JPH0344008Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は浴室の壁面などに後付けされる収納体
の取付け構造に関する。

［背景技術］ 従来より第１１図に示すように収納体１の外周
部より外側方に突設した取付けフイン２にビスの
ような固着具４を打入して収納体１を浴室などの
壁面５に取付けているが、固着具４が露出して人
体を傷付ける恐れがあり、又外観も見苦しくなつ
てしまつていた。このため第１２図に示すように
化粧ビスのような固着具４にて取付けることも為
されているが、いずれにしても、水仕舞いに不安
があつた。

［考案の目的］ 本考案は上記事情に鑑みて為されたものであ
り、その目的とするところは、固着具を隠すこと
ができ、固着具により人体を傷付ける恐れなどな
く、外観もすつきりとさせることができ、しか
も、水仕舞いも確実なものにできる収納体の取付
け構造を提供することにある。

［考案の開示］ 本考案の収納体の取付け構造は、収納体１の外
周部より外側方に取付けフイン２を突設し、取付
けフイン２にカバー体受部３を設け、取付けフイ
ン２に固着具４を打入して収納体１を壁面５に取
付け、取付けフイン２のカバー体受部３にカバー
体６の背面より背方に突出させた嵌合部７を嵌着
させると共にカバー体６の両側端部をそれぞれ収
納体１乃至壁面５に圧接させて取付けフイン２を
カバー体６で被覆して成るものであり、この構成
により上記目的を達成できたものである。即ち、
取付けフイン２のカバー体受部３にカバー体６の
背面より背方に突出させた嵌合部７を嵌着させて
いるので、固着具４を隠すことができ、固着具４
により人体を傷付ける恐れなどなく、又外観もす
つきりとさせることができ、しかもカバー体６の
両側端部をそれぞれ収納体１と壁面５に圧接させ
ているので、仕舞いも確実なものにできる。

以下本考案を添付の図面に示す実施例に基づい
て説明する。この実施例は浴室の壁面５の凹部に
後付けされるいわゆるバスポケツトについてのも
のである。収納体１は上部に収納部８を有してお
り、下部には鏡体９を開閉自在に取付けている。
収納体１の外周部の後端部からは全周に亘つて外
側方に取付けフイン２を一体的に突設している。
この取付けフイン２にビスのような固着具４を打
入して収納体１を浴室の壁面５に取付けている。
第１図に示す実施例にあつては、断面Ｌ字状のカ
バー体受部３の横片部１０を壁面５と取付けフイ
ン２との間に介在させている。カバー体受部３の
縦片部１１には前方に開口した挿入溝１６を形成
している。カバー体６は断面Ｌ字状の長尺物であ
り、横片１２及び縦片１３の先端には軟質プラス
チツク製の軟質片１４，１５を設けており、縦片
１３に隣接させて嵌合部７を背方に向けて突設し
ている。カバー体受部３の挿入溝１６に接着剤を
注入しておき、カバー体６の嵌合部７をこの挿入
溝１２に嵌入させ、カバー体６の軟質片１４，１
５をそれぞれ収納体１の側部と壁面５に圧接させ
て取付けフイン２をカバー体６で被覆している。
尚、第４図に示すようにカバー体受部３の横片部
１０を取付けフイン２の上に取付けてもよい。第
５図に示す実施例にあつては、収納体１の取付け
フイン２の先端部に前方に開口する挿入溝１６を
有するカバー体受部３を一体的に設けている。
尚、第６図に示す実施例のようにカバー体６の縦
片１３を短尺にして、縦片１３の軟質片１５をカ
バー体受部３の縦片部１１を介して壁面５に圧接
させてもよい。更に第７図に示すように取付けフ
イン２の突出基部側にカバー体受部３を突設し、
カバー体６の横片１２の先端部より下方に突出さ
せた嵌合部７を被嵌させてカバー体６を取付けて
もよい。この実施例では軟質片は設けていない。
又第８図に示すようにカバー体受部３の挿入溝１
６の内壁面をのこぎり刃状とし、カバー体６の嵌
合部７をやじり状としてこれらを係合させるよう
にしてもよい。更にカバー体６としては第９図に
示すように横片１２の先端部に背方に突出する固
定脚１７を設けたものであつてもよい。このカバ
ー体６をカバー体受部３に取付けた場合には固定
脚１７の先端が取付けフイン２に当接する。

［考案の効果］ 本考案にあつては、収納体の取付けフインに設
けたカバー体受部にカバー体の背面より背方に突
出させた嵌合部を嵌着させているので、取付けフ
インに打入して収納体を壁面に取付けた固着具を
隠すことができ、固着具により人体を傷付ける恐
れなどなく、又外観もすつきりとさせることがで
き、しかもカバー体の両側端部をそれぞれ収納体
乃至は壁面に圧接させているので、収納体を浴室
などの壁面に取付けても水仕舞いが確実なものと
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す一部省略平断
面図、第２図は第１図のＡ部の拡大図、第３図は
同上におけるカバー体受部とカバー体を示す断面
図、第４図、第５図、第６図及び第７図は本考案
の他の実施例を示す一部省略平断面図、第８図は
カバー体受部とカバー体の他例を示す断面図、第
９図はカバー体の他例を示す断面図、第１０図は
本考案における収納体の一例を示す正面図、第１
１図は従来例を示す平断面図、第１２図は他の従
来例を示す平断面図であつて、１は収納体、２は
取付けフイン、３はカバー体受部、４は固着具、
５は壁面、６はカバー体、７は嵌合部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 収納体の外周部より外側方に取付けフインを突
   設し、取付けフインにカバー体受部を設け、取付
   けフインに固着具を打入して収納体を壁面に取付
   け、取付けフインのカバー体受部にカバー体の背
   面より背方に突出させた嵌合部を嵌着させると共
   にカバー体の両側端部をそれぞれ収納体乃至壁面
   に圧接させて取付けフインをカバー体で被覆して
   成る収納体の取付け構造。