JPH0339487Y2 - - Google Patents

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JPH0339487Y2
JPH0339487Y2 JP11964884U JP11964884U JPH0339487Y2 JP H0339487 Y2 JPH0339487 Y2 JP H0339487Y2 JP 11964884 U JP11964884 U JP 11964884U JP 11964884 U JP11964884 U JP 11964884U JP H0339487 Y2 JPH0339487 Y2 JP H0339487Y2
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JP
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propeller
propeller shaft
metal bushing
metal
corrosion
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JP11964884U
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  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は船外機に係り、特に異種金属接触腐
食の発生を防止した船外機のプロペラ駆動装置に
関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
船外機のプロペラは、一般に第2図に示すよう
に、黄銅系材料からなる金属ブツシユ1と緩衝ゴ
ム2とが加硫接着され、プロペラ3のハブ4の孔
に圧入されてプロペラ3が構成される。これら緩
衝ゴム2を含む金属ブツシユ1をプロペラ3の軸
孔4に圧入する際、圧入誤差を小さくするため、
プロペラハブの嵌合部3a,3bと金属ブツシユ
1の嵌合部1a,1bとを互いに正確に嵌合する
ようにする必要がある。
一方、プロペラ3および金属ブツシユ1は、強
度、耐触性、展伸性、鋳造性等の適性からアルミ
ニウム材が用いられることが多い。
しかし、プロペラシヤフト5は高強度ステンレ
ス鋼が用いられているため、海水中で使用される
とステンレス鋼とアルミニウムとの間で異種金属
接触腐食を起して固着してしまい、分解不能とな
つてしまう不都合が生じる。
〔考案の目的〕
この考案は上記従来技術の欠点に着目し、これ
を改善することを目的とするもので、金属ブツシ
ユをアルミニウム材で構成してもプロペラシヤフ
トが電食により分解不能となることのない船外機
のプロペラ駆動装置を提供するものである。
〔考案の概要〕
上記目的を達成するため、この考案は、船外機
のプロペラシヤフトとこれに嵌合されるプロペラ
のハブとの嵌合部間に金属ブツシユを介装した船
外機のプロペラ駆動装置において、前記プロペラ
シヤフトをステンレス鋼で構成するとともに金属
ブツシユをアルミニウムで構成し、前記プロペラ
シヤフトとスプライン嵌合する金属ブツシユの内
周部に、ステンレス鋼や黄銅材で形成したスプラ
イン嵌合部材を鋳込み、前記プロペラシヤフトと
金属ブツシユとの接触部に電食の発生を防止した
ことを特徴とするものである。
〔考案の実施例〕 以下この考案の実施例を第1図により第2図と
共通する部分には同じ符号を付して説明する。
アルミニウムからなる金属ブツシユ1の内周部
に、ステンレス鋼、黄銅材等の耐蝕性に富む金属
または合金材料からなる金属部材としての筒状の
スプライン嵌合部材6が鋳込まれている。このス
プライン嵌合部材6の内周面軸方向にはスプライ
ン6aが形成されており、このスプライン6aが
プロペラシヤフト5のスプラインに回転一体で軸
方向に摺動自在に嵌合されるようになつている。
したがつて、高強度ステンレス鋼製のプロペラ
シヤフト5に嵌合接触する金属部材はスプライン
嵌合部材6であり、海水中で使用された場合、仮
にスプライン嵌合部材6と金属ブツシユ1を構成
している金属材料(アルミニウム)とが異種金属
接触腐食(電食)により固着しても、スプライン
嵌合部材6とプロペラシヤフト5とは腐食電位差
が生じない同種金属同士となるため電食を起すこ
とがなく、したがつてプロペラシヤフトからプロ
ペラ3が取り外せなくなるような不都合は生じな
い。また、スプライン嵌合部材6を金属ブツシユ
1に鋳造製の良いアルミ材等で鋳ぐるんだ場合に
は、金属ブツシユ1とスプライン嵌合部材6は腐
食電位差の異なる異種金属材料同士の接触とな
り、電食する恐れがあるが、両部材1,6に電食
による固着が生じても、プロペラ3やプロペラシ
ヤフト5の分解・点検・保守・組立上何ら問題が
ない。
また、プロペラのハブ4と金属ブツシユ1とは
同種金属同士の接触であるため、電食が生じな
い。
一般に、異種金属接触腐食(電食)は異種金属
からなる接触部が海水等の腐食環境下におかれた
とき、異種金属間に電位差(腐食電位差)が生じ
てアノード(接触腐食)電流が流れ、アノード側
金属に腐食が生じる現象をいう。この電食を防止
するためには、腐食電位配列の近い金属同士や腐
食電位列の等しい同種金属同士を互いに接触させ
るか、あるいはアノード電流の発生を押えるため
絶縁部材を介装し、回路抵抗を大きくすればよ
い。
したがつて、ステンレス鋼製プロペラシヤフト
5と直接接触するスプライン嵌合部材6を、プロ
ペラシヤフト5と腐食電位差が生じないか小さな
ステンレス鋼や黄銅材等の金属あるいは合金材料
で構成することにより、両接触部にアノード電流
が流れるのを防止し、これにより、電食が生じる
のを未然にかつ有効的に防止できる。また、腐食
電位列は使用される海水等の腐食環境下によつて
異なるが、金属および合金の海水中での腐食電位
列は定まるので、互いに接触する材料間の金属お
よび合金は腐食電位差が近いあるいは同じものを
適宜選択すればよい。
なお、符号7はプロペラシヤフト5の端部を覆
うキヤツプであり、また、スプライン嵌合部材以
外の部分で、金属ブツシユ1とプロペラシヤフト
5との間に接触が生じる恐れがある場合には、こ
の接触部にプロペラシヤフト5と腐食電位差の小
さな金属あるいは合金製のメツキあるいは絶縁材
を施してもよい。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案は、船外機のプロペラシ
ヤフトをステンレス鋼で構成するとともに金属ブ
ツシユをアルミニウムで構成し、前記プロペラシ
ヤフトとスプライン嵌合する金属ブツシユの内周
部に、ステンレス鋼や黄銅材で形成したスプライ
ン嵌合部材を鋳込み、前記プロペラシヤフトと金
属ブツシユとの接触部に電食の発生を防止したの
で、金属ブツシユをアルミニウム製とした場合の
効果的な電食防止構造を提供でき、金属ブツシユ
をアルミニウム製としても金属ブツシユとプロペ
ラシヤフトとの間に電食の発生を防止することが
でき、また、プロペラシヤフトと金属ブツシユと
の間で電食による固着が生じるのを未然にかつ有
効的に防止できるので、保守・点検・分解・組立
作業が容易にできる。
さらに、プロペラシヤフトと接触するアルミ製
金属ブツシユの内周部に、プロペラシヤフトと電
蝕電位差のないあるいは小さなステンレス鋼や黄
銅材製のスプライン嵌合部材を嵌装して鋳ぐるん
だので、金属ブツシユは加工の良いアルミ材製で
よく、スプライン嵌合部材の金属ブツシユ内への
装着を簡単かつ精度よく行ない得るので、組立寸
法精度の向上が図れ、回転体としてのプロペラの
偏心を有効的に押えることができ、アルミ製金属
ブツシユは、プロペラが一般にアルミ製であるの
で、プロペラのハブとの間に電食が発生するのを
有効的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図、第
2図は従来技術を示す断面図である。 1……金属ブツシユ、2……緩衝ゴム、3……
プロペラ、5……プロペラシヤフト、6……スプ
ライン嵌合部材、6a……スプライン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 船外機のプロペラシヤフトとこれに嵌合される
    プロペラのハブとの嵌合部間に金属ブツシユを介
    装した船外機のプロペラ駆動装置において、前記
    プロペラシヤフトをステンレス鋼で構成するとと
    もに金属ブツシユをアルミニウムで構成し、前記
    プロペラシヤフトとスプライン嵌合する金属ブツ
    シユの内周部に、ステンレス鋼や黄銅材で形成し
    たスプライン嵌合部材を鋳込み、前記プロペラシ
    ヤフトと金属ブツシユとの接触部に電食の発生を
    防止したことを特徴とする船外機のプロペラ駆動
    装置。
JP11964884U 1984-08-03 1984-08-03 船外機のプロペラ駆動装置 Granted JPS6139159U (ja)

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JP11964884U JPS6139159U (ja) 1984-08-03 1984-08-03 船外機のプロペラ駆動装置

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JP11964884U JPS6139159U (ja) 1984-08-03 1984-08-03 船外機のプロペラ駆動装置

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JPS6139159U JPS6139159U (ja) 1986-03-12
JPH0339487Y2 true JPH0339487Y2 (ja) 1991-08-20

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JP11964884U Granted JPS6139159U (ja) 1984-08-03 1984-08-03 船外機のプロペラ駆動装置

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