JPH0339191Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は粉末洗剤を供給するためのものであつ
て、その洗剤貯留部の使い勝手を改良した洗濯機
等の洗剤供給装置に関する。

（従来の技術） 従来この種の粉末洗剤の供給に用いる洗剤供給
装置としては例えば実公昭50−5254号や実公昭52
−96575号に示す如く洗濯機本体に対して着脱可
能なものが考えられている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながらこれら洗剤供給装置はいずれも洗
濯機に取り付けた状態においては安定している
が、取り外した状態においてはその形状が洗済を
投入するに都合が良いような形状であるために不
安定で転倒し易く、洗剤補給作業等において取扱
いが不便である欠点があつた。

［考案の構成］ （問題点を解決するための手段） 粉末洗剤を収容し貯留する洗剤貯留部に自立可
能な水平状を成す載置部を設けた点に特徴を有す
る。

（作用） 洗濯機等の本体から取り外して洗剤の補給等の
作業をする際に、洗剤貯留部自体が自立可能にな
つていることから洗剤貯留部を安定させることが
でき作業を楽に行なうことができる。

（実施例） 以下本考案を洗濯機の洗剤供給装置に適用した
一実施例につき図面を参照して説明する。先ず第
２図に全容を示す洗濯機本体１は外箱２に上カバ
ー３を被着することによつて構成しており、上カ
バー３には蓋４を開閉可能に枢設する他に、この
蓋４前方の前縁部に位置して操作パネル５を設
け、後縁部に台状部６を設けている。台状部６に
は図中右側の端部に水位設定用の操作摘み７を設
けている。そして台状部６にあつて操作摘み７の
左方部から左端部にかけては凹所としてのホツパ
セツト口８を形成するとともに、このホツパセツ
ト口８に連ねてその下方に第４図に示す如く断面
Ｖ字状を成し両側端が第３図に示す如く開放する
ホツパ受部９を形成している。ホツパ受部９には
下部側面１０ａをホツパ受部９に合せて断面Ｖ字
状に形成するとともに下部の前後端面をも傾斜状
に形成した洗剤貯留部であるホツパ１０をホツパ
セツト口８を通して収容しており、同時にホツパ
１０の第３図中左側部に形成した爪部１１をホツ
パセツト口８の左側縁部に係合させ、右側部に形
成した操作突片１２を有する弾性爪部１３をホツ
パセツト口８の右側縁部に弾性係合させてホツパ
１０の脱落防止を図つている。またホツパ１０の
Ｖ字状下部側面１０ａには第１図にも示すように
その下部側面１０ａからホツパ１０より水平方向
には突出しないようにして垂下し下端部を水平に
した２枚の板状の脚部１４が載置部として一体に
形成されている。そしてホツパ受部９には同様に
これを許容するように同形状の凹所１５を有して
いる。一方、ホツパ１０の上面開放口には蓋１６
を後端の軸１７によつて開閉可能に枢設してお
り、またホツパ１０の内部には前後方向に突出す
る突起部１８を複数有すると共に周囲外方に突出
する突起部１９を多数有し更に孔２０をも複数有
する撹拌部材２１を軸２２をホツパ１０の前後間
にわたして回転可能に支承配設しており、更にホ
ツパ１０の下端部にはホツパ１内から専ら第３図
中右側外方へ突出した筒状部２３にかけて洗剤送
出部２４を形成し、その先端の出口２５は前記台
状部６の内方に配設した受板２６の上面なかでも
その略中央部の洗剤受部２６ａに臨んでいる。受
板２６は上面が給水路を兼ねるものであり、第５
図に示す如く前記外箱２内の図示しない洗濯槽に
臨む先端の供給口２２に向かい漸次下降傾斜する
ように設けられていて、その最上部である後端部
上には給水弁２７を配設している。又、上記洗剤
送出部２４内には洗剤出し部材であるコイル２８
を第３図に示す如くその全長にわたつて回転可能
に収容配設しており、前記撹拌部材２１はその突
起部１９の一つを該コイル２８に係合させてい
る。一方洗剤送出部２４の出口２５とは反対側の
端部にはコイル２８の基端部を係着した伝動軸２
９を装設し、この伝動軸２９のコイル２８とは反
対側の端部にはコネクタ３０を取着している。そ
してそのコネクタ３０に対応して前記台状部６の
第３図中左側部内面にはモータ３１を取着し、そ
の回転軸３２の先端に直交状に設けた伝動ピン３
３を上記コネクタ３０に取外し可能に係合させて
いる。

さて、上述の如く構成したものの場合、その使
用に当つては、先ずホツパ１０内に粉末洗剤３４
を貯留した状態としておく。そして洗濯をすべく
操作パネル５の必要なスイツチを操作すると、洗
濯が開始されることに先んじてモータ３１が通電
されて起動するから、その回転力が回転軸３２か
ら伝動ピン３３とコネクタ３０との係合構造を介
して伝動軸２９に伝達され、更にこの伝動軸２９
からコイル２８に伝達される。そしてコイル２８
が特に螺進方向に回転駆動されホツパ１０内の粉
末洗剤３４と接触しつつ動いて該粉末洗剤３４を
細かくしながら洗剤送出部２４内を出口２５に向
つて進め、そしてその出口２５から出す。一方、
このときコイル２８が上述の如く回転駆動される
ことに伴つて該コイル２８に突起部１９の一つを
係合させた撹拌部材２１はその突起部１９を順次
コイル２８に係合させるようにして回転し、これ
によつてホツパ１０内の粉末洗剤３４を撹拌し、
それをほぐすと共に洗剤送出部２４への導入が円
滑に行なわれるようにする。従つて本実施例の場
合粉末洗済３４の詰まりを生じることなく円滑に
供給できる。

尚、前述の如く洗剤送出部２４の出口２５から
出された粉末洗剤３４ａは受板２６上の洗剤受部
２６ａに受けられるもので、この洗剤受部２６ａ
において給水弁２７を通じて第５図中矢印で示す
ように供給される水により流され、その水と共に
供給口２６ｂから図示しない洗濯槽内へと供給さ
れる。又この折り、その水は粉末洗剤３４ａが洗
剤受部２６ａ上に落ちる前から流し始めてかつ粉
末洗剤３４ａの流し出しを終えてからも更に流し
続けるようにし、これによつて洗濯物に粉末洗剤
３４ａが直接付着するのを防止してその黄変やい
たみを防止するようにするのみならず、粉末洗剤
３４ａが洗剤受部２６ａに残留しないように配慮
している。

ところでホツパ１０内に粉末洗剤３４を貯留若
しくは補給するに際しては弾性爪部１３の操作突
片１２を操作して該弾性爪部１３をホツパセツト
口８の縁部から外せば、後はその弾性爪部１３部
分をホツパセツト口８から抜き出し、更に爪部１
１をホツパセツト口８の縁部から抜き出すことに
より、伝動ピン３３からコネクタ３０の解離を伴
つてコイル２８を含むホツパ１０全体を取り外す
ことができる。そしてそのまま平坦な床に置くと
ホツパ１０自身に自立用の脚部１４が一体に形成
されていることによりホツパ１０上面の開放口側
を上にして立たせることができる。よつてそのま
ま蓋１６を開けるだけでホツパ１０内に粉末洗剤
３４を容れることができる。またそのコイル２８
及びホツパ１０の水洗い等による掃除も、ホツパ
１０を手で支えることなくそのまま水を振りかけ
るだけで容易に行なうことができ、もつて使い勝
手を向上させることができる。更には、ホツパ１
０をホツパセツト口８に取着する際にも、脚部１
４がホツパ１０から水平方向に突出しない形状で
あるからことから、そのまま下降するだけで脚部
１４が邪魔になることなく取着可能である。

尚、本考案は上記しあるいは図示したものに限
定されることなく、例えば洗剤出し部材としては
コイルでなくスクリユーや弁等でも良く、駆動装
置としてもモータでなく電磁弁等でも良く、全体
としても洗濯機に限られず食器洗浄機等粉末洗剤
を使用する機器全般に適用し得る等、要旨を逸脱
しない範囲において適宜変更して実施できるもの
である。

［考案の効果］ 本考案は以上述べたように、ホツパ内に粉末洗
剤を貯留若しくは補給するに際しては、ホツパセ
ツト口からホツパ全体を取り出してそのまま平坦
な床に置くだけでホツパ自身に水平状を成す載置
部として自立用の脚部が一体に形成されているこ
とによりホツパ上面の開放口側を上にして立たせ
ることができるため、そのまま蓋を開けるだけで
ホツパ内に粉末洗剤を容れることができ、またそ
のコイル及びホツパの水洗い等による掃除も、ホ
ツパを手で支えることなくそのまま水を振りかけ
るだけで容易に行なうことができ、更には、掃除
を終えたホツパ１０をホツパセツト口８に取着す
る際にも、脚部１４がホツパ１０から水平方向に
突出しない形状であることから、そのまま下降す
るだけで脚部１４が邪魔になることなくきわめて
容易に取着でき、もつて使い勝手を向上させ得る
という実用効果の高い洗濯機等の洗剤供給装置を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は洗剤
貯留部の斜視図、第２図は洗濯機本体の斜視図、
第３図は洗剤投入部の部分縦断面図、第４図は同
一横断面図、第５図は給水部の部分断面図であ
る。 図中１は本体、８は凹所（ホツパセツト口）、
１０は洗剤貯留部（ホツパ）、１４は脚部（載置
部）、２６ａは洗剤受部、２８は洗剤出し部材
（コイル）を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗濯機等の洗剤受部に粉末洗剤を供給するため
   のものであつて、その粉末洗剤を収容貯留し下部
   側面を傾斜状に形成した洗剤貯留部と、この洗剤
   貯留部から前記粉末洗剤を洗濯機等の本体から制
   御されることにより前記洗剤受部に向けて出す洗
   剤出し部材を具備して成り、前記洗剤貯留部を洗
   濯機等の本体に設けた凹所に対して着脱自在とす
   るとともに、この洗剤貯留部の下部に、洗剤貯留
   部から水平方向には突出しない形状でかつこれに
   より洗剤貯留部を自立可能とする水平状を成す載
   置部を設けたことを特徴とする洗濯機等の洗剤供
   給装置。