JPH0335566Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はプリンタ搭載台、特に事務用電子装置
の構成ユニツトであるプリンタならびにこれに使
用されるプリンタ用紙を共に省スペースに配置す
るためのプリンタ搭載台に関する。

（従来の技術） 近年事務所の効率化が進展するにつれて、各事
務所にワードプロセツサやパーソナルコンピユー
タ等の事務用電子装置が多数導入されるようにな
つてきた。これらの事務用電子装置は操作装置で
ある鍵盤装置をはじめ、処理装置、記憶装置、表
示装置、プリンタ等の組合せであつて、これらを
省スペースに実装することにより、事務机に密接
して配置され、事務机上で鍵盤装置を操作するこ
とができ、一般事務作業時には邪摩にならないよ
うに鍵盤装置は引出しに収納するとか、表示装置
の位置を容易に変えることができる実装構造が提
案されている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら上記の実装構造においても、プリ
ンタは一般に折畳まれた連続プリンタ用紙を使用
し、この用紙を事務机の下奥手等に置くため、プ
リンタの配置は机上とせざるを得なく、常時机上
を占有するとか、移動するにはその都度用紙を外
さなければならないという不都合がある。

（問題点を解決するための手段） 本考案のプリンタ搭載台はこのような不都合を
除去し、プリンタ搭載台にプリンタ用紙の収容部
を設け、事務用電子装置の実装構造の一部にプリ
ンタ搭載台を搭載するとか、直接このプリンタ搭
載台を装着して、事務机卓面を占有することな
く、またプリンタへの注視と操作性を向上したも
のであり、プリンタ平面外形とほぼ同じ上面を有
する外箱と、この外箱の背面上部に設けたプリン
タ用紙より広い幅の水平孔と、前記外箱の前面に
設けた引出し挿入用の開口部と、前記開口部に挿
入され少なくとも後面盤がなく折畳まれた連続プ
リント用紙を収容したとき用紙の一部が後部から
はみだす引出しと、この引出しに折畳まれた連続
プリント用紙を収容して前記外箱の開口部に挿入
したとき引出し前面を外箱前面から突出させる外
箱内部奥手に設けられた用紙止めと、前記引出し
に用紙を収容しないで前記外箱の開口部に挿入し
たとき引出し前面と外箱前面とを同一平面とする
外箱内部に設けた引出し止めとを具備して構成さ
れる。

また上記構成において、外箱の底面下部に垂直
な支持軸を具備して構成される。

（実施例） 以下、本考案について図面を参照して詳細に説
明する。

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図で、プ
リンタ搭載台にプリンタ用紙を収容し、台上にプ
リンタを搭載した状態を示している。図におい
て、プリンタ搭載台１０はプリンタ２０の平面外
形とほぼ同じ上面を有する外箱１１と、その外箱
１１の前面に設けられた開口部１３に挿入された
引出し１４とが表わされている。また折畳まれた
連続プリント用紙３０が引出し１４に収容され、
引出し１４は一杯に挿入されているが、外箱１１
からはみ出し収容された用紙３０が外から容易に
見ることができる。なおまた、用紙３０は外箱１
１の背面に設けられた図には見えない水平孔から
引出されて、搭載したプリンタ２０に供給されて
いることも示している。さらにまたこの例におい
ては引出し４０は前面板と底面板とのみから構成
され、側面板がなく軽量化が計られている。

第２図は第１図の実施例を前後に切断したとき
の断面図で、図中の記号は第１図で示したものと
同じものは同じに使用されている。図において折
畳まれた連続プリンタ用紙３０を引出し１４に収
容し、外箱１１に一杯に挿入され、この用紙３０
が背面の水平孔１２から引出されてプリンタ２０
に供給されている状態の詳細を表わしている。こ
の実施例では収容された用紙が、引出し底面から
はみ出し、外箱奥の背面板に突き当つて止めら
れ、引出し前面が外箱１１の前面より突出してい
る。また引出し１４の奥行きは外箱１１の奥行き
と同じになつているので、外箱内部奥手に設けら
れる用紙止めも、用紙を収容しない引出しの引出
し止めも共に外箱１１の背面板で兼用されてい
る。また引出し１４に用紙３０を収容できる量
は、開口部１３の上線が外箱１１の高さより低く
設定されていて、用紙３０が背面から引出される
とき外箱内部で容易に湾曲できる間隙（約20mm）
が残されるようになつている。

なお、図においては外箱１１の底面下部に支持
軸１５が設けられていて、事務用電子装置据付機
構に設けられた軸受４０に挿入して装着できるよ
うになつている。この支持構造により本考案のプ
リンタ搭載台を改めて水平回転のできる台を設け
ることなく設置でき、操作者に都合のよい方向に
自由に向けることができる。また支持軸１４は必
ずしも外箱１１の底面中央に設ける必要はなく、
据置かれたとき隣接する事務机にはみださないよ
う偏心して取付けられても一向に差支えない。な
おまたこの支持軸１５はプリンタ搭載台を成形構
造で製作されるときは外箱１１と一体に作られて
も一向差支えない。

（考案の効果） 以上詳細に説明したとおり、本考案にプリンタ
搭載台にプリンタ用紙収容機構が設けられてい
て、プリンタ用紙とプリンタを一体として移動す
ることができ、事務用電子装置据は機構に容易に
取付けることができるので、事務用素子装置の操
作卓を事務机と共用した場合に、事務机面を占有
することなく、しかもプリンタ用紙の収容ととも
にプリンタ操作を容易になし得ると云う効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は第１図の断面図である。 １０……プリンタ搭載台、１１……外箱、１２
……水平孔、１３……開口部、１４……引出し、
１５……支持軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリンタ平面外形とほぼ同じ上面を有する外箱
   と、この外箱の背面上部に設けたプリンタ用紙よ
   り広い幅の水平孔と、前記外箱の前面に設けた引
   出し押入用の開口部と、前記開口部に挿入され少
   なくとも後面壁がなく折畳まれた連続プリント用
   紙を収容したとき用紙の一部が後部からはみ出す
   引出しと、この引出しに折畳まれ連続プリント用
   紙を収容して前記外箱の開口部に挿入したとき引
   出し前面を外箱前面から突出させる外箱内部奥手
   に設けられた用紙止めと、前記引出しに用紙を収
   容しないで前記外箱の開口部に挿入したとき引出
   し前面と外箱前面とを同一平面とする外箱内部に
   設けた引出し止めとを具備することを特徴とする
   プリンタ搭載台。