JPH0337540B2 - - Google Patents

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JPH0337540B2
JPH0337540B2 JP12786983A JP12786983A JPH0337540B2 JP H0337540 B2 JPH0337540 B2 JP H0337540B2 JP 12786983 A JP12786983 A JP 12786983A JP 12786983 A JP12786983 A JP 12786983A JP H0337540 B2 JPH0337540 B2 JP H0337540B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phenyl
amino
present
methylpropionitriles
methylpropionic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12786983A
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English (en)
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JPS6023355A (ja
Inventor
Takuji Enomya
Hiroshi Shiraishi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
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Publication of JPS6023355A publication Critical patent/JPS6023355A/ja
Publication of JPH0337540B2 publication Critical patent/JPH0337540B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、3−フエニル−2−アミノ−2−メ
チルプロピオニトリル類を水和することによる、
3−フエニル−2−アミノ−2−メチルプロピオ
ン酸アミド類の製造法に関するものである。 本発明の目的物である3−フエニル−2−アミ
ノ−2−メチルプロピオン酸アミド類は、不整炭
素を有しD−体とL−体の光学異性体が存在す
る。そのうちL−体は、優れた薬理作用を有し、
種々工業的用途を有している。例えば、L−3−
(3,4−ジメトキシフエニル)−2−アミノ−2
−メチルプロピオン酸アミドは、優れた血圧降下
剤であるL−α−メチルドーパーの合成中間体と
して非常に重要な化合物である。 従来、3−フエニル−2−アミノ−2−メチル
プロピオン酸アミド類の製法として、オランダ特
許第6510460号明細書に、3−フエニル−2−ア
ミノ−2−メチルプロピオニトリル類を濃塩酸中
で加水分解する方法、が提案されている。しかし
この方法は、反応条件が過酷(反応温度−10℃以
下、反応時間8時間以上、濃塩酸の使用など)な
上、生成物の取り出しが難かしいなど、工業化に
際して、設備面および操作面で問題点が多い。 この様に、本発明の出発原料である3−フエニ
ル−2−アミノ−2−メチルプロピオニトリル類
は、容易に入手できる化合物であるが、一般のニ
トリルと異なり、酸あるいはアルカリ中で加熱す
るだけでは、対応するアミド体を容易に得ること
はできない。また、一般にアクリロニトリルなど
の水和に使用される銅系触媒を用いても、対応す
るアミド体はほとんど得ることができない。 本発明者らは、かかる現状において、3−フエ
ニル−2−アミノ−2−メチルプロピオニトリル
類を、簡潔な方法で水和する方法、すなわち3−
フエニル−2−アミノ−2−メチルプロピオン酸
アミド類の工業的かつ経済的に有利な製造法、を
確立することを目的とし鋭意研究を行なつた。そ
の結果、3−フエニル−2−アミノ−2−メチル
プロピオニトリル類をアルコールの存在下でハロ
ゲン化水素と接触させればその目的が達成される
ことを見い出し、本発明を完成した。 すなわち本発明は、3−フエニル−2−アミノ
−2−メチルプロピオニトリル類をアルコールの
存在下でハロゲン化水素と接触させることによ
る、3−フエニル−2−アミノ−2−メチルプロ
ピオン酸アミド類の製造法を提供するものであ
る。 本発明における原料である3−フエニル−2−
アミノ−2−メチルプロピオニトリル類は、ベン
ゼン環に水酸基、ハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基などの置換器が1ないし2
個ついていてもよい。すなわち本発明で用いる3
−フエニル−2−アミノ−2−メチルプロピオニ
トリル類は、次の()式によつて表わすことが
できる。 但し、式中X,Yはそれぞれ、水素原子、水酸
基、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基からなる群より選ばれた置換基を示し、X
とYは同一でも、異なつていてもよく、さらに
X,Yがベンゼン環の一部と共同して酸素原子を
1ないし2個含有する3〜7員環の複素環を形成
していてもよい。なお、X,Yで表わされる置換
基のうちハロゲン原子としては塩素、臭素、弗
素、および沃素を挙げることができ、低級アルキ
ル基としてはメチル、エチル、プロピルおよびブ
チルなどの炭素数1〜4を有するアルキル基を挙
げることができ、さらに低級アルコキシ基として
はメトキシ、エトキシ、プロプキシおよびブトキ
シなどの炭素数1〜4を有するアルコキシ基を挙
げることができる。 上記式()で表わされる3−フエニル−2−
アミノ−2−メチルプロピオニトリル類は、化学
的には一般にD−体とL−体の混在するラセミ体
として合成される。従つて、本発明では通常その
ラセミ体が原料として用いられ、目的物も後記式
()で示される3−フエニル−2−アミノ−2
−メチルプロピオン酸アミドのラセミ体が、通常
得られる。しかし本発明では、上記式()で表
わされる原料のラセミ体を、例えばジアステレオ
マー法、直接晶析法などの物理的方法、あるいは
生化学的方法によつて光学分割して得られるD−
体、またはL−体を原料とすることもできる。そ
の場合、目的物は、後記式()で示される3−
フエニル−2−アミノ−2−メチルプロピオン酸
アミド類のD−体、またはL−体のいずれかの光
学異性体として得られる。 また本発明において使用に供されるアルコール
としては、メタノール、エタノール、アリルアル
コール、ベンジルアルコールが好ましく、なかで
もメタノールが最も適している。これらのアルコ
ールは、原料の3−フエニル−2−アミノ−2−
メチルプロピオニトリル類1モルに対して1〜20
倍モル、好ましくは1.5〜6倍モル用いるのがよ
い。 本発明におけるアルコールは反応試剤であると
ともに、溶媒の役割もしているが、必要に応じて
他の溶媒を用いることもできる。そのような溶媒
としてベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素類、ジエチルエーテル、イソプロピル
エーテルなどのエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブ
チルなどの有機酸エステル類等を挙げることがで
きるが、これらのなかでもトルエン、キシレンが
好ましい。 本発明におけるハロゲン化水素としては、塩化
水素、臭化水素などを挙げることができるが、な
かでも塩化水素の使用が好適である。ハロゲン化
水素の使用量は、原料の3−フエニル−2−アミ
ノ−2−メチルプロピオニトリル類1モルに対し
て通常1〜20倍モル、好ましくは2〜10倍モルで
ある。 本発明の反応は、通常ガス状のハロゲン化水素
を系内に吹きこむことによつて行われ、該反応
は、通常0〜50℃、好ましくは10〜30℃の温度
で、減圧、常圧あるいは加圧下に、0.5〜50時間、
好ましくは1〜30時間行われる。なお、ハロゲン
化水素ガスの吹き込み時は、余り温度が高すぎる
と反応系へハロゲン化水素が吸収されにくいた
め、通常0〜30℃の低温に保持するのがよい。 本発明の反応は、まず3−フエニル−2−アミ
ノ−2−メチルプロピオニトリル類とアルコール
およびハロゲン化水素との反応により、中間体と
してイミダート化合物が生成し、次いで該イミダ
ート化合物が脱ハロゲン化アルキルされ、目的物
の3−フエニル−2−アミノ−2−メチルプロピ
オン酸類が製造されるものと推定される。従つ
て、該脱ハロゲン化アルキル反応を完遂させ、目
的物の収率を一層高めるために、前記反応後、反
応系の温度を50℃以上、好ましくは60〜200℃昇
温し、10〜120分、好ましくは30〜60分加熱する
ことが望ましい。 このようにして、使用に供した3−フエニル−
2−メチルプロピオニトリル類に対応する、次の
()式で表わされる3−フエニル−2−アミノ
−2−メチルプロピオン酸アミド類を高収率、高
選択率で得ることができる。 但し、式中X,Yは前記一般式()の定義と
同様の意味を有する。 なお、各例において原料として用いた3−フエ
ニル−2−アミノ−2−メチルプロピオニトリル
類は、いずれもD−体とL−体の混在するラセミ
体であり、得られた目的物である3−フエニル−
2−アミノ−2−メチルプロピオン酸アミド類
も、いずれもラセミ体である。 また、各例における目的物の収率は、次の式に
従つて計算した。 収率(%)=(3−フエニル−2−アミノ−2−メチ
ルプロピオン酸アミドの生成量(モル)/3−フエニル
−2−アミノ−2−メチルプロピオニトリルの仕込み量
(モル))×100 実施例 1〜6 各種3−フエニル−2−アミノ−2−メチルプ
ロピオニトリル類0.1モルに、メタノール0.2モル
およびトルエン10mlを加え5℃に冷却したのち、
塩化水素ガスを0.4/minの速度で30分間吹き
込み、0.4モルの塩化水素を吸収させた。密栓を
したのち、室温で20時間放置した。次に、110℃
で1時間加熱したのち、ガスクロマトグラフイー
により生成した目的物の3−フエニル−2−アミ
ノ−2−メチルプロピオン酸アミド類を定量し
た。その結果を第1表に示す。なお、いずれの実
施例においても、未反応原料は残存していないこ
とをガスクロマトグラフイーで確認した。
【表】
【表】 実施例 7〜9 メタノール0.2モルに代えて、第2表に示す各
種アルコール各0.2モルを用いた他は、実施例1
と同様の操作で実験を行なつた。その結果を第2
表に示す。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 3−フエニル−2−アミノ−2−メチルプロ
    ピオニトリル類を、アルコールの存在下でハロゲ
    ン化水素と接触させることを特徴とする3−フエ
    ニル−2−アミノ−2−メチルプロピオン酸アミ
    ド類の製造法。
JP12786983A 1983-07-15 1983-07-15 3−フエニル−2−アミノ−2−メチルプロピオン酸アミド類の製造法 Granted JPS6023355A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12786983A JPS6023355A (ja) 1983-07-15 1983-07-15 3−フエニル−2−アミノ−2−メチルプロピオン酸アミド類の製造法

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JP12786983A JPS6023355A (ja) 1983-07-15 1983-07-15 3−フエニル−2−アミノ−2−メチルプロピオン酸アミド類の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS6023355A JPS6023355A (ja) 1985-02-05
JPH0337540B2 true JPH0337540B2 (ja) 1991-06-05

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JP12786983A Granted JPS6023355A (ja) 1983-07-15 1983-07-15 3−フエニル−2−アミノ−2−メチルプロピオン酸アミド類の製造法

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US4939974A (en) * 1987-12-29 1990-07-10 Yamaha Corporation Automatic accompaniment apparatus
JP3411101B2 (ja) * 1994-08-31 2003-05-26 日本精工株式会社 オートテンショナ

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JPS6023355A (ja) 1985-02-05

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