JPH0341372Y2 - - Google Patents

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JPH0341372Y2
JPH0341372Y2 JP5405983U JP5405983U JPH0341372Y2 JP H0341372 Y2 JPH0341372 Y2 JP H0341372Y2 JP 5405983 U JP5405983 U JP 5405983U JP 5405983 U JP5405983 U JP 5405983U JP H0341372 Y2 JPH0341372 Y2 JP H0341372Y2
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JP
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wire
conductor
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overhead power
strands
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JP5405983U
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JPS59159820U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は架空配電用絶縁電線の改良に関する
ものである。
架空配電用絶縁電線は、一般に複数の硬銅素線
からなる撚線導体上にゴム又はプラスチツク絶縁
層を設けた基本構成を有して居り、上記撚線導体
には伸線時あるいは撚線加工時更にはドラム巻回
時等の多くの機会に各種歪が付与されこれらが残
留応力となつて残存している。
そしてかかる架空配電用絶縁電線は多くの場合
に風雨にさらされた苛酷な使用条件下にあり、特
に該電線引留部、分岐部等から導体内に水分が侵
入する恐れが高い。
上記侵入水分が仮りに導体素線間に長時間存在
すると酸素濃淡電池作用による所謂腐触電池を発
生し、しかもその作用が上記導体の残留応力の存
在により加速され、応力腐触による素線切れ、更
には断線に到る重大な問題があつた。
そこで一般には架空配電用絶縁電線の導体素線
間々隙を水密性コンパウンドで埋めて水分の侵入
を阻止して上記応力腐蝕を発生させないような対
策がとられている。
一方架空配電用絶縁電線にはかなりの頻度で落
雷による断線事故の発生が免がれず、かかる断線
事故には速やかにその位置を検出してこれに対処
することが必須のことである。
かかる断線位置検出の具体的手段は、断線検出
リレーの取付けにより行はれている。ここで断線
検出リレーとは、雷害による高圧線の溶断線事故
で短絡と地絡が同時発生(異相地絡短絡)する電
気的現象を変電所でとらえる保護継電器であり、
過電流要素、地絡過電圧要素、地絡過電流要素の
組合せ条件により落雷断線か否かを判断する回路
構成である。
しかし上述した撚線導体素線間に水密コンパウ
ンドを充填した水密構成のものは被雷時のアーク
による導体溶断時間が著しく長くなり、上記断線
検出システムにおける雷断線検出遮断リレーの動
作をその分遅らせその使用を妨げ、上述した断線
位置検出を著しく因難にしトラブルを招く重大な
原因になつていた。
ここに考案者等はかかるトラブルを回避すべく
鋭意検討を重ねた結果、上述の被雷時のアークに
よる導体溶断時間が撚線素線間に充填される水密
コンパウンドの量により略比例的に変化するこ
と、及び該撚線の表面素線に水密コンパウンドが
被覆されていることにより上述した応力腐触が殆
んど防止されることを見出しこの考案を完成した
のである。
即ちこの考案は、撚線導体上にゴムまたはプラ
スチツク絶縁層を設け更にシースを被覆してなる
絶縁電線において、該撚線導体をその最外層素線
層のみが水密性コンパウンドに被覆された構成に
したことを特徴とする架空配電用絶縁電線であ
る。
図面は本考案架空配電用絶縁電線の一実施態様
であつて1は導体、2は絶縁層である。
導体1の撚線素線の最外層素線1a,1a…は
水密性コンパウンド3にて充填被覆されている
が、他の素線1b間の空間は埋められていない。
上記水密性コンパウンドとしては、天然ゴム、
ブチルゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピ
レンゴム、シリコーンゴム等に軟化剤を添加した
もの、ペトロラタムジエリー、ポリブテン、ポリ
イソブチレン、マイクロクリスタリンワツクス等
の混合物、あるいはエチレン酢酸ビニル共重合
体、エチレンアクリル酸エチル共重合体等が用い
られる。
これら水密性コンパウンドにて上記の如く撚線
導体の最外層素線層のみを充填被覆する方法とし
ては、例えば予め該水密性コンパウンドにて被覆
した素線を最外層に位置させ撚り合せるか、ある
いは絶縁体の押出式成形時に撚線の最外層素線に
水密性コンパウンドを一括被覆する方法などが考
えられる。
本考案の架空配電用絶縁電線は、上記説明及び
後記実施例から明らかなように導体撚線最外層素
線層の水密性コンパウンド被覆により上記撚線導
体の応力腐触が適切に防止され、他の素線間に該
コンパウンドが存在しないことにより、雷害時の
断線位置検出のトラブルが回避される効果を奏し
その工業的利用価値は極めて大きい。
以下実施例によりこの考案を具体的に説明す
る。
実施例 1 2mmφの硬銅線に予めエチレン酢酸ビニル共重
合体を被覆した素線を最外層形成素線に、他は未
被覆素線を用い19本撚りの60mm2撚線導体を得、該
撚線導体上に絶縁体として2.5mm厚に低密度ポリ
エチレンを被覆して架空配電用絶縁電線を得た。
実施例 2 2mmφの硬銅線を用い19本撚り線を得た後にそ
の最外層素線層のみにエチレン酢酸ビニル共重合
体を押出充填被覆する外は実施例1と同様に行い
架空配電用絶縁電線を得た。
比較例 1 実施例2と同様にして作つた19本撚り線に、そ
の素線間々隙の全部を埋めるようにエチレン酢酸
ビニル共重合体を押出充填被覆して、架空配電用
絶縁電線を得た。
比較例 2 実施例2と同様にして作つた19本撚り導体上に
絶縁体として、2.5mm厚に低密度ポリエチレンを
押出被覆して架空配電用絶縁電線を得た。
上記各架空配電用絶縁電線に関して電圧
6.6KV、径間距離8m、3相短絡という条件で予
じめ設定した発弧点からのアーク溶断短絡試験を
行つたところ5KAで比較例1は1.2秒であつたの
に対し実施例1,2及び比較例2は0.08〜0.1秒
と激減していた。
上記比較例2品について50cm径のドラムに巻き
付け、一端よりMattson液を注入した状態で室温
70℃のヒートサイクルを実施したところ800サ
イクルで導体に応力腐触割れの発生を見た。
実施例1及び2品について同様の試験を行つた
が、2300サイクル後にも全く異常が見られなかつ
た。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案架空配電用絶縁電線の断面図であ
る。 1……導体、2……絶縁体、1a……最外層素
線、3……水密性コンパウンド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 撚線導体上にゴムまたはプラスチツク絶縁層を
    設けてなる架空配電用絶縁電線において、該撚線
    導体が、その最外層素線層のみが水密性コンパウ
    ンドにて充填被覆されたものであることを特徴と
    する架空配電用絶縁電線。
JP5405983U 1983-04-13 1983-04-13 架空配電用絶縁電線 Granted JPS59159820U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5405983U JPS59159820U (ja) 1983-04-13 1983-04-13 架空配電用絶縁電線

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5405983U JPS59159820U (ja) 1983-04-13 1983-04-13 架空配電用絶縁電線

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59159820U JPS59159820U (ja) 1984-10-26
JPH0341372Y2 true JPH0341372Y2 (ja) 1991-08-30

Family

ID=30184413

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5405983U Granted JPS59159820U (ja) 1983-04-13 1983-04-13 架空配電用絶縁電線

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JPS59159820U (ja) 1984-10-26

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