JPH034348B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH034348B2
JPH034348B2 JP15715283A JP15715283A JPH034348B2 JP H034348 B2 JPH034348 B2 JP H034348B2 JP 15715283 A JP15715283 A JP 15715283A JP 15715283 A JP15715283 A JP 15715283A JP H034348 B2 JPH034348 B2 JP H034348B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tracer
end mill
stylus
point
vector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP15715283A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6052238A (ja
Inventor
Tadashi Rotsukaku
Takayuki Goto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP15715283A priority Critical patent/JPS6052238A/ja
Publication of JPS6052238A publication Critical patent/JPS6052238A/ja
Publication of JPH034348B2 publication Critical patent/JPH034348B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q35/00Control systems or devices for copying directly from a pattern or a master model; Devices for use in copying manually
    • B23Q35/04Control systems or devices for copying directly from a pattern or a master model; Devices for use in copying manually using a feeler or the like travelling along the outline of the pattern, model or drawing; Feelers, patterns, or models therefor
    • B23Q35/08Means for transforming movement of the feeler or the like into feed movement of tool or work
    • B23Q35/12Means for transforming movement of the feeler or the like into feed movement of tool or work involving electrical means
    • B23Q35/121Means for transforming movement of the feeler or the like into feed movement of tool or work involving electrical means using mechanical sensing
    • B23Q35/123Means for transforming movement of the feeler or the like into feed movement of tool or work involving electrical means using mechanical sensing the feeler varying the impedance in a circuit

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は工作機械の先行記憶形倣い制御方法に
係る。
倣い制御による加工は、モデルと同じ形状のワ
ークを加工するために使用されるもので、対象と
なるワークの例としてはプラスチツク成形の型、
自動車用プレスの型などが挙げられる。倣い制御
機構は、スタイラス(接触子)をモデルの表面に
沿つて移動するトレーサとトレーサの制御装置お
よびトレーサからの信号に基いて移動する機械本
体とその制御装置とからなり、機械本体にはエン
ドミル等の切削工具が装着され、モデルに沿つて
トレーサの移動に対応してワークをモデルの形状
に加工するものである。
このような倣い制御機構は3つのタイプに分類
することができる。
第1のタイプはトレーサと機械本体が機械的に
連結されており、トレーサと機械本体が同時に対
応して運動するようになつている。ここで機械的
連結とは、例えば、機械本体のスピンドルヘツド
上にアームなどの機械構造物を介してトレーサが
取り付けられて、機械本体のスピンドルに装着さ
れたエンドミル(切削工具)とトレーサとが同時
に対応して連動することを意味する。
第2のタイプは、トレーサと機械本体が電気的
に連結されており、トレーサと機械本体が同時に
対応して運動するようになつているものである。
ここで電気的連結とは、機械本体の駆動部とトレ
ーサの駆動部とが別々になつており、トレーサが
モデルの表面に倣つて駆動されると、トレーサの
位置と機械本体の位置との差を光学的位置検出器
または角度検出器などにより検出し、機械本体は
この検出器からの信号に基いてトレーサの運動に
追従制御されるようになつている。
第3のタイプは、デイジタイザーと称されるも
ので、トレーサを単独にモデルに対して倣い駆動
させて、トレーサの位置座標値の信号を所定のサ
ンプリングタイムでサンプリングし、トレーサの
軌跡上の各点の座標値データを順次メモリー上に
格納した上、機械本体の駆動はこのメモリー内の
軌跡データに基いて行なうものである。ただしこ
こでトレーサの軌跡データは、トレーサ駆動部の
位置座標データを意味し、スタイラス(接触子)
の軌跡データを示すものではない。
以上述べた従来のものの倣い制御機構には、次
のような不具合があつた。
1 機械の慣性やサーボ系の遅れなどによるトレ
ーサ自身のモデルに対する倣い誤差が不可能で
ある。トレーサのモデルに対する倣い誤差は、
スタイラスのトレーサに対する変位に基いて検
知される。トレーサはこの倣い誤差を検知して
初めて軌跡修正を行なう。機械本体は、トレー
サと対応した運動をするように駆動されるた
め、原理的に倣い誤差が避けられない。
2 スタイラスとモデルの間には接触摩擦抵抗が
働き、これがスタイラスを変位させることによ
るトレーサのモデルに対する倣い誤差が生じ
る。
3 上述したような倣い誤差は、トレーサまたは
機械本体のモデルに対する倣い速度を大きくす
ると、特に倣い方向が急激に変る場合などに著
しくなるが従来の倣い制御機構では事前に倣い
方向の変化を検知して充分減速させて方向転換
する機能がない。
本発明は上述したような不具合に鑑みてなされ
たもので、高精度・高能率の倣い加工を行なう先
行記憶形倣い制御方法を提供することを目的とす
るものである。
かかる目的を達成した本発明による先行記憶形
倣い制御方法は、モデルに倣つて移動するスタイ
ラス球を先端に備えたトレーサと、該トレーサの
位置情報に基いて駆動制御され、上記モデルと同
一形状のワークを切削するエンドミルを備えた機
械本体からなる倣い制御工作機械において、上記
スタイラス球を上記エンドミルよりも所定時間先
行させて上記モデルに倣つて駆動するか、上記ス
タイラス球の倣い動作がすべて完了した後にエン
ドミルを駆動させるようにし、上記トレーサのス
タイラス球の中心点の軌跡のサンプリングタイム
毎の座標値を計算するとともに、上記スタイラス
球の中心点の所定時間内の各サンプリングタイム
毎の平均速度ベクトルを計算する演算処理装置
と、該演算処理装置の計算データを記憶する記憶
装置とを設け、上記スタイラス球の中心点の移動
軌跡上の点と点の間をエンドミルが移動する指令
信号を、上記演算処理装置が上記エンドミルを駆
動する機械本体の駆動制御装置に出力するに際し
て、上記指令信号の移動量を上記点と点とを結ん
だ移動量ベクトルに等しく、また移動速度の各成
分の大きさを、上記平均速度ベクトルと移動量ベ
クトルの該当する成分の積の値の符号が負の場合
及び上記平均速度ベクトルの該当する成分の大き
さが予め設定した最小量未満の場合には予め設定
した大きさに規定し、上記平均速度ベクトルと移
動量のベクトルの該当する成分の積の値の符号が
正で且つ上記平均速度ベクトルの該当する成分の
大きさが上記予め設定した最小量以上の場合には
上記平均速度ベクトルの該当する成分の大きさに
設定した値を乗じた値の大きさに規定し、上記演
算処理装置は上記指令信号によつて、上記軌跡上
の点から点へと順次エンドミルを移動させること
を特徴とするものである。
本発明による先行記憶形倣い制御方法を実施す
る装置の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明に使用されるトレーサの構造と
その倣い動作を示す。スタイラス1を有するスピ
ンドル2は、ボールガイド3を介してケース4に
よりZ方向に案内されている。ケース4に対する
スピンドル2のZ方向変位eZは差動トランス5に
より検出される。スピンドル2の自重とスプリン
グ6の支持力とが釣合うようにされている。ケー
ス4は球座7により回転自在に支持されると共
に、図示しないスプリングによりケース4が鉛直
線に平行な姿勢に復帰する復元力が与えられてい
る。スタイラス1がX方向、Y方向に変位する
と、ケース4が鉛直線に傾斜し、差動トランス
8,9により球座の中心点Tに対するスタイラス
1のX方向変位eXとY方向変位eYがそれぞれ検出
されるようになつている。尚差動トランス9は差
動トランス8と直角方向(XY軸平面内)に配置
されたY方向変位eYを検出する。ここでスタイラ
ス球の中心点Pと点Tとの距離、および点Tと差
動トランス8,9の取り付け位置までの距離は変
位eX,eYに比べて充分大きく、点Tに対するスタ
イラスの変位eX,eYは差動トランス8,9によつ
て充分精度よく検出されている。
モデル10に対してスタイラス1を接触させな
がらトレーサをモデル10に対してスタイラス1
を接触させながらトレーサをモデル10に対して
倣い駆動させる制御機構は、従来の方法と同じ
く、誤差一定方式、すなわち e=√X 2Y 2Z 2が一定の値となるようにトレ
ーサは倣い駆動されている。たばし、トレーサの
駆動装置は、ボールエンドミル(切削工具)を運
動させる機械本体の駆動装置とは別になつてお
り、トレーサは機械本体よりも所定時間先行して
モデルに対して倣い駆動されるようになつてい
る。第1図aは下降している状態を示す。また、
同図bは水平面倣い状態を、同図cは水平面倣い
から垂直面倣いに方向転換する状態を、同図dは
垂直面倣いの状態をそれぞれ示す。
ここでトレーサの位置座標X,Y,Zは球座7
の中心点Tの座標値で代表される。トレーサは差
動トランス5,8,9からの誤差信号としての変
位eX,eY,eZを検知しながら軌道修正をされてお
り、したがつてスタイラス球の中心点Pの軌跡と
点Tの軌跡とは一致せず、モデルの表面形状を正
しく反映しているのはスタイラス球の中心点Pの
座標である。
本発明ではスタイラス球の径をボールエンドミ
ルの径に等しくした上で、次のようにしてスタイ
ラス球の中心点Pの軌跡データを計算しそれに基
いて機械本体の駆動を行なつている。第2図は倣
い制御機構の全体構成を示す。制御装置11は、
トレーサ制御装置12、演算装置とメモリーから
なる演算部13および機械本体制御装置14とで
構成されている。トレーサ制御装置12は信号や
動力の伝達経路15を介してトレーサ駆動装置1
6と接続されている。またトレーサの位置座標値
X,Y,Zおよびトレーサに対するスタイラスの
変位eX,eY,eZは信号線17〜22を介して演算
部13に出力される。演算部13ではこれらの信
号に基いて機械本体制御用の位置指令値データと
速度指令値データを計算し、演算部13のもつメ
モリーに一度格納したのち、信号線23,24,
25、を介してそれぞれ速度指令パルス信号FX
FY,FZを機械本体制御装置14に出力する。機
械本体制御装置14は、信号や動力の伝達経路2
6を介して機械本体駆動装置27と接続されてい
る。
第3図は機械本体の駆動装置27と制御装置1
4の具体的構成を示す。信号線23,24,25
を介して減算カウンター28に速度指令パルス信
号FX,FY,FZが出力される。減算カウンター2
8には機械本体の位置検出器であるパルスコーダ
29からのフイードバツクパルスも入力されてい
る。減算カウンター28では速度指令パルスのカ
ウント数とフイードバツクパルスのカウント数と
の差に比例した電圧信号を制御駆動装置30に出
力する。制御駆動装置30は位置制御増幅器、速
度制御増幅器やDCサーボモータ等で構成されて
いる。
第4図は演算部13の詳細な構成図を示すもの
である。第4図においてトレーサの位置座標X,
Y,Zおよびトレーサに対するスタイラスの変位
eX,eY,eZに関する信号は、それぞれ信号線1
7,18,19,20,21,22を介してサン
プラー31に入力される。サンプラー31はこれ
らの信号を一定のサンプリングタイムΔtSでサン
プリングする。時刻tO+n・ΔtS(n:整数)にお
けるX,Y,Z,eX,eY,eZの値をそれぞれXo
Yo,Zo,eXo,eYo,eZoとするとき、これらのデ
ータはそれぞれ信号線32ないし37を介して入
出力インターフエース38に入力され、さらにデ
ータバス39を介して中央演算処理装置(CPU)
40に入力される。CPU40ではデータXo
Yo,Zo,eXo,eYo,eZoから時刻tO+n・ΔtSにお
けるスタイラス球中心点Pの座標( Xpo,Ypo
Zpo)を次式に基いて計算する。
Xpo=Xo+eXo Ypo=Yo+eYo Zpo=Zo+eZo−l 〓 …1 但し、lはeZo=0のときの球座の中心点Tと
点Pとの距離である。またCPUでは、時刻tO
n・ΔtSと時刻tO+(n+m)・ΔtS(m:整数)の
間での点Pの平均速度ベクトル(pXopYo
pZo)を次式に基いて計算する。
pXo=Xpo+n−Xpo/m・ΔtSpYo=Ypo+n−Ypo/m・ΔtS pZo=Zpo+n−Zpo/m・ΔtS〓 …2 ただし(Xpo+n,Ypo+n,Zpo+n)は時刻tO+(n
+m)・ΔtSにおけるスタイラス球の中心点Pの座
標値である。時刻tO+n・ΔtSにおける点PをPo
として表わすことにすると、CPU40では点Po
から点Po+1へエンドミルを移動させるための速度
指令パルス信号FX,FY,FZを出力する場合の移
動量に相当するパルス分配数CXo,CYo,CZoと移
動速度に相当するパルス周波数XoYoZoを次
のように計算して、各nの値に対し順次メモリー
41にデータ書き込み指令42を与え、データバ
ス43を介してメモリー41内に格納する。
CXo=(Xpo+1−Xpo)/Δh CYo=(Ypo+1−Ypo)/Δh CZo=(Zpo+1−Zpo)/Δh 〓 …3 ただし、Δhは最小移動単位であり、CXo<0,
CYo<0,CZo<0はそれぞれ負の方向への移動ベ
クトル量を示す。XoYoZoは第5図に示すフ
ローチヤートに基いて決定される。
ただし、Δ;|pXo|,|pYo|,|pZo|の
最小設定判別量、nioXoYoZoの最小設定量、OXoYoZo設定のための定数、 である。CPU40は入出力インターフエース3
8からの転送完了信号44を受けるとき、メモリ
ー41に対してデータ外部出力指令45を出力す
る。メモリー41からはこの指令を受けるごとに
パルス分配数に関するデータとパルス周波数に関
するデータがデータバス46と入出力インターフ
エース38に転送され、入出力インターフエース
38からは信号線48X,48Y,48Zを介して
パルス周波数に関するデータがそれぞれバツフア
レジスター49に転送される。バツフアレジスタ
ー49からは信号線50X,50Y,50Zを介し
てそれぞれカウンター51X,51Y,51Zにパ
ルス分配数のデータが転送され、信号線52X
52Y,52Zをを介してそれぞれパルス分配器5
X,53Y,53Zにパルス周波数のデータが転
送される。
例えば点Pの軌跡上の点Poからpo+1へエンドミ
ルを移動させるための速度指令パルス信号FX
FY,FZを出力する場合を考えると、カウンター
51X,51Y,51Zにはそれぞれ信号線50X
50Y,50Zを介してパルス分配数のデータCXo
CYo,CZoが設定されており、パルス分配器53X
53Y,53Zにはそれぞれ信号線52X,52Y
52Zを介してパルス周波数のデータXoYo
Zoのデータが設定されている。パルス分配器5
X,53Y,53Zはそれぞれ周波数XoYo
Zoの速度指令パルス信号を信号線23,24,
25を介して出力する。このときこれらの速度指
令パルス信号はそれぞれ信号線54X,54Y,5
Zを介してカウンター51X,51Y,51Zにフ
イードバツクされる。カウンター51X,51Y
51Zではそれぞれフイードバツクされたパルス
のカウント数と、初期設定されたパルス分配数
CXo,CYo,CZoとが一致すると、分配完了信号を
それぞれ信号線55X,56X,56Y,55Z,5
Zを介してバツフアレジスター49とパルス分
配器53X,53Y,53Zに対して出力する。パ
ルス分配器53X,53Y,53Zはそれぞれ分配
完了信号を受けると速度指令パルス信号の出力を
停止する。またバツフアレジスタ49ではX,
Y,Z方向のすべてのパルス分配完了信号を受け
ると、点Po+1から点Po+2へエンドミルを移動させ
るためのデータCXo+1,CYo+1,CZo+1およびXo+1
Yo+1Zo+1をそれぞれカウンター51X,51Y
51Zとパルス分配器53X,53Y,53Zに転送
する。このデータ転送が完了すると、転送完了信
号55が入出力インターフエース38に出力さ
れ、さらにCPU40に対しても転送完了信号4
4が出力される。CPU40ではこの信号を受け
るとデータ外部出力45をメモリー41に出力
し、次のデータセツト(CXo+2,CYo+2,CZo+2
Xo+2Yo+2Zo+2)をデータバス46と入出力
インターフエース38を介してバツフアレジスタ
ー49に転送する。
このようにして、第2図における演算部13
は、スタイラス球の中心点の軌跡上の隣り合う点
と点へエンドミルを順次移動させるための速度指
令パルス信号を出力する。
本発明による先行記憶形倣い制御方法は次の二
つの効果を有する。
1 第1の効果は、機械の慣性やサーボ系の遅れ
に基くものや、スタイラスとモデルとの接触摩
擦抵抗によるスタイラス変位に基いたトレーサ
自身のモデルに対する倣い誤差とは無関係に、
正しい軌跡データに基いたエンドミルの運動の
制御がなされることである。
これは常にモデルに接触して移動させられる
スタイラス球の径をボールエンドミルの径に等
しくした上、スタイラス球の中心点の軌跡デー
タをエンドミルの運動制御のための軌跡データ
として用いているからである。
2 第2の効果は、倣い方向が急激に変わる場合
にも事前に充分減速して方向転換部を通過する
ことである。
この減速機能については第6図及び第7図によ
つて説明する。
第6図は−X方向への水平面倣いから、Z方向
への垂直面倣いに変化する場合を示す。第6図a
では点Po,Po+1,Po+nが水平倣い軌跡上にあつ
て、エンドミルの中心点がPoからPo+1へ移動する
指令を受けている状態を示す。ただし、点Po
Po+1,Po+nはそれぞれ時刻tO+n・ΔtS,tO+(n
+1)・ΔtS,tO(n+m)・ΔtS(n,mは整数)に
おける点Pの位置を示す。この状態では、 CXo<0,CYo=CZo=0 pXo=Xpo+n−Xpo/m・ΔtS=Vpnax(最大速度) pYopZo=0<Δ(最小設定判別量) CXopXo>0 であるので、第5図のフローチヤートより、 XoOVpnaxnax(最大周波数) YoZonio(最小周波数) となつている。したがつて、Y方向およびZ方向
への移動量に相当するパルス分配数CYo,CZoは0
であり、エンドミルは最大速度で点PoからPo+1
移動する指令を受ける状態となつている。
第6図bではPo,Po+1は水平面倣い軌跡上にあ
るが、Po+nが垂直面倣い軌路上にあり、エンド
ミルがPoからPo+1へ移動する指令を受けている状
態を示す。この状態では、 CXopXo>0 CYo=CZo=0 であるので、−X方向への速度指令パルスのみが
出力されているが|pXo|<Vpnaxとなつている
ため、Xonaxとなり、エンドミルは減速して
点Poから点Po+1へ移動する指令を受ける状態とな
つている。第6図cでは更に|pXo|が小さく
なり、一層減速されて水平面倣いを行なつている
状態を示す。
第6図dではPo,Po+1,Po+1が垂直面倣い軌跡
上にあり、エンドミルが点PoからPo+1へ移動する
指令を受けている状態を示す。この状態では、 CXo=CYo,CZo>0 CZopZo>0 となつているので、Z方向への速度指令パルスの
みが出力される状態である。
第7図では45゜傾斜したコーナー部を倣う場合
を説明する。第7図aではPo,Po+1,Po+n
上にあり、エンドミルがPoからPo+1へ移動する指
令を受けている状態を示す。この状態では、 CXo=CZo<0,CYo=0 pXopZo<0,pYo=0 |pXo|=|pZo|>Δ(最小設定判別量) CXopXo>0,CZopZo>0 となつているので、−X方向と−Z方向に等しい
周波数と分配数の速度指令パルス信号が出力され
ている。
第7図bではPo,Po+1が上にあるがPo+n
CD上にあり、エンドミルがPoからPo+1へ移動す
る指令を受けている状態を示す。この状態では、 CXo=CZo<0,CYo=0 pXo<0,pZo<0,pYo=0 |pXo|>Δ |pZo|>△ CXopXo>0,CZopZo>0 となつており、−X方向と−Z方向への速度指令
パルス信号が出力されているが、そのパルス周波
XoZoは(a)の場合と比較して小さくなり減速
されている。その第1の理由は、トレーサが機械
本体よりも所定時間先行してモデルに倣つて移動
するとき、方向切換点Cではスタイラスが変位
し、トレーサの移動速度が小さくなり、その結果
C点およびC点を通過直後は、サンプリングされ
た点Pの軌跡上の点列は接近しており、したがつ
て、PoからPo+nの間での点Pの平均速度が小さ
くなつていることである。第2の理由は、Po
Cの間では、スタイラスは−Z方向に移動してい
るが、C→Po+nの間では、スタイラスは+Z方
向に移動しており、したがつて、Po→Po+nの間
のスタイラス球の中心点Pの平均速度ベクトル
pZoの絶対値|pZo|は、(a)の状態と比較して小
さくなつていることである。したがつて、(b)の状
態では(a)の状態よりもXoは小さくなつており、
Zoは更に小さくなつている。(b)の状態ではCXo
CZo<0のため、X方向とZ方向への移動指令量
は等しいが、XoZoのためX方向パルス分配の
完了がZ方向よりも早く行なわれる。しかし、
PoからPo+1への移動を行つて、X,Y,Z方向へ
のすべての方向へのパルス分配が完了してから初
めて、Po+1からPo+2への移動指令が与えられるの
で、CXo=CZo≠0の状態の微小区間を順次移動す
る場合、XoZoの小さい方の周波数によつて移
動速度が規定される。
同図cでは|pZo|<△となつた状態を示し、
同図dではCZopZo<0となつた状態を示す。
これらの状態ではZonioとなつているため、充分
減速してエンドミルがコーナー部を通過する指令
を受ける。同図eではPo,Po+1,Po+nが上に
あり、エンドミルがPoからPo+1へ移動する指令を
受けている状態を示す。この状態では、 CXo<0,CZo>0,CYo=0 |pXo|>Δ,|pZo|>Δ CXopXo>0,CZopZo>0 となつており、−X方向とZ方向への速度指令パ
ルスが出力されている。
すなわち本発明による倣い制御機構ではモデル
の表面形状に沿つた正しい軌跡上をエンドミルが
移動するように指令されると共に、倣い方向の変
化に対しても、その変化の度合に応じて事前に適
度な減速をされる。それによつて倣い速度の大き
い倣い加工を高精度に行なうことができる。
なお、トレーサを機械本体よりも所定時間先行
させてモデルに対して倣い駆動させる場合の所定
時間とは、トレーサがモデルに対する倣いをすべ
て完了したのちに機械本体の駆動が開始される場
合も含まれるものとする。この場合は、大容量メ
モリーに指令位置データと指令速度データを格納
する必要があるが、複数台の機械本体を駆動する
ことも可能となる。
本発明による先行記憶形倣い制御方法は、形彫
機、門形マシニングセンター、立形マシニングセ
ンター等の倣い制御加工の工作機械に広く利用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図a,b,c,dは本発明のトレーサ部の
構造と動作を説明する構成図、第2図は本発明の
倣い制御機構の構成図、第3図は本発明の機械本
体の制御駆動装置の構成図、第4図は本発明の演
算部の構成図、第5図a,b,cは移動速度を決
定するフローチヤート、第6図a,b,c,d及
び第7図a,b,c,d,eは本発明による先行
記憶形倣い制御方法のコーナー部における減速機
能の説明図である。 図面中、1はスタイラス、2はスピンドル、3
はボールガイド、4はケース、5,8,9は差動
トランス、7は球座、10はモデル、11は制御
装置、12はトレーサ制御装置、13は演算部、
14は機械本体制御装置、15,26は信号や動
力の伝達経路、16はトレーサ駆動装置、17,
18,19,20,21,22,23,24,2
5は信号線、27は機械本体駆動装置、28は減
算カウンター、29はパルスコーダ、30は制御
駆動装置、31はサンプラー、32〜37は信号
線、38は入出力インターフエース、39,4
3,46はデータバス、40は中央演算処理装
置、41はメモリ、42はデータ書込指令、44
は転送完了信号、45はデータ外部出力指令、4
9はバツフアーレジスター、51X,51Y,51
はカウンター、53X,53Y,53Zはパルス分
配器である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 モデルに倣つて移動するスタイラス球を先端
    に備えたトレーサと、該トレーサの位置情報に基
    いて駆動制御され、上記モデルと同一形状のワー
    クを切削するエンドミルを備えた機械本体からな
    る倣い制御工作機械において、上記スタイラス球
    を上記エンドミルよりも所定時間先行させて上記
    モデルに倣つて駆動するか、上記スタイラス球の
    倣い動作がすべて完了した後にエンドミルを駆動
    させるようにし、上記トレーサのスタイラス球の
    中心点の軌跡のサンプリングタイル毎の座標値を
    計算するとともに、上記スタイラス球の中心点の
    所定時間内の各サンプリングタイム毎の平均速度
    ベクトルを計算する演算処理装置と、該演算処理
    装置の計算データを記憶する記憶装置とを設け、
    上記スタイラス球の中心点の移動軌跡上の点と点
    の間をエンドミルが移動する指令信号を、上記演
    算処理装置が上記エンドミルを駆動する機械本体
    の駆動制御装置に出力するに際して、上記指令信
    号の移動量を上記点と点を結んだ移動量ベクトル
    に等しくし、また移動速度の各成分の大きさを、
    上記平均速度ベクトルと移動量ベクトルの該当す
    る成分の積の値の符号が負の場合及び上記平均速
    度ベクトルの該当する成分の大きさが予め設定し
    た最小量未満の場合には予め設定した大きさに規
    定し、上記平均速度ベクトルと移動量ベクトルの
    該当する成分の積の値の符号が正で且つ上記平均
    速度ベクトルの該当する成分の大きさが上記予め
    設定した最小量以上の場合には上記平均速度ベク
    トルの該当する成分の大きさに設定した値を乗じ
    た大きさに規定し、上記演算処理装置は上記指令
    信号によつて、上記軌跡上の点から点へと順次エ
    ンドミルを移動させることを特徴とする先行記憶
    形倣い制御方法。
JP15715283A 1983-08-30 1983-08-30 先行記憶形倣い制御方法 Granted JPS6052238A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15715283A JPS6052238A (ja) 1983-08-30 1983-08-30 先行記憶形倣い制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15715283A JPS6052238A (ja) 1983-08-30 1983-08-30 先行記憶形倣い制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6052238A JPS6052238A (ja) 1985-03-25
JPH034348B2 true JPH034348B2 (ja) 1991-01-22

Family

ID=15643311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15715283A Granted JPS6052238A (ja) 1983-08-30 1983-08-30 先行記憶形倣い制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6052238A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2614714B2 (ja) * 1986-05-28 1997-05-28 フアナツク株式会社 倣い加工による荒どり加工方法
JP2669945B2 (ja) * 1991-02-05 1997-10-29 ファナック株式会社 ならい制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6052238A (ja) 1985-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5428548A (en) Method of and apparatus for scanning the surface of a workpiece
JPH02220106A (ja) 計測機能を有するデジタイズ制御装置
US5270627A (en) Machine tool control system
JPH0360956A (ja) 非接触ならい制御装置
US4702652A (en) Advanced memory type profiling control method for a machine tool
JPH0413108B2 (ja)
US6052628A (en) Method and system for continuous motion digital probe routing
US6194859B1 (en) X-Y positioner based on X axis motions
JPH034348B2 (ja)
CN85105480A (zh) 针尖接触式探测系统
JPH04115854A (ja) 非接触ならい制御装置
KR890001353B1 (ko) 수치 제어장치
JPS58213301A (ja) 直接教示操作方式の数値制御方式
JPS6034253A (ja) 先行記憶型倣い制御方法
EP0420990B1 (en) Profile control device
JPS59192446A (ja) 倣い制御装置
JPS5828024B2 (ja) 倣い方法及び装置
JPH04148307A (ja) 力制御ロボットにおける加工力の検出法
JPS6147653B2 (ja)
JPS62217107A (ja) 工作機械のワ−ク寸法計測装置
JPH0233129Y2 (ja)
JPH0639035B2 (ja) デジタイズ制御装置
JP2572660B2 (ja) 自動駆動型比較計測機
JPS61100349A (ja) 倣い制御装置
JPH053003B2 (ja)