JPH0642694Y2 - ダイビングマスク用バンド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の分野及び目的） 本考案は、ダイビングマスクに用いるバンドの改良に関
するものである。

従来ダイビングマスク用のバンドは、長さ方向に伸縮性
を有すると共に、第１図に示すようにマスクの取り付け
端部の両内側は、細長い孔２を設ける為、バンド１は、
上下の部分11、12に分離した形状から成っていた。

これは、第２図に示すように、使用者の後頭部に該孔２
を嵌合させ、これによってマスクを頭部にしっかりと装
着させる為である。

しかし、第１図に示すような従来のバンドでは、頭髪が
該孔２からはみ出てバンドを移動させる場合又は取外す
場合に、頭髪がバンドの上下部分11、12の一方又は両方
に絡み付いて、移動又は取外しを困難にしたり、更には
移動又は取外しに伴なって、頭髪を引張って使用者が痛
い思いをしなければならない点に欠点を有していた。

本願考案は、従来のバンドの前記の如き欠点を克服する
ことを目的としている。

（課題を解決する為の手段） 本願考案は、このような従来のバンドの欠点を克服する
為、単に長さ方向に伸縮性を有するだけでなく、面方向
に圧縮性を有する素材を用い、且つ端部に比し中央部を
幅広としてしかも第１図に示すような孔２を有せず、上
下方向に連続した形状としたことを特徴としている（尚
第３図に本願考案のバンドを展開した平面図を示
す。）。

（考案の作用効果及び実施例の説明） 本願考案に於ては、面方向に圧縮性を有する素材を使用
しているので、第５図に示すように、ダイビングマスク
を装着した場合には、バンドが、後頭部に面方向に圧縮
されることによって装着されることになるので、従来の
バンドのような孔２を設ける必要はない。

これによって、頭髪が従来の場合のように孔２からはみ
出して前記の如き不都合を生ずることはあり得ない。

長さ方向に伸縮性を有すると共に、面方向に対して圧縮
性を有する素材としては、第１に伸縮性を有する合成樹
脂繊維の積層物を使用する実施例、又は内側を通常のゴ
ム又は合成ゴムとし、その外側を伸縮性を有する合成樹
脂繊維の積層構造物を使用する実施例が考えられる。

前記実施例に於て、伸縮性を有する合成樹脂繊維として
は、ナイロン繊維、ビニロン繊維、ビニール樹脂繊維等
がその典型例である。この様な繊維を積層（ラミネー
ト）した場合には、繊維同士が相互に密着していない
為、必然的に積層面に対して圧縮性を有することにな
る。

第２に、気泡構造の合成ゴム、 又は内側を通常のゴム、又は合成ゴムとして、その外側
を、気泡構造を有する合成樹脂とする実施例が考えられ
る。

気泡構造を有する合成樹脂としては、海綿構造を有する
合成ゴムの樹脂、ナイロン、ピーロン、スチロール等の
発泡構造の樹脂等がその典型例である。

第３に、内側を中空状態とするか、または内側に気泡構
造の合成樹脂層を有するゴム又は合成ゴムを使用した場
合には、当全面方向に対し圧縮性を有するので、少なく
とも中央部に於て、第４（ａ）図、第４（ｂ）図に示す
ように、内部に中空部41又は気泡構造の合成樹脂層42を
有するゴム又は合成ゴム製品も又本願考案の素材の実施
例に該当する。

ところで、頭部と接する側のバンドの面を滑らかで極め
て滑りの良好な素材を使用した場合には、頭髪との間で
何らの摩擦を生ぜずに移動又は取外しができるので好都
合である。

本願考案のバンドを用いることによって、単に頭髪が絡
まることなしにバンドを移動及び取外すことが可能とな
るだけでなく、面方向に対し圧縮性を有することから、
マスクを装着した合に、頭部（特に後頭部）の感触が極
めてマイルドであって、従来のバンドのような圧迫感が
大いに減少される。

そして、本願のバンドは、孔２を設ける必要がないの
で、工作も又容易である。

このように本願のダイビングマスク用バンドは、色々な
点に於て長所を有するので、考案の価値は絶大である。

【図面の簡単な説明】

第１図：従来のダイビングマスク用バンドを展開した場
合の平面図 第２図：従来のダイビングマスク用バンドを装着した状
態を示す側面図 第３図：本願のダイビングマスク用バンドを展開した平
面図 第４（ａ）図：面方向に圧縮自在である素材として内部
が中空であるゴム又は合成ゴムを用いる場合の断面図 第４（ｂ）図：面方向に圧縮自在である素材として内部
に気泡構造の合成樹脂像を有しているゴム又は合成ゴム
を用いる場合の断面図 第５図：装着した場合の後頭部との接触状況を示す部分
断面図 1:バンド、11、12:従来のバンドに於ける装着用タンク
の内側の上下の各構成部分 2:孔、31、32:装着用端部 41:中空部、42:気泡構造の樹脂層 301:マスクに留める為の凸部 5:マスク、6:後頭部

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】長さ方向の伸縮性及び面方向の圧縮性を有
   する素材を使用し、中央部に於て広幅の形状を有し、且
   つ上下方向に連続した素材から成るダイビングマスク用
   バンド。
2. 【請求項２】面方向の圧縮性を有する素材として、伸縮
   性を有する合成樹脂繊維の積層構造物を使用したことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲（１）記載のダイビ
   ングマスク用バンド。
3. 【請求項３】面方向の圧縮性を有する素材として、内側
   を通常のゴム又は合成ゴムとし、その外側を伸縮性を有
   する合成樹脂繊維の積層構造物を使用したことを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲（１）記載のダイビングマ
   スク用バンド。
4. 【請求項４】面方向の圧縮性を有する素材として、気泡
   構造を有する合成樹脂を使用したことを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲（１）記載のダイビングマスク用バ
   ンド。
5. 【請求項５】面方向の圧縮性を有する素材として、内側
   を通常のゴム、又は合成ゴムとし、その外側を気泡構造
   を有する合成樹脂を使用したことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲（１）記載のダイビングマスク用バン
   ド。
6. 【請求項６】面方向の圧縮性を有する素材として、内部
   に中空部又は気泡構造の合成樹脂層を有するゴム製品又
   は合成ゴム製品を使用することを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲（１）記載のダイビングマスク用バンド。
7. 【請求項７】頭部に接する側の表面を滑らかで且つ良好
   な滑りを有する素材を用いたことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲（１）記載のダイビングマスク用バン
   ド。