JPH0344634Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 産業上の利用分野：本考案は船の建造時において
推進器軸を取付けるときの装着装置に関するもの
である。

従来の技術・考案の解決しようとする問題点：船
台または船渠で建造中の船の推進器軸ブラケツ
ト、また船尾管の軸受に推進器軸をそう入する場
合、従来は主としてチエ−ンブロツクと盤木によ
つて前記軸受と推進器軸との心合せ、押込みを行
つていた。このためかなりの作業人員数と時間と
を要し、本考案はこれを能率化するための装置を
提供するものである。

考案の構成 問題点を解決するための手段・作用：本考案は四
輪台車上に、上下および横方向の位置調整装置を
介して推進器軸に対する受台を取付けた推進器軸
そう入台車を、推進器軸の装着軸心下にこれに平
行して布設されたレ−ル上に２台配した装置で、
これにより前記装着軸心と推進器軸心との心合せ
および同軸の軸受への押込みを容易に行ないうる
ようにしたものである。

実施例 第２図は本考案装置を以て推進器軸をそう入し
ている状況を示し、１が船尾部、２が推進器軸、
３が推進器、４は推進器軸支持ブラケツト、５が
船尾管部、６が本考案における推進器軸そう入台
車、７が同台車がのるレ−ルである。第１図はそ
う入台車６を斜視図で示し、１０は四輪台車で同
台車上には同台車の車輪方向とは直角方向に、す
なわち横方向に後述の装置を以て位置調整をなし
うる横方向位置調整台２０がのり、同調整台２０
上には上下装置３０を介して推進器軸２をうける
受台４０が取付けられる。以上のように構成され
たそう入台車６は、その２台が推進器軸の装置さ
るべき軸心の直下に、その軸心方向に布設された
レ−ル７の上に配される。第３〜７図は台車６の
構成部分を何れも斜視図で示し、第３図の台車１
０では１１が台車台盤、１２が車輪、１３がけん
引用の耳、第４図の横方向位置調整台では２１は
台盤、２２は横方向移動用車輪、２３は上下装置
３０の取付個所、第５図は横方向調整装置６０
で、ねじ棒６１がベアリン６２により四輪台車１
０上で同台車車輪１２とは直角方向に支えられ、
横方向位置調整台４０の下面に取付けられためね
じ６３にかん入する。第６図は上下装置３０が竪
形のシリンダ３１の４本からなる場合を示し、３
２はそのピストンの一つで、第７図の推進器軸受
台４０はピストン３２の４本により支えられる。
こゝで横方向位置調整台２０では車輪２２の代り
にしゆう動面を用い、また上下装置３０はねじ式
を、横方向位置調整装置は油圧をそれぞれ用いて
もよい。

このような装置を以て第２図の場合では、まず
そう入台車６の２台を何れもブラケツト４の後方
におき、これに推進器軸２をのせ、上下横方向の
調整装置により軸心合せを、つぎに台車６を動か
してブラケツト４へのそう入を行い、しかる後台
車１０の１台を図のようにブラケツト４の前方に
移してそう入作業を続ける。

効 果 本装置によれば軸心合せは上下、横方向のみな
らず、前後の台車において調整装置を別個に動か
すことにより両軸心間の方向のずれも調整でき、
これら調整は機械力によるものなので調整作業は
迅速にでき、また調整は正確に維持されるので、
そう入台車を機械力により駆動すれば押こみ作業
も迅速に行いうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案におけるそう入台車を、第２図
は本考案装置による推進器軸そう入作業を側面図
で、第３〜７図はそう入台車の構成部分を、第２
図以外は何れも斜視図で示す。 １……船尾部、２……推進器軸、３……推進
器、４……推進器軸ブラケツト、５……船尾管
部、６……そう入台車、７……レ−ル、１０……
四輪台車、２０……横方向位置調整台、３０……
上下装置、４０……推進器軸受台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 四輪台車上に、これと横方向位置調整装置を以
   て結ばれる横方向位置調整台をのせ、横方向位置
   調整台上には昇降装置を介して推進器軸の受台を
   装置し、このようにして構成される推進器軸そう
   入台車を推進器軸装着軸心下にこの軸心方向に布
   設されたレ−ル上に２台を配してなる推進器軸そ
   う入装置。