JPH0343433Y2 - - Google Patents

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JPH0343433Y2
JPH0343433Y2 JP1985038147U JP3814785U JPH0343433Y2 JP H0343433 Y2 JPH0343433 Y2 JP H0343433Y2 JP 1985038147 U JP1985038147 U JP 1985038147U JP 3814785 U JP3814785 U JP 3814785U JP H0343433 Y2 JPH0343433 Y2 JP H0343433Y2
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JP
Japan
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inner rotor
motor shaft
internal gear
rotor
pump
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車の燃料タンクからエンジンへ燃
料を圧送するための電動式燃料ポンプに関するも
ので、特にポンプ部分に内接ギヤを用いたポンプ
の構造に関する。
(従来の技術) 従来、内接ギヤを用いた電動式燃料ポンプは潤
滑油のような粘度の高い液体を圧送するためのポ
ンプとして用いられてきた。
その理由としては、従来このタイプのポンプは
モータシヤフトにインナーロータを直結するよう
な構造であり、インナーロータはモータシヤフト
に剛性結合され、モータシヤフトは、その一方を
キヤツプに取り付けられた軸受に、他方をセパレ
ータに取り付けられた軸受に、それぞれ回転自在
に支持される構造であるため、キヤツプ端面に対
する軸受部の直角度、モータシヤフトの振れ、セ
パレータのロータ摺動面に対するセパレータ軸受
部の直角度、ロータのモータシヤフトとの嵌合穴
のロータ端面に対する直角度等の多くの部品の精
度によつて、セパレータのロータ摺動面に対する
インナーロータの傾きが決定される。
従つて、インナーロータの回転支障をきたさな
いようにするためには、前記のように非常に多く
の部品の精度を管理する必要がある。
しかし、これら多くの部品を高精度に管理する
ことは非常に困難であり、かつ高価な加工を必要
とする。その為に、インナーロータがセパレータ
タに対して、多少の傾きがあつてもインナーロー
タの回転に支障をきたさないように、インナーロ
ータの厚さよりアウターロータを案内するように
収納するスペーサ高さを数10μm程度高くし、キ
ヤツプとロータ間のクリアランスδ1(60μm程度が
一般的に選定される)を設けている。しかし、こ
の数10μmのクリアランスでは、従来使用されて
いた潤滑油のような粘度の高い液体の圧送には、
特に支障をきたすことはないが、ガソリン等の低
粘度の液体の圧送においては、ポンプ効率が著し
く低下してしまう。又、ガソリン機関において
は、燃料ポンプ内が乾燥状態になることがあり、
この時、速やかに、ポンプ内の空気を吐き出すと
同時に燃料を吸い込んで、エンジンへ燃料を圧送
しなければならないため、このクリアランスδ1
は、極力小さくすることが望ましい。実験の結果
では10〜30μm程度が適当である。
又、内接ギヤにおけるインナーロータとアウタ
ーロータの歯先のクリアランスδ2についても回転
に支障をきたさない範囲で、極力小さくしなけれ
ばならない。しかし、前記のクリアランスδ1と同
様に、多数の部品の加工精度の積み上げによつて
インナーロータの回転の中心とアウターロータの
回転の中心が決定されるため、非常に多くの部品
を、高精度に管理する必要があつた。
以下、従来の電動式燃料ポンプを図で説明すれ
ば、第2図において、1は鉄板にてプレス成形さ
れたモータハウジング、2,3はキヤツプであ
る。4はセパレータで、ポンプ室イと、モータ室
ロに分割される。モータ室ロは前記モータハウジ
ング1の内面に永久磁石5が取付けられる。
キヤツプ2とセパレータ4には、それぞれ軸受
6,7が取り付けられ、モータシヤフト8が回転
自在に取り付けられる。モータシヤフト8には前
記永久磁石5と対抗する位置にアマチユア9が取
り付けられ、該アマチユア9のキヤツプ2側には
整流子10が取り付けられる。又、キヤツプ2の
内側には前記整流子10に対抗する如くブラシ1
2が取り付けられ、前記キヤツプ2を貫通してコ
ード13が引き出される。ポンプ室イはトロコイ
ド形の内接ギヤで、前記モータシヤフト8のイン
ナーロータ15が剛性結合され、前記インナーロ
ータの外側にはインナーロータ15と協同して回
転するアウターロータ16がスペーサ14内にそ
の外周を案内されるように収容される。キヤツプ
2,3にはそれぞれ入口17、出口18が設けら
れている。又、前記セパレータ4には燃料通路ハ
がある。
(解決しようとする問題点) 以上が従来の内接ギヤを用いた電動式燃料ポン
プの構造を説明したものであるが、このタイプの
の燃料ポンプには大きな問題がある。それは、前
述したとおり、モータシヤフト8とインナーロー
タ15が剛性結合されており、又、第3図に示す
ように前記セパレータ4のロータ16摺動面に対
するインナーロータ15の傾きは、モータハウジ
ング1の円筒度、スペーサ14の外径の円筒度、
セパレータ4に取り付けられた軸受6のロータ摺
動面に対する直角度、インナーロータ15端面の
モータシヤフト8の嵌合穴に対する傾き等の組み
合わせ公差によつて、決定される。そのため、前
述のとおり、多数の部品を全て高精度に製作する
ことが不可欠になつてくる。クリアランスδ2の適
正値についてもモータハウジング1の円筒度、セ
パレータ4の外径に対する軸受6の同軸度、イン
ナーロータ15の歯面に対するモータシヤフト8
に嵌合穴にの位置度、スペーサ14の外径に対す
る内径(アウターロータ16の案内部)の偏心量
などの組み合わせ公差により、インナーロータ1
5、およびアウターロータ16のそれぞれの回転
の中心軸の位置が決定されてしまうため、本来こ
の種の内接ギヤを支障なく回転せしめるために必
要とされるクリアランス(60〜100μm程度が一
般的である。)を大きく上回り、前記歯先クリア
ランスδ2を大きくせざるをえなかつた。
しかし 従来この種のポンプが使用されていた
とおり、圧送する液体が、潤滑油等のような高粘
度であれば、機能上、特に問題は生じないのであ
るが、ガソリンのような低粘度の液体を圧送しよ
うとすると、ポンプ機能は著しく低下してしまう
という問題があり、これを解決し、低粘度の液体
を圧送する目的を達成するためには、非常に多く
の部品を高精度に加工し、クリアランスδ1,δ2
小さくしなければならず、コスト的に高価になる
という問題点があつた。本考案は以上のような欠
点を解消し、低粘度の液体の圧送においても、ポ
ンプ機能が低下することのない安価な燃料ポンプ
を提供することにある。
(問題を解決するための手段) 以下、本考案の特徴とするところは 内接ギヤを用いた電動式燃料ポンプにおいて、
電動部とポンプ室を分割するセパレータに段部を
設け、該段部をモータシヤフトから偏心させ、前
記段部の1段目に、内接ギヤを収納するスペー
サ、2段目に内接ギヤをセツトし、該内接ギヤの
インナーロータの中心に、モータシヤフトの軸受
を貫通させ、該軸受の外周を前記インナーロータ
が回転するようにし、前記モータシヤフトの先端
に、継手と前記インナーロータを適当なガタツキ
を設けて係合するようにしたところにある。
(実施例) 以下、図を用いて本考案の一実施例を説明す
る。ポンプ部以外は第2図と同様であるので、詳
細は省略する。
本考案は第1図において、セパレータ21はポ
ンプ室イに向かつて段部21a,21bを有す
る。該段部21a,21bは、モータシヤフト2
2に対して、内接ギヤのインナーロータの回転中
心軸とアウターロータの回転中心軸との偏心量と
同等分偏心している。前記段部21bにはスペー
サ23が嵌合され、段部21aには内接ギヤがア
ウターロータの外周を前記スペーサ23の内径に
よつて案内されるように装着される。24は前記
モータシヤフトの軸受で、前記内接ギヤのインナ
ーロータ25を貫通し、その外周24aでイナー
ロータ25を回転させるようになつている。モー
タシヤフト22は前記軸受24を貫通し、キヤツ
プ26に設けた窪み26aに突き出し、該突き出
し部に継手27が剛性結合される。28はアウタ
ーロータで、前記のとおりスペーサ23の内径に
よつて案内されるように装着され、前記インナー
ロータ25と協同して回転する。
又、前記インナーロータ25とアウターロータ
28の歯先の間には、それぞれの回転に支障をき
たさないようにクリアランスδ2が、又、ロータの
厚さ方向にも同様の理由により、クリアランスδ1
が設けられている。
(効果) 本考案は以上の如く構成されるものであり、そ
の技術的効果を説明すれば、まず、内接ギヤの歯
先のクリアランスδ2については、、スペーサ23
がセパレータ21の段部21aに嵌合装着され、
アウターロータ28はその外周をスペーサ23に
案内されるように収納され、インナーロータ25
と協同して回転し、又、インナーロータ25はセ
パレータ21に取付られた軸受24の外周により
案内されて回転するように装着される。さらに、
インナーロータ25とモータシヤフト22とは、
該モータシヤフトに剛性結合された前記継手27
を介して適当なガタツキをもつて結合されている
ためモーター部の構成部品の寸法の影響をうける
ことがなくなる。従つてセパレータ21に取り付
けた軸受24の中心に対して、インナーロータ2
5の回転中軸とアウターロータ28の回転中心軸
の偏心量と同等分だけセパレータ21段部21b
を偏心させて設けることにより、歯先のクリアラ
ンスδ2は、この種の内接ギヤを支障なく回転せし
める最小の値とすることができる。なお、該段部
21bは、前記軸受24をセパレータ21に取り
付けた後に、該軸受24を基準として、切削等に
より加工することにより、容易に、安価で精度よ
く加工することができる。又、クリアランスδ1
ついても前記のごとく、モータシヤフト22に取
り付けられた継手27とインナーロータ25と
は、適当なガタツキを設けて係合されているた
め、仮にモータシヤフト22がモータ部構成部品
の影響により傾いたとしても、インナーロータ2
5と継手27との間に設けられたガタツキにより
吸収されて、インナーロータ25が傾くことを防
止することができるため、ロータの回転に必要な
最低限の値とすることができる。
以上のごとく本考案のような構成にすれば、モ
ータ部構成部品の精度の影響をポンプ部に与える
ことなく電動式燃料ポンプを構成することができ
るため、多くの高精度部品を用いることなく、こ
の種の内接ギヤポンプの回転に支障をきたさない
最小限のクリアランスとすることができ、従来困
難であつたこの種の内接ギヤポンプでの低粘度の
液体を圧送することが容易にでき、しかも、安価
な電動式燃料ポンプを提供することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の詳細を示す部分断面図、第2
図は従来の内接ギアを用いた電動式燃料ポンプの
断面図、第3図は従来のポンプ部を詳細に示した
部分図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内接ギヤを用いた電動式燃料ポンプにおいて、
    電動部とポンプ室を分割するセパレータに段部を
    設け、該段部をモータシヤフトから偏心させ、前
    記段部の1段目に、内接ギヤを収納するスペー
    サ、2段目に内接ギヤをセツトし、該内接ギヤの
    インナーロータの中心に、モータシヤフトの軸受
    を貫通させ、該軸受の外周を前記インナーロータ
    が回転するようにし、前記モータシヤフトの先端
    に、継手と前記インナーロータを適当なガタツキ
    を設けて係合するようにしたことを特徴とする電
    動式燃料ポンプ。
JP1985038147U 1985-03-15 1985-03-15 Expired JPH0343433Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985038147U JPH0343433Y2 (ja) 1985-03-15 1985-03-15

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985038147U JPH0343433Y2 (ja) 1985-03-15 1985-03-15

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Publication Number Publication Date
JPS61155684U JPS61155684U (ja) 1986-09-26
JPH0343433Y2 true JPH0343433Y2 (ja) 1991-09-11

Family

ID=30544884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985038147U Expired JPH0343433Y2 (ja) 1985-03-15 1985-03-15

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2728261B2 (ja) * 1988-06-06 1998-03-18 株式会社鷺宮製作所 複合ギャポンプ
JP2658380B2 (ja) * 1989-04-24 1997-09-30 松下電器産業株式会社 冷媒ポンプ
JP6418094B2 (ja) * 2015-07-16 2018-11-07 株式会社デンソー 燃料ポンプ
JP6447482B2 (ja) * 2015-12-15 2019-01-09 株式会社デンソー 燃料ポンプ

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JPS61155684U (ja) 1986-09-26

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