JPH0336559Y2 - - Google Patents

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JPH0336559Y2
JPH0336559Y2 JP1987076975U JP7697587U JPH0336559Y2 JP H0336559 Y2 JPH0336559 Y2 JP H0336559Y2 JP 1987076975 U JP1987076975 U JP 1987076975U JP 7697587 U JP7697587 U JP 7697587U JP H0336559 Y2 JPH0336559 Y2 JP H0336559Y2
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air
hood
absolute humidity
exhaust
control
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【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、抄紙機に於けるドライヤパートの排
気制御の制御性の改善に関するものである。
<従来技術> 第3図により抄紙機の水分率制御の概念を説明
する。1は紙料Pを受けて一定レベルを保持する
種箱、2は種箱からの紙料の供給量を制御する種
口弁、3は種口弁又は白水サイロ6から回収され
る紙料をストツクインレツト4に移送するための
フアンポンプ、5はストツクインレツト下部のリ
ツプより吐出される紙料が供給されるワイヤーパ
ート、6はワイヤーパートより脱水液を受ける白
水サイロ、7は搾水プレス、8はドライヤパー
ト、9はカレンダ、10はB/M計、11は製品
巻取りリールである。
12は制御装置であり、B/M計10より坪
量、水分料などの測定値PVAを入力し、坪量の平
均測定値と設定値の差に基づく制御演算により種
口弁2に操作信号MV1を発信すると共に、坪量
のプロフアイル測定値と設定値の差を制御演算し
た操作出力MV2によりストツクインレツトから
ワイヤーパートへの紙料の吐出量を制御するスラ
イスリツプ13の開度を複数のスライスボルトに
より制御する。
さらに、水分率の測定値と設定値の差を制御演
算し、蒸気圧調節計14に蒸気圧設定操作出力
MV3を発信する。15は調節計14の操作出力
で制御されるドライヤパートへの加熱蒸気Sの流
量制御弁、16は制御装置12とオペレータとの
情報交換を行うためのマンマシンインターフエイ
ス手段である。
本考案の対象であるドライヤパート8は、加熱
ローラを取り囲む複数のフードに分割されてお
り、各フード内の湿度が適正湿度となるように換
気の管理が実行されている。
外気Aiは、供給管路17より吸引フアン手段
(図示せず)を介してフード内に取り込まれる途
中において熱交換器18により加熱され、さらに
必要に応じてスチームSによる加熱手段(図示せ
ず)により加熱される。取り込まれた乾燥空気は
ローラに形成された複数の噴出穴から噴出されて
紙料の水分を奪つて湿り空気となり、排気管路1
9、熱交換器18、排気フアン20を介して外気
に排出される。排気空気は加熱されているために
この熱を回収して熱交換器18により外気Aiを加
熱する。
<考案が解決しようとする問題点> この様な換気システムにおいて、フード内の熱
回収の効率を高めて省エネを実現する手段とし
て、フード内の湿度を一定に制御することが有効
であることが知られている。
21は排気管路内の湿り空気の湿度を測定する
センサーであり、乾湿球湿度計などで実現され、
オペレータの周期的な測定と換算表による作業で
オフライン的に湿り空気Afの相対湿度を測定し、
この測定値がフード内温度が適正値となる値とな
るように排気フアン20の回転数を手動操作信号
MV4により操作していた。
すなわち、湿り空気の説明図第2図において、
乾球温度tdと湿球温度thにより相対湿度曲線によ
り相対湿度HRを求め、この値が、温度と湿度の
関係を示す制御ラインC上の適正な制御点Pとな
るような湿度の変更を操作出力MV4により実現
する。
この様な湿度の管理方法は、測定が不連続的で
あり、オペレータの計算や手動操作が必要であ
り、精度の良い湿度管理がほとんど実現されてお
らず、無駄な熱エネルギーが消費されているのが
現状である。
本考案は、この様な問題点を解消できる排気制
御装置の実現を目的とする。
<問題点を解決するための手段> このような目的を達成する本考案は、抄紙機シ
ステムにおけるフードを有するドライヤパートの
複数のローラに乾燥空気を供給して複数の噴出口
より噴出させると共に、フード内の湿り空気を排
気管路を介して排気フアンにより外気に放出せし
める乾燥排気装置において、次の構成としたもの
である。
即ち、上記排気管路の途中に設けられた連続測
定形の絶対湿度センサと、このセンサの測定値と
絶対湿度設定値の偏差を制御演算した操作出力に
より上記排気フアンの回転数を制御する調節手段
を具備している。
そして、前記制御は該センサ測定値が前記設定
値に比較して低い場合に、上記排気フアンの回転
数を低減させてフード内の空気滞留時間を増大さ
せ当該空気の絶対湿度量を増大させることを特徴
としいている。
<作用> 本考案の各構成要素はつぎの作用をする。絶対
湿度センサはフードより排出される湿り空気の湿
度量を測定する。制御装置は排気フアンの回転数
を調整して乾燥空気がフード内に実質的に滞留す
る時間を調整して、プロセスの最適運転条件を連
続的に実現する。
<実施例> 第1図に基いて本考案の実施例を説明する。第
3図で説明した要素と同一な構成要素について
は、同一符号を付してその説明は省略する。
801はドライヤパート8の一部を形成するフ
ード、802はフード内の複数のローラを代表し
て示すローラであり、乾燥空気の排出穴を複数個
有し、供給管路からの乾燥空気をフードに巻き付
いて走行する紙料を介してフード内に排出し、紙
料の水分を奪い湿り空気Afとなる。21は供給
管路の途中に設けたスチームSによる加熱手段、
22は吸引フアンである。
排気管路19において、23は排気管路内の空
気の絶対湿度を測定する絶対湿度センサーであ
り、PVHはその測定値である。
24が湿度調節計であり、絶対湿度の測定値
PVHと絶対湿度の設定値SVHの差を制御演算した
操作出力MVHにより排気フアンの回転数を制御
し、排気管路19内の絶対湿度が設定値SVHとな
るように排気量を調節する。
絶対湿度センサー23としては、ジルコニア式
の湿度センサーが開発されており、高精度で連続
的な測定値PVHの発信を可能としている。
出願人は、絶対湿度を管理することによりフー
ド内の温度も一義的に制御できることを見出し、
従つて、連続的な絶対湿度制御ループの形成によ
り目的を達成する構成が本考案のポイントとなつ
ている。
すなわち、第2図の湿り空気の説明図におい
て、絶対湿度HAが決まると制御ラインCにおけ
る制御点Pが一義的に決定され、この制御ライン
上の制御点Pが対応する温度tも一義的に決定さ
れる。
この様な関係が成立しているのは、次の理由と
考えられる。即ち、フードの熱収支設計が予め最
適化されており、通常の使用温度範囲が40〜90℃
になつている。絶対湿度が低いのは湿り空気の温
度が低いためであるから、定常状態では空気のフ
ード内部における滞留時間を長くすれば熱交換に
より湿り空気の温度が増大すると共に絶対湿度も
増大する。カレンダに対するスチーム供給量は別
の制御系若しくはプロセス設計により内在的に最
適化されているから、湿り空気の温度と絶対湿度
との間にはフードにおける熱交換により一定関係
が成立している。
従つて、最も熱エネルギー消費の効率の良いフ
ード内温度並びに湿度に対応する制御点Pを決定
してそれに対応する絶対湿度を湿度調節計の設定
値SVHとする制御系を形成する極めて簡素な構成
によりフード内の温度、湿度の管理を理想的に実
現することが可能となる。
通常のフード内換気制御では、絶対湿度0.04〜
0.15の範囲で設定する制御が有効である。
なお、マンマシンインターフエイス手段16に
は、絶対湿度並びに温度のほかにオペレータへの
参考情報として相対湿度、乾球温度、湿球温度な
どの表示をさせるように構成することも可能であ
る。
また、フード内における圧力を一定に保持する
ために、排出フアンの回転数の増減に応じて乾燥
空気の供給量を増減させても良い。乾燥空気の供
給量を一定に保持しておいても、熱エネルギ効率
を最適化することは絶対湿度制御により実現され
るが、圧力変動をなくせばプロセスの安定性がそ
れだけ増大し、システムの運転が安定化する。
<考案の効果> 以上説明したように、本考案によれば従来オフ
ライン的に実行していたフード内の湿度管理を連
続的にかつ高精度で実現することが可能となる。
本考案者が、実際のプラントで実験したとこ
ろ、従来のバツチ制御式では熱エネルギ効率が70
%程度であつたが、本考案の絶対湿度制御を連続
的に行なつたところ熱エネルギ効率が90%に増大
した。抄紙機の乾燥工程のように終日操業を継続
するプラントでは、この熱エネルギ効率の改善は
経済的な効果が大きく、例えば年間数千万円のス
チーム節減になるという実用上の効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す主要部の構成
図、第2図はその動作説明図、第3図は従来技術
の一例を示す構成図である。 801…フード、802…ローラ、17…供給
管路、18…熱交換器、19…排気管路、20…
排気フアン、21…加熱手段、22…吸引フア
ン、23…絶対湿度センサー、24…湿度調節
計。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 抄紙機システムにおけるフードを有するドライ
    ヤパートの複数のローラに乾燥空気を供給して複
    数の噴出口より噴出させると共に、フード内の湿
    り空気を排気管路を介して排気フアンにより外気
    に放出せしめる乾燥排気装置において、 上記排気管路の途中に設けられた連続測定形の
    絶対湿度センサと、 このセンサの測定値と絶対湿度測定値の偏差を
    制御演算した操作出力により上記排気フアンの回
    転数を制御する調節手段、 を具備し、前記制御は該センサ測定値が前記設定
    値に比較して低い場合に、上記排気フアンの回転
    数を低減させてフード内の空気滞留時間を増大さ
    せ当該空気の絶対湿度量を増大させることを特徴
    とする抄紙機における乾燥排気制御装置。
JP1987076975U 1987-05-22 1987-05-22 Expired JPH0336559Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987076975U JPH0336559Y2 (ja) 1987-05-22 1987-05-22

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JP1987076975U JPH0336559Y2 (ja) 1987-05-22 1987-05-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63186799U JPS63186799U (ja) 1988-11-30
JPH0336559Y2 true JPH0336559Y2 (ja) 1991-08-02

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ID=30924551

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4987806A (ja) * 1972-12-29 1974-08-22
JPS56159388A (en) * 1980-05-13 1981-12-08 Ishikawajima Harima Heavy Ind Multiple cylinder type dryer equipped with ear part overdrying preventing apparatus
JPS59167561A (ja) * 1983-03-14 1984-09-21 Showa Denko Kk シスチン及びシステインの製造法
JPS6081392A (ja) * 1983-07-15 1985-05-09 松永 匡史 抄紙機におけるドライヤ−の制御方法
JPS6147891A (ja) * 1984-08-10 1986-03-08 横河電機株式会社 抄紙機制御装置

Patent Citations (5)

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JPS63186799U (ja) 1988-11-30

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