JPH0338330B2 - - Google Patents

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JPH0338330B2
JPH0338330B2 JP62045130A JP4513087A JPH0338330B2 JP H0338330 B2 JPH0338330 B2 JP H0338330B2 JP 62045130 A JP62045130 A JP 62045130A JP 4513087 A JP4513087 A JP 4513087A JP H0338330 B2 JPH0338330 B2 JP H0338330B2
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JP
Japan
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alloy
amount
forging
exceeds
temperature
Prior art date
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JP62045130A
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English (en)
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JPS63213632A (ja
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Yutaka Koizumi
Isao Tomizuka
Koji Harada
Shizuo Nakazawa
Tatsuyuki Maeda
Michio Yamazaki
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KAGAKU GIJUTSUCHO KINZOKU ZAIRYO GIJUTSU KENKYU SHOCHO
Original Assignee
KAGAKU GIJUTSUCHO KINZOKU ZAIRYO GIJUTSU KENKYU SHOCHO
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は超塑性鍛造用耐熱Ni基合金に関する。
更に詳しくは粉末治金的な方法で得られる超塑性
の耐熱Ni基合金に関する。 従来技術 従来の粉末治金的な方法で作られたこの種の耐
熱合金としては、IN100(インターナシヨナルニ
ツケル社製)(組成後記)が知られている。しか
し、この合金は実施例の比較合金として示すよう
に、高温強度が十分でない問題点があつた。 発明の目的 本発明は既存の鍛造用耐熱Ni基合金の問題点
を解消すべくなされたもので、その目的は超塑性
特性に優れ、かつ高温強度及び延性に優れた耐熱
Ni基合金を提供するにある。 発明の構成 本発明者は前記目的を達成すべく鋭意研究の結
果、次に示す合金がその目的を達成し得られるこ
とを究明し得た。すなわち、重量%で、C0.01〜
0.02%、Co5〜10%、Cr7.1〜9.0%、W10〜14%、
Al4.5〜5.5%、Ti0.1〜1.5%、Ta3〜5%、Hf0.3
〜1.3%、B0.006〜0.018%、Zr0.01〜0.15%を含
み、C、B、ZrおよびHrの合計量が0.5%以上
で、残部は実質的にNiよりなるNi基合金は超塑
性特性、高温強度および延性に優れた特性を持つ
合金であることを究明し得た。この知見に基づい
て本発明を完成した。 本発明のNi基合金の組成元素の作用ならびに
その含有量の限定理由は次の通りである。 Cは粒界を強化する作用をし、鍛造時の粒界で
の割れを抑制する作用をする。この効果を得るに
はC量が0.01重量%(以下単に%と記載する)以
上必要がある。しかし、その量が0.02%を越える
と合金全体が脆化し、鍛造時に割れを発生し易く
なるので、C量は0.01〜0.02%であることが必要
である。 Coは合金の延性を増加させ、鍛造時の割れを
抑制する作用をする。この効果を得るには5%以
上必要である。しかし、その量が10%を越えると
有害析出物を生じて鍛造時に割れを発生し易くな
るので、Co量は5〜10%であることが必要であ
る。 Crは本発明の合金として重要な元素であり、
合金を軟化させ、鍛造を容易にする作用をする。
その量が7.1%より少いとその効果が十分でなく、
9.0%を越えると合金中にシグマ相などの有害相
が生じ、鍛造時に割れが生ずる原因となるので、
Cr量は7.1〜9.0%であることが必要である。 Wはガンマ相及びガンマプライム相中に固溶し
て、これらの相を著しく強化する作用をする。そ
の量が10%より少いとその効果が十分でなく、14
%を越えるとアルフアW相やミユー相などの有害
相が生成し、鍛造時に割れを生じ易くなるので、
W量は10〜14%であることが必要である。 Alはガンマプライム相を生成するために必要
な元素でガンマプライム相を析出させ合金を強化
する作用をする。そのためには4.5%以上のAl量
が必要である。しかし、その量が5.5%を越える
とガンマプライム相の量が過剰となつて鍛造に必
要な圧力が高くなりすぎるので、Al量は4.5〜5.5
%であることが必要である。 TiはAlと共にガンマプライム相を生成し、ガ
ンマプライム相を強化する作用をする。その量が
0.1%より少いと十分な効果が得られなく、1.5%
を越えるとイータ相を生成して鍛造時に割れを生
じ易くなるので、Ti量は0.1〜1.5%であることが
必要である。 Taはその大部分がガンマプライム相に固溶し
て固溶強化すると共にガンマプライム相の量を増
加させて析出強化する作用をする。その量が3%
より少いとその効果が十分でなく、5%を越える
とガンマプライム相が多量に生じて鍛造に必要な
圧力が高くなりすぎるので、Ta量は3〜5%で
あることが必要である。 Hfは鍛造時の粒界での割れを抑制する作用を
する。その量が0.3%より少いとその効果が十分
でなく、1.3%を越えると有害相を生成して鍛造
時の割れの原因となるので、Hf量は0.3〜1.3%で
あることが必要である。 BはCと同様に鍛造時の粒界での割れを抑制す
る作用をする。その量が0.006%より少ないとそ
の効果が十分でなく、0.018%を越えると合金の
融点が低下して鍛造時に部分溶融を生じ、割れを
発生するので、B量は0.006〜0.018%であること
が必要である。 ZrはCとBと同様に粒界強化元素として作用
し、鍛造時の割れを防止する。その事が0.01%よ
り少いとその効果が十分でなく、0.15%を超える
と有害相を生じ、鍛造時の割れを助長するので、
Zr量は0.01〜0.15%であることが必要である。 なお、以上の元素のうちの、C、B、Zrおよ
びHfについては、その合計量を0.5%以上とす
る。このC、B、ZrおよびHfはいずれも、粒界
を強化するためのものであるが、その合計量が
0.5%以下の場合にはその効果が十分でなく、粒
界滑りによつて高温強度が得られない。このた
め、その合計量は0.5%以上とする。 次に本発明の合金の製造方法について述べる。 前記組成割合のNi基合金粉末を、1025〜1250
℃、800〜2000気圧下で30〜200分高温高圧処理し
て固化させる。この処理温度が1025℃より低いと
十分焼結しなく、1250℃を越えると合金が一部溶
融して有害組織を生成し、製品の強度を低下させ
る。この処理圧力が800気圧未満では粉末が焼結
固化しなく、2000気圧を越えるとそれに相当する
高圧装置を必要とするので実質的に不利である。
その処理時間が、30分未満では粉末が十分焼結固
化せず、200分を越えると生産能率を低下させる。
従つて、前記条件で処理することが必要である。 このように高温高圧処理したものを鍛造する。 鍛造は型鍛造、自由鍛造でもよく、その鍛造条
件は1025〜1100℃で0.5×10-4・sec-1〜2.5×
10-4・sec-1で行うことが好ましい。 鍛造温度が1025℃未満では完全な型充満を得ら
れず、1100℃を越えると合金の結晶粒が粗大化し
て超塑性鍛造が困難となる。鍛造時の歪速度が
0.5×10-4・sec-1より小さいと生産能率が著しく
低下し、2.5×10-4・sec-1より大きいと変形応力
が大きくなり鍛造が困難となるからである。 得られた鍛造物はさらに1100〜1275℃、30〜90
分の溶体化処理して冷却し、さらに700〜800℃で
12〜24時間の時効処理することが好ましい。 本組成の合金は鍛造状態のままでも十分使用に
耐えるが、溶体化・時効処理を行えば、さらに高
温特性が向上する。 溶体化処理温度が1100℃より低いと完全溶体が
起らず、また合金の結晶粒が十分粗大化しないた
め十分な高温特性が得られず、1275℃を越えると
合金の一部が溶融するなどして高温特性が低下す
る。この温度での保持時間は30分未満では溶体化
と結晶粒の粗大化が不十分で高温特性の向上が望
めず、90分を越えると生産能率が低下する。時効
処理は使用予定温度より高い温度であることが望
ましい。 使用予定温度が700℃より低い時は処理温度が
700〜800℃であることが望ましい。処理時間は処
理温度に依存するが、700℃の処理温度では24時
間、800℃の処理温度では12時間が合金の高温特
性を十分安定させるのに好ましい。 実施例 本発明の合金と既存のIN100を用いて鍛造品を
製造した。それらの合金組成と製造条件は表1に
示す通りであつた。
【表】
【表】 なお、表1中の引張特性値は、引張試験片(平
行部直径3.0mm、平行部長さ15mm)を用いて、760
℃で0.2%耐力まで0.05mm/分、0.2%耐力以降破
断まで1.0mm/分の速度で引張変形させたときの
値である。 表1の結果が示すように、本発明合金の鍛造の
ままでも引張強度が107.3Kgf/mm2、0.2%耐力が
9.21Kgf/mm2と優れている。また、これをさらに
熱処理すると、引張強度が122.8Kgf/mm2、0.2%
耐力が102.5Kgf/mm2、伸びが7.3%と優れた特性
を有するものとなる。 これを既存のIN100と比べると、格段と優れて
いることがわかる。 発明の効果 本発明のNi基合金は超塑性鍛造が可能であり、
かつ得られる鍛造品の高温強度ならびに延性に優
れた特性を持つものとなし得る。また大型製品や
複雑な形状品も容易に鍛造し得られるので、ジエ
ツトエンジンや発電設備などの各種ガスタービン
などの高効率化が可能となる等の優れた効果が得
られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量%で、C0.01〜0.02%、Co5〜10%、
    Cr7.1〜9.0%、W10〜14%、Al4.5〜5.5%、Ti0.1
    〜1.5%、Ta3〜5%、Hf0.3〜1.3%、B0.006〜
    0.018%、Zr0.01〜0.15%を含み、C、B、Zrおよ
    びHfの合計量が0.5%以上で、残部は実質的にNi
    よりなる超塑性鍛造用耐熱Ni基合金。 2 重量%で、C0.01〜0.02%、Co5〜10%、
    Cr7.1〜9.0%、W10〜14%、Al4.5〜5.5%、Ti0.1
    〜1.5%、Ta3〜5%、Hf0.3〜1.3%、B0.006〜
    0.018%、Zr0.01〜0.15%を含み、C、B、Zrおよ
    びHfの合計量が0.5%以上で、残部は実質的にNi
    よりなる粉末を、1025〜1250℃、800〜2000気圧
    下で30〜200分で高温高圧処理して固化させるこ
    とを特徴とする超塑性鍛造用耐熱Ni基合金の製
    造方法。
JP4513087A 1987-03-02 1987-03-02 超塑性鍛造用耐熱Ni基合金及びその製造方法 Granted JPS63213632A (ja)

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JPS5839760A (ja) * 1981-09-03 1983-03-08 Natl Res Inst For Metals Ni基耐熱合金
JPS62235450A (ja) * 1986-04-03 1987-10-15 ユナイテツド・テクノロジ−ズ・コ−ポレイシヨン 単結晶ニツケル基超合金及びその異方性を低減する方法

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