JPH0337072A - 医療用器具 - Google Patents

医療用器具

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JPH0337072A
JPH0337072A JP1173430A JP17343089A JPH0337072A JP H0337072 A JPH0337072 A JP H0337072A JP 1173430 A JP1173430 A JP 1173430A JP 17343089 A JP17343089 A JP 17343089A JP H0337072 A JPH0337072 A JP H0337072A
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JP
Japan
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vinyl chloride
chloride resin
blue
medical apparatus
pts
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JP1173430A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Nakada
仲田 恒夫
Masahiko Kobayashi
正彦 小林
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野1 本発明は、塩化ビニル樹脂組成物により形成された医療
用器具に関するものである。特に、放射線滅菌された後
においても、黄変することがない医療用器具に関するも
のである。
[従来の技術およびその問題点] 従来より、塩化ビニル樹脂は、優れた加工性、生理的安
全性、透明性、低価格なとの理由により、カテーテル、
血液回路、輸向セノト、輸l夜セ、トなど種々の医療用
器具の形成に利用されそして、近年、医療用器具の滅菌
方法として、安全性の点より、放射線滅菌が行われるよ
うにな1てきた。
しかし、塩化ビニル樹脂は、放射線滅菌することにより
、脱塩酸反応がおこり、そして、この脱塩酸反応が連鎖
的に生じることにより共役二組結合のいわゆるポリエン
構造を生じると言われている(ジッパ−反応)。そして
、この共役ポリエン構造中の二重結合が8個以上つなが
ると可視領域で発色団となるといわれて、おり、樹脂の
着色を起こすことになる。
そこで、この着色を抑制するための、安定剤として、鉛
、カドミウム等の重金属の有機化合物が有効であること
が知られている。しかしながら、これらの重金属の有機
化合物は、毒性が強く、人間に有害であるため医療用器
具を形成する塩化ビニル樹脂中に配合することができな
かった。また、毒性の低いと言われているカルシウム、
亜鉛等の金属セノケン系安定剤が使用果は十分なもので
はない。
また、有機系の安定剤、例えば、β−アミノクロトン酸
エステル、ンオクチルマレート、ジオクチルフマレート
などが安定剤として有効であることか知られているが、
放射線滅菌による着色の防止効果は十分なしのではない
そして、放射線滅菌による黄変は、商品価値を低Fさせ
るとともに、内部を流れるif体の確認また内部に充填
される液体等の内容物の変性の確認が困難になる。
また、放射線滅菌ではなく、熱分解による黄変の対策と
して、ポリエンにより生じる黄変と補色になるような青
色類[1を塩化ビニル樹脂中に配合することが考えられ
ている。しかし1、このような青色顔料を配合させると
、ポリエンが形成されるまえの状態においては、塩化ビ
ニル樹脂組成物そのものが少し青味を帯びたものとなり
、医療用器具として青味が存在することは、内部を流れ
る肢体の確認また内部に充填される液体等の内容物の変
性の確認が困難となり好ましいものではない。
L問題点を解決するための手段] そこで、本発明では、放射線滅菌後において、実質的に
無色透明であり、さらにこの無色透明の状態を長期的に
維持すること、つまり、ポリエンの形成による黄変状鳴
の発生を長期的に抑制することかでき、内部を流れる液
体さらには内部に充填されるl液体の状態を容易に確認
することかでき、かつ、安全に使用できる医療用益具を
1是供するものである。
」、記目的を達成するものは、塩化ビニル樹脂100 
:’rf a 部に対し、フタロ/アニンブルーをo。
0002〜0.0003重重部含有した塩化ビニル樹脂
組成物により形成され、放q、を線滅菌された医療用2
3呉である。
そこで、本発明の医療用器具について具体的に説明する
本発明の医療用2g具に使用される塩化ビニル樹脂は、
塩化ビニルの単独重合体、さらには、ポリ塩化ビニリデ
ン、塩化ビニルを40ffi量%以上、好ましくは75
重量%以上含有する他の共重合し得る単量体との共重合
体などがある。塩化ビニルに対する共重合し得る単量体
としては、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、酢
酸ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、スチレンアルキ
ルアクリレート(例えば、メチルアクリレート、イソプ
ロピルアクリレート、2−エチルへ+シルアクリレート
)、メタクリル酸、アル牛ルメタクリレート(vAIえ
ば、メチルメタクリレート、2−エチルペキンルメタア
クリレート)、アクリロニトリルなどがある。
また、塩化ビニル樹脂は、その平均重合度は、400〜
3.000、好ましくは600〜2.700である。
そして、本発明の医療用器具の形成に使用される塩化ビ
ニル樹脂は、フタロシアニンブルーが、塩化ビニル樹脂
100重量部に対し、0.00002〜o、 ooo3
ffi 11部含有している。好ましくは、含有量は、
0.00006〜0.00025重量部である。含有量
が、0.00002重量部より少ないと放射線滅菌た、
含有量がo、ooo3!!!ffi部より多いと放射線
滅菌後においても医療用”AN ’Aに青みが残るおそ
れがある。フタロ/アニンブルーは、青色顔料の一種で
あり、銅フタロンアニンとも言われ、溶媒安定型と不安
定型があり、耐熱、耐候、青色力に優れている。
フタロンアニンブルーを上記の全含有することにより、
この塩化ビニル樹脂組成物は少し青みを・:;ンびてお
り、医療用器具に形成した状態においても同様である。
しかし、形成された医療用益具を後述する放射線滅菌す
ることにより、この青みが消失し、つまり、作成された
医療用a31”tは実質的に無色透明であlノ、さらに
、その後のポリエンの形成による黄変状態の発生が長1
tJ1的に抑制される。放射線滅菌することにより、青
色が消失する理由およびその後のポリエンの1[3成に
よる黄変状態の発生が長期的に抑制される化学的理由は
明確ではない。そして、このような状態は、いずれの青
色顔料においても生ずることにより得られるものである
。これは、単にフタロシアニンブルーが、ポリエンの形
成による黄変を補色するというものではない。つまり、
本発明において使用するフタロ/アニンフルーは、青色
顔料として使用しているのではなく、あくまで、放射線
滅菌後における医療用器具を実質的に無色透明に維持す
る維持剤として用いているのである。現在のところ、本
発明者は、このような効果を有する他の化合物を見いた
していない。さらに、このフタロシアニンブルーは、塩
化ビニル樹脂に対して、上記のようにごく微量添加する
ことにより、上記のような効果を達成する。このため、
医療用益具として安全に使用できる。そして、このフタ
ロシアニンブルーは、単独で塩化ビニル樹脂に添加して
もよいが、フタロンアニンブルーに多量の添加剤(例え
ば、ステアリン酸カルンウム、ステアリン酸亜鉛)を混
合し、分散性を向上させた状態で添加することが好まし
い。
また、本発明に用いられる塩化ビニル樹脂組成物は、j
−+J塑剤を含有するものであってもよい。
riJ ・ワ!剤としては、ジブチルフタレート(DB
P)、ンヘキ/ルフタレート(DHP)、シー2−エチ
ルへキシルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート
等のフタル酸エステル類、トリブチルトリメリテート、
トリオクチルトリメリテート等のトリメリフト酸エステ
ル類、ジオクチルアジペート、ンオクチルセバケート等
の脂肪族%塩基酸エステル類、マレイン酸ジブチル、マ
レイン酸ジオクチル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオ
クチルなどの不飽和脂肪族ジカルボン酸ジアルキルエス
テルなどがある。
可塑剤の含有量は、塩化ビニル樹脂100重里部にχ=
i して、0〜200重量部、好ましくは、5〜150
・E置部、最も好ましくは、lO〜80重鼠部である。
さらに、塩化ビニル樹脂組成物は、必要により、カルシ
ウム、亜鉛などとステアリン酸、ラウリル酸、リシノー
ル酸、ナフテン酸などとの金属せっけん類などの安定剤
、エポキシ化大豆油、エボキ/化アマニ油等のエボ牛シ
化動植物曲なとの滑剤、さらに酸化防止剤などが含有さ
れている。
そして、本発明の医療用器具に用いられる放射線滅菌と
しては、ガンマ線、電子線などの電磁放射線、好ましく
はガンマ線を用いて、照射強度が、1〜5Mrad、好
ましくは、1.5〜3 Mradである。
そして、本発明の医療用器具は、上記の塩化ビニル樹脂
組成物を用いて、医療用器具形状に底形した後、放射線
滅菌を行うことにより作成される。
本発明の医療用器具は、胸腔、腹腔、血管などに挿入、
留置される種々のカテーテル、輸血セノト、輸戚セット
、人工腎臓または人工肺などの各種体外循環用の血族回
路、蓄尿バ・ノブ、血液バッグ、薬液容器などに利用さ
れる。
[実施例] (実施例1〜3) 市1/−+舌ムftF+ワ^n小模lト←−ニル媚1喝
Inn雷借斌に対し、ジー2−エチルへキシルフタレー
ト(DOP)60重量部、エポキシ化大豆油10重電部
、Ca −Z n系安定剤5重量部およびフタロシアニ
ンブルーa 有t 加削(フタロシアニンブルー2.5
重量%、分散剤97.5重量%)を第1表に示す重量部
添加して2本ロールで混練させたのち、プレス機による
加熱加工を行い、厚さ2■の/−トを作成した。
(比較例1) フタロシアニンブルー含有添加剤を塩化ビニル樹脂10
0重量部に対し、0.02重量部(フタロシアニンブル
ー0.005重量部)含有させた以外は、実施例と同様
とし、厚さ2xmのシートを作成した。
(比較例2〜5) フタロシアニンブルー含有添加剤の代わりに、1!’F
−m添加剤(群青47重量%、分散剤53重遣%)を塩
化ビニル樹脂100重量部に対し、第1表に示す重量部
含有させた以外は、実施例と同様とrI(七Q  w 
* /l’l  Xi  −1−<  作<  l  
 す。
(比較例6) フタロ/アニンブルーを含有させなかった以外は、実施
例と同様とし、厚さ2RIMのシートを作成した。
第1表 (実験) 上記実施例1〜3および比較例1〜6により作成された
/−トを、コバルト60を線源とするγ線を2. OM
 radl’、<i射し、室温にて保存した。
さらに、γ線照射後、7日間60’Cの恒温器内にて保
存し、γ線照q=を後の着色を促進させた。
そして、γ線照射時、室温保存にて6力月経過後、γ線
照射後60°C7日間経過後のもの黄変状態を目視にて
観察した。
その結果は、第2表に示す通りであった。
第2表 第2表中の−は、黄変および青色残留を認めない状態を
意味し、十、 ++、+〜となるに従って、各色調が濃
くなることを意味する。
尚、γ線照射前の実施例1〜3および比較例1〜5の塩
化ビニル樹脂成形物は、十以上の青色を有していた。
[発明の効果コ 本発明の医療用器具は、塩化ビニル樹脂100If f
fi 部にス=j L 、フタロンアニンブルーをo、
 ooo。
2〜0.0003ffj fit部含有した塩化ビニル
樹脂組成物により形成され、放射線滅菌された医療用器
具であり、特に、フタロ/アニンブルーヲ含有している
ので、放射線滅菌され作成された医療用器具は実質的に
無色透明であり、かつその後のポリエンの形成による黄
変状態の発生が長期的に抑制され、実質的に無色透明の
状態を長斯的に維持することができる。よって、医療用
器具が外観上黄変状態となる4とがなく、医療用器具の
内部を流れる液体さらには内部に充填さとができる。さ
らに、フタロシアニンブルーは、塩化ビニル樹脂中への
配合量が極めて少量ですむこと、また安全性の点で問題
が少ないことより、本発明の医療用器具は安全に使用で
きる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 塩化ビニル樹脂100重量部に対し、フタロシアニンブ
    ルーを0.00002〜0.0003重量部含有した塩
    化ビニル樹脂組成物により形成され、放射線滅菌された
    ことを特徴とする医療用器具。
JP1173430A 1989-07-04 1989-07-04 医療用器具 Pending JPH0337072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1173430A JPH0337072A (ja) 1989-07-04 1989-07-04 医療用器具

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JP1173430A JPH0337072A (ja) 1989-07-04 1989-07-04 医療用器具

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JPH0337072A true JPH0337072A (ja) 1991-02-18

Family

ID=15960311

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JP1173430A Pending JPH0337072A (ja) 1989-07-04 1989-07-04 医療用器具

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