され、また同期信号検出器
１０６では同期情報が検出される。この同期情報
はモータ回転制御回路１０７に導き、情報記録媒
体の回転制御等にも使用する。

いま、外部より端子１０８を経て書き込み、あ
るいは読み出しのアドレスＮ，nMが指示された
とする。この指示に対応したアドレスメモリ１０
９からのアドレス情報のうち、まず半径方向アド
レスＮとN′を比較器１１０で比較し、その差に
対応する出力信号をピツクアツプ位置サーボ回路
１０１に送りトラツキング用ビームがＮ番地のガ
イドトラツクを走査するよう光学ピツクアツプ８
９を移動する。

一方、入力アドレスｎに関連してミラー駆動回
路１１１を制御し、可動ミラー８５を駆動するこ
とにより記録再生用光ビームによる情報記録媒体
上の光スポツトの位置を、トラツキング用光ビー
ムによる光スポツトに対し前記ｎに関連した相対
距離を隔てたラジアル方向の所定の位置に移動さ
せる。他方、同時に円周方向のアドレスM′につ
いて、指定アドレスＭと比較器１１２で比較し、
両アドレスの一致信号を、ゲート回路を含む記録
信号バツフア１１３に送り、記録信号入力端子１
１４からそのバツフア１１３に導かれた記録信号
を、前記一致信号によつてゲートして記録または
読み出し用レーザ駆動回路１１５に、同期信号検
出回路１０６からの同期信号に併せて供給し、そ
の出力信号により記録再生用レーザ８２を変調し
て、情報記録媒体上に光学的にその情報を読み出
し可能な形態をもつ同心円状もしくはスパイラル
状トラツクの形で書き込みを行う。

読み出しの場合には、前記記録再生用レーザの
動作を連続発振モードにし、そのレーザ光束によ
り記録媒体８４上の情報記録トラツクから情報を
光学的に読み出し、これを情報信号再生用光電変
換装置３３に導き、光電変換して得られた信号を
増幅器１１６で加算したうえ、同期信号検出回路
１０６からの同期信号と円周アドレス比較器１１
０からの信号に合わせてバツフア１１７に取り込
むことにより、前記指定アドレスの情報として出
力端子１１８から所望の情報信号を得るようにし
ている。

以上の各実施例の説明から明らかなように本発
明によれば、情報記録媒体上に光学的に読み出し
可能な形態であらかじめガイドトラツクを記録し
ておき、記録時または再生時には、そのガイドト
ラツクの位置を基準にして情報記録用光ビームま
たは再生用光ビームによる光スポツトのラジアル
方向の位置を整定するものであるから、情報記録
媒体のかけ換えや振動に伴つて生ずる回転中心の
偏心の影響を全く受けないばかりではなく、前記
両ビームの光スポツト間の相対距離は、機械的振
動による光学ピツクアツプと情報記録媒体面との
相対位置の変化の影響をうけず、常に所定のトラ
ツク間隔をおいて情報の記録もしくは再生ができ
る。

特に、記録ビームと再生ビームとの駆動手段が
同じであるので、記録ビームの移動ピツチと再生
ビームの移動ピツチとが一致し、記録された情報
トラツクを再生用ビームが走査するに当たり極め
て精度良く走査することができ、情報が正確に再
生できる。

また本発明の情報記録媒体にあらかじめ形成し
ておくガイドトラツクは、情報記録トラツク十数
本ないし数十本に対し１本程度でよいので、その
ガイドトラツクの存在による情報記録領域の記録
容量の減少はガイドトラツクをアドレス情報、同
期信号等の各種情報信号の記録領域として使用し
うることをも考慮すれば、全く考える必要がない
ばかりか、高密度の情報の書き込みが、さきの実
施例で説明したように比較的簡易な回路構成で実
施できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の光学的情報記録再生装置の概
要構成図、第２図は、本発明の光学的情報記録再
生装置の要部の一例の構成を示す線図、第３図
は、本発明の情報記録媒体を説明するための模式
的なその一部拡大図、第４図は、第３図に示した
情報記録媒体の一例の構成を示す一部断面図、第
５図Ａは、トラツキングエラー信号検出用の光電
変換装置の一例の構成を示す線図、第５図Ｂは、
第５図Ａの光電変換装置における受光形状と情報
記録媒体のガイドトラツクに対するトラツキング
用光スポツトによる反射光の位置変化の関係を示
す線図、第６図は、本発明の他の実施例の要部の
構成を示す線図、第７図Ａ，Ｂは本発明情報記録
媒体の他の実施例のパターン図とその一部拡大
図、第８図は、本発明の情報記録媒体によりラン
ダムアクセスを行うよう構成した本発明情報記録
再生装置の一実施例の構成を示す線図である。１１，１１′，６６，６８，７０，７２…情報
記録領域、１２，８４…情報記録媒体、１３，１
３′，６５，６７，６９，７１…ガイドトラツク、
１４，１４′…情報記録トラツク、１５…制御回
路、１６，５２，８２…記録再生用レーザ、１
７，５１，８１…トラツキング用レーザ、１８，
１９，５３，５４…コリメータレンズ、２０，５
６，８８…共通の光学系、２１，５５，８３…対
物レンズ、２２，５７，８５…可動ミラー、２３
…回転軸、２４，３２…ダイクロイツクミラー、
２５′，５９…偏光ビームスプリツタ、２６，６
０…1/4波長板、２７，４７，４７′，６３…トラ
ツキング用光スポツト、２８…情報記録再生用光
スポツト、２９…透明基盤、３０…感光材、３
１，３１′，４６，４６′…ピツト、３３，３７…
光電変換装置、３４，１１６…増幅器、３５，１
１８…情報信号出力端子、３６…臨界角プリズ
ム、３８，３９，４０，４１…光検出素子、４
２，１０４…加算増幅器、４３…同期情報等出力
端子、４４，４８，１０３…差動増幅器、４５…
焦点誤差信号出力端子、４９…トラツキングエラ
ー信号出力端子、５０…演算回路、５８…分離ミ
ラー、６１…ガルバノミラー、６２…信号処理回
路、８９…光学ピツクアツプ、９０…セクタ、１
０１…ピツクアツプ位置サーボ回路、１０２…ト
ラツキングアクチユエータ駆動回路、１０５…デ
コーダ、１０６…同期信号検出器、１０７…モー
ター回転制御回路、１０８…指令信号入力端子、
１０９…アドレスメモリ、１１０…半径方向アド
レス比較器、１１１…ミラー駆動回路、１１２…
円周方向アドレス比較器、１１３…記録信号バツ
フア、１１４…記録信号入力端子、１１５…読出
用レーザ駆動回路、１１７…バツフア、１１９…
反射ミラー、１２０…レンズ。

Claims

【特許請求の範囲】１１本の記録用光ビームを情報に応じて輝度変
調して同心円状またはスパイラル状の情報トラク
として記録媒体上に記録すると共に、記録媒体上
に光学的に読み出し可能な形態で同心円状または
スパイラル状の情報トラツクとして記録された情
報を１本の再生用光ビームにより走査して読み出
す光学式情報記録再生装置において、前記記録媒体として、記録面を各々が複数の情
報トラツクを含む又は含み得る複数の情報記録領
域に分割し、順次の情報記録領域間の境界に光学
的に読み取り可能なガイドトラツクを形成した記
録媒体を用い、前記ガイドトラツクを読み出すための光ビーム
を発生する第１の光ビーム発生手段と、前記ガイドトラツクと関連する前記情報記録領
域に情報トラツクを記録または再生する１本の光
ビーム発生する第２の光ビーム発生手段と、前記ガイドトラツク読み出し用光ビームと前記
記録または再生用光ビームとが共に通過して各光
ビームを集束する対物レンズと、前記ガイドトラツクを読み出した情報に基づい
て前記対物レンズを駆動して、前記ガイドトラツ
クと関連する前記情報記録領域に前記記録または
再生用光ビームにより前記情報トラツクを記録ま
たは再生する間は常に、前記ガイドトラツク読み
出し用光ビームを前記ガイドトラツク上に集束さ
せる第１のビーム位置制御手段と、前記ガイドトラツクと関連する前記情報記録領
域内での記録または再生中、前記記録または再生
用光ビームのスポツト位置を前記ガイドトラツク
と直交する方向に所定のピツチで駆動制御するこ
とにより、同心円状またはスパイラル状に情報ト
ラツクを記録する第２のビーム位置制御手段とを
具えたことを特徴とする光学式情報記録再生装
置。