JPH0340857Y2 - - Google Patents

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JPH0340857Y2
JPH0340857Y2 JP6218986U JP6218986U JPH0340857Y2 JP H0340857 Y2 JPH0340857 Y2 JP H0340857Y2 JP 6218986 U JP6218986 U JP 6218986U JP 6218986 U JP6218986 U JP 6218986U JP H0340857 Y2 JPH0340857 Y2 JP H0340857Y2
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belt
sheath
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lifting
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Description

【考案の詳細な説明】 −産業上の利用分野− この考案は、貨物を下から抱持するように掛け
渡して該貨物を懸吊するのに使用する吊り上げベ
ルトに関するもので、合成繊維の厚地織物で構成
された帯状の特に重量物の懸吊に適した吊り上げ
ベルトの改良に関するものである。
−従来の技術− 重量物懸吊用の吊り上げベルトはその性質上、
引つ張り強度、引つ張り力に対する耐伸縮性、耐
摩耗性が強く要求される。これらの要求を満たす
ために、例えば実公昭53−14777号公報等に示さ
れた従来の重量物吊り上げベルトは、第4図に示
すように、ベルトを構成する帯体1の表層部とな
る鞘部2をナイロン繊維の織り体で構成し、鞘部
2で包囲された芯部3をテトロン(登録商標)繊
維を経糸とした織り体で構成している。即ち、ナ
イロン繊維等のポリアミド系合成繊維は耐摩耗性
に優れているが伸縮が大きく、またテトロン繊維
等のポリエステル系合成繊維は耐伸縮性に優れて
いる耐摩耗性は劣るので、ナイロン繊維で鞘部2
を構成してベルトの耐摩耗性を向上させるととも
に、鞘部3をテトロン繊維で構成してベルトの実
質的な強度及び耐伸縮性を芯部3に負担させてい
るのである。
更に鞘部2と芯部3の糸条の色彩を異ならせ
て、鞘部2が磨滅したときに芯部3の色彩がベル
ト表面に表れるようにして、ベルトの摩耗の程度
を視認できるようにしている。
−考案が解決しようとする問題点− 重量物吊り上げベルトにおいてベルトの耐伸縮
性が問題になるのは、例えばベルトに偏荷重が掛
かつた場合、ベルトに伸縮性があると大きく荷重
が掛かつた方が伸びて貨物と接するベルトの面が
傾斜し、そのために貨物が滑つて落下する危険が
生ずるからである。また、貨物が滑つたときに、
その鋭い角部がベルトを摺擦して傷つけ、ベルト
が切断する危険もある。一方、玉掛け時の作業性
を考慮すれば、ベルトは薄く柔軟で軽量であるこ
とが望ましい。
ところで厚地織物からなる吊り上げベルトは、
第5図に示すように、上述の如き構造の芯入り袋
織物からなる帯体1を両端部においてループ部
5,6が形成されるように屈曲して2枚重ねとし
た部分Mを縫着して構成されるのであるが、上記
従来構造の帯体を用いた吊り上げベルトでは、ベ
ルトに充分な耐摩耗性と耐伸縮性とを付与しよう
とすると、ベルトの断面積が大きく且つベルトが
厚くなり、ベルトの重量が増大すると共にその可
撓性が失われるという欠点がある。これは、上記
従来の構造では、実際に荷重が負担するポリエス
テル系合成繊維で構成された芯部のベルト断面に
占める割合が小さくなつてしまうことに起因して
いる。
また重量物を懸吊する吊り上げベルトにおいて
は、充分な作業安全性を確保する必要があり、そ
のためには、ベルトの耐伸縮性の向上と共に、ベ
ルトの摩耗の程度をより詳細に確認できるもので
あることが望まれる。従来の構造では、全体をナ
イロン繊維で製織した鞘部2の色彩とテトロン繊
維の芯部3の色彩とを異ならせているだけである
から、実質的に強度を負担しない鞘部の摩耗を知
ることができるだけであり、実質的に強度を負担
している芯部の摩耗の程度は知ることが出来ない
という問題がある。
この考案は、このような従来構造のベルトにお
ける問題点を解決して、より柔軟、軽量でベルト
の摩耗の程度もより詳細に確認することができ
る、合理的な構造の重量物吊り上げベルトを得る
ことを目的としている。
−問題点を解決するための手段− 上記問題点を解決するためにこの考案が採用し
た技術手段を添付図面に付した符号を用いて以下
に説明する。
この考案の重量物吊り上げベルトでは、ベルト
を構成する帯体として第2図に示す構造を採用し
ている。即ち、帯体1は、鞘部2と芯部3との備
えた合成繊維からなり、鞘部2の両側端部2aと
その一方の面1sの両側縁部2bとがナイロン等
の耐摩耗性に優れたポリアミド系合成繊維の糸条
で構成されており、上記部分2a,2bを除く鞘
部2c,2dと芯部3とがテトロン等のポリエス
テル系合成繊維の糸条で構成された芯入り袋織物
となつている。
そして上記ポリアミド系合成繊維の糸条で構成
した鞘部の部分2a,2bと、ポリエステル系合
成繊維の糸条で構成した鞘部の前記一方の面1s
を構成する部分2cと、芯部3とに、相互に異な
る色彩の糸条を用いている。
吊り上げベルト10は、上記の構造を有する芯
入り袋織物の帯体1を前記一方の面1sを外側に
して2枚重ねにし、その重合部分を縫着糸16で
縫着して、第1図に示す断面構造としている。
−作 用− 前述した従来構造のものでは、2枚重ねとなつ
た吊り上げベルトの断面が第3図に如くなり、摺
擦力の全く作用しないベルトの中央部にナイロン
繊維の織り体からなる鞘部の部分2eが存在し、
鞘部の該部分2eはベルトの耐摩耗性にも強度に
も全く寄与していない。
また、吊り上げベルトと懸吊する貨物との摺接
は、ベルトの両側端部(第1図の2aの部分)及
び上下の外表面となつている面1sの両側縁部
(第1図の2bの部分)において著しく、従つて
従来構造のものでは、ベルトの両側端部と上下外
表面の両側縁部の摩耗によつて寿命が決定される
ことになり、ベルトの上下外表面中央部のナイロ
ン繊維は、ベルトの耐久性にも強度にも寄与して
いない。
これに対してこの考案の重量物吊り上げベルト
では、第1図に示すように、貨物との摺擦力が作
用するベルトの両側端部2aと上下面の両側縁部
2bのみがポリアミド系合成繊維の織り体で構成
され、その他の部分は全て耐伸縮性に優れたポリ
エステル系合成繊維となつているので、実際に貨
物の重量を負担するポリエステル系合成繊維のベ
ルト断面に占める割合が大幅に大きくなつてお
り、従つて、全体としてのベルトの断面積を従来
構造のものより小さくすることができてベルトの
軽量化が図れ、ベルトの厚さも薄くなつてベルト
の可撓性が向上する。
さらにこの考案のベルトでは、ベルト表面の両
側端部2a及び両側縁部2bの色彩と、ベルトの
上下面中央部2cの色彩と、芯部3の色彩とがそ
れぞれ異なるので、ベルトの摩耗がある程度進行
するとベルトの表面両側端部2a及び両側縁部2
bに芯部3の色彩が表れ、ベルトの実質的な強度
が低下する程度に摩耗が進行すればベルトの表面
中央部2cに芯部の色彩が表れてくることとな
る。従つて、ベルトの摩耗の程度により詳細に知
ることができ、特にベルトの強度の実質的な低下
をもたらす摩耗の程度を正確に知ることができ
る。
またこの考案の重量物吊り上げベルトでは、貨
物との摺接が著しいベルト表面の両側端部2a及
び両側縁部2bがポリアミド系合成繊維の織り体
となつているので、ベルトの実質的な耐摩耗性が
低下する虞はなく、ベルト両端のループ部5,6
においても、第9図に示すように、フツクと接触
する内側端部2aと側面内側部2bとがポリアミ
ド系合成繊維の鞘部となり、ポリエステル系合成
繊維で構成された鞘部の部分2c及び2dはフツ
クと接触しない外周部及び折り込まれ部分となる
ので、この点においてもベルトの耐久性を低下さ
せる虞はない。
−実施例− 第6図は、この考案の重量物吊り上げベルトを
構成する帯体1の織り構造の一実施例を示した断
面図で、●印で示す11は赤色に染色されたナイ
ロン繊維の経糸、◎印で示す12は青色に染色さ
れたテトロン繊維の経糸、○印で示す13は染色
されていない白ないし灰色のテトロン繊維の経糸
であり、14は鞘部2のナイロン繊維の緯糸、1
5は芯部3の緯糸、想像線で示す16は縫着糸で
ある。芯部の緯糸15は、単に経糸13を織り体
として結束しているだけであるから、その材質は
問題にはならず、且つ出来るだけ細いものが使用
される。図示のものは、ベルトを構成する帯体1
を鞘部2と芯部3との2重の袋織り構造としたも
のであるが、芯部3は必ずしも織り体としなけれ
ばならない訳ではない。
ベルトの製造にあたつては、ナイロン繊維11
は帯体1を製織してから染色されるが、テトロン
繊維12の染色は糸条の状態で行われる。従つ
て、ベルトの外表面となる面1sの中央部2cの
経糸は、全て同色とならざるを得ない訳ではな
く、場合によつては、2色以上の糸条を用いて織
り模様を付与することも容易にできる。第7図は
2色の経糸12と13とを交互に用いてベルトの
外表面中央部となる部分2cを製織した場合、第
8図は2色の経糸12と13とで該部分2cに織
り模様を形成した場合をそれぞれ示したもので、
このような構造としてもこの考案の効果が損なわ
れることはない。
−考案の効果− この考案の重量物吊り上げベルトは、最も摩耗
し易いベルト表面の側端及び側縁部分2a,2b
を耐摩耗性に優れたポリアミド系繊維で被覆する
ことによつて、強度及び耐伸縮性に優れたポリエ
ステル系繊維で構成されたベルトの耐久性を高め
たもので、それぞれの繊維の物性を最大限に発揮
せしめる構成としたものである。
従つて、上記作用の項の説明からも明らかなよ
うに、この考案の重量物吊り上げベルトは、ベル
ト断面において荷重を負担する耐伸縮性に優れた
ポリエステル系合成繊維の面積割合を大きくでき
るから、全体としてベルトの軽量化が図れ、ベル
トの厚さも薄くすることが可能でベルトの可撓性
を向上させることができ、ベルトの耐伸縮性も向
上して貨物の落下やベルトの切断事故を可及的に
防止したより安全な重量物吊り上げベルトを得る
ことができる。更に、ベルトの摩耗をより詳細に
知ることができ、特にベルトの摩耗によるベルト
の強度の低下を視認により容易に確認することが
可能になり、ベルトの廃棄基準等の管理基準を明
確に設定できて作業安全性の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の重量物吊り上げベルトの断
面構造を模式的に示す図、第2図はこの考案の重
量物吊り上げベルトを構成する帯体の断面構造を
模式的に示す図、第3図は従来構造の吊り上げベ
ルトの断面構造を模式的に示す図、第4図は従来
構造の吊り上げベルトを構成する帯体の断面構造
を模式的に示す図である。第5図は吊り上げベル
トの側面図、第6図はこの考案の重量物吊り上げ
ベルトを構成する帯体の断面構造の一実施例を織
り構造に示した図、第7図及び第8図は他の実施
例の織り構造の要部断面を示す図、第9図はベル
ト端部のループ部分の断面構造を模式的に示した
図である。 図中、1:帯体、2:鞘部、3:芯部、10:
ベルト、1s:ベルトの外側面となる帯体の面、
2a:鞘部の両側端部、2b:鞘部の上記面1s
の両側縁部、2c:鞘部の上記面1sの中央部、
2d:鞘部の上記面1sと反対側の面の部分、1
0:吊り上げベルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鞘部と芯部とを備えた合成繊維の芯入り袋織物
    からなる帯体を2枚上下に重合縫着して構成した
    吊り上げベルトにおいて、前記帯体の鞘部の両側
    端部とその一方の面の両側縁部とがポリアミド系
    合成繊維の糸条で形成され、上記部分を除く鞘部
    と芯部とがポリエステル系合成繊維の糸条で形成
    されており、上記ポリアミド系合成繊維の糸条と
    鞘部を構成する前記一方の面のポリエステル系合
    成繊維の糸条の少なくとも一部と芯部のポリエス
    テル系合成繊維の糸条とが相互に異なる色彩を有
    しており、前記一方の面を外側面として2枚の帯
    体を左右に縫着して形成された、重量物吊り上げ
    ベルト。
JP6218986U 1986-04-24 1986-04-24 Expired JPH0340857Y2 (ja)

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