JPH0343117A - 横型帯鋸盤および横型帯鋸盤の二連式挽材方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は製材業界において、主に部材からの薄板取りを
連続的に行なう横型帯鋸盤。

詳しくは、送材路に複数列の移送手段を設けて、連続的
に供給される板厚の異なる挽材を選択的に行なって、そ
れぞれの移送手段に配給して挽き割りすることができ、
しかも、帯鋸における振れ止めの防止を確実に行なって
１円滑かつ正確な挽材を連続的に行なうことができる横
型帯鋸盤に関する。

（従来の技術） 従来、製材業界において部材等から一定厚の板材を製材
する横型帯鋸盤は、機台の左右の帯鋸車間に帯鋸を水平
に掛は渡して、側方よりローラをもって木材を送り出し
、定盤上へ送材して挽き割りを行なうもので、挽材の厚
さの調整は両帯鉱車を軸架する昇降台を上昇、または、
下降して行なうものが知られている。（特公昭４６−２
６１９１号公報参照）（発明が解決しようとする課題） 前記した従来の横型帯鋸盤は、送材路において帯鋸と定
盤との間即ち挽材厚が予め調整された一定厚のため、こ
の厚さが異なる部材を送材路へランダムに供給された場
合、十分に板厚を有する材は適正の板材製品として製材
されるが、基準板材製品に満たない薄厚の部材を供給す
ると、材の一部表面を挽き割りしただけで規定製品とな
らずに排出されると共に、板厚を変えるときはその都度
昇降装置により、帯鋸の調車を支承している昇降台を上
下する操作を頻繁に行なわなければならないので、その
調整操作が面倒な上、調整作業のために挽材作業が一旦
停止されて、材料の挽き割り能率が低下し供給された部
材が搬入コンベア上に堆積する。

帯鋸の振れ止めを防止するガイドが無い、或は、備えら
れていても帯鋸においてこれらガイドの取付は距離が長
いため、挽材したとき帯鋸が上下に振れて挽き割りでき
なかったり、挽き道が厚くなって歩留りの低下やその引
き肌が荒れて製品とならない場合があり、特に挽き割り
する板厚が薄いとその現象は一層顕著となって不良品発
生率が高い。

移送される挽材が単に平面上の定盤へ供給されるから、
上部の誘導ローラだけでは材の移送が円滑に行なわれな
いので給材能力が低下する。

等の様々な問題点を有する。

本発明は前記した問題点を解決するためになされたもの
で、送材路に複数列の移送手段を設けて、連続的に供給
される板厚の異なる挽材を選択的にそれぞれの移送手段
に配給して挽き割することができ、しかも、帯鋸の振れ
止めの防止を確実に行なって、円滑かつ正確な挽材を連
続的に行なうことができる横型帯鋸盤を提供することを
目的としている。

（問題点を解決するための手段） 前記した問題点を解決するための本発明の手段は、 機台へ所定間隔に軸支される駆動車と従動車とに水平に
懸張した帯鋸と、該帯鋸へ挽材を供給させる送材路に並
設させた複列の移送手段と、これら移送手段へ個別に連
係させた昇降手段と、前記移送手段の上方に対設した挽
材の押え手段と、前記移送手段へそれぞれ連係させた駆
動手段とを備えさせ横型帯鋸盤と、 前記複列の移送手段を設けた送材路において、該送材手
段ごとにその両側に対応させ、前記帯鋸な上下から挟持
して該帯鋸の振れ止めを行なう一対の案内手段を設けた
横型帯鋸盤と、 前記複列の移送手段を設けた送材路において、該移送手
段の前後に搬入部材と搬出部材を直列に連係し、それぞ
れの搬入部材と搬出部材とに前記移送手段の送材面高さ
と略一致させる昇降調整手段を設けた横型帯鋸盤の構成
とにある。

（作　　用） 前記のように構成される本発明は下記のような作用を奏
する。

複数列、例えば二組の移送手段を送材路内へ並設し、こ
れら移送手段に連係した昇降手段を操作して、一方の移
送手段は厚い板材の挽き割りを、他方の移送手段は薄い
板材の挽き割りを行なうように、上部を移動する帯鋸と
移送手段の基準面即ちその上面との間隔をそれぞれ調整
する。

駆動車を駆動手段により回転させ、帯鋸盤の一側におい
て、厚い部材は一方の移送手段へ供給し、薄い部材は他
方の移送手段へと選択的に供給すれば、これら部材は帯
鋸により板厚の異なった板材が製材されて後方に排出さ
れる。

このとき、帯鋸は各移送手′段の左右を挾むように設け
られている一対のガイドにより、その上下面を挟持され
ているから、切削中に挽材の切削抵抗により鋸振れの発
生がなく、薄厚の板材でも円滑に挽き割られる。

なお、これら移送手段は同時に二枚の挽材を行なうこと
ができると共に、移送手段における板材の引き厚を同一
寸法に設定して、連続的な同一厚さの挽き割りもできる
。

そして、この帯鋸盤は該移送手段の前後の搬入、搬出部
材を昇降調整手段により前記移送手段の移送面高さと略
一致させると、挽材の送り込みから排出まで円滑に行な
われる。

（実　施　例） 次に本発明に関する横型帯鋸盤の一実施例を図面に基づ
いて説明する。

第１図においてＡは横型所謂帯鋸８を水平に走行させて
、部材等の木材から薄板を製材する帯鋸盤で、昇降台１
の一側に駆動車２を固定軸受３により軸４支させ、他側
には従動車５を可動軸受６により軸７支させて、これら
車２．５へ帯鋸８を水平に懸張させてあり、前記可動軸
受６にハンドル９により進退される移動体ｌＯを連係さ
せて、移動体ｌＯを昇降台ｌ上において前後に摺動させ
ることにより、前記帯鋸８に所定の緊張力が与えられる
ように調整しである。そして、一方の駆動車２ヘモータ
等の駆動手段１）を連係させて、前記帯鋸８を所定速度
で走行させる。

また、前記昇降台１は機台１２に設けた縦ガイド１３．
１３へ昇降自在に係合させであるもので、該昇降台１の
めねじ１４に螺軸１５を螺合して、この螺軸１５を減速
機付きモーター等の昇降手段１６により高さ調整ができ
るように構成されている。

１７、１８は帯鋸盤Ａにおける送材路１９に設けた二列
の移送手段で、側枠２０により支持されて送材方向と平
行で、かつ、帯鋸８の手前から後方に亘って水平に架設
した無限軌道等のコンベアを用いるもので、それぞれ油
圧モータ等の駆動手段Ｍ、Ｍにより所定速度で移送され
る。

このうち、移送手段１７は前記機台１２上に載置して固
定式としてあり、帯鋸８と基準面、即ち、コンベア１７
の上面との寸法すの調整は、該機台１２に設けた昇降手
段１６の操作により縦ガイド１３．１３に沿って、昇降
台ｌを上下させることにより該昇降台１に支持される帯
鋸８の高さが変化するので、その挽材厚さ調整を任意に
行なうことができる。（第１〜。

３図参照） また、移送手段１８は上下に可動式で前記移送手段１７
と並設して、その側枠２０における前後に設けためねじ
２１．２１を、昇降台ｌの保持体２２から立設させた調
整螺軸２３．２３へ螺合して、これら調整螺軸２３，２
３の下端に軸着したウオームホイール２４．２４へ、前
記保持体２２に取付けた連杆２５のウオーム２６を噛合
させて、該連杆２５をギヤー２７．２８を介して減速機
付きモータ等の昇降手段２９により操作することにより
、前記側枠２０がガイド３０．３０に沿って昇降し、帯
鋸８と基準面即ちコンベア１８の上面との寸法Ｃの調整
を任意に行なうことができる。（第２〜４図参照） ３１．３１は昇降台１に取付けて帯鋸８と共に昇降する
帯鋸８の走行の案内手段で、前記二列の移送手段１７．
１８を設けた送材路１９において、該移送手段１７．１
８ごとにその移送面を挾むように、かつ、該手段３１．
３１の間隔が可及的に短距離となるようにその一対を対
応させるもので、帯鋸８の上下を挾むように形成された
二股状の支持枠３２に、帯鋸８の両側を挟持する押片３
３，３３を取付板３４．３４により固定しである。（第
５図参照） この案内手段３１．３１は、本実施例においては、中央
のもの３１を左右のもの３１．３１と兼用として一対に
し三か所に設けたが、図面には示してないが、それぞれ
の移送手段１７．１８へ一対となった一組ずつを配設し
ても良いことは勿論である。

なお、押片３３，３３は木質、プラスチックまたはセラ
ミック等の材料により成形する。

３５は前記移送手段１７．１８の上方に対設した挽材の
押え手段で、昇降台１へ揺動自在に取付けた可動アーム
３６の先端に刃ｄ付の圧送円板３７を多数枚軸支して、
前記可動アーム３６を流体シリンダ３８により所定圧で
加圧して、挽材を移送手段１７．１８との間に挟んで移
送すると共に、前記圧送円板３７にチェーン３９等を介
して駆動手段４０を連係させる。（第１〜３図参照） ４１は帯鋸盤Ａへ挽材を供給するためのコンベアで、帯
鋸盤Ａの手前に設けた左右に二分された搬入部材４２，
４２°の一側に、ランダムに積まれた挽材を移送するコ
ンベア４３と、他側に挽材できない廃材をそのまま移し
替えて廃材コンベア４４へ移送するコンベア４５とによ
り構成されるもので、搬入部材４２，４２°の手前にお
ける作業台４６で作業者が供給された部材を見ながら、
挽材厚によって適宜移送方向を選択する。（第５図参照
） ４７は帯鋸盤Ａから排出された板材や廃材を搬出するコ
ンベアで、移送部材１７．１８の終端へ接続させた左右
に二分された搬出部材４８，４８°の両側に回動可能な
仕分部材４９．５０を設けて、該仕分部材４９により引
き割られた薄厚板材または厚板材を側方の製品溜り５１
へ跳ね分けるか、或は、更に搬出部材５２．５２°によ
り後方へ移送して他の製品溜り（図示せず）へ移送する
。

なお、前記搬入部材４２．４２’と移送手段１７．１８
と搬出部材５２，５２°はその送材面を直列的に一致さ
せである。

５３は搬入部材４２°と搬出部材５２°とに設けた昇降
調整手段で、第７図に示すように、保持枠５４の下側に
所定寸法ずつを設定して、その組合わせにより複寸法が
得られる多段シリンダを用いるもので、縦ガイド５５に
沿って昇降させることにより、前記移送手段１８の送材
面とその高さを一致させる。

なお、搬入部材４２と搬出部材５２とはフレーム５６に
固定される。

（発明の効果） 前述のように構成される本発明の横型帯鋸盤は下記のよ
うな効果を奏する。

送材路に複列の移送手段を設けることにより、厚さの異
なる挽材を予め設定した複数の板厚ごと製材されるので
、同一挽材作業で多種類厚の製品が得られ、また、板厚
調整を挽材変更ごと行なう必要がないため、挽材作業が
一時停滞すことがなく、挽き割り作業の能率が向上する
。

駆動手段により移送手段と押え手段とにより挽材は牽引
されながら挽き割りされるので、その移送が円滑に行な
われて給材能力が向上する。

移送手段ごとに一対の帯鋸案内手段を設けたものである
から、材の切削中に帯鋸が上下に振れて挽き割りできな
かったり、歩留りの低下や引き肌が荒れることが防止さ
れ、薄板材の挽き割りでも優良な製品が得られる。

搬入部材および搬出部材の送材面高さを昇降調整手段に
より、移送手段の送材面高さとほぼ一致させであるから
、挽き割られた板材が円滑に移送されて、送材詰まりや
脱落を生じない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に関する横型帯鋸盤を示す正面図。第２
図は同上の固定式の移送手段を示す・側面図。第３図は
同上の可動式の移送手段を示す側面図。第４図は移送手
段を示す縦断正面図、第５図は帯鋸の案内手段を示す拡
大図。第６図は本発明の装置における給材、排材の状態
を示す概略的平面図。第７図は搬入、搬出部材を示す側
面図である。 図において２は駆動車、５は従動車、８は帯鋸、　１２
は機台、　１７．１８は移送手段、　１９は移送路、　
１５．１６．２０は昇降手段、３５は押え手段６Ｍ。 Ｍは駆動手段、　３１．３１は案内手段、５３は搬入部
材４２’、５２°の昇降調整手段である。 ４

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）機台へ所定間隔に軸支される駆動車と従動車とに
   水平に懸張した帯鋸と、該帯鋸へ挽材を供給させる送材
   路に並設させた複列の移送手段と、これら移送手段へ個
   別に連係させた昇降手段と、前記移送手段の上方に対設
   した挽材の押え手段と、前記移送手段へそれぞれ連係さ
   せた駆動手段とを備えさせたことを特徴とする横型帯鋸
   盤。
2. （２）前記複列の移送手段を設けた送材路において、該
   送材手段ごとにその移送面を挟んで両側に対応させ、前
   記帯鋸を上下から挟持して該帯鋸の振れ止めを行なう一
   対の案内手段を設けた請求項（１）記載の横型帯鋸盤。
3. （３）前記複列の移送手段を設けた送材路において、該
   移送手段の前後に搬入部材と搬出部材を直列に連係し、
   それぞれの搬入部材と搬出部材とに前記移送手段の送材
   面高さと略一致させる昇降調整手段を設けたことを特徴
   とする請求項（１）記載の横型帯鋸盤。