JPH0338588Y2 - - Google Patents

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JPH0338588Y2
JPH0338588Y2 JP1983111323U JP11132383U JPH0338588Y2 JP H0338588 Y2 JPH0338588 Y2 JP H0338588Y2 JP 1983111323 U JP1983111323 U JP 1983111323U JP 11132383 U JP11132383 U JP 11132383U JP H0338588 Y2 JPH0338588 Y2 JP H0338588Y2
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JP
Japan
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air
ventilation
valve
wall
ventilation layer
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JP1983111323U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、建物の外壁内側・屋根下などに断熱
材などによつて作られた通気用壁を設けて、この
外壁などと通気用壁との間隙に通気層を形成さ
せ、壁・屋根などを通じて太陽熱を吸収しまたは
自然の通風を取り入れて上記通気層内の気流の流
動・停止を制御して、建物の温度及び湿度を調整
するエアサイクル住宅(以下本件住宅という。
「エアサイクル住宅」は登録商標)において、気
流を制御するために、上記通気用壁の通気口に取
り付けられる断熱性を持つたエアダンパーに関す
るものである。
従来の技術 本件住宅において、通気層内の気流を制御する
弁或いはダンパーとしては、従来、実開昭54−
66226、特開昭55−102857、特開昭56−44551、特
開昭56−44552、実開昭56−119949、実開昭56−
173261、特開昭57−15746、実開昭57−58827、実
開昭57−58828、実開昭57−82504、実開昭57−
82505、実開昭57−82507、実開昭57−82506、実
開昭57−87249、実開昭57−119009、実開昭57−
119010、実開昭57−161620、実開昭57−161623、
実開昭57−161624などがあつた。
これらはいずれもケーシング(箱体)内に弁を
揺動自在に配設して一方向にのみ空気を通過させ
るようにしたものである。
考案が解決しようとする問題点 ところが上記従来のダンパーは、箱体と弁を合
成樹脂材またはゴム材などによつて形成し、単純
に空気が所定の方向に流れるような構造を採用す
るにすぎないものであるために、上記通気層内を
上下方向に流れる気流のわずかな負圧あるいは正
圧によつては弁の開閉がこれに対応し切れなかつ
た。
このため、エアサイクル住宅における気流の流
動・停止の制御を適切に行うことができず、従つ
て建物の保温性を悪くし、更には空気の流通も十
分でないので結露が生じて建物の腐朽を早めるお
それがあつた。
本考案は、これらの点を改善して、エアサイク
ル住宅を一層効率良く機能させるためのものであ
る。
問題点を解決するための手段 本考案は、上記した問題点を解決するために、
壁・屋根などを通じて太陽熱を吸収しまたは自然
の通風を取り入れて気流の流動・停止を制御して
建物の温度及び湿度を調整するエアサイクル住宅
の、外壁等と通気用壁との間に形成された通気層
に通気用壁の内側空間を連通させるため、通気用
壁に取付けられる断熱型エアダンパーにおいて、 (イ) 箱体と、この箱体内に揺動自在に吊下げられ
た弁とから成り、 (ロ) 前記箱体は、発砲スチレン等の断熱材によつ
て形成され、正面の輻射防止壁の下部に前記通
気層に開口する空気の流出口を、背面の輻射防
止壁の下部に前記通気用壁の内側空間に開口す
る空気の流入口を、内部に上記流入口及び流出
口と連通するとともに箱体内上部に達する空間
室をそれぞれ備え、 (ハ) 前記弁は、発泡スチレン等の軽量な断熱材に
よつて形成され、前記空間室の天井部に設けら
れた取付部から、前記流入口の空間室側の開口
部を覆うように吊下げられ、 (ニ) 前記通気層内の太陽熱によつて温められた空
気と、前記箱体及び前記弁の断熱性によつて通
気層内より低い温度に留められた前記通気用壁
の内側空間の空気との温度差に基づき、前記通
気層内を下から上に向かつて流れる気流によつ
て生じる負圧により、弁が開動作して、上記内
側空間の空気を前記流入口と空間室と流出口を
通じて通気層に流通させる一方、外界に放熱す
ることによつて冷やされた前記通気層内の空気
と、前記箱体及び前記弁の断熱性によつて通気
層内より高い温度に保たれた前記通気用壁の内
側空間の空気との温度差に基づき、前記通気層
内を上から下に向けて流れようとする気流によ
つて生じる正圧により、弁が閉動作する 点に特徴を有する。
また、上記装置において、弁の上部にバランス
部を設け、弁を、その取付部を通る垂直面に関
し、正面輻射防止壁の側に傾斜させても良い。
作 用 本考案は、箱体、弁とも発砲スチレン等の断熱
材を用いて作られているので熱の伝導を遮断し、
また、建物内部に向かつて開いた流入口と通気層
との間に背面輻射防止壁、弁、正面輻射防止壁が
ある形状となつているので建物内部からの輻射に
よる放熱も遮蔽される。そして、本件住宅におい
て、太陽熱を受けて通気層内の空気の温度が、本
考案により断熱された建物内部の空気の温度より
高くなると、通気層内を下から上に向かつて流れ
る気流によつて生じる負圧により弁が開いて空気
を通気層内に流入させる。逆に、通気層内の空気
が冷やされ、本考案により断熱された建物内部の
空気の温度より低くなると、通気層内を上から下
ろうとする気流によつて生ずる正圧により弁が閉
じられ、空気は建物内部に流入しない。
また、弁は軽量で、上記のような空気のわずか
な温度差に基づく空気の圧力差により開くことが
でき、更に、弁の上部にバランス部を設けること
により一層小さい力でも開くことができるように
なる。
更に、本件住宅の通気用壁には断熱材が用いら
れるが、本考案も断熱材を用いて作られているの
で、通気用壁の本考案ダンパー取付部において断
熱性は連続し、失われない。
実施例 以下、本考案を図示した実施例に基づいて詳細
に説明する。
第1図及び第2図は本考案の一実施例に係る断
熱型エアダンパーを示す。
図中符号1はこのエアダンパーを構成する箱体
で、発砲スチレン等の断熱材によつて形成されて
おり、その正面下部には幅方向に沿つて空気の流
出口2が、また背面下部には同様な空気の流入口
3がそれぞれ設けられている。
4は箱体1の内部に設けられた弁収納用の空間
室で、上記背面側に若干倒れこむような傾斜角を
つけて形成されており、その下部は上記流入口3
と流出口2に連通する。空間室が上記のように傾
斜角をつけて形成されているのは、弁6が流入口
からの空気の圧力をそらさずに受けて、後述する
バランス部9の突設などと相まつて弁の開閉を一
層容易にするためである。5は流入口における空
間室側の開口部である。
18は流出口上部の箱体正面部をおおう正面輻
射防止壁、19は流入口上部の箱体背面部をおお
う背面輻射防止壁で、それぞれ、本ダンパーが後
述する通気用壁21(第4図及び第5図参照)に
設けた通気口に取付けられたときに、通気用壁の
内側の建物内または床下空間24などから通気層
22への熱の輻射を遮蔽する。また、16及び1
7は箱体1の正面下部と背面上部に張出し形成し
た取付け用のつば部である。
更に図中符号6は弁で、上記空間室4の天井部
に固定された取付け部材12に揺動自在に吊下げ
られ、その下部は前記した流入口3の開口部5を
おおう位置にまで延びている。この弁6は、暖め
られた通気層内の空気が下から上に向けて上昇す
る際の負圧によつて下端が開動作して同方向の空
気は流すことが可能な程度に軽量な発砲スチレン
等の断熱材によつて一体形成されており、他方、
通気層内の空気が冷えて上から下に向けて流れよ
うとするときには閉じてその流動を阻止するもの
である。
弁6は、第3図に示すように背面側にくぼみ部
7が設けられ、軽量化が図られると同時にこれに
よつて形成されたリブによつて強度が保持されて
いる。弁6の上端には、上記した取付け部材12
に突起11,13,14とピン15を介して揺動
自在に吊下げられる取付けバー8が固定され、こ
の取付けバー8には、くぼみ部7が形成された側
に突出するバランス部9が突設されている。バラ
ンス部9には、弁6の揺動を容易かつスムースに
行わせるためのおもり10が取付けられている。
このバランス部9とおもり10は、本ダンパーの
構造の簡易化という点からすれば省略しても良
い。
次に、このようにして構成された断熱型エアダ
ンパーの使用状態を第4図及び第5図を参照しつ
つ説明する。
第4図は本ダンパーを通気用壁21に取付けた
状態の縦断面図であり、第5図はエアサイクル住
宅において、本ダンパーの使用状態における建物
全体の空気の流れを示す概念構成図である。
冬の日中など、太陽熱によつて建物外壁23が
温められると、外壁23と建物内の通気用壁21
との間の通気層22内の空気は温められる。一
方、通気用壁の内側空間(床下空間24側)は箱
体1と弁6の断熱性によつて通気層22内より低
い温度に留められる。この結果、通気層内の上昇
気流によつて生じる負圧によつて弁6が開き、通
気層を通り抜けた空気は小屋空間25に出て、そ
こから下降し、太陽熱を建物内に伝達して建物全
体を温める。
冬の夜間など、建物外壁面が冷えると、通気層
22内の空気も冷やされ、通気層内に下降気流が
生じようとする。この気流は、それに基づく正圧
によつて弁6を閉動作させ、床下空間24の方へ
行くことはない。従つて通気層内に滞留した空気
の層が形成されるが、これは断熱性が良く、建物
内の熱を建物外にもらさないように作用する。
そして、本ダンパーが断熱材で作られているこ
とにより、断熱材で作られた通気用壁21と同様
の伝導に対する断熱性を有し、また本ダンパーは
輻射防止壁等を有することから建物内からの輻射
による放熱も遮蔽する。その結果、通気用壁の本
ダンパー取付部付近の保温性が高められ、同箇所
などでの結露が防止されて、建物の腐朽が阻止さ
れる。
夏においては、建物内の上昇気流に加えて、第
5図のように床下空間24などから流入し、小屋
空間25などから排出される通風が通気層或いは
建物内部の上昇気流を助長し、熱気及び湿気が放
出される。
なお、図中符号20は土台である。
考案の効果 以上説明したように、本考案により、本件住宅
において、本考案の断熱性によつて通気層内の空
気と建物内部の空気との間に生ずる温度差に基づ
き、本ダンパーを通過して通気層内を上昇する気
流のみを通し逆方向の気流は阻止して通気層内の
気流が制御される。その結果、一年の季節・一日
の時刻などに応じて外界の熱を建物内に取り入
れ、或いは建物から外界への放熱を防ぐことがで
きる。
そして、弁に軽量の断熱材を用いるとともに流
入口と流出口を弁の下部に対向配設してあるの
で、弁の揺動が容易となり、通気層内のわずかな
上昇気流によつて弁を容易に開くことができる。
更に弁の上部にバランス部を設けることにより、
弁の揺動を一層容易とすることができる。
更に、通気用壁の本ダンパー取付部での断熱性
を保持し、建物内部からの輻射も遮蔽して放熱を
抑えることができる。
このように、本考案により、建物の保温性を高
め、またダンパー取付部での温度低下を防ぎ、空
気の流通性も高めて結露を防いで建物の腐朽を阻
止することができる。
以上、本考案は、伝熱の三形態である対流、伝
導、輻射の原理を良く利用して熱伝達及び断熱効
果をもたらすと同時に、弁の機械的作動性も良
く、合わせて本件住宅における温度及び湿度の制
御に優れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係る断熱型エア
ダンパーの縦断面図、第2図は、これを正面から
見た一部破断状態を示す斜視図、第3図は、これ
に用いられる弁とその取付部の斜視図、第4図
は、上記エアダンパーを取付けた建物の要部断面
図、第5図は、本件住宅において、本ダンパーの
使用状態における建物全体の空気の流れを示す概
念構成図である。 1……箱体、2……流出口、3……流入口、4
……空間室、5……開口部、6……弁、8……取
付けバー、9……バランス部、10……おもり、
12……取付け部材、18……正面輻射防止壁、
19……背面輻射防止壁、20……土台、21…
…通気用壁、22……通気層、23……外壁、2
4……床下空間、25……小屋空間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 壁・屋根などを通じて太陽熱を吸収しまたは
    自然の通風を取り入れて気流の流動・停止を制
    御して建物の温度及び湿度を調整するエアサイ
    クル住宅の、外壁等と通気用壁との間に形成さ
    れた通気層に通気用壁の内側空間を連通させる
    ため、通気用壁に取付けられる断熱型エアダン
    パーにおいて、 (イ) 箱体と、この箱体内に揺動自在に吊下げら
    れた弁とから成り、 (ロ) 前記箱体は、発砲スチレン等の断熱材によ
    つて形成され、正面の輻射防止壁の下部に前
    記通気層に開口する空気の流出口を、背面の
    輻射防止壁の下部に前記通気用壁の内側空間
    に開口する空気の流入口を、内部に上記流入
    口及び流出口と連通するとともに箱体内上部
    に達する空間室をそれぞれ備え、 (ハ) 前記弁は、発泡スチレン等の軽量な断熱材
    によつて形成され、前記空間室の天井部に設
    けられた取付部から、前記流入口の空間室側
    の開口部を覆うように吊下げられ、 (ニ) 前記通気層内の太陽熱によつて温められた
    空気と、前記箱体及び前記弁の断熱性によつ
    て通気層内より低い温度に留められた前記通
    気用壁の内側空間の空気との温度差に基づ
    き、前記通気層内を下から上に向かつて流れ
    る気流によつて生じる負圧により、弁が開動
    作して、上記内側空間の空気を前記流入口と
    空間室と流出口を通じて通気層に流通させる
    一方、外界に放熱することによつて冷やされ
    た前記通気層内の空気と、前記箱体及び前記
    弁の断熱性によつて通気層内より高い温度に
    保たれた前記通気用壁の内側空間の空気との
    温度差に基づき、前記通気層内を上から下に
    向けて流れようとする気流によつて生じる正
    圧により、弁が閉動作する ことを特徴とするエアサイクル住宅の断熱型エア
    ダンパー。 (2) 請求項1に記載の装置において、弁の上部に
    バランス部を設け、弁を、その取付部を通る垂
    直面に関し、正面輻射防止壁の側に傾斜させた
    ことを特徴とするエアサイクル住宅の断熱型エ
    アダンパー。
JP11132383U 1983-07-18 1983-07-18 断熱型エアダンパ− Granted JPS6019871U (ja)

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JP11132383U JPS6019871U (ja) 1983-07-18 1983-07-18 断熱型エアダンパ−

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JP11132383U JPS6019871U (ja) 1983-07-18 1983-07-18 断熱型エアダンパ−

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JPS6019871U JPS6019871U (ja) 1985-02-12
JPH0338588Y2 true JPH0338588Y2 (ja) 1991-08-14

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ID=30258531

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11132383U Granted JPS6019871U (ja) 1983-07-18 1983-07-18 断熱型エアダンパ−

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JP (1) JPS6019871U (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS553312Y2 (ja) * 1973-07-04 1980-01-26
JPS5485426U (ja) * 1977-11-30 1979-06-16
JPS55170564U (ja) * 1979-05-25 1980-12-08

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6019871U (ja) 1985-02-12

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