JPH0337005Y2 - - Google Patents

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JPH0337005Y2
JPH0337005Y2 JP19347982U JP19347982U JPH0337005Y2 JP H0337005 Y2 JPH0337005 Y2 JP H0337005Y2 JP 19347982 U JP19347982 U JP 19347982U JP 19347982 U JP19347982 U JP 19347982U JP H0337005 Y2 JPH0337005 Y2 JP H0337005Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案はたとえば乾式複写機やプリンタ等に採
用される、トナーとキヤリアとから成る二成分現
像剤を用いた非接触方式の現像装置に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
乾式電子写真法における現像は、画質に直接影
響する最も重要な要素であり、従来からカスケー
ド法、マグネツトブラシ法、フアーブラシ法をは
じめ、それらの変形方法など多く開発されてき
た。事務用乾式複写機においては、それらのう
ち、トナーとキヤリアから成る二成分現像剤を用
いた磁気ブラシ法、及びトナーにマグネタイト等
の磁性粉をトナーの製造工程から加え含有させた
一成分磁性トナーを用いた方法が主流となつてい
る。磁気ブラシ法は静電潜像を保持する感光体に
これと同方向あるいは反対方向の回転で磁気ブラ
シを摺擦させ現像を行なう方法であるが、磁性一
成分方法には潜像面と非接触状態でも現像が可能
であるという利点があり、この利点は重ね現像を
必要とするカラー技術の重要な要素である。しか
し、磁性トナーを用いる限り、トナーのカラー化
は困難である。なぜなら、トナーに用いる磁性粉
の多くは黒又は茶色を呈しており、混合によりカ
ラートナーの色を著しく汚すからである。
そこで、上記問題を解消するため、非磁性一成
分現像剤を用いた非接触型の現像方式が最近開発
されつつある。この方式は、トナーに磁性粉を含
まないために現像剤のカラー化が容易であるとい
う利点がある。
ところで、この種の現像装置としては、絶縁性
薄層表面にコロナ放電による電荷を与え、ついで
これに帯電したトナーを静電的に吸着させること
によるいわゆるジヤンピング方式の現像を行なう
もの、あるいは、潜像保持体と現像部材との間に
一種のグリツトを配設し、現像部材の表面に存在
する帯電したトナーを一種のパウダークラウド状
態にし、飛翔したトナーを潜像に吸着させるもの
があるが、このような現像方式を非磁性一成分現
像剤で行なうには像担持体に相対向して配設され
る現像ローラに均一に帯電されたトナーをむらな
く均一にトナー層形成をさせることである。この
点を解消しない限り、トナーの不安定な帯電のた
めに、画像むら、かぶり、濃度変動をはじめとす
る画像不良を引き起こし、完成度の高い複写装置
を得ることはできない。現状では、ゴムブレード
等をローラに押しあてながらトナーをするつけさ
せる方法が最も一般的に知られているが、この技
術では先に述べた通り、形成されるトナー層厚の
不均一やブレードの摩耗等の問題が残されてい
る。また、形成されたトナー層は均一な帯電を有
する必要があるが、このような手段ではトナーの
帯電確率が低いために良好な帯電と安定性が得ら
れず、したがつて画質的にもはなはだ不十分な状
態にあるのが現状である。なお、トナーの帯電性
や成膜性の改善も試みられているが、材料的改良
も負担が大きく、実験室レベルでの検討段階であ
る。これは、ローラ表面の摩擦帯電性の改良につ
いても同じ材料開発の問題を残している。
〔考案の目的〕
本考案は上記事情にもとづいてなされたもの
で、その目的とするところは、均一に帯電したト
ナーを搬送体上に均一に層形成させることがで
き、以て搬送体から被現像部へのトナーの供給が
安定かつ良好に行なえ、しかも搬送体と被現像部
との間での放電を防止できるようにした現像装置
を提供することにある。
〔考案の概要〕
本考案は、表面に抵抗層を被覆し、トナーとキ
ヤリアとからなる二成分現像剤を搬送する搬送体
に電極を対向させて配設し、この電極に電圧を印
加して上記搬送体と電極との間に電界を形成し、
この電界によりトナーとキヤリアとを分離してト
ナーを上記搬送体に付着せしめ、さらにこの搬送
体からキヤリアを除去することにより、搬送体上
に被現像部を現像するためのトナー層を形成する
ようにしたことを特徴とするものである。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の第1の実施例を第1図〜第4図
を参照しながら説明する。第1図中1は被現像部
としての感光体ドラムで、この周囲には帯電装置
2、露光系3および現像装置4等がこの順に配置
されている。
上記現像装置4は開口部5を感光体ドラム1に
対向させたケーシング6を有してなり、このケー
シング6内にはトナーTとキヤリアCとからなる
二成分現像剤G、この現像剤G中のトナーTを上
記開口部5を介して感光体ドラム1上に供給する
搬送体としての現像ローラ7、この現像ローラ7
に現像剤Gを供給するスパイラル8,8、補給用
のトナーTを収容するトナーホツパ9およびこの
トナーホツパ9内のトナーTを消費されるトナー
量に応じて現像剤G中に補給する補給ローラ10
が収容されている。なお、キヤリアCは酸化鉄粉
あるいはフエライト粉あるいはそれぞれに樹脂被
膜を設けた粒径範囲が80〜300メツシユの球形粉
で、1.0×1010Ωcm以上の比抵抗を有するもので
あり、また現像剤Gは粒子径範囲20〜100μmのキ
ヤリアCに対し、粒子径範囲2〜30μmの非磁性
トナーTを6〜20重量%を含有するものである。
上記現像ローラ7は第2図にも示すように、表
面に抵抗層22を被覆し、所定方向へ回転する現
像スリーブ11と、この内部に設けられたマグネ
ツト12からなり、その周囲には導電性材よりな
る電極13が現像スリーブ11に所定間隙aを存
して近接対向する状態に絶縁性部材よりなる電極
ホルダー14によつて保持されている。この電極
13には第1と第2の直流可変電源15,16が
切換スイツチ17により選択的に接続されるよう
になつており、第1の直流可変電源15が接続さ
れると電極13に正極性の電圧、現像スリーブ1
1に負極性の電圧がそれぞれ印加され、第2の直
流可変電源16が接続されると電極13に負極性
の電圧、現像スリーブ11に正極性の電圧がそれ
ぞれ印加されるようになつている。また、現像ス
リーブ11と感光体ドラム1との間には交流電源
18による交流電圧と直流電源23による直流電
圧が印加されるようになつている。また現像スリ
ーブ11と電極ホルダー14との間における現像
スリーブ11の搬送方向出口側には円孤状のスク
レーパー19が配設され、その先端が現像スリー
ブ11と所定間隙bを存して近接対向し、現像ス
リーブ11に搬送される現像剤G中のキヤリアC
をかきとるようになつており、かき取られたキヤ
リアCは電極ホルダー14に取付けられたガイド
板20に案内され回収されるようになつている。
このガイド板20の先端と現像ローラ7の中心と
スクレーパー19の先端とは同一直線l上に位置
し、また、この直線lとその下方に配置されてい
る上記マグネツト12の上側とで形成する角度θ1
が25°以上に設定されている。さらに、上記直線
lと水平線l′とで形成される角度θ2が10°〜−90°
の範囲に設定されている。さらに、電極ホルダー
14の上記ガイド板20とは反対側にはレベラー
21が設置されている。
しかして、感光体ドラム1は帯電装置2による
コロナ放電により所定電位に帯電されたのち、露
光系3により像露光が施され、静電潜像が形成さ
れる。
一方、現像装置4では、スパイラル8,8によ
りトナーTとキヤリアCとがかく拌されつつ搬送
され、現像ローラ7に供給される。このとき、キ
ヤリアCとトナーTとが摩擦帯電により吸着した
状態でキヤリアCがマグネツト12の磁力により
現像スリーブ11上に吸着される。そして、現像
スリーブ11の回転に伴つて現像スリーブ11と
電極13との間へ搬送される。このとき、入口側
にはレベラー21が設けられているので、現像ロ
ーラ7のトルクが軽減されるとともに現像剤Gの
劣化が減少する。また、電極13にはトナーTの
帯電極性と同極性たとえば負極性の電圧が印加さ
れていて、電極13と現像スリーブ11との間に
電界が形成される。これにより負極性に帯電して
いるトナーTと正極性に帯電しているキヤリアC
とが分極を起して分離され、トナーTは現像スリ
ーブ11上に付着する、また、未分離のトナーT
を含むキヤリアCはこの電界中でスクレーパー1
9によりかき取られ、ガイド板20上を介して回
収される。そして、現像スリーブ11上には均一
なトナー層T′が形成される。ついで、このトナ
ー層T′は現像スリーブ11の回転に伴つて感光
体ドラム1に対向する。このとき、感光体ドラム
1と現像スリーブ11との間には交流電圧が印加
されており、これによりトナーTが飛翔し、感光
体ドラム1上の静電潜像に付着し、このようにし
て非接触で現像する。
以上の構成によれば、均一に帯電したトナーT
を現像ローラ7上に均一に層形成させることがで
きるため、現像ローラ7から感光体ドラム1への
トナーTの飛翔供給が安定かつ良好に行なえるの
で、良好な複写画像が得られる。
しかも、現像ローラ7の表面に抵抗層22を被
覆したから、たとえキヤリアCがスクレーパー1
9により完全にかき取られず、トナー層T′に残
留して感光体ドラム1と現像ローラ7との最近接
領域の現像電界中に搬送されたとしても、この部
分で放電を生じることがなく、したがつて放電孔
の形成により感光体ドラム1が損傷されることを
防止できる。
さらに、上記実施例においては、比抵抗が1.0
×1010Ωcm以上の球形のキヤリアCを用いたか
ら、上記放電をさらに効果的に防止することがで
きる。すなわち、不定形キヤリアCは現像ローラ
7に対し2点以上の点接触を行なつており、偏平
キヤリアCに致つては面接触に近い形で磁界の影
響を受けるのに対し、球形キヤリアCは現像スリ
ーブ11に対し1点接触による磁界の影響ですむ
ため、本現像器においては、現像スリーブ11か
らの離脱性に関し、球形キヤリアCが有利とな
る。このため、不定形キヤリアにおいては、スク
レーパー19の部分でキヤリアCが完全にかきと
られず、トナー層T′上に残留してしまい、現像
部分での電界中で放電を起こす結果となる。ま
た、キヤリアCの抵抗が1.0×109Ωcm以下と低い
場合は、電極13と現像スリーブ11の間で電圧
を200V以上かけた場合、現像スリーブ11とキ
ヤリアCの接触面で放電を起こし、現像スリーブ
11の長手方向にトナー層T′がけずれるため溝
ができ、この部分のみ現像不能領域となる。ま
た、万一キヤリアCがスクレーパー19で完全に
取りきれず、スクレーパー19を通過した場合、
現像部位に侵入し現像電界で放電の原因になる。
したがつて、比抵抗が1.0×1010Ωcm以上の球形
のキヤリアCを用いることにより、さらに効果的
に放電を防止することができる。また、球形キヤ
リアCを用いるメリツトは、上記以外に、次の様
な利点がある。それは、不定形のキヤリアCに比
較し、球形キヤリアCは一般的に流動性が高く間
隙a中をキヤリアCが回転する現像スリーブ11
上に磁力により拘束されながら搬送される際に、
現像スリーブ11と電極13および電極ホルダー
14間でキヤリアCの停滞を防ぎ、トルクを減少
させ、スムーズに現像剤Gを搬送することができ
る。
また、トナーTの帯電方法として安定性にメリ
ツトがある従来からの二成分現像方式のキヤリア
Cとの摩擦帯電方法を活用することにより、トナ
ー層T′の上から下までほぼ同じ帯電量が得られ
る。また、二成分現像剤Gを使用するにあたり、
電極13を付加するだけでトナー層T′を形成さ
せるという点で現像装置4がコンパクトになり、
カラー複写機の現像装置として有用である。
さらに、得られるトナー層T′においては、現
像スリーブ11と電極13の間の電界により、た
とえば第3図に示すように負帯電しているトナー
Tが高電位側の現像スリーブ11に移動し付着す
ることを利用したものであり、現像スリーブ11
への一種の磁気ブラシ現像といえる。ここで現像
スリーブ11と電極13間の電位差は、30V〜
400Vまでの範囲で適用でき、キヤリアCからト
ナーTへの電荷の注入現像を利用して、所望のト
ナーTの電荷量に応じ調節することが可能であ
る。したがつて、第4図に示すように、正電荷を
保持するセレン感光体ドラム1へ反転現像を行な
う場合には、正帯電性のトナーTを必要とする
が、この場合には、電極13の電位を現像スリー
ブ11に対し高くとれば、上記のトナー注入現像
を利用して負帯電トナーTの電荷を正極性に反転
させ、正帯電トナーTとして利用でき、反転現像
に供することができる。したがつて、正規現像、
反転現像の切換えが容易に行なえ、非常に有利で
ある。
次に、この第1の実施例における実施例を説明
する。まず、80〜150メツシユ、比抵抗2.4×1010
Ωcmの球形キヤリアC(関東電化社製)と非電磁
性トナーTをブレンドして(3.0wt%)、現像剤G
を調整し、また電極13の印加電圧を−200V、
間隙aを2.5mm、間隙bを0.3mm、角度θ1を45°、角
度θ2を0°、マグネツト12のN極を600Gauss、S
極を600Gauss、感光体ドラム1と現像スリーブ
11の回転方向を第1図矢印方向としたところ、
現像ローラ7上には均一なトナー層T′が形成さ
れた。このときのトナー層T′の表面電位は−
120V、層厚は20〜30μmであり、非接触方式によ
り静電潜像を現像するには充分な付着量であつ
た。また、角度θ1,θ2はキヤリアCの完全なかき
取り効果に影響を及ぼし、角度θ1はキヤリアかき
取り効果のために25°以上が、また角度θ2は10°〜
−90°の範囲が望ましいことがわかつた。
また、感光体ドラム1にセレンドラムを使用
し、これと現像スリーブ11の間隙gを300μm、
交流電源18を400V(800Hz)、直流電源23を
0Vとして帯電シヤージヤ(帯電装置2)のコロ
ナ放電によりSe感光体ドラム1の表面電位を
800Vに帯電させた後像露光を行ない、形成され
た静電潜像を上記実験と同条件で現像ローラ7上
に形成されたトナー層T′により非接触現像し、
ついで、PPC用紙へ転写、定着を行なつたとこ
ろ、かぶりがなく、緻密で、充分な濃度の良好な
画像が得られた。
次に、上記複写実験と同様に、負帯電性トナー
Tを用い、電極13の印加電圧を+300V、直流
電源23を+800V、交流電源18を0V、感光体
ドラム1の表面電位を900Vにして非接触反転現
像、転写、定着を行なつたところ、かぶりのない
緻密な反転画像が得られた。
上記2種の複写実験の場合、高抵抗の球形キヤ
リアCを使用しているため、現像ローラ7と電極
13の放電およびトナー層T′上へのキヤリアC
の残留による感光体ドラム1の放電もなく、また
得られた画像にもその影響はあらわれなかつた。
なお、第5図は本考案の第2の実施例を示すも
のであり、この実施例ではスクレーパー19の後
に小径マグネツトローラ24および、これに接し
てキヤリアCをかき取るブレード板25が設けら
れている。なお、第5図中、第2図のものと同一
構成部分は同符号を付して説明を省略する。この
ような構成によれば、このマグネツトローラ24
の効果により現像領域にキヤリアCが侵入するこ
とを完全になくすことができ放電を防止できるの
で、用いるキヤリアCの形状及び粒径範囲に制限
がなくなり、所望のキヤリアCを使用することが
できる。また、このマグネツトローラ24により
キヤリアCを回収するため、キヤリアCには粒径
の小さいものを用いることができ、これによりキ
ヤリアCの比表面積が大きくなり、トナー層形成
電界内でのトナー密度を上げることができるの
で、トナー層T′を効率よく形成することができ
るとともにトナー層T′の形成の立上りを早くす
ることができる。
また、第6図および第7図は本考案の第3の実
施例を示すものであり、この実施例では、ガイド
板20の先端と現像ローラ7の中心を結ぶ直線l
が水平線l′に対し、−15度以下となるようにして
ある。なお、第6図および第7図中、第1図およ
び第2図のものと同一構成部分は同符号を付して
説明を省略する。このように構成することにより
スクレーパー19がなくともキヤリアCは自重に
よりガイド板20に従つてほとんど回収される。
このとき、トナーTと強い摩擦帯電をしているキ
ヤリアCは、この時点で落下せず、トナー層
T′上に付着したまま現像ローラ7により運搬さ
れマグネツトローラ24により回収される。
次に、この第3の実施例における実験例を説明
する。すなわち、搬送用マグネツト12の磁力を
600Gauss、現像ローラと電極13との間隙aを
4mmとし、ガイド板20の位置をガイド板20の
先端と現像ローラ7の中心を結ぶ直線lと水平線
l′の角度が25度でかつ水平線l′の下方に位置し、
感光体ドラム1と現像スリーブ11との間隙gを
0.4mmとした。また、N極を水平線l′に対し45度下
方に位置した。また、帯電チヤージヤ(帯電装置
2)により感光体ドラム1の表面を+800Vに帯
電させ、光学系3により像露光を行ない、感光体
ドラム1と現像スリーブ11を第6図の矢印の方
向に回転した。現像剤Gは粒子径範囲20μm〜
100μmのフエライトキヤリアCに対し、粒子径範
囲20〜30μmの負帯電性非磁性トナーTを10重量
%混合したものを使用した。また、電極13の電
位を現像スリーブ11に対し−100Vに設定し、
この電界内で現像スリーブ11上にトナー層
T′を形成せしめた。そしてこのトナー層T′を用
いて感光体ドラム1に保持されている静電潜像を
非接触現像し、図示しない転写部および定着装置
により、紙へ転写、定着を行ない、ハードコピー
を得たところ、濃度が1.3と高く、かぶりのない
高解像度の画像が得られた。また、1万枚の紙通
しにおいてもキヤリア付着による感光体ドラム1
の放電による損傷もなかつた。なお、用いる現像
剤Gのキヤリア粒子径範囲を大きくすると必然的
に許容トナー濃度範囲が下がりトナー層T′の形
成の立ち上がりが悪くなり画像濃度も下がる結果
となる。
次に、上記複写実験と同様に、負帯電性トナー
Tを用い、電極13の印加電圧を+300V、直流
電源23を+800V、交流電源18を0Vとし、感
光体ドラム1の表面電位を900Vにして非接触反
転現像、転写、定着を行なつたところ、かぶりの
ない、緻密な反転画像が得られた。
上記2種の複写実験の場合、付着キヤリア回収
用のマグネツトローラ24を具備しているため、
現像電界中におけるキヤリアCの侵入がなく、感
光体ドラム1の放電損傷および画像の乱れを防止
できた。
また、第8図〜第10図は本考案の第4の実施
例を示すものであり、この実施例では、現像ロー
ラ7の下方にスパイラル8,8が配置されてい
る。また、現像ローラ7には除去体としてのトナ
ーかき取りブレード26が接触して配置され、現
像ローラ7上に形成されたトナー層T′が感光体
ドラム1と最近接する現像領域を通過した後現像
ローラ7上の現像に供されなかつたトナー層
T′をかき取るようになつている。なお、第8図
中、第7図と同一構成部分は同符号を付して説明
を省略する。このような構成によれば、常に新し
いトナー層T′で現像を行なえるので、連続複写
枚数に従つて画像濃度が低下することがなく安定
した現像が行なえる。すなわち、未現像のトナー
Tが現像ローラ7上に残つていると、この未現像
トナーTが現像ローラ7と電極13との間の電界
および現像ローラ7と感光体ドラム1との間の電
界をくり返し通過するうちにトナーTとトナーT
およびトナーTと現像ローラ7表面との接触点に
おける接触抵抗により局部的に大きな電圧降下を
生じ、その両側の極めて小さな間隙を隔てて相対
向する面が一種のコンデンサを形成し、その面に
正・負の電荷がたまつて間隙に著しく高い電界を
生じる。そして、その強力なマツクスウエルのひ
ずみ力の結果生じる、いわゆるJohnson−
Rahbech効果による強いトナーTの凝集力を生
じ、1枚目のコピーからしだいに画像濃度が低下
してくるという問題があるが、上記のように構成
することによりこの問題を解消することができ
る。
次に、この第4の実施例における実験例を説明
する。すなわち、第9図は第4の実施例の現像装
置7を用いた電子複写機を示すもので、この図中
27は本体である。この本体27の上面には原稿
載置台28が設けられ、これは本体27内に設け
られた図示しない駆動モータにより往復動するよ
うになつている。また、上記本体27内に上記載
置台28と同期的に回転する感光体ドラム1が軸
支されている。感光体ドラム1と原稿載置台28
との間にはランプ29、レンズ30、ミラー3
1,31などからなる露光系3が設けられ、原稿
載置台28上にある原稿を照射し、その反射光を
感光体ドラム1に導びいて原稿像を結像するよう
になつている。この結像位置から感光体ドラム1
の回転方向に沿つて順に現像装置4、転写装置3
2、清掃装置33および帯電装置2が配設されて
いる。また、上記本体27の底部には複写紙を収
容する着脱自在なカセツト34,34と、上記複
写紙を給出する給紙ローラ35,35とからなる
給紙装置36が設けられている。また、この給紙
装置36の上方には定着装置37および搬出ロー
ラ38が設けられ、上記転写装置32によつて画
像が転写された複写紙に定着したのちトレイ39
に搬出するようになつている。このように構成さ
れた電子複写機において、搬送用マグネツト12
の磁気を600Gauss、現像ローラ7と電極13と
の間隙aを4mmとし、ガイド板20の位置をガイ
ド板20の先端と現像ローラ7の中心を結ぶ直線
lと水平線l′の角度が25度でかつ水平線l′の下方
に位置し、感光体ドラム1と現像スリーブ11と
の間隙gを0.4mmとした。また、マグネツト12
を水平線l′に対し45度下方に位置した。また、帯
電チヤージヤ(帯電装置2)により感光体ドラム
1の表面を+800Vに帯電させ、光学系3により
像露光を行ない、感光体ドラム1と現像スリーブ
11を図中の矢印方向に回転した。現像剤Gは粒
子径範囲20μm〜100μmのフエライトキヤリアC
に対し、粒子径範囲20〜30μmの負帯電性非磁性
トナーTを10重量%混合したものを使用した。ま
た、電極13の電位を現像スリーブ11に対し−
100Vに設定し、この電界内で現像スリーブ11
上にトナー層T′を形成せしめた。そして、この
トナー層T′を用いて感光体ドラム1に保持され
ている静電潜像を非接触現像し、転写装置32お
よび定着装置37により複写紙へ転写、定着を行
ない、ハードコピーを得たところ、濃度が1.3と
高く、かぶりのない高解像度の画像が得られた。
また、複数枚の連続複写においても第10図に実
線イで示すようにトナーTの現像感度低下による
画像濃度の低下はなかつた。なお、第10図の破
線ロはトナーかき取りブレード26を装備してい
ない現像装置4による現像結果を示すものであ
り、コピー1枚目では画像濃度が1.3であつたが、
複数枚のコピー後には画像濃度が0.9と低下した。
次に、上記複写実験と同様に、負帯電性トナー
Tを用い、電極13の印加電圧を+300V、直流
電源23を+800V、交流電源18を0Vとし、感
光体ドラム1の表面電位を900Vにして非接触反
転現像、転写、定着を行なつたところ、かぶりの
ない、緻密な反転画像が得られた。また、これに
ついても複数枚の連続複写について画像濃度の変
化はなく安定していた。
〔考案の効果〕 以上説明したように本考案によれば、トナーと
キヤリアとからなる二成分現像剤を搬送する搬送
体と、この搬送体に対向して配置した電極に電圧
を印加して上記搬送体と電極との間に電界を形成
することによりトナーとキヤリアとを分離してト
ナーを上記搬送体に付着させ被現像部を現像する
ためのトナー層を形成するトナー層形成手段と、
このトナー層形成手段によりトナー層が形成され
た上記搬送体から現像剤を除去する除去手段とを
具備し、上記搬送体はその表面に抵抗層を被覆し
たから、均一に帯電したトナーを搬送体上に均一
に層形成させることができ、以て搬送体から被現
像部へのトナーの供給が安定かつ良好に行なえ、
しかも搬送体と被現像部との間での放電を防止で
きる等優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示す断面図、
第2図は同実施例の要部拡大断面図、第3図およ
び第4図は同実施例の作用説明図、第5図は本考
案の第2の実施例を示す要部拡大断面図、第6図
は本考案の第3の実施例を示す断面図、第7図は
同実施例の要部拡大断面図、第8図は本考案の第
4の実施例を示す断面図、第9図は同実施例の現
像装置を用いた電子複写機を示す断面図、第10
図は同実施例における実験結果を示す図である。 1……被現像部(感光体ドラム)、T……トナ
ー、C……キヤリア、G……現像剤、7……搬送
体(現像ローラ)、13……電極、15……第1
の直流可変電源、16……第2の直流可変電源、
19……スクレーパー、T′……トナー層、24
……マグネツトローラ、26……除去体(トナー
かき取りブレード)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) トナーとキヤリアとからなる二成分現像剤を
    搬送する搬送体と、この搬送体に対向して配置
    した電極に電圧を印加して上記搬送体と電極と
    の間に電界を形成することによりトナーとキヤ
    リアとを分離してトナーを上記搬送体に付着さ
    せ被現像部を現像するためのトナー層を形成す
    るトナー層形成手段と、このトナー層形成手段
    によりトナー層が形成された上記搬送体から現
    像剤を除去する除去手段とを具備し、上記搬送
    体はその表面に抵抗層を被覆してなることを特
    徴とする現像装置。 (2) 除去手段は、電界中で搬送体から現像剤中の
    キヤリアをかき取るスクレーパーを有してなる
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の現像装
    置。 (3) 除去手段は、搬送体上に形成されたトナー層
    から現像剤中のキヤリアを除去するマグネツト
    を有してなる実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の現像装置。 (4) 除去手段は、搬送体と電極との間に形成され
    る電界域から脱した現像剤中のキヤリアが自重
    により搬送体から離脱し落下するように電極を
    搬送体下方に配置してなる実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の現像装置。 (5) 除去手段は、搬送体上に形成されたトナー層
    が被現像部と最近接する現像領域を通過した後
    搬送体上の現像に供されなかつたトナー層を除
    去する除去体を有してなる実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の現像装置。 (6) トナー層形成手段は、電極にトナーの帯電極
    性と同極性あるいは異極性の電圧を印加するよ
    うにした実用新案登録請求の範囲第1項ないし
    第5項のいずれかに記載の現像装置。 (7) キヤリアは酸化鉄粉あるいはフエライト粉あ
    るいはそれぞれに樹脂被膜を設けた粒径範囲が
    80〜300メツシユの球形粉である実用新案登録
    請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記
    載の現像装置。 (8) キヤリアは比抵抗が1.0×1010Ωcm以上であ
    る実用新案登録請求の範囲第7項記載の現像装
    置。 (9) 現像剤は粒子径範囲20〜100μmのキヤリアに
    対し、粒子径範囲2〜30μmの非磁性トナーを
    6〜20重量%含有する実用新案登録請求の範囲
    第1項ないし第6項のいずれかに記載の現像装
    置。
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