JPH0343004Y2 - - Google Patents

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JPH0343004Y2
JPH0343004Y2 JP4467986U JP4467986U JPH0343004Y2 JP H0343004 Y2 JPH0343004 Y2 JP H0343004Y2 JP 4467986 U JP4467986 U JP 4467986U JP 4467986 U JP4467986 U JP 4467986U JP H0343004 Y2 JPH0343004 Y2 JP H0343004Y2
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hole
holes
hole fitting
mold
steam
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JP4467986U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、合成樹脂の発泡成形等に使用される
成形用金型に関するものである。
[従来の技術] 例えば、合成樹脂の発泡成形は、雄型と雌型と
の間に形成されるキヤビテイ内に原料の合成樹脂
粒子を充填し、これらの合成樹脂粒子を、上記雄
型及び雌型に設けた多数の蒸気通孔からキヤビテ
イ内に蒸気を供給して加熱発泡させることにより
行つている。
しかしながら、かかる発泡成形に使用される従
来の金型は、第3図及び第4図に示すように、ボ
デイ1に設けた開孔2に複数のスリツト状の通孔
4を備えた孔金具3を嵌着し、該通孔4を通じて
キヤビテイ5内に蒸気を供給するように構成して
いるが、この孔金具3を、ボデイ1よりも肉厚t
が小さく且つその中央部に窪み6を有する断面凹
形に形成しているため、凝縮した水が該孔金具3
の上部に溜まり易く、製品を金型内から取出した
ときにこの水が通孔4を通じて型内に流入し、次
回の成形に際しての合成樹脂粒子の充填を不円滑
するという欠点があつた。そのため従来では、型
内に流入した水分をエアによつて吹き払うとか、
加熱して乾燥させるなどの手段を講じており、作
業能率が非常に悪かつた。
上述した水分の滞留を防止するため、第5図及
び第6図に示すように、ボデイ1と同じ厚さを有
し且つ周囲に多数の通孔8を備えた孔金具7を使
用し、この孔金具7をボデイ1の開孔2に嵌着す
るようにしたものもあるが、通孔8全体の総開口
面積が第3図のものに比べて非常に小さいため、
蒸気流量が非常に小さくなり、加熱が不十分とな
つて所期の製品を得ることが困難である。
通孔を単純に大きくしたのでは、成形時に製品
の該通孔に対応する部分がその内部に膨出し、製
品に突起が形成されて商品価値の低下を来すこと
になり、従つて、個々の通孔はできるだけ小さく
するほうが望ましい。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案の課題は、凝縮した水が滞留して型内に
流入することがなく、且つ小さい通孔により十分
な蒸気流量を確保できるようにした成形用金型を
提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記課題解決のため、本考案の金型は、ボデイ
に設けた開孔内に多数の蒸気通孔を備えた孔金具
を嵌着し、該通孔を通じてキヤビテイ内に加熱用
の蒸気を供給するようにしたものにおいて、上記
孔金具をボデイと同じ厚さに形成し、該孔金具の
表面側と裏面側とに、互いに重複する深さを有し
且つ互いに交叉する複数の細溝を切設し、これら
の細溝の交点に上記通孔を形成したことを特徴と
するものである。
[作用] キヤビテイに原料としての合成樹脂粒子を充填
し、孔金具に設けられた通孔を通じて該キヤビテ
イに蒸気を供給することによりその成形が行われ
る。
このとき、上記孔金具が金型におけるボデイと
同厚をなしているため、該孔金具の回りに窪みが
形成されず、従つて凝縮水の滞留が生じるような
ことがない。
また、孔金具には、表裏面に設けた細溝の交点
に多数の通孔が形成されているため、これらの通
孔の総開口面積は非常に大きくなり、蒸気流量は
十分に確保される。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら詳
述する。
第1図において、10は金型におけるボデイで
あつて、該ボデイ10の内側にはキヤビテイ11
が、また外側には蒸気室12がそれぞれ形成さ
れ、該ボデイ10に設けられた開孔13内には、
蒸気室12からキヤビテイ11へ蒸気を供給する
ための多数の蒸気通孔15,15,…を備えた孔
金具14が嵌着されている。
上記孔金具14は、ボデイ10と同じ厚さをな
し、その表面側と裏面側には、互いに重複する深
さを有し且つ互いに交叉する複数の細溝16a,
16bがそれぞれ切設され、これらの細溝16
a,16bの交点に上記通孔15が形成されてい
る。
上記通孔15を形成する場合に留意すべきこと
は、個々の通孔の開口面積はなるべく小さくし、
全通孔の総開口面積をできるだけ大きくして蒸気
流量を十分に確保できるようにすることである。
従つて、細溝の数はできるだけ多い方が良いが、
その数をあまり多くすると、孔金具14の強度が
低下してそれを開孔13内に嵌着する際に変形す
る虞れがある。そこで、これらの点を考慮にい
れ、例えば孔金具14の直径を10mmとした場合、
細溝16a,16bの幅を0.2〜0.4mm、切設本数
を5〜6本程度とするのが適当である。因に、細
溝16a,16bを5本ずつ設けた場合には25個
の通孔が形成され、6本ずつ設けた場合には36個
の通孔が形成されることになる。
なお、上記細溝16a,16bは、互いに同じ
深さに形成してもよいが、一方を深く、他方を浅
くしてもよい。
上記構成を有する金型を使用して合成樹脂の成
形を行う場合には、キヤビテイ11に原料として
の合成樹脂粒子を充填し、孔金具14に設けられ
た通孔15,15,…を通じて該キヤビテイ11
に蒸気を供給する。
このとき、上記孔金具14が金型におけるボデ
イ10と同厚をなしているため、該孔金具14の
回りに従来のような窪みが形成されず、従つて凝
縮水の滞留が生じるようなことがない。
また、孔金具14には、表裏面に設けた細溝1
6a,16bの交点にこれらの細溝の本数を乗じ
た数だけ通孔15が形成されているため、個々の
通孔は小さくても、通孔全体の総開口面積は非常
に大きくなり、従つて蒸気流量は十分に確保され
ることになる。
[考案の効果] このように、本考案によれば、ボデイの開孔に
嵌着した孔金具を該ボデイと同じ厚さに形成した
ので、該孔金具の回りに従来のような窪みが形成
されることがなく、成形時に凝縮水の滞留が生じ
ない。
また、上記孔金具の表面側と裏面側とに、互い
に重複する深さを有し且つ互いに交叉する複数の
細溝を切設し、これらの細溝の交点に上記通孔を
形成するようにしたので、溝を切るという簡単な
加工を行うだけで孔金具に多数の微小な通孔を簡
単に形成することができ、しかも、全通孔の総開
口面積を大きくして十分な蒸気流量を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る成形用金型の一実施例を
示す要部断面図、第2図は孔金具の下面図、第3
図及び第4図は従来の金型の部分断面図及び孔金
具の下面図、第5図及び第6図は従来の別の金型
の部分断面図及び孔金具の下面図である。 10……ボデイ、11……キヤビテイ、13…
…開孔、14……孔金具、15……通孔、16
a,16b……細溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボデイに設けた開孔内に多数の蒸気通孔を備え
    た孔金具を嵌着し、該通孔を通じてキヤビテイ内
    に加熱用の蒸気を供給するようにしたものにおい
    て、上記孔金具をボデイと同じ厚さに形成し、該
    孔金具の表面側と裏面側とに、互いに重複する深
    さを有し且つ互いに交叉する複数の細溝を切設
    し、これらの細溝の交点に上記通孔を形成したこ
    とを特徴とする成形用金型。
JP4467986U 1986-03-26 1986-03-26 Expired JPH0343004Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4467986U JPH0343004Y2 (ja) 1986-03-26 1986-03-26

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4467986U JPH0343004Y2 (ja) 1986-03-26 1986-03-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62157215U JPS62157215U (ja) 1987-10-06
JPH0343004Y2 true JPH0343004Y2 (ja) 1991-09-09

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