JPS6028695Y2 - 繊維スリング用のベルト - Google Patents

繊維スリング用のベルト

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Publication number
JPS6028695Y2
JPS6028695Y2 JP10881677U JP10881677U JPS6028695Y2 JP S6028695 Y2 JPS6028695 Y2 JP S6028695Y2 JP 10881677 U JP10881677 U JP 10881677U JP 10881677 U JP10881677 U JP 10881677U JP S6028695 Y2 JPS6028695 Y2 JP S6028695Y2
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JP
Japan
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thread
belt
marker
warp
woven
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Expired
Application number
JP10881677U
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English (en)
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JPS5438667U (ja
Inventor
邦男 伊藤
Original Assignee
株式会社椿本チエイン
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、使用限界表示用の標識糸がベルトの厚みに対
して中央に織り込まれている繊維スリング用のベルトに
関する。
周知の如くベルトの損耗を目視できるように標識糸をベ
ルトの厚みに対して中央部に織り込んだ繊維スリングは
一般に用いられている。
また耐摩耗性を向上させるために、綾織り朱子織り等に
した繊維スリングは例えば実公昭42−1685咥公報
に記載されている。
この種の繊維スリングは耐摩耗性の点で優れているが、
他方ベルトの表層部が面摩耗すると、すべての縦糸が切
断されることになってベルトの強度がゼロになってしま
う。
又この組織に使用限界表示用の標識糸を上下の横糸間の
中央部に織り込んだ場合、標識糸が見えた時点では残存
強度はゼロになり、不都合である。
すなわちベルトの表層部が摩耗して標識糸が見えた時点
でもある程度の必要な強度を有していなければならない
したがって本考案の目的は、標識糸が見えた最悪条件下
であっても残存強度がゼロにならない繊維スリング用の
ベルトを提供するにある。
本考案による繊維スリング用のベルトは、ベルトの使用
限界表示用標識糸の織り込み位置をベルトの厚みに対し
て中央部に、又幅方向に対しては両端部を少し残して内
側方向に少なくとも2ケ所面状に織り込む事とし、その
標識糸を織り込んだ表層組織は、縦糸が上横糸および下
横糸と別々にからみ合っていて、厚み方向に上下の層と
標識糸とよりなる三層であり、かつ標識糸のない部分で
は縦糸が上横糸及び下横糸と共にからみ合って構成され
ている。
したがって、縦糸が上下の両横糸にからみ合っている部
分(標識糸のない部分)では耐摩耗性にすぐれており、
いわゆる貫通組織と同様の効果をもたせることができ、
かつ標識糸は縦糸が上下の両横糸にからみ合っている部
分の中に織り込まれているので、最悪状態でも最大使用
荷重のほぼ2倍程度の最小強度を確保することができる
以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図は繊維スリングの基本形態を示し、1枚のベルト
1を折り曲げて両端部に吊環部2゜2′を形威し、ベル
ト端部を縫合せ3、ベルト本体部を2枚重ねに構成し耳
部をミシン糸で縫着4されている。
第2図は第1図の■−■線に沿う断面図で、ベルト1枚
分を示している。
すなわち横糸5が上下2層に配され、縦糸6が上下の横
糸5に後述の如くからまっている。
この糸としてはポリアミド系、ポリエステル系、ポリプ
ロピレン系等の合成繊維製が好適である。
標識糸7がベルトの厚みの中央部に織込まれている。
そして図示の如く幅方向に少なくとも2個所面状に標識
糸7が設けられている。
通常標識糸7は赤系を用いると、色別効果があって好ま
しい。
この標識糸7のある部分すなわち標識糸7の上下面に位
置する縦糸6は上から下の横糸5まで貫通しないで、上
の横糸、下の横糸にそれぞれ単独にからまっている。
そして標識糸7のない部分では縦糸6は上下の横糸と共
にからみあっている。
第3図は第2図の■−■線に沿う断面を、第4図は第2
図のIV−IV線に沿う断面を示している。
カラミ糸8は、縦糸6が上下の横糸5と単独にからまっ
ている標識糸のある部分がパンクしないように、上下の
横糸5にからまっている。
標識糸7の織込位置はベルトの厚み方向の中央位置で、
ベルトの幅方向において両端からWl、W3人った位置
であり、ベルトの幅をWとするとW 1 = W3”F
1/6Wが適当である。
標識糸7の幅1□、1□は1□=1゜=175〜1/3
Wが適当である。
ベルトの幅Wが広くなり、標識糸7の本数が増せば上記
の範囲にとられれないで決めればよい。
いずれの場合においても、残存強度として最大使用荷重
の2倍程度は必要であるので、最悪の条件下でも残存強
度がゼロとならないよに設計しなければならない。
2枚重ねされたベルト断面の残存強度の説明図を第5図
に示すが、この第5図において、上面の(と下面のt、
が全部摩耗し、両サイドW1.W3が全部摩耗し2 (
to +tt)x (l□+1□)の斜線で示す断面図
の部分が残った時点がベルトの残存強度として最悪の条
件になる。
ベルトの組織がすべて第3図に示すように縦糸6を上下
の両横糸5とからませる組織であれば、tlが172摩
耗すると、すなわちベルトの最外表部が面摩耗すると、
縦糸6がすべて切れて残存強度はゼロとなる。
しかしながら本考案では標識糸のある部分では縦糸6は
上横糸および下横糸とそれぞれ別別にからみ合っている
ので、第1図および第5図に示すように通常2枚重ねで
用いるから、仮りに第5図の外側の厚み41部分の縦糸
が全部側れても内側の厚みh部分の縦糸と中央部に面状
で織り込まれている標識糸が残っているので、残存強度
はゼロにならない。
第5図において、tlは縦糸6が上下横糸5にからまれ
て構成される表層組織の厚みを示し、その厚みはほぼ縦
糸の太さの2倍である(すなわち標識糸7が中央部にあ
る場合の表層部分の厚みである)。
toは標識糸が織り込まれている厚みを示し、モして1
1および1□は標識糸が織り込まれている幅寸法を示し
ている。
第5図の2枚重ねに構成されているベルト断面において
、ベルトの各部が摩耗、損傷して、最悪条件となった場
合、すなわち斜線で示す部分のみの断面積になった場合
は、2 (to十t1)X (11+1□)である。
したがってこの斜線で示す残存断面で最大使用荷重の2
倍の強度を確保するための1□および1□の寸法を求め
てみる。
いまW=60rrr1n1t1=2rIvnXto=1
閣、T=tO+2t1= 5 rran、安全率6、標
識糸7が2ケ所の場合、標識糸7の幅寸法1□または1
゜は安全率2を確保する条件で11=1□=17閣であ
る。
なおここでTは1枚分のベルトの厚みであり、第5図は
ベルトを2枚重ねているのでT。
=硼である。
第6図は内部に標識糸7がある部分すなわち縦糸が上下
の横糸をそれぞれ別別にからみ合っている表層組織を標
識糸7のない部分の縦糸の表層組織と合せて判別できな
い組織とした実施例を示している 第7図は標識糸7が織り込まれている部分の表層組織を
平織りとし、標識糸のない部分と異った組織に仕上げた
実施例を示している。
織り上った組織ではその部分(標識糸7の表層組織部分
)が帯状になって表われるため、その帯状の本数により
使用荷重の大小の判別にも利用できる。
このように標識糸のある部分の表層組織と標識糸のない
組織とを変えて、織り模様とし、ベルトの幅に対する模
様の本数で最大使用荷重の目安とすることもできる。
以上の如く本考案によれば、標識糸のある部分では縦糸
が上横糸および下横糸のみに別別にからまっているので
、表層部組織が全部破壊するような最悪の条件下におい
ても、この部分の残存強度はゼロにならないので、この
種のスリンブトじて極めて好適である。
また本考案によれば特殊な織り方を用いないので製作費
を安くすることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は繊維スリングの基本形態を示腰第2図は本考案
の第1実施例においてベルト1枚分の断面図、第3図お
よび第4図はそれぞれ第2図の■−■線、IV−IV線
に沿う断面図、第5図はベルトの残存強度の説明図、第
6図は本考案の第2実施例、第7図は本考案の第3実施
例を示す図。 1・・・・・・ベルト、2,2′・・・・・・吊環部、
5・・・・・・横糸、6・・・・・・縦糸、7・・・・
・・標識糸、W・・・・・・ベルトの幅。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ベルトを2枚重ねて本体部を構成する繊維スリング用の
    ベルにおいて、そのベルトの使用限界表示用標識糸の織
    り込み位置をベルトの厚みに対して中央部に、又幅方向
    に対しては両端部を少し残して内側方向に少なくとも2
    ケ所面状に織り込む事とし、その標識糸を織り込んだ表
    層組織は、縦糸が上横糸および下横糸と別々にからみ合
    っていて、厚み方向に上下の層と標識糸とよりなる三層
    であり、かつ標識糸のない部分では縦糸が上横糸及び下
    横糸と共にからみ合って構成されていることを特徴とす
    る繊維スリング用のベルト。
JP10881677U 1977-08-16 1977-08-16 繊維スリング用のベルト Expired JPS6028695Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10881677U JPS6028695Y2 (ja) 1977-08-16 1977-08-16 繊維スリング用のベルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10881677U JPS6028695Y2 (ja) 1977-08-16 1977-08-16 繊維スリング用のベルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5438667U JPS5438667U (ja) 1979-03-14
JPS6028695Y2 true JPS6028695Y2 (ja) 1985-08-30

Family

ID=29054215

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JP10881677U Expired JPS6028695Y2 (ja) 1977-08-16 1977-08-16 繊維スリング用のベルト

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JPS5438667U (ja) 1979-03-14

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