JPH0335665Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は鞍乗型四輪車のフートレスト取付構造
に関するものである。

〔従来技術〕

第４図は従来のフートレスト取付構造によつて
フートレストが取り付けられた鞍乗型四輪車を示
したものである。

この鞍乗型四輪車１の前輪と後輪には、空気圧
の低いバルーンタイヤ２，３がそれぞれ装着され
ている。また、この鞍乗型四輪車１の方向変換は
バーハンドル４によつて行なわれ、このバーハン
ドル４を操作すると、車体５の内部に配置された
図示せぬ操輪機構（例えばアツカーマン機構）に
よつて前輪のバルーンタイヤ２が操輪され方向が
変換される。また車体５のダウンチユーブ６に
は、進行方向（矢印Ａ）に対しクランク軸を直角
に配置した横置型エンジン７が搭載されている。
そして、またこのダウンチユーブ６には、アーム
８を介して、フートレスト９が一体に保持されて
いる。

ところで、このような鞍乗型四輪車１では、不
整地を走行することが持に多いことから、車体底
面が、路上から跳上げられた障害物等によつて損
傷され易い。

ところが、この鞍乗型四輪車１の底部中央部に
は、エンジン７の動力を前車輪へ伝達するプロペ
ラシヤフトが縦走されており、このプロペラシヤ
フトが障害物等によつて損傷し、変形した場合に
は、通常の走行に支障をきたす虞れがあつた。そ
こで従来の鞍乗型四輪車では、プロペラシヤフト
を車体５内の高い位置に配置し、プロペラシヤフ
トを路面から離すことによつて損傷を防止するよ
う構成しているが、上記構成では車体５の重心位
置が高くなり、走行安定性の低下を招く不都合が
あつた。

〔考案の目的〕

本考案は、上記実状に鑑みて、車両の走行安定
性の低下を招くことなく、プロペラシヤフトの損
傷を未然に防止し得る鞍乗型車両のフートレスト
取付構造を提供することを目的とする。

〔考案の構成〕

そこで、本考案では、車体フレームにおいてプ
ロペラシヤフトの下方左右域に各々位置する左右
一対のダウンチユーブに、プロペラシヤフトの下
方域においてプロペラシヤフトと交差する態様
で、フートレスト支持パイプを着脱自在に架設
し、このフートレスト支持パイプの左右両端部
に、それぞれフートレストを設置することによつ
て上記目的を達成している。

〔実施例〕

以下、図面に示した一実施例を参照しながら本
考案を説明する。

第３図は、本考案に係るフートレスト取付構造
が採用された鞍乗型四輪車１１を概念的に示した
ものである。

この鞍乗型四輪車１１では、エンジン１２の動
力を前車輪へ伝達するプロペラシヤフト１３が、
車体の底部中央部を縦走している。一方、この鞍
乗型四輪車１１の車体両側部には、プロペラシヤ
フト１３に並行し、かつ該プロペラシヤフト１３
より下方に、車体フレームのダウンチユーブ１
４，１４がそれぞれ配置されている。そして、こ
れらのダウンチユーブ１４，１４間には、断面角
形状のフートレスト支持パイプ１５（第１図参
照）がプロペラシヤフト１３の下方域において、
該プロペラシヤフト１３に略直交する態様で架設
されている。第１図はこの補強パイプを示したも
のである。フートレスト支持パイプ１５は、車体
外方まで突出するように、ダウンチユーブ１４，
１４間よりも長く形成されており、このフートレ
スト支持パイプ１５の左右両端部には、それぞれ
フートレスト１６，１６が溶接によつて一体に固
設されている。

このようにフートレスト１６，１６を両端部に
備えたフートレスト支持パイプ１５は、同図に示
したようにダウンチユーブ１４，１４上に差し渡
して載置される。

そして、このフートレスト支持パイプ１５は、
第２図にも示される該フートレスト支持パイプ１
５の所定位置に固設されたブラケツト１７，１７
が、ダウンチユーブ１４，１４にそれぞれ一体に
固設されたアングル１８，１８に合致されて、ボ
ルト１９，１９およびナツト２０，２０によつ
て、ダウンチユーブ１４，１４に一体的、かつ着
脱自在に締結保持されている。

〔考案の効果〕

以上詳述したように、本考案に関わる鞍乗型四
輪車のフートレスト取付構造では、左右両端部に
フートレストを設けたフートレスト支持パイプ
を、プロペラシヤフトの下方域に配置している。

上記構成によれば、フートレスト支持パイプに
よつて、障害物等のプロペラシヤフトへの衝突が
未然に阻止されるので、上記プロペラシヤフトを
車体フレーム内の低い位置に設けて車体の重心位
置を下げることが可能となる。

よつて本考案によれば、車両の走行安定性の低
下を招くことなく、プロペラシヤフトの損傷を未
然に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案に係り、第１図は
本考案に係る取付構造によつてフートレストが取
り付けられた車体の配置態様図、第２図は、フー
トレスト支持パイプに取り付けられたフートレス
トの上面図、第３図は本考案のフートレスト取付
構造が採用された鞍乗型四輪車の概念的側面図、
第４図は従来の取付構造が採用された鞍乗型四輪
車の斜視図である。 １１……鞍乗型四輪車、１３……プロペラシヤ
フト、１４……ダウンチユーブ、１５……フート
レスト支持パイプ、１６……フートレスト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 車体フレームの前部左右および後部左右に各々
   バルーンタイヤを装着した前車輪および後車輪を
   各二輪備えるとともに、上記車体フレーム内にエ
   ンジンと該エンジンから少なくとも上記前車輪へ
   動力を伝達するため車体前後方向に沿つて延びる
   プロペラシヤフトとを収容設置し、さらに上記前
   車輪と後車輪との間かつ上記車体フレームの上部
   略中央に前後方向に沿つて設置されたシートの下
   方左右域に各々フートレストを配置して成る鞍乗
   型四輪車であつて、 上記車体フレームにおける上記プロペラシヤフ
   トの下方左右域に各々位置する左右一対のダウン
   チユーブに、上記プロペラシヤフトの下方域にお
   いて該プロペラシヤフトに交差する態様で、フー
   トレスト支持パイプを着脱自在に架設するととも
   に、上記フートレスト支持パイプの左右両端部
   に、それぞれフートレストを設置したことを特徴
   とする鞍乗型四輪車のフートレスト取付構造。