JPH0340743Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は持ち運び用の把手を備えた把手付き壜
に関する。

「従来の技術」 最近、生ビール収納用として2.5近い大形壜
が用いられているが、このような大形壜では液体
を収納した場合かなりの重量となるので、持ち運
びに便なるよう把手付きとする場合が多い。この
把手としては多種多様のものが提供されている
が、大別すると、壜体に一体に形成したものと、
別個に作製して壜体に取付けるものとの２種があ
る。

「考案が解決しようとする問題点」 把手を壜体と一体に形成するものでは、壜形が
複雑となつてコスト高となるばかりでなく、把手
が外方に突出して邪魔となるケースが多く、一方
把手を別個に作製して組込むものでも取付け部が
必要となることから構造が面倒となり、しかも取
付けに手数を要する例が多い。

本考案は把手を別個に作製するものにおいて、
取付け部が不要となり、従つて構造的に簡易であ
り、しかもワンタツチで簡単に取付けることがで
きる便利な把手付き壜を得るにある。

「問題点を解決するための手段」 本考案の把手付き壜は、短筒状の取付筒１の下
端周縁の一部から折り曲げ可能に逆さＴ字形の握
り部２を一体に延出した軟質材からなる把手３
を、取付筒１により壜体４の口頚部５基部の外向
きフランジ６直下部に、このフランジ６を強制的
に乗り越えさせて嵌合装着し、かつ握り部２の両
翼２ａ，２ａを壜体４肩部外面周りに添わせた取
付け構成としている。

「作用」 上記構成によれば、把手３の取付筒１は壜体４
の口頚部５の外向きフランジ６直下部外面に喰い
込むように装着し、その上端周縁はフランジ６で
係止されるので外れることはない。そして持ち運
び時には、握り部２を、第３図のように中央垂下
片を人差し指と中指で挟んで両翼２ａ，２ａを握
り、この握り部２を上方に持ち上げればよく、す
ると握り部２基部で折れ曲がり壜体４を吊り下げ
た状態で持ち運びできる。

「実施例」 第１図乃至第３図が示す実施例は、既述した
「問題点を解決するための手段」で述べたところ
と同様であり、重複を避けるために該既述部分に
ついての説明は省略し、既述しない事項について
だけ説明する。

壜体４としては、大形ビール壜の例を示してい
るが、これは口頚部５基部と外向きフランジ６を
有していればどんな形状、またどんな収納物のも
のでもよい。またこの壜体４としては最近合成樹
脂材製が多いが、勿論他材質のものでもよい。口
頚部５のフランジ６上方部外面には螺条７を形成
し、キヤツプ８を装着している。

把手３としては合成樹脂材の成形で形成するの
がよい。この把手３の取付筒１と握り部２の結合
部は可撓ヒンジ９として握り部２を折り曲げ可能
としており、また握り部２の両翼２ａ，２ａは弯
曲させてあり、常時壜体４肩部外面を抱くようこ
れに添つている。

「考案の効果」 上記本考案によれば、把手３は別途作製し、そ
の上特別に取付部を必要としないので、壜体４は
勿論、把手３にもそのための加工を必要とせず、
構造は簡易であり、また把手３は壜体４の口頚部
５に強制的に押込むことで取付けるので、その取
付けはワンタツチで何の面倒もない。また把手３
は単一部品で合成樹脂材の成形に形成できるので
安価に作成でき、さらに握り部２は薄板状で常時
壜体４肩部外面に添つた取付け状態なので、外部
に突出せず邪魔とならないので、包装や輸送上都
合がよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案把手付き壜の一実施例の外形斜
視図、第２図は同実施例の把手を縦断した要部の
半部図、第３図は使用状態を示す一部外面図であ
る。 １……取付筒、２……握り部、３……把手、４
……壜体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 短筒状の取付筒１の下端周縁の一部から折り曲
   げ可能に逆さＴ字形の握り部２を一体に延出した
   軟質材からなる把手３を、取付筒１により壜体４
   の口頚部５基部の外向きフランジ６直下部に、こ
   のフランジ６を強制的に乗り越えさせて嵌合装着
   し、かつ握り部２の両翼２ａ，２ａを壜体４肩部
   外面周りに添わせてなる把手付き壜。