JPH0339328Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシートベルト用クツシヨンカバーに関
するものである。従来、一般に使用されているシ
ートベルトは強靱な布地で形成されており、大き
な衝撃力が加わつても破断し難いようになつてい
る。しかしその反面、強靱性を維持させるがため
に人体の肌に直接触れる部分、例えば首筋等に於
ては振動、ゆれ等によるシートベルトとの摩擦に
より、皮膚を痛めたり、衣服を損傷することが生
じていた。

本考案は、上述の欠点である皮膚の損傷及び衣
服の損傷を防止し、かつシートベルトの強靱性は
そのまゝ維持しながら、身体の凹凸に、より一層
フイツトさせ、かつ衝撃力をより一層緩和させる
ことを目的としてなされたものである。

本考案は、外部表装材と内部表装材との間に、
クツシヨン材を介在せしめた緩衝部と、該緩衝部
に隣接して曲折自在な空洞部を設け、前記緩衝部
と前記空洞部とは交互に連続して形設された本体
であつて、該本体の長手方向には全長に亘つて開
閉可能な接合部材を係着した筒状体であることを
要旨とするものであり、シートベルトを包むが如
く、四方からクツシヨン材で包囲した、着脱自在
な構成とすることで問題点を解決する技術的手段
としたものである。

以下、この考案の一実施例を添付図面に基いて
説明する。

第１図は本考案の斜視図である。

接合部材１例えばマジツクテープＲによつて中
空部２を形成した長方形の筒状をなした断面形状
は、該中空部２にシートベルトが包み込まれるも
のであり、該シートベルトに当接する内部表装材
３と、外部表装材４との間に、クツシヨン材５を
介在させている。

内部表装材３としては、摩擦、摩耗に強い布地
が好ましく、シートベルトの布地と同等程度、或
いはそれよりやゝ下廻る強度のものが望ましい。

また、外部表装材４としては、肌を傷めない布
地、例えばガーゼの如きもの、或いはタオル地の
ような布地のものが望ましく、また、内部表装材
３と、外部表装材４との間に介在せしめるクツシ
ヨン材５としては、発泡スポンジ、ゴム、ウレタ
ン等が使用できる。

第２図は、第１図のＡ−Ａ線における、内部を
説明するための断面図である。

外部表装材４と、内部表装材３との間に、クツ
シヨン材５を介在せしめた緩衝部６と、該緩衝部
６に隣接して空洞部７を設け、該空洞部７は前記
緩衝部６を挟んで一定間隔をおいて形成してい
る。該空洞部７は、折曲自在な作用と、身体によ
り一層フイツトする作用を併せもつものである。

第３図は、本考案のシートベルト用クツシヨン
カバーを、シートベルト８を包むが如く装着する
ための動作説明図である。

第４図は、本考案のシートベルト用クツシヨン
カバーを、シートベルトに装着した図であり、Ａ
は前述の空洞部７によつて、自由に長手方向に曲
折伸縮することを示し、Ｂは同じく自由に弯曲せ
しめることができる状態を示したものである。

以上詳述したように、本考案のシートベルト用
クツシヨンカバーは、シートベルトが首筋、肩、
胸、腹部、太もも等人体に接触する部分に、上、
下、左、右のゆれ等によつて発生する摩擦を防止
し、人体の凹凸を適確に捕促して人体にフイツト
し、クツシヨン材のによつて、シヨツクや摩擦に
よる人体、衣服の損傷をより一層軽減するもので
ある。

また、本考案のシートベルト用クツシヨンカバ
ーは、着脱自由な構成としたことにより、色や柄
など好みのものが使用でき、汚れたら取り替える
事も自由である。

更に、単に車のシートベルトに用いるだけでな
く、遊園地における各種乗物などにも応用可能で
あり、自由にスライド可能な機能と相俟つて、大
人、子供にも適確にフイツトするという大きな効
果も持つものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は斜視
図、第２図は第１図のＡ−Ａ線における、内部構
造の説明用の断面図、第３図はシートベルトに装
着するための動作説明図、第４図は本考案品をシ
ートベルトに装着した図である。 １……接合部材、２……中空部、３……内部表
装材、４……外部表装材、５……クツシヨン材、
６……緩衝部、７……空洞部、８……シートベル
ト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外部表装材と内部表装材との間に、クツシヨン
   材を介在せしめた緩衝部と、該緩衝部に隣接して
   曲折自在な空洞部を設け、前記緩衝部と前記空洞
   部とは交互に連続して形設された本体であつて、
   該本体の長手方向には全長に亘つて開閉可能な接
   合部材を係着した筒状体であることを特徴とする
   シートベルト用クツシヨンカバー。